函館2歳S2023予想
ノーザンファーム産は切り捨てよ

夏影
14期 予想歴40年

◎ベルパッション
  8着/1人気

○スカイキャンバス3着/4人
▲ナスティウェザー13着/8人


 2017年のカシアスが勝利して以来、1番人気が馬券に絡んでいない荒レース。
 1番人気がコケる理由は明白で、ノーザンファームや社台ファームといった主流生産者の生産した評判馬が人気になるからである。
 主流色を高めた馬の生産や育成に強い牧場だけに、非主流的馬の生産や育成は逆に苦手な訳で、そんな理屈が理解出来ない競馬ファンが荒レースにしているという事である。

ノーザンファーム産を切り捨てて考えてみたい。

◎ベルパッション

(血統)
父ダノンレジェンド
母父ハーツクライ

(オプション)
なし

 アメリカ型スピード色に富んだ非主流血統と、抜群の加速力を評価。

 前走のスタートの出は悪かったが、そこからの二の脚が鋭く、すぐに先団に取り付き道中は6番手追走。
 更に直線に出てからも、ガツンと加速し差し切っている。
 スタートと直線の2度、凄い加速力を見せており、単なる一本調子ではない。
 今年見た2歳戦でも、パワーと加速力、体力面での完成度が抜けている印象。

 ここは、楽に勝ち負けになるはず。

○スカイキャンバス

(血統)
父ファインニードル
母父スニッツェル

(オプション)
「1000→1200㍍」距離延長

 母は豪州産スニッツェル✕ウォーニング産駒とかなりスプリント色が強い血統背景を持つ。
 母系はエリザベス女王杯2着馬アサクサスケール→フロリースカップと繋がるかなり筋の通った血統。

 前走は、かなり楽な手応えでハナを奪っており、スタートダッシュ力の高さを見せつけてくれた。終いもしっかりしており、後続馬を突き放した。
 将来性?も、この時期ならダッシュ力の高さと完成度で圧倒出来るレベル。
 血統的な側面だけで判断するなら、この馬が断トツだろう。

▲ナスティウェザー

(血統)
父パイロ
母父ディープスカイ

(オプション)
「ダート→芝」、「1000→→1200㍍」距離延長、「逃げ→追い込み」位置取りショック。

 この馬の完成度と、ステップの異端性に注目。
 前走ダート戦を使った事もそうだが、それ以上に注目すべきは、かなり特異な内容だった事。
 ダート1000㍍の2歳戦といえば、テンが速く終いバテバテというパターンが常識なのだが、この馬は後傾ラップを刻んで勝っている。ラスト1ハロンは10.9と最速ラップ、それ即ち、パワーがあり、楽に先手が取れるが、気の良さがあるのでスローにペースを落として矯める競馬をし、更に余力を残して勝ったという事である。
 おそらく今回は、後方に置かれる競馬になるだろうが、しっかりキレる脚を使って来ると考えて注目している。
 おそらく、もうちょっと長い距離の方が合うだろう。


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