天皇賞(春)2025予想
大阪杯(G1)で0.4秒差の6着

南川 麒伊知郎
17期 予想歴26年

◎ジャスティンパレス
  6着/3人気

○ヘデントール1着/1人
▲ブローザホーン8着/5人
△サンライズアース4着/2人
×ショウナンラプンタ
×リミットバスター


まずは血統の傾向について…京都競馬場改修前(2020年以前)はディープインパクト(全兄ブラックタイド)、ステイゴールド、ハーツクライの三つ巴状態が続いており、これらの系統に属さない馬の連対例は2012年まで遡らなければならないほど(ビートブラック【父ミスキャスト(サンデーサイレンス×ノースフライト)】とトーセンジョーダン【父ジャングルポケット】)。なお、京都競馬場改修直後の、2023年も、1着ジャスティンパレス(父ディープインパクト)、2着ディープボンド(父キズナ)、3着シルヴァーソニック(父オルフェーヴル)と条件を満たす馬たちで上位を占めていた。ちなみに、種牡馬としてステイゴールド【2013年2014年フェノーメノ、2015年ゴールドシップ、2018年レインボーライン】とディープインパクト【2019年と2020年フィエールマン、2021年ワールドプレミア、2023年ジャスティンパレス】は4勝を挙げており、これはサンデーサイレンスと並ぶ天皇賞・春の最多勝タイ記録でもある【1999年スペシャルウィーク、2002年マンハッタンカフェ、2005年スズカマンボ、2006年ディープインパクト】。
本命は前走大阪杯(G1)で0.4秒差の6着とまずまず惜しい競馬をしたジャスティンパレス。
父は2005年有馬記念2着馬ディープインパクト。
代表産駒は2013年桜花賞2着馬レッドオーヴァルや2015年桜花賞2着馬クルミナルなどがいる。
母は2009年オーデュボンオークス勝ち馬パレスルーマー。
母父は1998年フェアウェイステークス勝ち馬ロイヤルアンセム。

父ディープインパクト×母父ロイヤルアンセムの配合は唯一無二この馬だけ。


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天皇賞(春)2025回顧
天皇賞は2023・2024年イクイノックス以来制覇

南川 麒伊知郎
17期 予想歴26年

次走狙い:ヘデントール
次走危険:ショウナンラプンタ


天皇賞・春をヘデントール号で制覇された木村哲也調教師。天皇賞を制覇した木村哲也調教師は、2023・2024年イクイノックス以来制覇となった(いずれも天皇賞・秋で、天皇賞・春は初制覇)。

ヘデントールの母母エンシャントヒルは2005年と2006年の仁川ステークス勝ち馬で、2005年にはJBCクラシック4着馬サカラート、2006年には南部杯2着馬ヒシアトラスにそれぞれ勝利している。
まさに長距離に必要なスタミナはここからきていると言っても過言ではない。

因みに木村哲也調教師は神奈川県出身で、2000年美浦佐藤征助(1978年クモハタ記念勝ち馬ニッショウキングや1980年中山記念勝ち馬ヨシノスキーなどを管理)厩舎で厩務員デビュー、その後2001年5月に高橋裕(1997年青葉賞勝ち馬トキオエクセレントや2004年京王杯2歳ステークス勝ち馬スキップジャックなどを管理)厩舎、2004年5月に勢司和浩(2002年優駿牝馬(オークス)勝ち馬スマイルトゥモローや2009年フラワーカップ勝ち馬ヴィーヴァヴォドカなどを管理)厩舎(2007年2月に厩務員に降格)、2007年10月に中川公成(2014年兵庫チャンピオンシップ勝ち馬エキマエや2015年有馬記念勝ち馬ゴールドアクターなどを管理)厩舎で調教助手を転々とし、2010年12月に調教師試験に合格、2011年6月に秋山雅一(2001年七夕賞勝ち馬ゲイリートマホークや2001年富士ステークス勝ち馬クリスザブレイヴなどを管理)調教師が勇退に伴い厩舎を開業。
2015年アルビアーノ号で重賞初制覇(フラワーカップ)、2016年8月14日にJRA通算100勝をマーク、2018年にステルヴィオ号でG1初制覇(マイルチャンピオンシップ(ノーザンファーム代表の吉田勝己氏から検量室前で祝福を受けて人目もはばからず号泣))、2019年4月7日にJRA通算200勝を達成したが、その約2年後の2021年1月12日に自厩舎の大塚海渡(後にフリーに転向後、現在:勢司和浩厩舎で調教助手)騎手にパワハラをし提訴、書類送検され略式起訴、その後、7月29日から10月31日まで調教停止処分、岩戸孝樹(詳細は中山グランドジャンプに記載)厩舎に転厩(中には2021年フェアリーステークス勝ち馬ファインルージュや後の名馬イクイノックスも)となり、2022年4月17日にJRA通算300勝達成とJRA賞優秀技術調教師を受賞し、2024年10月6日にJRA通算400勝を達成し、今日に至るってワケ。

因みにダミアン・レーン騎手は西オーストラリア州バンバリー出身で、
父も母も調教師という競馬一家の6人兄弟の長男として産まれ、物心がつく前から乗馬を始め、10歳の頃には牧場で調教に乗るようになり、15歳で見習い騎手としてデビュー((芝競馬が盛んなオーストラリアだが初騎乗はダートであった) まもなく高校を中退し騎手の道へ)、2013年セソーヴァー号で初重賞制覇(エドワードマニフォールドステークス)、トラストインナガスト号で初G1制覇(インヴィテーションステークス(サールパートクラークステークスとも言う))し、2017年には日本からの移籍したブレイブスマッシュでチャンドラーマクロードステークス(リステッド競走)を、トゥーラックハンデキャップとエミレーツステークス(1937〜2015年2018〜2021年はマッキノンステークス、2022年〜はチャンピオンズステークス)でG1を2勝(共に島川隆哉オーナーの元所有馬)をする。
レーン騎手は、デビュー以来日本の競馬に関心を持っており、「印象に残っているのは、2006年にメルボルンカップを勝ったデルタブルース」と言うほどで、2019年に念願が叶い来日すると、平成最後の重賞でもあった新潟大賞典でメールドグラース号でJRA初重賞制覇、その後ノームコア号でヴィクトリアマイルを制覇し、嬉しいJRA初G1制覇となり、その後はご存知の通り、リスグラシューで宝塚記念と有馬記念を、オメガパフュームで帝王賞、セリフォスでマイルチャンピオンシップを、タスティエーラで東京優駿(日本ダービー)(ちなみにテン乗りでのダービー制覇は1954年のゴールデンウエーブ騎乗の岩下密政騎手以来69年振り史上4人目で、短期免許でダービー制覇はミルコ・デムーロ騎手の2003年ネオユニヴァース以来20年ぶりと偉業を成し遂げた)を勝利ってわけ。

今年は5月1日から6月27日までの約2ヶ月間だが、良い馬に跨がればJRA のG1競走10勝をマーク(JRA調教馬ではすでに達成しているが…)できるかもしれない。
その時はその時に…まずは今年初G1制覇おめでとう。


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