08期 予想歴27年
◎シックスペンス
12着/3人気
○ブレイディヴェーグ4着/4人
▲ソウルラッシュ3着/1人
△ジュンブロッサム11着/6人
★傾向分析★
2020年 タイム 1’31”6 (稍重) 1FAve=11.45 3FAve=34.35
テン34.2-中盤23.1(3F換算34.65)-上がり34.3 『一貫』
1着グランアレグリア・・・ディープインパクト×Tapit=ディープインパクト×エーピーインディ 〔3-o〕 8-7
2着アーモンドアイ・・・ロードカナロア×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔8-f〕 11-11
3着インディチャンプ・・・ステイゴールド×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔3-l〕 9-7
2021年 タイム 1’31”7 (良) 1FAve=11.46 3FAve=34.39
テン34.9-中盤22.9(3F換算34.35)-上がり33.9 『加速』
1着ダノンキングリー・・・ディープインパクト×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔9〕 8-8
2着グランアレグリア・・・ディープインパクト×Tapit=ディープインパクト×エーピーインディ 〔3-o〕 11-11
3着シュネルマイスター・・・Kingman×Soldier Hollow=ダンチヒ×サドラーズウェルズ 〔不明〕 5-5
2022年 タイム 1’32”3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン34.7-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり33.6 『加速・中弛み』
1着ソングライン・・・キズナ×シンボリクリスエス=ディープインパクト×ロベルト 〔B3〕 10-10
2着シュネルマイスター・・・Kingman×Soldier Hollow=ダンチヒ×サドラーズウェルズ 〔不明〕 13-10
3着サリオス・・・ハーツクライ×Lomitas=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 7-9
2023年 タイム 1’31”4 (良) 1FAve=11.43 3FAve=34.28
テン34.2-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり33.8 『中弛み』
1着ソングライン・・・キズナ×シンボリクリスエス=ディープインパクト×ロベルト 〔B3〕 11-9
2着セリフォス・・・ダイワメジャー×Le Havre=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔9-e〕 4-5
3着シュネルマイスター・・・Kingman×Soldier Hollow=ダンチヒ×サドラーズウェルズ 〔不明〕 15-15
2024年 タイム 1’32”3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン34.5-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり33.9 『加速・中弛み』
1着ロマンチックウォリアー・・・Acclamation×Street Cry=ノーザンダンサー×ミスプロ 〔10-a〕 6-5
2着ナミュール・・・ハービンジャー×ダイワメジャー=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔7-d〕 13-13
3着ソウルラッシュ・・・ルーラーシップ×マンハッタンカフェ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔8-c〕 10-11
流れは、『前傾』や『一貫』など東京芝1600mコース独特の厳しい流れになりやすく、テンが33秒台ならば差し・追込の位置取りの好走馬が多い傾向。テンが34秒台なら先行馬の好走が多いが、逃げ馬に関してはどの流れでも好走は少ない傾向。また好走馬のうち2頭は同じような位置取りにいることが多いのも特徴。
血統の傾向は、東京芝コースGⅠで好走の多いサンデーサイレンス系の好走が、以前は他のGⅠに比べて多くない傾向でしたが、近年はディープインパクト産駒などの好走が増え、以前ほど苦戦傾向にはあらず。ただサンデーサイレンス系のみの上位独占などは、他のGⅠと違い近年でも起きていません。なのでややスタミナ血統ながらマイルGⅠで好走しているサンデーサイレンス系なら注意が必要です。
またそのサンデーサイレンス系の独占を阻んでいるのが、スピードの持続性能が高いノーザンテースト系、ニジンスキー系、ダンチヒ系などの大系統ノーザンダンサー系やロベルト系やトニービン系など欧州スタミナ型血統。キングマンボ系も好走馬多し。
牝系の傾向は、No.〔2〕〔4〕〔8〕が近年複数好走馬を輩出していますが、毎年他の牝系も好走し傾向と呼べる感じではないかも。
また好走馬に多いのが分枝記号d。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなり、実際に好走馬の多くが前走で好走しています。
ステップの傾向は、近年様々なステップにて好走馬が多く、傾向と呼べるものがない難儀な傾向。
しいて言うなら、京王杯SCやマイラーズCといった安田記念の正統ステップ好走馬は1着馬が連続好走するよりも、敗退馬の反撃が多いこと。前走好走で人気になる馬よりも、人気が下がり伏兵となることで好走するタイプを狙うべきと思います。
また海外戦からの帰国馬や大阪杯など、比較的前走より間隔が開いたり条件が変わることで鮮度を活かすステップでの好走も多いように思います。
ヴィクトリアMからのステップ馬は、牡馬相手に能力を引き出された方が良いタイプなら好走が可能で、牝馬独特の『中弛み』からの瞬発力勝負での好走が多い馬は、人気でも危険な馬となると思われる。
リピーターの好走も近年多くなっているが、着順は基本的に前年よりは下がることが多く、「老馬の法則」も活きると思います。
★予想★
安田記念のポイントは、
①流れは『前傾』や『一貫』といった厳しい流れになりやすく、逃げ馬の好走は少ない。開催後半の馬場を持続する末脚で伸びてくるタイプに向く。
②速い流れで時計が速くなりそうならば、適性は短距離~マイル寄りに適性がシフトする。中盤弛む場合は中距離対応型のマイラーが好走できる。
③レコード決着で好走しやすい血統に向く。シンボリクリスエス、キングマンボ系、トニービン系などは要注目(=厳しい流れでプラスαの能力を発揮するような血統)。
④ステップの傾向は、前哨戦の結果がアテにならない。ダービー卿CTマイラーズCは開催前半の馬場で先行しての好走が多く、好走馬の適性は異なる。京王杯SCからのステップ馬は、上がり上位かどうかがポイントで、着順は度外視できる。
⑤前走の上がり上位馬に注目すべし。
⑥マイラーズC組は、3着馬が安田記念では好走が多い。1・2着馬よりも3着以下の反撃を重視。ただし安田記念では2・3着のヒモ扱いが妥当。
⑦大阪杯や海外GⅠ挑戦馬など、やや間隔の開いたステップ馬に注目。
⑧リピーターの好走に注意。「老馬の法則」は活きる。
◎シックスペンス・・・キズナ×Twirling Candy=ディープインパクト×ミスプロ 〔17-b〕
前走大阪杯7着(=阪神芝2000m:0.4秒差)。東京芝コースは(1-0-0-1)、芝1600m戦は(2-0-0-0)。前走大阪杯7着で距離が長かった結果と思われ、今回距離短縮でマイル戦となるのはプラスに働くはず。内枠はマイナスにならない馬と考えるので、好走に期待して評価する。
キズナ産駒はディープインパクト系で、牝馬は芝1600m、牡馬は芝2000mの勝ち鞍が多く、パワー型血統の兆候がでている産駒が多い。レース間隔は詰めた時に好走が多く、間隔を詰めてガラッと一変するのはキズナの母父ストームキャットの影響が出ているものと思われる。間隔をあけて好走する馬もいるので、産駒の変わり身を狙うなら「叩き2戦目」が買いになる。母父Twirling Candyはミスプロ系で、詳細は不明。Twirling Candyの母父Candy Rideはリボー、エルバジェ、ブラッシンググルームといった底力のある血統を持ち、ダート中心ながらも、芝もこなす。使われながら強くなり、本格化はやや遅い。
No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。
◯ブレイディヴェーグ・・・ロードカナロア×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔2-s〕
前走ドバイターフ7着(=UAE芝1800m:0.5秒差)。東京芝コースは(3-0-0-1)、芝1600m戦は(0-0-0-2)。マイル戦は3走前にマイルCS4着が初めてのマイル戦で、外伸び馬場を内を突いての内容で僅差の4着、2走前東京新聞杯4着は体調不良での調整不足が原因と思われる内容。今回その2走の経験と距離短縮のローテーションが活きると考えて、好走に期待する。
ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父ディープインパクトはディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。
▲ソウルラッシュ・・・ルーラーシップ×マンハッタンカフェ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔8-c〕
前走ドバイターフ1着(=UAE芝1800m)。東京芝コースは(0-2-1-3)、芝1600m戦は(7-4-2-4)。7歳にして成長を続けている馬。東京芝コースでは勝ちきれていないものの、現在の能力なら突き抜ける可能性も十分とあり得ると考える。24年安田記念3着好走で、リピーターとして好走に期待するが、「老馬の法則」から基本的には昨年以上の成績にはならないかもというのも検討して評価する。
ルーラーシップ産駒はキングマンボ系で、距離適性はキングカメハメハ産駒よりは適距離はやや長めで、芝1800m以上で本領を発揮し、ステイヤー型。忙しい距離には向かず、芝1400~1600mの1番人気は大不振で、消しどころ。牝馬ならそのうち上級マイラーも出るだろうが、基本的に忙しい競馬や、高速馬場の人気馬はアテにならない。逆に言えば、芝1600mで強い勝ち方のできる馬は注目の価値あり。父キングカメハメハよりも母父トニービンの影響を強く感じさせ、いい脚を長く使えるのが最大の長所。ロングスパート勝負に強い反面、一瞬の脚の勝負には脆い。重賞の3着の多さも特徴で、末脚の鋭さはいまいち。相手が強くても弱くても3着という、長所なのか、短所なのか。上がりの速くない芝2000m重賞も合う。キングカメハメハ産駒が、芝・ダート問わず、短距離~長距離まで活躍馬を出しているように、同様に万能性があり、バラエティに富む。コースは現状、京都芝、中山芝の連対率が高いが、それより展開を重視するべき。スローで不発だった差し馬を、長い直線替わりや、外伸び馬場で狙い撃ち。母父マンハッタンカフェはスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
ジュンブロッサム・・・ワールドエース×クロフネ=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔10-a〕
前走マイラーズC2着(=京都芝1600m:0.1秒差)。東京芝コースは(2-2-0-2)、芝1600m戦は(3-3-1-5)。東京芝1600mの富士Sではソウルラッシュを抑えて1着好走しているし、東京芝1600mに強いヴァイスリージェント系の血統を有している馬。展開の助けは必要と思いますが、好走に期待して評価する。
ワールドエース産駒はディープインパクト系で、鋭い決め手に欠け、重賞では善戦しても3着や4着といった着順が多い。毎年1、2頭はクラシック路線に乗りかける馬がいて、そのうち中距離のトライアル重賞なら勝てる馬が出るかも。洋芝も悪くない。どのコースも3着が多く、3連複で買いたい血統。上級条件では中距離の活躍が中心だが、下級条件なら1600m以下で走る馬も多く、前走3着→1着が効高確率。ダートは現状、2勝クラスが上限、牝馬はさっぱり。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。
No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
tipmonaとは?