関屋記念2025予想
関屋記念 前につけて速い上がりで押し切れる馬を。

軍神マルス
08期 予想歴27年

◎カナテープ
  1着/1人気

○フォーチュンタイム9着/3人
▲シヴァース5着/4人
△イミグラントソング11着/5人


★傾向分析★
2020年 タイム 1’33”1 (良) 1FAve=11.64 3FAve=34.91
テン34.6-中盤23.2(3F換算34.80)-上がり35.3 『前傾』
1着サトノアーサー・・・ディープインパクト×Redoute's Choice=ディープインパクト×ダンチヒ 〔4-m〕 17-17
2着トロワゼトワル・・・ロードカナロア×ハーツクライ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔8-c〕 1-1
3着アンドラステ・・・オルフェーヴル×Dynaformer=サンデーサイレンス×ロベルト 〔不明〕 8-8

2021年 タイム 1’32”7 (良) 1FAve=11.59 3FAve=34.76
テン35.0-中盤23.1(3F換算34.65)-上がり34.6 『一貫』
1着ロータスランド・・・Point of Entry×Scat Daddy=ロベルト×ストームバード 〔3〕 2-2
2着カラテ・・・トゥザグローリー×フレンチデピュティ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔1-t〕 7-7
3着ソングライン・・・キズナ×シンボリクリスエス=ディープインパクト×ロベルト 〔B3〕 7-7

2022年 タイム 1’33”3 (稍重) 1FAve=11.66 3FAve=34.99
テン36.2-中盤24.1(3F換算36.15)-上がり33.0 『加速・中弛み』
1着ウインカーネリアン・・・スクリーンヒーロー×マイネルラヴ=ロベルト×ミスプロ 〔13-e〕 2-2
2着シュリ・・・ハーツクライ×Giant's Causeway=サンデーサイレンス×ストームバード 〔8-f〕 1-1
3着ダノンザキッド・・・ジャスタウェイ×Dansili=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔15-a〕 6-6

2023年 タイム 1’32”1 (良) 1FAve=11.51 3FAve=34.54
テン34.5-中盤23.8(3F35.70)-換算上がり33.8 『加速・中弛み』
1着アヴェラーレ・・・ドゥラメンテ×Harlan’s Holiday=キングマンボ×ストームバード 〔A4〕 8-8
2着ディヴィーナ・・モーリス×ディープインパクト=ロベルト×ディープインパクト 〔12-c〕 4-4
3着ラインベック・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔9-f〕 4-4

2024年 タイム 1’32”9 (良) 1FAve=11.61 3FAve=34.84
テン35.4-中盤24.2(3F換算36.30)-上がり33.3 『加速・中弛み』
1着トゥードジボン・・・イスラボニータ×Yesbyjimminy=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔7-c〕 1-1
2着ディオ・・・リオンディーズ×マンハッタンカフェ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔8-c〕 4-4
3着ジュンブロッサム・・・ワールドエース×クロフネ=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔10-a〕 16-16

 流れはテン-上がりのラップ差と直線の長さから『加速』になりやすく、中盤弛む『中弛み』もオプションとしてつきやすい。ただ近年は『一貫』の流れも増え、差しも決まりやすい傾向と考えます。
『加速』や『中弛み』の場合、展開上逃げが有利なはずだが、直線の長いコースのため、前に位置することで目標にされやすいからなのか、逃げはやや割引が必要と思われる。先行・差しが中心で、展開が嵌れば(=中盤が弛まなければ)、追込が決まる感じ。

 血統の傾向は、以前はノーザンテースト系が強い傾向。父か母父にノーザンテースト配合馬の活躍が多く、高齢馬でも好走しています。ノーザンテースト系は成長力豊かなタフな特性があり、スピード持続型の流れに強い傾向が嵌るのだと思います。
 またグレイソヴリン系も好走馬が多く、そのなかでもトニービン系の好走馬が多い。また疑似グレイソヴリン系のタニノギムレット産駒(=ロベルト系)は近年好走馬が多く、東京コースに似て直線が長いことで、グレイソヴリン系の特性が引き出され好走していると思われます。
 ダンチヒ系も複数好走馬がいます。スピード持続型の流れに強いのがダンチヒ系の特性だが、その上で夏の暑さにも強い特性も活きていると思われる。やっぱり夏はダンチヒ?

 またこのレースは毎年休み明けの馬の出走が多いですが、長期休養明けは不振気味(=07年はカンパニーが好走しましたが)。休み明けなら5・6月に使っていた短期休養馬の方がよいと思いますが、基本は7月に使っていた馬の方が良いと思います。

★予想★
関屋記念のポイントは、
①流れは『加速・中弛み』になりやすい。ただしテンがゆるゆるにならないと逃げ馬の好走は難しく、基本逃げ馬は割引。
②ノーザンテースト系強し。ノーザンテースト系は古馬での成長能力が著しいので、侮るべからず。またスピード持続型の血統にも注意(=ダンチヒ系、ストームバード系など)。
③グレイソヴリン系も好相性。擬似グレイソヴリン系のタイプ(=タニノギムレット、ハーツクライなど)も適性は高い。
④近走の上がり重視。前残りで届かずの内容ならば狙う価値あり。
⑤外枠に好走馬が多い。内枠の馬は割引だが、近年はそれほど外枠有利ではなくなってきている点には注意。
⑥4歳馬の好走が多い。
⑦春のGⅠ・GⅡ出走馬に注目。GⅢ戦で浮上しそうな馬に期待。

◎カナテープ・・・ロードカナロア×Royal Applause=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔8-c〕
 前走府中牝馬S2着(=東京芝1800m:0.2秒差)。新潟芝コースは(0-0-1-1)、芝1600m戦は(0-2-1-1)。
 ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父Royal Applauseはノーザンダンサー系で、詳細は不明。Royal Applauseの父ワージブはノーザンダンサー系で、この父系は「下級馬はローカルの芝短距離で稼ぎ、上級馬は年齢とともに充実し、芝1600〜2000mのハイペースをピリっと差す。好調期にまとめ勝ち」という傾向。軽い芝に向き、平坦コースで狙うべき。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

◯フォーチュンタイム・・・グレーターロンドン×ブライアンズタイム=ディープインパクト×ロベルト 〔10-c〕
 前走阪急杯5着(=京都芝1400m:0.3秒差)。新潟芝コースは初で、芝1600m戦は(3-1-0-0)。
 グレーターロンドン産駒はディープインパクト系で、母系によって短距離馬から中長距離まで距離適性について多様性を持っている。ディープインパクト系らしく、ハマった時の切れ味は鮮やか。その分重い馬場がいまひとつで、道悪は荒れていない稍重までの条件がつく。極端な結果にあるのが距離の短縮と延長で、短縮はさっぱり走らず、追走が楽になる延長で変わり身をみせる。特にマイルから1800mの出走は特注。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。休み明けよりも叩いてこそのタイプが多い。またロベルト系は緩い流れよりも厳しい流れに向き、ペースの緩まないマイル戦はプラス要因。
 No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

▲シヴァース・・・モーリス×ディープインパクト=ロベルト×ディープインパクト 〔12-c〕
 前走しらさぎS10着(=阪神芝1600m:0.7秒差)。新潟芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(3-0-1-2)。
 モーリス産駒はロベルト系で、現状では2着や3着が多く、良血の評判馬も新馬戦で2着や3着に敗れるケースが見受けられる。もともと仕上がりの早い父系ではなく、忙しい距離に向く血統ではない。2着が多いのは、切れ味がないのではなく、一瞬の加速が得意ではないため。緩急のある流れより、ワンペースや締まった流れのほうが能力を発揮できる。その意味で1600mは向く。距離延長で良化し、力のいる洋芝が合う。母父ディープインパクトはディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

△イミグラントソング・・・マクフィ×ディープインパクト=ミスプロ×ディープインパクト 〔8-a〕
 前走NHKマイルC11着(=東京芝1600m:0.7秒差)。新潟芝コースは初で、芝1600m戦は(2-1-1-2)。
 マクフィ産駒はミスプロ系で、人気通りに走る産駒が多いが、同父系モンテロッソ産駒が人気薄での激走が目立つだけに、穴血統としての要素は捨てられない。距離を含めた適性は配合牝馬の血統によって異なる。仕上がり早く2歳戦から走るが、古馬になって成長する産駒にも期待。母父ディープインパクトはディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。


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