スプリンターズS2025予想
スプリンターズS サトノレーヴの本格化を信頼。

軍神マルス
08期 予想歴27年

◎サトノレーヴ
  4着/1人気

○ルガル12着/4人
▲ジューンブレア2着/7人
△ママコチャ6着/3人


★傾向分析★
2020年 タイム 1’08”3 (良) 1FAve=11.38 3FAve=34.15
テン32.8-上がり35.5 『前傾』
1着グランアレグリア・・・ディープインパクト×Tapit=ディープインパクト×エーピーインディ 〔3-o〕 15-15
2着ダノンスマッシュ・・・ロードカナロア×スピニングワイルドキャット=キングマンボ×ストームバード 〔4-r〕 4-4
3着アウィルアウェイ・・・ジャスタウェイ×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔3-l〕16-16

2021年 タイム 1’07”1 (良) 1FAve=11.18 3FAve=33.55
テン33.3-上がり33.8 『前傾』
1着ピクシーナイト・・・モーリス×キングヘイロー=ロベルト×リファール 〔3-d〕 3-2
2着レシステンシア・・・ダイワメジャー×Lizard Island=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔9-g〕 4-4
3着シヴァージ・・・First Samurai×Indian Charlie=ストームバード×グレイソヴリン 〔13-e〕 5-5

2022年 タイム 1’07”8 (良) 1FAve=11.30 3FAve=33.90
テン32.7-上がり35.1 『前傾』
1着ジャンダルム・・・Kitten's Joy×Sunday Silence=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔22-d〕 3-2
2着ウインマーベル・・・アイルハヴアナザー×フジキセキ=フォーティナイナー×サンデーサイレンス 〔9〕 8-9
3着ナランフレグ・・・ゴールドアリュール×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-b〕 13-12

2023年 タイム 1’08”0 (良) 1FAve=11.33 3FAve=34.00
テン33.3-上がり34.7 『前傾』
1着ママコチャ・・・クロフネ×キングカメハメハ=ヴァイスリージェント×キングマンボ 〔2-w〕 3-2
2着マッドクール・・・Dark Angel×Indian Ridge=ノーザンダンサー×ヘロド 〔1-l〕 5-4
3着ナムラクレア・・・ミッキーアイル×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔2-d〕 7-7

2024年 タイム 1’07”0 (良) 1FAve=11.17 3FAve=33.50
テン32.1-上がり34.9 『前傾』
1着ルガル・・・ドゥラメンテ×New Approach=キングマンボ×サドラーズウェルズ 〔20〕 3-3
2着トウシンマカオ・・・ビッグアーサー×スペシャルウィーク=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔4-i〕 7-6
3着ナムラクレア・・・ミッキーアイル×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔2-d〕 12-12

 テンが速く上がりがかかる『前傾』が基本。最後の1Fは中山コースの坂の影響で、ラップががくっとおちる傾向。
連対馬の位置取りから、逃げ・先行と差し馬という組み合わせが多い感じです。
 逃げ・先行馬はテンの速さに対応できるダッシュ力が必要で、そのスピードを最後まで持続する必要がある。
夏のローカル1200mシリーズの延長と考えられ(=休み明けより夏を使った馬)、ローカルコースの鉄則はここでも活きる(=好走するのは4コーナー5番手以内が多い)。

 その流れはダート適性に通じるものがあり、ダート血統のミスプロ系やヴァイスリージェント系、タイキシャトル、ブライアンズタイムなどはその適性を持っていたと考えます。
差し馬については、高松宮記念で実績を残していたサンデーサイレンス系(=デュランダル、アドマイヤマックスなど)。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔6〕〔8〕が近年では複数好走馬を出しています。これらに共通することは、スピードの絶対値が高い牝系であること。
No.〔8〕の牝系は、高速決着に強いタイプがいるスピードに優れた牝系。
分枝記号では、b・c・d・f記号が好走馬多いです。どの記号も、基本的には鮮度と勢い重視型。
b記号は、鮮度の高さや勢いを活かして好走するパターン。
c記号は、洋芝向きのパワーを活かして好走するパターン。先行馬での好走が多い。
d記号は、前走の勢いを持続して好走するトライアル好走→本番でも好走のパターン。
f記号は、休養明けを苦にせず叩いて一変が少なく、前走好走の勢いをそのままに好走のパターン。

 また過去の連対馬から、アイビスサマーD好走馬は相性が良い傾向と考えます。カルストンライトオ、メジロダーリング、サンアディユ、カレンチャンなどが連対していて、これはアイビスサマーDが最高スピードとその持続性能を証明するレースから、適性がスプリンターズSに合うと思われますが、近年はやや長めの距離を好走している馬の好走が増え、傾向はやや変わってきているようです。
 最後の坂で止まってしまう可能性はある(=サマースプリントシリーズは平坦コースで行われる)ので、血統から坂を克服できそうか?を判断しなければと考えます。中山実績は良く考えること。

またNHKマイルC3着馬(=04年メイショウボーラー、05年アイルラヴァゲイン、06年キンサシャノキセキ)が好走していて、不思議な傾向あり。

 近年のステップとしては、前走キーンランドCの好走馬が好走しやすい傾向。
セントウルSも5着以内の好走馬が好走しやすいです。

★予想★
スプリンターズSのポイントは、
①流れは『前傾』が基本。
②小回りコースの中山コースのため、ローカルコースの鉄則はここでも活きる(=好走するのは4コーナー5番手以内が多い)。
③夏のローカル1200mシリーズの延長戦と考え(=休み明けより夏を使った馬を上位に)、ただしサマースプリントシリーズ好走馬は余力があるか?を考えること。
④鮮度と勢い重視。
⑤アイビスサマーD好走血統。ただし中山コースなので、中山実績はよく考えること。
⑥キーンランドC好走馬、セントウルS5着以内の馬の好走が多い。
⑦大系統ノーザンダンサー系の好走が多い。
⑧外枠よりも内枠重視。特に差し馬は内枠の方が穴として狙える。

◎サトノレーヴ・・・ロードカナロア×サクラバクシンオー=キングマンボ×プリンスリーギフト 〔18〕
 前走QEⅡ世JS2着(=英国芝1200m:0.1秒差)。中京芝コースは初で、芝1200m戦は(6-1-1-1)。
 ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父サクラバクシンオーはプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週~8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1~2ヶ月がホットスポット。
 No.〔18〕の牝系は、活躍馬はナリタトップロードなどがいるがやや衰退気味の牝系。スタミナはあるが、融通の利くタイプは少なく、底力は少ない。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。

◯ルガル・・・ドゥラメンテ×New Approach=キングマンボ×サドラーズウェルズ 〔20〕
 前走チェアマンズSP5着(=香港芝1200m:1.0秒差)。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝1200m戦は(2-2-0-4)。
 ドゥラメンテ産駒はキングマンボ系で、芝1800mの人気馬は安定している一方、芝1200mの勝ち鞍は少なく、短距離向きの速さと俊敏さはいまいち。ゆったりした流れで折り合い、末脚を使う競馬に向く。道悪での勝利も多く、いろいろな条件に融通が利く万能性がある。母父New Approachはサドラーズウェルズ系で、中長距離血統。他のガリレオ系に比べ、柔軟性があり、条件戦よりも重賞でこその血統。
 No.〔20〕の牝系は、2歳戦から走れて仕上がりは早いが、古馬になりもう一皮向ける成長力を有す牝系。人気では詰めが甘く、脇役にての好走が多い牝系でもある。小回りコースは得意だが底力はなく、近年は苦戦傾向にある。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。

▲ ジューンブレア・・・American Pharoah×Galileo=ミスプロ×サドラーズウェルズ 〔5-h〕
 前走CBC賞2着(=中京芝1200m:0.1秒差)。中山芝コースは(3-0-0-0)、芝1200m戦は(4-2-0-0)。
 American Pharoah産駒はミスプロ系で、海外重賞勝ち馬は全て芝で、2歳短距離戦も含まれ、仕上がりも早いアンブライドルド系の特徴はでている。殆どのレースが勝つか着外という両極端の結果で、すんなり先行させると強く逃げでの戦法が向くが、それでも失速する馬がいる。持てる素質は高いのだが、同時に危うさも秘めている難儀な血統。適距離は個々に異なるが、精神的には規格外と考えるべき。母父Galileoはサドラーズウェルズ系で、欧州のギニー、ダービー、セントレジャー戦線では盤石の強さを誇り、毎年クラシックの有力馬を送り込んでいる。しかし日本になると重厚すぎて、逃げては差され、差しては届かずの歯がゆい競馬ばかり。ピリッとした脚を欠き、勝ち味に遅い。とはいっても同父系のオペラハウス産駒同様に、条件戦より重賞で狙ってこその血統。厳しい展開からの消耗戦や力の要る馬場だと出番がある。
 No.〔5〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬でも成長能力は十分期待できる。直線の長いコースでの末脚勝負にも強い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

△ママコチャ・・・クロフネ×キングカメハメハ=ヴァイスリージェント×キングマンボ 〔2-w〕
 前走セントウルS2着(=阪神芝1200m:0.1秒差)。中山芝コースは(2-0-0-2)、芝1200m戦は(2-3-1-2)。
 クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号wは、典型的なローカル巧者が多いが、中央なら固く時計の速い馬場での好走が多い。


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