08期 予想歴27年
◎ディマイザキッド
3着/3人気
○ホーエリート6着/2人
▲ローシャムパーク12着/5人
△シュトルーヴェ5着/6人
傾向分析★
2500m(12.5F)のため、テン3.5F-中盤6F(前半3F-後半3F)-上がり3Fで分けています。
2020年 タイム 2’31”6 (良) 1FAve=12.13 3FAve=36.38
テン41.5(3F換算35.57)-中盤75.2(前半37.1-後半38.1)-上がり34.9 『加速・中弛み』
1着オーソリティ・・・オルフェーヴル×シンボリクリスエス=サンデーサイレンス×ロベルト 〔16-a〕 3-3
2着ラストドラフト・・・ノヴェリスト×ディープインパクト=スターリング×ディープインパクト 〔9-f〕 7-9
3着サンアップルトン・・・ゼンノロブロイ×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔4-m〕 12-12
2021年 タイム 2’32”4 (良) 1FAve=12.19 3FAve=36.58
テン44.3(3F換算37.97)-中盤74.0(前半37.7-後半36.3)-上がり34.1 『加速・中弛み』
1着オーソリティ・・・オルフェーヴル×シンボリクリスエス=サンデーサイレンス×ロベルト 〔16-a〕 3-3
2着マイネルウィルトス・・・スクリーンヒーロー×ロージズインメイ=ロベルト×ヘイロー 〔7-c〕 6-6
3着フライライクバード・・・スクリーンヒーロー×シンボリクリスエス=ロベルト×ロベルト 〔3-d〕 6-6
2022年 タイム 2’31”1 (良) 1FAve=12.09 3FAve=36.26
テン42.3(3F換算36.26)-中盤73.9(前半37.7-後半36.2)-上がり34.9 『加速・中弛み』
1着ブレークアップ・・・ノヴェリスト×クロフネ=スターリング×ヴァイスリージェント 〔10-a〕 3-3
2着ハーツイストワール・・・ハーツクライ×キャプテンスティーヴ=サンデーサイレンス×ダマスカス 〔12-b〕 10-9
3着ヒートオンビート・・・キングカメハメハ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔9-f〕 7-6
2023年 タイム 2’29”9 (良) 1FAve=11.99 3FAve=35.98
テン42.7(3F換算36.60)-中盤72.0(前半36.1-後半35.9)-上がり35.2 『加速・中弛み』
1着ゼッフィーロ・・・ディープインパクト×Danehill Dancer=ディープインパクト×ダンチヒ 〔20〕 13-15
2着マイネルウィルトス・・・スクリーンヒーロー×ロージズインメイ=ロベルト×ヘイロー 〔7-c〕 8-9
3着チャックネイト・・・ハーツクライ×Dynaformer=サンデーサイレンス×ロベルト 〔3〕 8-9
3着ヒートオンビート・・・キングカメハメハ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔9-f〕 13-12
2024年 タイム 2’29”0 (良) 1FAve=11.92 3FAve=35.76
テン41.8(3F換算35.83)-中盤71.1(前半35.5-後半35.6)-上がり36.1 『一貫』
1着ハヤヤッコ・・・キングカメハメハ×クロフネ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔2-w〕 15-15
2着クロミナンス・・・ロードカナロア×マンハッタンカフェ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔11-d〕 9-9
3着タイセイフェリーク・・・ミッキーロケット×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔1-p〕 11-10
流れは『中弛み』になりやすく、『前傾』『加速』がオプション的な扱い。
展開は、逃げ馬は苦戦傾向だが、先行馬差しは4コーナー5番手以内で好走が多く、差しも4コーナー10番手以内なら比較的決まる感じ。追込は届いても3着までの傾向。
血統の傾向は、菊花賞や天皇賞春好走血統の好走が多く、トニービン系、ロベルト系、サドラーズウェルズ系など、やはり欧州スタミナ型血統向き。
4年連続して好走馬を排出したジャングルポケット産駒(=08年2着ジャガーメイル、09年3着ヒカルカザブエ、10年1着トーセンジョーダン、11年2着オウケンブルースリ)。またグラスワンダー産駒も好走が多いです(=08年1着スクリーンヒーロー、09年2着アーネストリー、10年3着コスモヘレノス)。この好走から欧州型血統向きのスタミナが問われやすい重賞と思います。
ゼンノロブロイ産駒も3年連続して好走馬を輩出していて、相性は良いと思います(=11年1着トレイルブレイザー、12年1着→13年3着ルルーシュ)。
ハーツクライ産駒も好走が多く(=13年2着アドマイヤラクティ、14年1着フェイムゲーム、16年1着シュヴァルグラン、17年1着スワーヴリチャード、18年2着→19年1着ムイトオブリガード)、やはり長距離に強いスタミナ型とトニービン系を内包している点が合うのだと考えます。
またステイヤー血統の特性か、休み明けの馬は人気でも負けることが多く、叩き3~4戦目のタイプが調子をあげて好走することが多い。
ステップの傾向は、ハンデ戦ということもありハンデの軽い馬の激走も多く、前走条件戦使用馬でも侮れません。特に前走上がり上位で好走していた馬は要注意。
近年好走が多いのは、前走1600万条件戦オクトーバーS(=東京芝2400m)好走馬(=08年1着スクリーンヒーロー・2着ジャガーメイル、12年2着ムスカテールなど)。
前走アイルランドT(=東京芝2000m)好走馬も、相性は良いと思います(=10年1着トーセンジョーダン、11年3着カワキタコマンドなど)。また僅差に好走していた馬で、上がり上位を繰り出して好走していた馬にも注意は必要(=13年1着アスカクリチャンなど)。
京都大賞典好走馬はハンデも重くなるためか好走馬が少なく、逆に京都大賞典凡走馬の方が期待値は高くなると思います。
前走オールカマー凡走組(=5着前後)の馬も、近年好走馬は増えています(=10年2着ジャミール、12年1着ルルーシュ、14年1着フェイムゲーム・2着クリールカイザーなど)。
アルゼンチン共和国杯は、ステイヤーズSとはつながりにくい傾向(=ステイヤーズSはスタミナとコーナーリング適性が問われる)。小回りコース向きのタイプよりも、このレースでは東京芝コースや京都芝コース実績を信頼すべし。
また近年は好走馬がGⅠでも活躍するようになり、今後の活躍に期待する馬を狙うのもありと思います(=06年2着アイポッパー:05年天皇賞春3着、07年1着アドマイヤジュピタ:08年天皇賞春1着、07年2着トウカイトリック:07年天皇賞春3着、08年1着スクリーンヒーロー:08年JC1着・09年天皇賞秋2着、08年2着ジャガーメイル:10年天皇賞春1着、08年3着アルナスライン:07年菊花賞2着・10年天皇賞春2着、09年2着アーネストリー:10年宝塚記念3着・天皇賞秋3着・11年宝塚記念1着、10年1着トーセンジョーダン:11年天皇賞秋1着・12年天皇賞春1着、11年2着オウケンブルースリ:08年菊花賞1着・09年JC2着、14年1着フェイムゲーム:15年天皇賞春2着、15年1着ゴールドアクター:14年菊花賞3着・15年有馬記念1着、16年1着シュヴァルグラン:16年JC3着・17年天皇賞春2着、17年1着スワーヴリチャード:17年大阪杯1着・17年安田記念3着、18年1着パフォーマプロミス:19年天皇賞春3着など)。
★予想★
アルゼンチン共和国杯のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。展開的には逃げが恵まれるが、直線が長いコースということもあり、目標にされやすいためか逃げ馬の好走は少ない。先行・差しを中心にすべし。
②東京芝コース実績は大切。小回りコース向きよりも広いコース向きのタイプを。
③東京芝2500mはステイヤータイプの好走が多いコース。菊花賞や天皇賞春好走血統に注目。
④特注はグレイソヴリン系、ロベルト系。
⑤近走条件戦好走馬。好調な上、ハンデも軽く、好走しやすい。
⑥今後GⅠで活躍しそうな馬を狙うのもあり。
⑦前走アイルランドT上位好走馬(=0.2秒差以内)は要注目。上位好走馬も上がり上位でなら期待できる。
⑧京都大賞典からのステップ馬は3~5着前後の馬に注目。ただし斤量は重い馬が多いので、ヒモ受けが正解。
⑨前年好走馬は割引が必要。東京巧者ならヒモには一考。
◎ディマイザキッド・・・ディーマジェスティ×ファスリエフ=ディープインパクト×ヌレイエフ 〔1-g〕
前走毎日王冠4着(=東京芝1800m:0.4秒差)。東京芝コースは(1-1-0-3)、芝2500m戦は初。
ディーマジェスティ産駒はディープインパクト系で、勝ち星が多いのは芝1200m、芝1800m、D1200mと短距離での活躍が多く、あるはずのスタミナを活かせないのは、気性的に抑えの利かない馬が多いせい。牝馬の方がダート馬が多く、牡馬は芝馬が多い。めったにない傾向で、これも牝馬はダート短距離を先行して 粘る競馬が多いせい。3歳春の時期は、スピードを活かして前で踏ん張る競馬がオープンでも通用する。その後は距離短縮して短距離馬になるか、ジリ脚の中距離馬になるか。芝はなぜか5枠と6枠で複勝率が好調。母父ファスリエフはヌレイエフ系だが、ヌレイエフ系らしからぬ徹頭徹尾のダート血統。日本のヌレイエフ系にありがちに小さくまとまってしまっている。1着より2着、2着より3着の回数が多く、勝ち味の遅さは否めず、準オープンが壁となっている。短距離、マイルを仕事場とし、牡馬は中距離をこなすが、牝馬は勝ち鞍の大半が1400m以下。牡馬、牝馬ともに距離延長より短縮時の方が成績が良い。間隔を開けて走る面がある一方、連闘での好走も目立つ。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。
◯ホーエリート・・・ルーラーシップ×ステイゴールド=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔17-b〕
前走オールカマー5着(=中山芝2200m:0.6秒差)。東京芝コースは(1-1-0-3)、芝2500m戦は(0-1-0-0)。
ルーラーシップ産駒はキングマンボ系で、距離適性はキングカメハメハ産駒よりは適距離はやや長めで、芝1800m以上で本領を発揮し、ステイヤー型。忙しい距離には向かず、芝1400~1600mの1番人気は大不振で、消しどころ。牝馬ならそのうち上級マイラーも出るだろうが、基本的に忙しい競馬や、高速馬場の人気馬はアテにならない。逆に言えば、芝1600mで強い勝ち方のできる馬は注目の価値あり。父キングカメハメハよりも母父トニービンの影響を強く感じさせ、いい脚を長く使えるのが最大の長所。ロングスパート勝負に強い反面、一瞬の脚の勝負には脆い。重賞の3着の多さも特徴で、末脚の鋭さはいまいち。相手が強くても弱くても3着という、長所なのか、短所なのか。上がりの速くない芝2000m重賞も合う。キングカメハメハ産駒が、芝・ダート問わず、短距離~長距離まで活躍馬を出しているように、同様に万能性があり、バラエティに富む。コースは現状、京都芝、中山芝の連対率が高いが、それより展開を重視するべき。スローで不発だった差し馬を、長い直線替わりや、外伸び馬場で狙い撃ち。母父ステイゴールドはスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。
No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。
▲ローシャムパーク・・・ハービンジャー×キングカメハメハ=ダンチヒ×キングマンボ 〔8-f〕
前走宝塚記念15着(=阪神芝2200m:2.7秒差)。東京芝コースは(2-1-0-1)、芝2500m戦は(0-0-0-1)。
ハービンジャー産駒はダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
△シュトルーヴェ・・・キングカメハメハ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔9-e〕
前走札幌記念7着(=札幌芝2000m:0.8秒差)。東京芝コースは(3-1-0-2)、芝2500m戦は(2-0-0-1)。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父ディープインパクトはディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。
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