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2011年 タイム 1’19”4 (良) 1FAve=11.34 3FAve=34.03
ラップ
①12.3-②10.8-③11.3-④10.9-⑤10.4-⑥11.9-⑦11.8
1FAveとの誤差
①+1.0 ②-0.5 ③±0 ④-0.4 ⑤-0.9 ⑥+0.6 ⑦+0.5
テン34.4-10.9-上がり34.1 『一貫』
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△
1着リディル・・・アグネスタキオン×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕 3-2
2着ジョーカプチーノ・・・マンハッタンカフェ×フサイチコンコルド=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔2-f〕 1-1
3着オセアニアボス・・・Red Ransom×Sunday Silence=ロベルト×サンデーサイレンス 〔9-c〕 15-15
流れは、テン-上がりのラップ差と中盤の締まった流れから『一貫』の流れ。中盤が例年よりも速い分、タイムも近年では速い結果となったが、例年の傾向通りの流れに。展開的には、差しが最も恵まれ、次いで先行、逃げ・追込には厳しい流れ。
1着リディルは、前走米子S1着(=京都芝1600m)からの好走。京都芝コースは(2-1-0-0)と好走が多く、芝1400m戦は初でしたが、上がりの速い競馬にも対応可能と考え、今回も上がり33秒6を繰り出して好走。次走マイルCSは、スワンSからのステップ馬は苦戦しやすい傾向(=3着になりやすい傾向)ではあるのだが、好走に期待したいと思います(=ただあくまでも3着候補として)。
アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。年齢的には3歳・4歳がピークで、古馬での重賞好走は5歳馬以上では少ないが、前走好走していてその勢いを活かしての好走と考える。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としてもここ一番で凄味を見せる血統。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。今回の好走にて調子は良いと考え、次走にも期待する。
2着ジョーカプチーノは、前走キンランドC9着(=札幌芝1200m:1.0秒差)からの好走。前走は休み明けで、好走歴のない札幌芝コースだったことを考えて、前々走安田記念5着(=東京芝1600m:0.1秒差)をもう少し評価すべきでした。今回は不利な流れの中を僅差の2着に好走したことを評価すべきで、次走マイルCSに向けては1着馬リディルよりも評価したい。ただし1着馬リディル同様に、マイルCSでは3着候補の一頭と思います(=マイルCSは中距離対応型のマイラーの好走が多いため)。
マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父フサイチコンコルドはニジンスキー系で、2歳~3歳時にも好走するが、古馬での活躍も多い息の長い成長力がある。連勝して上昇するのではなく、毎年階段を昇るようにいつのまにか強くなる。好位差しの堅実なレースが得意で、洋芝や時計の掛かる馬場もプラス要因で、道悪も得意。得意の条件では何度も穴をあけ、特に休み明けは苦にしないで好走が多い。この母父の特性を軽視してしまったことは反省したい。
No.〔2〕の牝系は、No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬でも成長能力は十分で、今後の成長も期待できる。直線の長いコースでの末脚勝負にも強い。分枝記号fは、休み明けを苦にしない反面、叩いて一変も少ない。今回の好走で、調子は良いと考え、次走にも期待する。
3着オセアニアボスは、前走京成杯AH4着(=中山芝1600m:0.3秒差)からの好走。京都芝コースは(0-2-1-5)で、芝1400m戦は(4-2-2-4)でした。上がりも鋭く末脚はしっかりしていて、今回も出走馬中上がり1位タイ(=4着サンカルロも同じ上がり)の33秒3好の末脚を繰り出すも、詰め甘な点から届かず3着の内容。
Red Ransom産駒はロベルト系で、マイルのスピード競馬にも対応できる中距離型。ロベルト系にしては仕上がりが早く、2歳時から好走が可能で、オープンまで出世した馬は高齢までしぶとく活躍する。父母父ダマスカスの影響もあり、ダートも得意としていて、また時計のかかる馬場でも注意が必要。母父Sunday Silenceは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。今回は前走重賞僅差好走の勢いがあり、10番人気と人気が低かったがこの母父サンデーサイレンスの特性が活きての好走と考える。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなる。分枝記号cは、高い心肺機能をもち、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い特性あり。欧州的な瞬発力を秘めるが、ゴチャつく展開は苦手。
11/03 22:19 回顧アクセス:2016 |