エリザベス女王杯2010予想
鳥獣アパパネvs妖精シロイルカ

春日部
08期 予想歴14年

◎メイショウベルーガ
  2着/2人気

○セラフィックロンプ7着/9人
▲ヒカルアマランサス5着/6人


毎年エリザベス女王杯の季節になると、ぐっと陽の落ちるのが早くなる。
一日の労働をあらかた終えて、ビルの屋上で休んでいるときに
突き刺すような秋風の中で見る寂しい夕焼けは、どことなく儚いものだ。
錆びた貯水槽、枯れた雑巾、無駄に張り巡らされたパルプの迷路。
一般的なビルの屋上とは、その場を見渡す限り
流行りの工場夜景とはまったく異なった、哀愁漂う殺風景な空間である。
早く帰って温かいモノを――――と思ったとき
ふと傍らで音をたて続けている機械があった。
何も無き世界に、無機質な低音と振動をもたらす彼は、
凍てつく外気を一切遮断することができる耐寒性を持ち、
あらゆる液体に侵されず永く生きながらえることができる耐食性を持つ。
寒空の下でも、彼は絶えず作業を止めない。この我慢強さ屈強さを見ると
帰って炬燵に入って、のほほんと競馬予想をしようとした自分が恥ずかしくなる。
そう、セラミックポンプだ―――――。

【予想】
前述の通り、セラフィックロンプに印を打つわけだが
その前に軸は◎メイショウベルーガという出落ちである。すまない。
ベルーガは前哨戦の京都大賞典で昨年JC2着のオウケンブルースリに完勝。
3馬身後ろのプロヴィナージュが今の古馬牝馬路線の標準レベルと考えれば
能力は間違いなく一歩抜けていると考えて良い。
一線級が揃った宝塚記念でも0.5秒差の6着なので、父フレンチと考えて
距離が長かったとされる天皇賞春を除けば、大崩れはしない馬である。
問題は新潟記念のように上がり最速でも届かない…という部分だが
京都コースは鞍上池添騎手と5戦、知り抜いているはずだ。
池のスワンもシロイルカの豪脚に恐れ入ることだろう。
そして対抗が冒頭の◯セラフィックロンプ。
今回出走メンバーの中で、6歳馬という唯一のウオスカ世代であり、
レースに出ること30戦。まさにセラミックポンプのような耐久を持つ無事是名馬だ。
もともとは軽ハンデ逃げ切り型の穴馬ではあったが
近2走では、東京阪神という直線長いコースを粘り切って連対した。
これが京都になり、直線に坂が無くなると、前残りも十分考えられるのではないか。
強い世代に揉まれて、積み重ねてきた経験を活かせる絶好の舞台だろう。
単穴は▲ヒカルアマランサス。
まず普通に考えて距離適正的にはギリギリである。
だが、マーメイドSが一つのスタミナ調教であったという私の持論からすれば
直線坂のある夏場阪神2000mと、坂のない秋の京都2200mでは
前者の方がキツい条件であったと思える。
差し脚のスピードはベルーガに劣らないものがあるし
鞍上ルメールならば脚色は最後まで余らん差す。期待していいだろう。

さて、ここまで3歳馬無しだが、買わないわけでもない。
一応定説として、「3歳馬は秋華賞をピークに調整する」ため
エリザベス女王杯は古馬有利とされている。
さらに京都内回りの秋華賞に比べて、エリ女は外回り。あまり経験にならない。
だが、今年の3歳世代はオウケンサクラやアプリコットフィズが古馬相手に
すでに健闘しているように、世代の強さは今のところ高いと考える。
ゆえに抑えとして△アパパネと△サンテミリオンは買っておきたい。
英愛オークス馬の△スノーフェアリーも、古馬相手のヨークシャーオークスで
GI5勝牝馬であるMiddayの2着に健闘したので、
一介のオークス馬以上の評価を下して抑えたいところだ。

【印と買い目】
◎ ⑨ メイショウベルーガ
◯ ② セラフィックロンプ
▲ ⑩ ヒカルアマランサス
△ ⑤ アパパネ
△ ⑥ スノーフェアリー
△ ⑦ サンテミリオン

三連複2頭軸
(②-⑨)-⑤⑥⑦⑩
(⑨-⑩)-⑤⑥⑦
本命ベルーガ軸に対抗と単穴を絡めた三連複7点勝負。
◎-△の馬連も余裕があれば抑えで買いたい。

カワカミプリンセスが降着した2006年
ウオッカが当日回避した2007年
ポルトフィーノ落馬で救急車がゴールした2008年
大逃げ2頭の大波乱になった2009年
近年のエリザベス女王杯では何かが起こる。
3冠馬アパパネを中心に、それは喜劇となるか悲劇となるか。
そしてビッグスワンとシロイルカの怪獣対決の行方とは!?
鳥獣アパパネ退治なるか?やっぱりゴジラも参戦してくるのか??
でも結局最後に勝つのは正義の味方のプリキュアか!??
日曜朝の特撮ヒーロー見ながら予想しているのは内緒である。
ありふれた競馬予想をよそに、今日もビルの屋上では
セラミックポンプが、澄み渡った晩秋の空を眺めながら
言葉なく絶えず動き続けている。完


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エリザベス女王杯2010回顧
初雪ねぇ 馬群を前にあまりに脆く ah

春日部
08期 予想歴14年

次走狙い:メイショウベルーガ
次走危険:スノーフェアリー


決戦!鳥獣アパパネVS怪物シロイルカの巻。
アパパネ「暗黒世代の老害は海に帰れw」
シロイルカ「ここは3歳馬が出る舞台じゃねぇよww」
アパパネ「GI未勝利(笑)おまけに京都専用機www」
シロイルカ「古馬重賞勝ってから言えよ珍鳥wwww」
フェアリー「ちょっと内を通りますよ^^;」
大外で問答無用の叩き合いが続く中
異国から来た雪の妖精・スノーフェアリーが
内をすくって世界を救ったのであった。めでたし。

日本円にして21万でも買い手がつかなかった馬が
英愛オークスの2冠を達成し、円高の昨今で
賞金9000万+特別交付金9000万を得るのだから
シンデレラストーリーも良く言ったところ、喜劇で終幕である。

【回顧】
レースはある意味主役のテイエムプリキュアが逃げる澱みないペース。
各馬実力を出し切るには絶好の展開だったと思う。
そして勝負の分かれ目は3コーナーから4コーナー。
アパパネ、フェアリー、ベルーガと順に縦一列になるわけだが
アパパネは外に持ち出し、フェアリーは内を選び、
ベルーガは包まれる展開となる。
「京都外回りは内が空く」と、ある騎手が昔言っていたが
その騎手が進む最内のすぐ横を
次元の違う末脚で突き抜けたスノーフェアリー。
欧州のパワーというのは内馬場の悪さをまったく気にせずに伸びるのだろうか。
包まれたベルーガはなんとか道を見つけて
アパパネの外に出しようやく伸びてくるが
万全の状態で加速できたフェアリーに4馬身も差を付けられて2着。
一方アパパネもやはり秋華賞がピークだったかさらに1馬身離れて3着となった。

この4~5馬身という差は、単に内外回っただけの差ではないので
フェアリー>アパパネという力関係は間違いないだろう。
海外の一流3歳馬との差をまざまざと見せつけられた感じだ。
だが、やや雑な競馬になってしまったベルーガとの差はなんとも言えない。
走破タイムこそ0.7秒ついたが、実際スノーフェアリーとの上がりの差は0.4秒。
ベルーガが4角包まれているうちに走破タイムに0.4秒、
フェアリーの加速大成功で上がりに0.2秒差がついたとすれば、
ともに外を回ってヨーイドンなら差は1馬身ぐらいだったと思う。
今回のメンバー的にもフェアリーが怪物とはまだ言い難い。てかむしろ妖精である。
逆に最強なのは鞍上ライアン・ムーア騎手だ。彼こそ妖精王オーベロン。
土曜日の新馬戦でラトルスネークに鬼脚を発揮させたように
彼は一気に馬を押し上げる媚薬を所持している。フェアリー自体は
ベルーガ+ぐらいの評価が妥当で、JCに参戦するとしても過信は禁物だろう。

予想時にも述べたようにフェアリーはヨークシャーオークスで2着となり、
世代としての一定の評価はできるが、内容はMiddayに3馬身差の完敗。
そのMiddayはGI5勝、現在世界屈指の女傑だが
BCフィリー&メアターフでは4着レッドディザイアとあまり差の無い2着。
そして昨年の事だが、Middayはシャラナヤにオペラ賞で簡単に負けている。
そのシャラナヤは昨年のエリ女で、ベルーガと走破タイムと上がりがほとんど同じ。
フェアリーがこれからどんどん成長すると考えればまた変わってくるが、
日本で対戦する以上、決定的な差は無いと見る。栄光はまだ真夏の夜の夢。
ゆえに次走はメイショウベルーガ買い、スノーフェアリー過信禁物という結論とした。
他に特筆すべき馬は見当たらず。白と赤と妖精の強さが際立ったレースだった。

英愛の2冠馬と日本の3冠馬が力を出し切ったレースだが
前3頭以外は今後何とも言えないのでレースレベルは3と設定。
最内から強烈な鬼脚を拝見できたため、今年のエリ女も思い出深いレースとなった。
京都競馬場に舞ったちょっと早い初雪。
冬になれば、あの殺風景なビルの屋上にも、雪は積もるのだろうか。
今日もセラミックポンプは絶えず動き続けていたようだ。了


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