阪神JF2010予想
阪神JF 来年の牝馬クラシックで狙いたい馬と現時点の完成度。

軍神マルス
08期 予想歴12年

◎ダンスファンタジア
  9着/2人気

○レーヴディソール1着/1人
▲アヴェンチュラ4着/3人


★傾向分析★
2006年 タイム 1'33"1 (良) 1FAve=11.64 3FAve=34.91
テン34.4-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり34.8 『中弛み』
1着ウォッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 6-6
2着アストンマーチャン・・・アドマイヤコジーン×Woodman=グレイソヴリン×ミスプロ 〔2-n〕 3-3
3着ルミナスハーバー・・・アグネスタキオン×Alydar=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔A1〕 1-1

2007年 タイム 1'33"8 (良) 1FAve=11.73 3FAve=35.18
テン34.4-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり35.7 『前傾』
1着トールポピー・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 11-8
2着レーヴダムール・・・ファルブラヴ×Highest Honor=ノーザンダンサー×グレイソヴリン 〔1-p〕 17-15
3着エイムアットビップ・・・アグネスデジタル×トニービン=ミスプロ×グレイソヴリン 〔7-e〕 10-8

2008年 タイム 1'35"2 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン35.2-中盤24.4(3F換算36.6)-上がり35.6 『一貫・中弛み』
1着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 16-15 
2着ダノンベルベール・・・アグネスタキオン×Bering=サンデーサイレンス×ネイティヴダンサー 〔3-n〕 11-6
3着ミクロコスモス・・・ネオユニヴァース×Marquetry=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-g〕 18-18

2009年 タイム 1'34"9 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.59
テン35.1-中盤24.5(3F換算36.75)-上がり35.3 『一貫・中弛み』
1着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 10-10
2着アニメイトバイオ・・・ゼンノロブロイ×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔19〕 7-7
3着ベストクルーズ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 11-12

コース改修後後4回のレースが行われた阪神JF。
近4年の流れは、06年・08年・09年と『中弛み』の流れとなり、また07年は『前傾』、08年・09年は『一貫』と比較的厳しい流れも内在しているので、底力と完成度の高さを競う流れになると考える。
そのため06年1着ウオッカはダービー1着、07年1着トールポピーはオークス1着、08年1着ブエナビスタは桜花賞1着・オークス1着・秋華賞2着、09年1着アパパネは桜花賞1着・オークス1着・秋華賞1着とクラシック牝馬3冠達成、09年2着アニメイトバイオは秋華賞2着と、クラシックで好走できる能力を秘めている証明ができるレースと考える。逆に言えば来年のクラシックで狙いたい馬を素直に評価するレースといえると考える。

血統の傾向は、グレイソヴリン系が強いこと。07年は1~3着馬が父か母父にグレイソヴリン系という状態でした。近4年の1~3着馬の血統に父母父や母母父まで遡ると大系統ナスルーラの血が入っているようです。これらは持続型の流れに強い特性があり、厳しい流れ向き。
09年はヴァイスリージェント系を父や母父に持つ馬が1~3着独占。ヴァイスリージェント系は仕上がりが早いので2歳戦では完成度が高く、鮮度や勢いを活かせる状態なら要注目。
またファルブラヴ産駒(=07年2着レーヴダムール)やタニノギムレット産駒(=06年1着ウオッカ)などは欧州型の特性を持つ産駒で、スタミナ型の産駒が多い。スタミナが要る流れになりやすいと考えます。
08年・09年はグレイソヴリン系の好走ではなかったのですが、スペシャルウィーク、アグネスタキオン、ネオユニヴァース、キングカメハメハ、ゼンノロブロイと東京芝2400m好走血統が好走した結果に。タニノギムレットやジャングルポケットなどの好走からも東京芝2400m好走血統は要注意と思います。
なかでもアグネスタキオン産駒や母父サンデーサイレンスの好走も多く、瞬発力勝負に対応できるサンデーサイレンス系向きのレースと考えます。

ステップの傾向は、黄菊賞(=京都芝1800m)好走馬が06年・07年と連続して1着馬(=06年1着ウオッカ、07年1着トールポピー)を出している最良のステップ。牡馬と対等に戦えるだけの力の証明と対戦ストレスが少ないことが好走の要因と思われます。また好走した2頭はともに東京芝2400mのGⅠを勝つことになる馬。ダービーやオークス好走血統ならば堅軸と考える。
また赤松賞(=東京芝1600m)好走馬も08年・09年と好走馬(=08年2着ダノンベルベール、09年1着アパパネ)と好走馬を輩出。東京芝1600mの赤松賞を好走した2頭とも最速上がりで好走していたことから、速い上がりを繰り出して好走している馬で、こちらもダービー・オークス血統ならば要注目と考える。

またファンタジーSを先行して好走した馬が2・3着になりやすい傾向(=06年2着アストンマーチャン、07年3着エイムアットビップ、09年3着ベストクルーズなど)。

★予想★
◎ダンスファンタジア・・・ファルブラヴ×サンデーサイレンス=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔7〕
前走赤松賞1着(=東京芝1600m)。赤松賞を最速上がりで好走した馬はここ2年阪神JFでも好走していて(=08年2着ダノンベルベール、09年1着アパパネ)、本馬も上がり33秒8と最速上がりで2着に0.4秒差をつける圧勝。力が条件戦レベルではないと考える。脚質も比較的前につけてそこからキレを発揮することのできる馬なので、信頼できると考えて軸に据えました。
ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=レーヴダムール、ビーチアードル、ラルケットなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多い。クラシックを見据えて考えると少し不安な点はあるのだが、現時点での完成度は高く、また芝2000mまでなら対応可能と考えて評価する。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。GⅠ初挑戦と前走圧勝の勢いがプラス要因になると考えて期待する。母はダンスインザムードで桜花賞馬で、またヴィクトリアMやマイルCSでも好走した、スピードに長けてマイル戦で強さを発揮した馬。本馬もマイル戦で能力を発揮する下地があると考えて期待する。
No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。

○レーヴディソール・・・アグネスタキオン×Highest Honor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-p〕
前走デイリー杯2歳S1着(=京都芝1600m)。新馬戦は上がり34秒3で札幌芝コースでは極上といえるキレを発揮し、前走でも上がり33秒7で最速上がりを繰り出す。
アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。母父Highest Honorはグレイソヴリン系で、狂気のゼダーン系へと遡る。2歳から走るタイプもいれば古馬にて強くなるタイプもいて様々だが、確実なのは芝向きで厳しい流れで真価を発揮するタイプ。母レーヴドスカーの産駒は、07年阪神JF2着のレーヴダムールや09年青葉賞1着アプレザンレーヴ、10年きさらぎ賞2着レーヴドリアンなど早い時期から重賞好走が可能なタイプが多く、産駒のほとんどがオープン馬という能力の高い産駒が多い。2歳~3歳春に関しては信頼度は高いと考え、また前走は不利な流れでの牡馬混合戦での好走なので強さを素直に評価し対抗評価。
No.〔1〕の牝系は、クラシック春シーズンによく成長・充実し好走する、仕上がりが早く完成度の高い牝系。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところはあるので、伏兵の立場なら積極的に狙いたい。断然人気では過信禁物のタイプなので今回は評価を少し下げました。

▲アヴェンチュラ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕
前走札幌2歳S2着(=札幌芝1800m)。近2走はともに最速上がりで好走している点と、前走は牡馬相手の中距離重賞で好走した点については評価したい。今回はやや間隔が開いての出走になるので、能力全開ならアタマもあると思うがやや不安点もあると考えて3番手評価。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は母父サンデーサイレンスということもあり速い上がりを繰り出せるので、広いコースで末脚を活かすタイプと考えるが小回りコースはまだ未知数。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。全兄フサイチホウオー、全姉トールポピーもともに2歳~3歳重賞で好走していて完成が早いタイプと思われるのだが、この時期は崩れずに走っていた事から同配合の本馬も似た適性はあると考える。
No.〔1〕の牝系は、2歳戦からも好走し3歳春シーズンにはある程度完成する仕上がりの早さと完成度の高さを有した牝系。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。今回は伏兵の立場として狙えると考えて期待する。

△マルモセーラ・・・クロフネ×タマモクロス=ヴァイスリージェント×グレイソヴリン 〔12-f〕
前走ファンタジーS1着(=京都芝1400m:0.0秒差)。前走は『前傾』の流れを前につけて好走し、好走した上位馬の中では一番強い内容と考え評価。ただファンタジーSを前につけて好走した馬は、阪神JFでは2・3着になることが多くアタマとしては狙えないのでヒモ受け候補筆頭評価。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。ただし新馬戦→未勝利戦→ファンタジーSと馬体重がずっと減り続けている点には要注意。ヴァイスリージェント系は馬体重が減り始めるとパフォーマンスを落とす傾向にあり、今回大幅に馬体重が減るようなら危険信号とみるべきと思います。前走と同じくらいなら好走可能と考える。母父タマモクロスはグレイソヴリン系で、嵌るとカミソリの瞬発力で突き抜ける一方、不発もたびたび。末脚の難しさはあるが穴も多いのが特徴。本格化は古馬になってからだが、ローカルの平坦コースや京都芝コースでは差し脚が良く決まる。今回は阪神芝コースだが、このレースはグレイソヴリン系の好走も多く適性は合うと考える。
No.〔12〕は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。


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阪神JF2010回顧
阪神JF 牡馬混合OP実績と東京芝2400mGⅠ好走血統。

軍神マルス
08期 予想歴12年

次走狙い:レーヴディソール
次走狙い:ホエールキャプチャ


2010年 タイム 1'35"7 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.89

ラップ
①12.5-②11.2-③12.1-④12.7-⑤12.7-⑥11.7-⑦11.2-⑧11.6
1FAveとの誤差
①+0.5 ②-0.8 ③+0.1 ④+0.7 ⑤+0.7 ⑥-0.3 ⑦-0.8 ⑧-0.4
テン35.8-中盤25.4(3F換算38.10)-上がり34.5 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着レーヴディソール・・・アグネスタキオン×Highest Honor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-p〕 10-11 
2着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 5-9
3着ライステラス・・・ソングオブウインド×スピードワールド=ミスプロ×ヌレイエフ 〔6-a〕 7-4
4着アヴェンチュラ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 15-13
5着ツルマルワンピース・・・キングカメハメハ×フジキセキ=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔9-c〕 5-3

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。『中弛み』の度合いが強く、『加速』も相まって、上がり特化の瞬発力勝負の様相。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着レーヴディソールは、前走デイリー杯2歳S1着(=京都芝1600m)からの好走。近年の好走馬はこれまでのレースで、牡馬混合戦において互角以上にに戦って好走してきた馬が多く、特に芝1600mの重賞やオープン戦、芝1800m戦で好走実績があるとより好走しやすい傾向あり(=06年1着ウオッカ:黄菊賞1着、07年1着トールポピー:黄菊賞2着、08年2着ダノンベルベール:芙蓉S2着、09年2着アニメイトバイオ:京王杯2歳S2着など)。新馬戦は上がり34秒3で札幌芝コースでは極上といえるキレを発揮し、前走でも上がり33秒7で最速上がりを繰り出す。上がり特化の瞬発力勝負は得意だった馬で今回も33秒9のメンバー最速上がりで好走。このタイプは近年クラシックでもそのまま好走することが多いので、今後の好走にも期待する。
アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。母父Highest Honorはグレイソヴリン系で、狂気のゼダーン系へと遡る。2歳から走るタイプもいれば古馬にて強くなるタイプもいて様々だが、確実なのは芝向きで厳しい流れで真価を発揮するタイプ。母レーヴドスカーの産駒は、07年阪神JF2着のレーヴダムールや09年青葉賞1着アプレザンレーヴ、10年きさらぎ賞2着レーヴドリアンなど早い時期から重賞好走が可能なタイプが多く、産駒のほとんどがオープン馬という能力の高い産駒が多い。2歳~3歳春に関しては信頼度は高いと考え、引き続きクラシック春シーズンなら好走可能と考える。
No.〔1〕の牝系は、クラシック春シーズンによく成長・充実し好走する、仕上がりが早く完成度の高い牝系。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところはあるので、伏兵の立場なら積極的に狙いたい。断然人気では過信禁物のタイプ。今後の成長能力には春シーズンは大丈夫と思うが、完成が意外に早い感じもあるので他の馬の成長能力と比較しつつ取り捨てを決めるべし。

2着ホエールキャプチャは、前走ファンタジーS3着(=京都芝1400m:0.0秒差)からの好走。ファンタジーSを前につけて好走した馬が良く阪神JFでは2・3着になることが多いのだが、前走本馬は出遅れてしまったこともあり後方一気でぶち抜いてタイム差なしの3着に好走していた。前々走は芙蓉S1着(=中山芝1600m)好走していて、芝1600mオープン実績はあった馬。阪神JFでは中距離適性が問われることも多く、反撃が期待できた馬でした。このポイントは非常に重要と考え来年に活かしたいポイント。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。父×母父ともに鮮度と勢いは前走重賞3着(=0.0秒差)と十分に期待できる状態だったこと、また本馬に関してはヴァイスリージェント系ながら馬体重の増減が少ないこと(=ヴァイスリージェント系は馬体重が減り始めるパフォーマンスが低下しやすい傾向あり)からも好走可能と考えるべきでした。鮮度と勢いは今後も期待できると思うので、今後の成長に期待する。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

3着ライステラスは、前走京王杯2歳S4着(=東京芝1400m:0.5秒差)からの好走。これまでは1200m~1400mを中心に使われてきて、今回初のマイル挑戦ながらも好走。
ソングオブウインド産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。ソングオブウインド自身菊花賞で好走したので、距離延長に向くのかもしれない可能性を秘めているが、今年が初年度産駒のためまだ未知数。ただしソングオブウインドの父エルコンドルパサーは、多数のステイヤーとダートの一流馬を輩出しているので、スタミナが豊富で成長力と息の長さは期待できると考える。また父母父サンデーサイレンスということで器用さもある程度備わっているのでは?と考える。とりあえずは自身で強気に動くようなレースに向く、芝・ダート兼用タイプと考える。母父スピードワールドは、成長力はやや早めで2歳~3歳での活躍が多く、素軽いスピードを持つが底力には欠ける特徴あり。
No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。

4着アヴェンチュラは、前走札幌2歳S2着(=札幌芝1800m)からの好走。近2走はともに最速上がりで好走している点と、前走は牡馬相手の中距離重賞で好走した点はポイントで、近年の阪神JFでは好走しやすい傾向。今回はやや間隔が開いての出走になった分と、位置取りの差で厳しい流れになっての4着なので、今後の巻き返しに期待。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は母父サンデーサイレンスということもあり速い上がりを繰り出せるので、広いコースで末脚を活かすタイプと考えるが小回りコースはまだ未知数。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。全兄フサイチホウオー、全姉トールポピーもともに2歳~3歳重賞で好走していて完成が早いタイプと思われるのだが、この時期は崩れずに走っていた事から同配合の本馬も似た適性はあると考える。ただしこの兄姉は、3歳春シーズンで燃え尽きてしまったので、勝負は3歳春シーズンまでと考える。
No.〔1〕の牝系は、2歳戦からも好走し3歳春シーズンにはある程度完成する仕上がりの早さと完成度の高さを有した牝系。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。

5着ツルマルワンピースは、前走ファンタジーS6着(=京都芝1400m:0.3秒差)からの好走。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。ただ本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要。母父フジキセキはスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。
No.〔9〕の牝系は、2歳の早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

阪神JFのポイントは、
①『中弛み』が基本の流れになりやすく、オプションとして『前傾』『加速』『一貫』などの流れが付加される。そのため求められるのは瞬発力と完成度の高さ。
②瞬発力勝負のため、器用なサンデーサイレンス系向きのレース。母父サンデーサイレンスやアグネスタキオンの好走が多い。キングマンボ系も器用なので、今後の好走に期待。
③グレイソヴリン系の好走も多く、父や母父にグレイソヴリン系が入っているとなお良い。
④ここ数年好走馬がクラシック(=特に東京芝2400m)で好走していて、東京芝2400mGⅠ好走血統は特注。
⑤芝1400m~1800mの牡馬混合戦での重賞やオープン実績がある馬で、瞬発力勝負に強い上がりの速い馬は特注。
⑥ファンタジーS好走馬は2・3着になりやすい。


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