桜花賞2011予想
桜花賞 桜花賞に有利なステップと実績。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎ライステラス
  12着/5人気

○マルセリーナ1着/2人
▲ホエールキャプチャ2着/1人


★傾向分析★
2007年 タイム 1'33"7 (良) 1FAve=11.71 3FAve=35.14
テン35.7-中盤24.1(3F換算36.15)-上がり33.9 『加速・中弛み』
1着ダイワスカーレット・・・アグネスタキオン×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 3-5
2着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 7-6
3着カタマチボタン・・・ダンスインザダーク×Bob Back=サンデーサイレンス×ロベルト 〔12-b〕 3-3

2008年 タイム 1'34"4 (良) 1FAve=11.80 3FAve=35.40
テン34.6-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着レジネッタ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕 10-10
2着エフティマイア・・・フジキセキ×ニホンピロウイナー=サンデーサイレンス×ハビタット 〔4-k〕 6-6
3着ソーマジック・・・シンボリクリスエス×Fairy King=ロベルト×ノーザンダンサー 〔16-f〕 8-6

2009年 タイム 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン35.9-中盤24.2(3F換算36.30)-上がり34.9 『一貫・中弛み』
1着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 16-15
2着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 12-12
3着ジェルミナル・・・アグネスタキオン×Double Bed=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔7-e〕 14-14

2010年 タイム 1'33"3 (良) 1FAve=11.66 3FAve=34.99
テン35.6-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.4 『加速』
1着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 5-4
2着オウケンサクラ・・・バゴ×リアルシャダイ=レッドゴッド×ロベルト 〔4-m〕 1-1
3着エーシンリターンズ・・・キングカメハメハ×キャロルハウス=ミスプロ×ターントゥ 〔8-c〕 3-2

流れは07年は『加速』、08年は『前傾』、09年は『一貫』だが、ともに『中弛み』の流れは複合している。10年は『加速』の流れ。牝馬限定戦は『中弛み』の傾向が強く、牡馬ほどスタミナがないのが影響してなのか、中盤に弛みがでて上がり勝負になりやすい傾向にある。

血統の傾向は、アグネスタキオン(=07年1着ダイワスカーレット、09年3着ジェルミナル)、ダンスインザダーク(=07年3着カタマチボタン)、フジキセキ(=08年2着エフティマイア)、スペシャルウィーク(=09年1着ブエナビスタ)、マンハッタンカフェ(=09年2着レッドディザイア)、母父サンデーサイレンス(=08年1着レジネッタ)の好走から、サンデーサイレンス系のキレが重要と考える。中盤が弛み、瞬発力の上がり勝負ならサンデーサイレンスのキレが最も活きる流れと考える。
また10年はかつてのサンデーサイレンスのようにクラシック好走の多かったキングカメハメハ産駒(=10年1着アパパネ、10年3着エーシンリターンズ)も好走していて、キングカメハメハ産駒も瞬発力勝負に強くサンデーサイレンス系と同じように評価しても良いかもしれません。

また阪神コース馬場改修後は、桜花賞好走馬が次走東京芝2400m(=ダービー・オークス)で好走する傾向に。以前の内回りの時にはスピードの持続性能が問われやすくなかなかつながりにくい傾向でしたが、外回りに替わり瞬発力のキレ勝負になりやすいことからつながるようになったと考えます。次走も狙いたい馬を評価するのもありと考えます。それからスタミナ型サンデーサイレンス系(=ダンスインザダーク、スペシャルウィーク、マンハッタンカフェなど)が好走しやすい傾向となり、瞬発力とスタミナは必要な適性と考えます。

牝系の傾向は、No.〔4〕〔16〕の牝系が好走馬多し。
どちらもスタミナを活かしやすい距離延長に対応しやすい牝系。オークスでの好走も多い牝系です。

ステップの傾向は、桜花賞と同じコース(=阪神芝1600m)を使用するチューリップ賞好走馬が好走しやすい傾向(=チューリップ賞→桜花賞:07年2着→1着ダイワスカーレット、07年1着→2着ウオッカ、09年1着→1着ブエナビスタ、10年2着→1着アパパネ、10年3着→3着エーシンリターンズなど)。特に阪神JF好走→チューリップ賞好走と阪神芝1600mで好走歴がしっかりとある馬は堅軸と考えて良いと思います。
また近年エルフィンS好走馬(=京都芝1600m)は桜花賞と相性が良い傾向(=エルフィンS→桜花賞:07年1着→2着ウオッカ、08年3着→1着レジネッタ、09年1着→2着レッドディザイア、10年1着→3着エーシンリターンズなど)。

★予想★
桜花賞好走確実と思われたレーヴディソールが戦線離脱にて、混戦模様の桜花賞。これまでの実績やトライアルを考察してみての予想です。

◎ライステラス・・・ソングオブウインド×スピードワールド=ミスプロ×ヌレイエフ 〔6-a〕
前走チューリップ賞2着(=阪神芝1600m:0.7秒差)。前走は1着馬レーヴディソールには完敗ながらも、しっかり2着は確保。そのレーヴディソールが故障回避ならば、阪神JF3着(=阪神芝1600m:0.3秒差)→チューリップ賞2着と毎年好走している馬の傾向に合致するので、堅軸と考えて期待する。前走の内容を活かし、上がり特化の瞬発力勝負では分が悪いと思うので、早めのスパートにてどれだけ粘れるか?という内容を期待する。
ソングオブウインド産駒はキングマンボ系で、昨年の桜花賞で好走したキングカメハメハと同じキングマンボ系。格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。ソングオブウインド自身菊花賞で好走したので、距離延長に向くのかもしれない可能性を秘めているが、今年が初年度産駒のためまだ未知数。ただしソングオブウインドの父エルコンドルパサーは、多数のステイヤーとダートの一流馬を輩出しているので、スタミナが豊富で成長力と息の長さは期待できると考える。また父母父サンデーサイレンスということで器用さもある程度備わっているのでは?と考える。とりあえずは自身で強気に動くようなレースに向く、芝・ダート兼用タイプと考える。母父スピードワールドはミスプロ系で、成長力はやや早めで2歳~3歳での活躍が多く、素軽いスピードを持つが底力には欠ける特徴あり。
No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。今回は好走しやすい伏兵の立場と思うので、この特性にも期待する。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。
 
○マルセリーナ・・マルセリーナ・・・ディープインパクト×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕
前走エルフィンS1着(=京都芝1600m)。近年エルフィンS好走馬は桜花賞と相性が良く、その傾向から期待する。また2走前のシンザン記念では1着レッドディヴィス(=次走毎日杯1着と重賞2連勝中)、2着オルフェーブル(=次走きさらぎ賞3着→スプリングS1着と重賞好走中)と好走した上位馬が世代トップクラスの牡馬であるので、その牡馬と僅差の勝負をした前々走シンザン記念3着(=京都芝1600m:0.3秒差)の内容から、牝馬では能力上位と期待する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、現時点ではまだスタミナ型なのかスピード型なのか判断がつきにくいが、本馬は前走33秒台の上がりを使い好走し、今回も上がりは33.9と速い上がりを使えているので、スピード型のタイプ(=アグネスタキオン産駒のようなタイプ)と考えられる。父母父リファール系からも追って延びる産駒が多いと考え、末脚勝負は得意。特に馬体重450kg以下の小柄な産駒はキレに優れていて、逆に500kg以上の産駒は少しジリ脚な傾向が見て取れる。軽量馬は瞬発力を活かしやすいが、大型馬は加速するまで時間がかかるがその後ばてない末脚を繰り出すような感じに思う。前者は父系のサンデーサイレンス系の瞬発力を活かしやすく、後者は父母父リファール系の特性を活かしやすいと考える。母父Marjuはノーザンダンサー系で、距離は1600m~2400mまで幅広くこなし、また活躍馬は2歳から古馬までと年齢層も厚い。特に高齢馬をなめてかかると痛い目に合う(=セニョールグループの特性で、地味にしっかりと力をつけて高齢でも衰えが少ない)。海外ではGⅠ馬も多数輩出しているが、前哨戦やトライアル的なレースに向いた血統でもある。スピードの持続力があり、時計勝負も得意。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多く阪神芝コースでも好走が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。この特性からやや間隔が開いたローテションでも好走可能と判断する。

▲ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕
前走クイーンC(=東京芝1600m)。前々走阪神JF2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)。重賞連続好走中にて、能力は高く実績は出走馬ではNo.1と考える。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。父×母父ともに鮮度と勢いは前走好走から十分に期待できる状態と考え、また本馬に関してはヴァイスリージェント系なのでやや間隔が開いても好走可能な状態と考えて好走に期待する(=ヴァイスリージェント系は使い詰めるとパフォーマンスが低下しやすいが、逆にリフレッシュした休み明けは苦にせずに好走しやすい)。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

△デルマドゥルガー・・・リンカーン×ジェイドロバリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔14-b〕
前走クイーンC3着(=東京芝1600m:0.2秒差)。これまでは中山芝コースで好走が多く、新潟芝コースや東京芝コースなどでは2・3着になることが多い小回りコース向きの馬。キレ味勝負にはあまり向かない馬だが、阪神芝コースで早めスパートするようなら◎ライステラス同様に粘りこめると考えて評価。
リンカーン産駒はサンデーサイレンス系で、今年が初年度産駒。未だ未知数なところは多いが、リンカーン自身がサンデーサイレンス×トニービン×サドラーズウェルズ配合という点を考えると、持久力が豊富で、ジリ脚っぽいステイヤーが多数出そうスタミナ型サンデーサイレンス系と思われる。リンカーンの母系はフサイチコンコルドやミラクルアドマイヤなど活躍馬を出している種牡馬がいるので、本馬も能力の高い馬を輩出する可能性は高く、また高齢まで侮れない産駒を出しそうな成長力もあると思われる。能力の高い馬はアドマイヤベガのように(=サンデーサイレンス×トニービン配合から)瞬発力も備えると思われるが、トニービン×サドラーズウェルズ配合からはやや不器用そうな馬も多数輩出しそうな感じは予想できる。母父ジェイドロバリーはミスプロ系で、ダート中距離で数々の脇役を輩出してきたダート血統。ミスプロ系特有の素軽い短距離馬は少数派で、忙しい流れよりもゆったり追走できる距離延長は合う。ただし距離が長くなると詰めが甘くなる傾向あり。本来は小回りコース向き。
No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率が高い。前走重賞好走の勢いと初GⅠの鮮度に期待する。

他に気になる馬はダンスファンタジア、トレンドハンター。
ダンスファンタジア・・・ファルブラヴ×サンデーサイレンス=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔7〕
前走クイーンC6着(=東京芝1600m:0.4秒差)。母ダンスインザムードは04年桜花賞馬。能力は高いが気性の荒さも譲り受けている。好走・凡走の落差が大きいため、絶対の信頼は置けず、5番手評価に。
ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=レーヴダムール、ビーチアードル、ラルケットなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多い。クラシックを見据えて考えると少し不安な点はあるのだが、現時点での完成度は高く、また芝2000mまでなら対応可能と考えて評価する。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。前走6着で0.4秒差とこの特性を活かすにはやや勢いは足りないと考え評価を下げました。。
No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。

トレンドハンター・・・マンハッタンカフェ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔22-d〕
前走フラワーC1着(=阪神芝1800m)。前走は初芝と初めて後方からの競馬で好走。ダートの経験も活かし、厳しいペースでも好走可能と考えるが、緩いペースでの瞬発力勝負の裏づけがないため、評価は6番手に。
マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。ペースの緩まないマイル戦はプラス要因。父×母父ともに桜花賞で好走のある血統配合でもあるので、好走する下地は十分にあると考える。
No.〔22〕の牝系は、、ビリーヴやサンアディユと同じで、高速決着に強いスピードに優れた牝系。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。この特性は期待できる部分ではあるのだが、前走ダート→芝替わりで鮮度の高い状態での好走だった分、やや割引する必要があると考えて評価を下げました。


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桜花賞2011回顧
桜花賞 エルフィンSは重要ステップ。

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:マルセリーナ
次走狙い:ホエールキャプチャ


2011年 タイム 1'33"9 (良) 1FAve=11.74 3FAve=35.21

ラップ
①12.1-②11.0-③11.5-④12.1-⑤11.8-⑥11.3-⑦12.0-⑧12.1
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-0.7 ③-0.2 ④+0.4 ⑤+0.1 ⑥-0.4 ⑦+0.3 ⑧+0.4
テン34.6-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり35.4 『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着マルセリーナ・・・ディープインパクト×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕 15-16
2着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 15-17
3着トレンドハンター・・・マンハッタンカフェ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔22-d〕 17-18
4着メデタシ・・・ディープインパクト×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔14-c〕 17-12
5着フォーエバーマーク・・・ファルブラヴ×ダンスインザダーク=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔9-c〕 1-1

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しには厳しい流れ。好走した馬の位置取りをみても、追込馬が上位を独占し、末脚勝負の様相と考える。

1着マルセリーナは、前走エルフィンS1着(=京都芝1600m)からの好走。近年エルフィンS好走馬は桜花賞と相性が良く、07年2着ウオッカ、08年1着レジネッタ、09年2着レッドディザイア、10年3着エーシンリターンズと毎年好走馬が好走するようになりました。09年レッドディザイアと本馬は直接エルフィンSからの間隔が開いたステップでの好走なので、今後は好走馬は要注目のステップと考えます。また2走前のシンザン記念では1着レッドディヴィス(=次走毎日杯1着と重賞2連勝中)、2着オルフェーブル(=次走きさらぎ賞3着→スプリングS1着と重賞好走中)と好走した上位馬が世代トップクラスの牡馬なので、今後の皐月賞に向けても本馬に先着した馬の評価を高くすべきと思います(=レッドデイヴィスは騙馬なので皐月賞には出られませんが...)。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、現時点ではまだスタミナ型なのかスピード型なのか判断がつきにくいが、本馬は33秒台の上がりを使い好走したこともあり、また今回も上がりは上位(=34秒3と出走馬では2位)なので、スピード型のタイプ(=アグネスタキオン産駒のようなタイプ)と考えられる。父母父リファール系からも追って延びる産駒が多いと考え、末脚勝負は得意。特に馬体重450kg以下の小柄な産駒はキレに優れていて、逆に500kg以上の産駒は少しジリ脚な傾向が見て取れる。軽量馬は瞬発力を活かしやすいが、大型馬は加速するまで時間がかかるがその後ばてない末脚を繰り出すような感じに思う。前者は父系のサンデーサイレンス系の瞬発力を活かしやすく、後者は父母父リファール系の特性を活かしやすいと考える。母父Marjuはノーザンダンサー系で、距離は1600m~2400mまで幅広くこなし、また活躍馬は2歳から古馬までと年齢層も厚い。特に高齢馬をなめてかかると痛い目に合う(=セニョールグループの特性で、地味にしっかりと力をつけて高齢でも衰えが少ない)。海外ではGⅠ馬も多数輩出しているが、前哨戦やトライアル的なレースに向いた血統でもある。スピードの持続力があり、時計勝負も得意。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多く、次走オークスの東京芝コースでも好走が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。この特性からやや間隔が開いたローテションでも好走可能と判断する。No.〔9-f〕には10年3冠牝馬アパパネもいるので、今後の成長にも期待します。

2着ホエールキャプチャは、前走クイーンC(=東京芝1600m)からの好走。前々走阪神JF2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)と阪神芝1600m好走歴があった馬でもある。今回は1着マルセリーナ同様に展開利はあったが、外枠の分距離ロスが発生し、そのためわずかに届かなかったが内容的には強いと評価する。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。今回は、父×母父ともに鮮度と勢いは前走好走から十分に期待できる状態と考え、また本馬に関してはヴァイスリージェント系なのでやや間隔が開いても好走可能な状態と考えて好走に期待(=ヴァイスリージェント系は使い詰めるとパフォーマンスが低下しやすいが、逆にリフレッシュした休み明けは苦にせずに好走しやすい)し、上手くその特性を活かしたと考える。また今回好走したことから次走も好走可能と考えるが、大幅な馬体重の変化には注意したい。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

3着トレンドハンターは、前走フラワーC1着(=阪神芝1800m)からの好走。フラワーCからのステップ馬は近年では10年2着オウケンサクラ(=10年フラワーC1着馬)がいて、フラワーC組は以前のコース変更前の桜花賞でも1着馬は好走しやすいステップでした。フラワーCは1着馬なら好走可能と反省する。また本馬は、前走は初芝と初めて後方からの競馬で好走。ダートの経験は厳しい流れに向きやすく今回の『前傾』を複合した流れにはプラス要因だったと考える。また緩いペースでの瞬発力勝負の裏づけがなかったが、今回は展開利もあり最速上がり34秒2を繰り出し好走。このあたりはおそらく血統的な要素が起因したものと思われる。
マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。ペースの緩まないマイル戦はプラス要因。父×母父ともに桜花賞で好走のある血統配合でもあるので好走する下地があり、また潜在能力を引き出せる可能性を考慮しても良かったと反省する。
No.〔22〕の牝系は、、ビリーヴやサンアディユと同じで、高速決着に強いスピードに優れた牝系。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。この特性は期待できる部分ではあるのだが、前走ダート→芝替わりで鮮度の高い状態での好走だった分、やや割引する必要があると考えて評価を下げました。このあたりは今回3着という内容から活きていた点はあると考えます(=ヒモには向くが突き抜けにくいのでは?と考えていました)。

4着メデタシは、前走チューリップ賞3着(=阪神芝1600m:0.7秒差)からの好走。チューリップ賞からのステップは、桜花賞優先出走権内の3着以内に好走する馬がやはり好走しやすい傾向にあると考えます(=10年チューリップ賞2着馬ライステラスは5番人気12着に沈んでしまいましたが...)。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、現時点ではまだスタミナ型なのかスピード型なのか判断がつきにくいが、スピード型のタイプ(=アグネスタキオン産駒のようなタイプ)と考えられる。馬体重は430kg前後と小柄な馬なのでに瞬発力型のディープインパクト産駒と思うが、上がりはそんなに速くなく33秒台の末脚はまだない。このあたりから言えることは母父クロフネのヴァイスリージェント系の方がやや前面に特徴として現れているのではないかと考える。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。ただ本馬の場合は○×○×と好走が交互のため、1戦燃焼型で好走・凡走を繰り返すタイプなのかも(=今回は前走好走なので×の順番ではありましたが、人気以上に好走と思います)。
No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

5着フォーエバーマークは、前走フィリーズレビュー7着(=阪神芝1400m:0.5秒差)からの好走。展開的に追込有利な中、前にて展開し掲示板に残ったのは本馬だけ。この点は評価したい。
ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=レーヴダムール、ビーチアイドル、ラルケット、ワンカラットなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多い。母父ダンスインザダークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞でまた好走することが多いのも特徴。桜花賞もダンスインザダーク産駒が好走していた重賞でもあり、この特性は人気以上に好走した内容からは活きたと考える。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースでは好走が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

桜花賞のポイントは、
①『中弛み』になりやすい。
②瞬発力勝負になりやすく、サンデーサイレンス系のキレが活きやすい。キングマンボ系やヴァイスリージェント系も好走馬が多い。
③阪神芝1600m好走歴のある馬。特に阪神JFやチューリップ賞好走馬は好走しやすい。
④エルフィンS好走馬。
⑤フィリーズレビュー、フラワーC、クイーンCなど、桜花賞トライアルのステップは1着馬を重視。


tipmonaとは?

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