天皇賞(春)2011予想
充実一途のグローリーが距離克服

もんまっち
10期 予想歴21年

◎トゥザグローリー
  13着/1人気

○マイネルキッツ6着/6人
▲ローズキングダム11着/2人
×ジェントゥー
×コスモメドウ


最強世代とも呼ばれる4歳勢が人気の中心。本来ならその根拠になるはずの前年の菊花賞では、ローズキングダムがいかにも距離に対する自信のない、脚をタメた騎乗で2着。トゥザグローリーはマイルCSへ、ペルーサは2000mの天皇賞(秋)へ出走。ダービー馬・エイシンフラッシュも3000m超は今回が初めて。いずれも距離に対して胸を張れるものではない。そもそも、ダービーは上がり32秒台が記録されるほどのスロー決着だった。人気の4歳勢がこの3200mにどこまで対応できるかが焦点だ。

天皇賞(春)の過去5年のラップタイムは以下の通り。ハッキリとした特徴が見られる。
・上り坂となる中盤で13秒台になる
・下り坂に入る残り1000mから800mにかけて11秒台に急激にペースアップ

■天皇賞(春) 
2010年     13.3-11.9-12.0-11.5-12.0-11.6-12.2-13.8-13.5-12.8-12.6-12.5-11.8-11.3-11.4-11.5
2009年     13.3-11.7-11.4-12.2-11.6-11.9-11.9-13.0-13.0-12.7-12.7-12.2-11.7-11.8-11.3-12.0
2008年     13.3-12.1-11.4-12.2-12.1-12.2-11.8-12.8-12.6-12.5-12.7-12.3-11.8-11.3-11.5-12.5
2007年     13.2-11.9-11.8-11.6-11.8-11.6-11.8-13.0-12.9-12.4-13.0-12.5-11.8-11.2-11.3-12.3
2006年     13.0-11.7-11.5-11.9-12.2-12.2-12.0-13.2-12.6-12.7-12.9-12.7-11.3-11.0-11.2-11.3

2周目の下り坂からのスパートが勝敗を分けると言っていいだろう。その戦法を得意とし、このレース1着、2着と来ているマイネルキッツは今年も有力だろう。

この2度の淀の坂越えに対応できる馬はいるのか。これまでのステップレースなどを振り返ってみたい。

■参考レース
阪神大賞典  12.8-11.4-11.9-12.2-12.7-12.8-12.8-13.6-12.5-11.9-12.3-11.8-11.8-11.4-12.5
大阪杯     12.5-11.0-12.3-12.1-11.4-11.6-11.6-11.3-11.8-12.2
日経賞     12.6-11.4-13.4-12.9-12.4-12.5-12.3-11.9-11.5-10.8-11.4-12.3
ダイヤモンド 13.3-12.3-12.5-12.6-12.0-12.6-12.0-13.0-12.9-12.9-12.7-13.0-12.6-12.2-11.3-11.9-12.1
京都記念   12.6-11.3-13.2-12.5-12.2-12.9-12.4-12.0-12.0-11.2-11.6
日経新春杯  12.6-10.8-10.8-12.7-13.2-12.6-12.6-12.9-11.9-11.1-11.6-11.8
万葉S      13.0-11.8-12.5-13.1-12.8-12.5-13.7-13.6-13.0-12.6-12.4-12.0-12.1-11.4-12.0
有馬記念   06.9-11.4-12.0-12.3-12.7-13.4-13.5-12.3-11.5-12.0-11.7-11.1-11.8
菊花賞     13.2-11.5-11.8-12.5-12.0-12.5-13.2-13.0-13.1-12.7-13.0-12.0-11.8-11.9-11.9
神戸新聞杯  13.0-11.5-13.2-12.9-12.5-12.2-12.7-12.1-12.0-11.6-10.6-11.6
ダービー    12.6-11.3-12.2-12.7-12.8-13.5-13.1-12.9-12.4-11.3-10.8-11.3

一番類似しているのが阪神大賞典。次が日経新春杯といったところ。

阪神大賞典を制したナムラクレセント(昨年の天皇賞4着)は日経新春杯で4着。折り合い一つのタイプだけにアテにしづらいが、この馬を基準にすれば、日経新春杯で先着しているローズキングダムが日経賞でトゥザグローリーの3着。ならば、トゥザグローリーが相当優位に立っていると言える。日経賞では斤量差が1キロ差あったが、ローズキングダムには決定的な差を付けた。ここにこの馬の充実ぶりがうかがえる。素質だけで走り、中身が伴っていなかった印象の強い3歳時と違い、有馬記念を経て馬体がしっかりしてきた。追い切りを見てもさらに上昇ムードで今なら距離も克服できそうだ。マイネルキッツが早めにスパートするのを後ろで見て、

ペルーサはちょうど1年前の青葉賞でトゥザグローリーを子供扱いしたが、この1年で力関係は逆転してしまった。一定した流れで力を発揮するタイプで日経賞以上は苦しいか。

エイシンフラッシュはようやく良くなってきた。ただ、この舞台はいくらスローになってもダービーのように直線だけでどうこうなるものではない。下り坂からのスパートに対応できるか不安が大きい。

ヒルノダムールは2000mの大阪杯でレコード勝ち。日経新春杯は好内容だったが、使い詰めと3200mへの不安が残る。

◎トゥザグローリー
〇マイネルキッツ
▲ローズキングダム
△ナムラクレセント
△ペルーサ
△ビートブラック
△ヒルノダムール
△エイシンフラッシュ


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