オークス2011予想
優駿牝馬 桜花賞とのつながりとオークス向きの牝系。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎ホエールキャプチャ
  3着/2人気

○マルセリーナ4着/1人
▲マイネイサベル6着/6人


★傾向分析★
2004年 タイム 2'27"2 (やや重) 1FAve=12.27 3FAve=36.80
テン36.6-中盤75.6(前半38.1-後半37.5)-上がり35.0 『加速・中弛み』
1着ダイワエルシエーロ・・・サンデーサイレンス×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド 〔22-b〕 1-1 
2着スイープトウショウ・・・エンドスウィープ×ダンシングブレーヴ=ミスプロ×リファール 〔5-j〕 11-10
3着ヤマニンアラバスタ・・・ゴールデンフェザント×タマモクロス=グレイソヴリン×グレイソヴリン 〔1-j〕 14-14

2005年 タイム 2'28"8 (良) 1FAve=12.40 3FAve=37.20
テン37.1-中盤77.3(前半39.4-後半37.9)-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着シーザリオ・・・スペシャルウィーク×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔16-a〕 13-12
2着エアメサイア・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 7-6 
3着ディアデラノビア・・・サンデーサイレンス×Potrillazo=サンデーサイレンス×ナスルーラ 〔2-u〕 11-9

2006年 タイム 2'26"2 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.55
テン34.7-中盤75.3(前半35.8-後半39.5)-上がり36.2 『前傾・中弛み』
1着カワカミプリンセス・・・キングヘイロー×Seattle Slew=リファール×ボールドルーラー 〔4-m〕 5-5
2着フサイチパンドラ・・・サンデーサイレンス×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔8-f〕 8-7
3着アサヒライジング・・・ロイヤルタッチ×ミナガワマンナ=サンデーサイレンス×ヒンドスタン 〔1-p〕 2-2

2007年 タイム 2'25"3 (良) 1FAve=12.11 3FAve=36.33
テン35.2-中盤74.3(前半36.7-後半37.6)-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着ローブデコルテ・・・Cozzene×Seeking the Gold=グレイソヴリン×ミスプロ 〔10-d〕 9-9
2着ベッラレイア・・・ナリタトップロード×Baldski=ファイントップ×ニジンスキー 〔3-o〕 6-5
3着ラブカーナ・・・オース×Caerleon=ノーザンダンサー×ニジンスキー 〔16-b〕 11-12

2008年 タイム 2'28"8 (やや重) 1FAve=12.40 3FAve=37.20
テン35.9-中盤77.2(前半38.4-後半38.8)-上がり35.7 『中弛み』
1着トールポピー・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 8-7
2着エフティマイア・・・フジキセキ×ニホンピロウイナー=サンデーサイレンス×ハビタット 〔4-k〕 6-5
3着レジネッタ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕 10-10

2009年 タイム 2'26"1 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.53
テン36.0-中盤75.3(前半37.5-後半37.8)-上がり34.8 『加速・中弛み』
1着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 15-14
2着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 9-6
3着ジェルミナル・・・アグネスタキオン×Double Bed=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔7-e〕 10-10

2010年 タイム 2'29"9 (やや重) 1FAve=12.49 3FAve=37.48
テン35.4-中盤78.6(前半38.3-後半40.3)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 13-11
1着サンテミリオン・・・ゼンノロブロイ×Last Tycoon=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔16-g〕 10-8
3着アグネスワルツ・・・ゼンノロブロイ×ヘクタープロテクター=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔22-d〕 2-1

流れは中盤が弛む『中弛み』が基本。
テンが速い『前傾』は、差し・追込有利なはずだが、テンで脚を使いつつもスタミナを活かす先行馬が好走。
上がりが速い『加速』は、テン・中盤共に脚を溜め上がり勝負のため、サンデーサイレンスが得意とした流れ。先行・差しともに好走多し。

血統の傾向は、サンデーサイレンスが強い傾向。06・07年は非サンデーサイレンス系が勝ってはいるが、基本は『中弛み』の流れのため上がりの競馬になりやすく、そのため決め手あるサンデーサイレンス系に向くと思われます。
サンデーサイレンス系以外では、リファール系、ニジンスキー系、グレイソヴリン系といった欧州型スタミナタイプの血統も好走が多い。これはこの時期の牝馬には過酷な2400mの距離が原因と思われます。ただしズブズブの結果にはなりにくいので、スタミナだけに偏ったタイプは危険。
またキングカメハメハやヴァイスリージェント系など、東京芝コースGⅠ血統にも注目が必要と考えます。

牝系の傾向は、No.〔10〕が大物牝馬を出しやすくオークスと相性良し。
No.〔16〕は距離が延びて本領発揮のタイプが多く、前走から距離延長となるステップで有利で好走馬も多い。
No.〔8〕は、桜花賞と相性悪いがオークスと相性良い馬が多い。休み明けや惨敗からの巻き返しで激走することもあり注意。

ステップの傾向は、以前は桜花賞ちょい負け組の逆襲が多かったが、阪神競馬場の改修以降桜花賞とのつながりが強くなり、桜花賞好走馬がそのまま好走することが多くなりました。近年の桜花賞はスピードの持続能力+スタミナ適性が問われることが多くなり、また桜花賞好走できる完成度の高さがそのまま活きる傾向となっているように思います。
フローラS組は、好走しても2・3着が多く00年以降で勝ち馬は01年レディパステル、10年サンテミリオンの2頭のみ。

あとはオークスは小さい馬がよく好走します。マラソン体型と考えると納得です。

★予想★
オークスのポイントは、
①牝馬限定戦特有の『中弛み』の瞬発力勝負になりやすい。
②サンデーサイレンス系優勢。その中でもキレを最大限に活かすタイプ向き。
③No.〔16〕の牝系は特注。桜花賞好走ならば迷わず軸にすべし(=距離延長適性があるので、桜花賞好走ならば強さは証明されているということ)。
④桜花賞を上がり最速で走った馬は要注意。特に上がり特化の桜花賞ならば、上がり上位3位以内の馬が好走しやすい。

◎ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕
前走桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)。前走桜花賞では上がりも上位で、キレは抜群。東京芝コースでの好走歴もあり、末脚を信じて評価する。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。今回は、父×母父ともに鮮度と勢いは前走好走から十分に期待できる状態と考えて、好走可能と期待する。ただし大幅な馬体重の変化には注意が必要で、馬体重が減り始めているので大幅減には注意。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

○マルセリーナ・・・ディープインパクト×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕
前走桜花賞1着(=阪神芝1600m)。近年桜花賞好走馬はオークスでも好走することが多く(=桜花賞→オークス:08年1着→3着レジネッタ、08年2着→2着エフティマイア、09年1着→1着ブエナビスタ、09年2着→2着レッドディザイア、09年3着→3着ジェルミナル、10年1着→1着アパパネ、など)、完成度と求められる適性が嵌ると考える。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、現時点ではまだスタミナ型なのかスピード型なのか判断がつきにくいが、本馬は33秒台の上がりを使い好走したこともあり、また今回も上がりは上位(=34秒3と出走馬では2位)なので、スピード型のタイプ(=アグネスタキオン産駒のようなタイプ)と考えられる。父母父リファール系からも追って延びる産駒が多いと考え、末脚勝負は得意。特に馬体重450kg以下の小柄な産駒はキレに優れていて、逆に500kg以上の産駒は少しジリ脚な傾向が見て取れる。軽量馬は瞬発力を活かしやすいが、大型馬は加速するまで時間がかかるがその後ばてない末脚を繰り出すような感じに思う。前者は父系のサンデーサイレンス系の瞬発力を活かしやすく、後者は父母父リファール系の特性を活かしやすいと考える。母父Marjuはノーザンダンサー系で、距離は1600m~2400mまで幅広くこなし、また活躍馬は2歳から古馬までと年齢層も厚い。特に高齢馬をなめてかかると痛い目に合う(=セニョールグループの特性で、地味にしっかりと力をつけて高齢でも衰えが少ない)。海外ではGⅠ馬も多数輩出しているが、前哨戦やトライアル的なレースに向いた血統でもある。スピードの持続力があり、時計勝負も得意。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多く、東京芝コースでも好走が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。この特性から前走好走にて調子は良いと考えて期待する。

▲マイネイサベル・・・テレグノシス×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕
前走フローラS5着(=東京芝2000m:0.2秒差)。前走は開幕週に加え、重馬場の道悪にて前につけた内枠の馬が上位を独占したが、その内容の中追込にて僅差5着に好走した内容を評価すべき。全7走のうち右回り芝コース(=阪神・京都など)が(0-0-0-3)に対し、直線の長い左回り芝コース(=東京・新潟)は4戦(2-1-0-1)と好走が多く、直線の短いコースよりも長いコース向きと考えるのでオークス向きのタイプと考える。
テレグノシス産駒はトニービン系のグレイソヴリン系で、初年度産駒。初年度産駒なので未だ未知数なところは多いが鮮度は高いし、トニービン系ということで考えるならば、ややエンジンの掛かりは遅いがいざ点火すれば末脚を長く使えるタイプ。直線の長い東京コースや新潟コースに向くタイプが多く、テレグノシス自身の戦績のように広いコース向きと考える。また父母父ノーザンテースト系なので、仕上がりも早いが成長能力にも優れているのではないか?と考える。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。前走は5着ながらも0.2秒差と着順ほど悪くなく、反撃可能と期待する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。

他に気になる馬は、アカンサスとグルヴェイグ。
△アカンサス・・・フジキセキ×Unbridled's Song=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-r〕
前走スイートピーS1着(=東京芝1800m)。東京芝コースは1戦1勝。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。この器用さはこの時期では大きな武器。東京芝GⅠ好走血統でもあり、適性は向くと考える。母父Unbridled's Songはミスプロ系で、短距離から中距離までこなし芝・ダート不問のタイプ。ダートでの先行力や芝で溜めての一瞬のキレに優れたものがある。2歳から走り、3~4歳時が最も充実する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

△グルヴェイグ・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔8-f〕
前走矢車賞1着(=京都芝1800m)。前々走エルフィンS3着で、その時の勝ち馬はマルセリーナとは0.4秒差。2歳~桜花賞の頃までは、まだ本格的に能力全開とは行かない母系で、桜花賞よりもオークスとつながりのある母系なので、エルフィンSでマルセリーナと0.4秒差ならオークスの時期なら互角に戦うことも可能と考えて期待する。 
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。この特性から距離延長はプラス要因と考えて期待します。母父トニービンはグレイソヴリン系で、スタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。重賞挑戦の相手強化もプラス要因。今回は初GⅠの鮮度と勢いがあるので、好走に期待する。
No.〔8〕の牝系は、古馬で真価を発揮するタイプが多い。3歳春シーズンも好走は可能だが、中距離以上の距離で好走する。人気よりも伏兵の方が好走しやすいタイプなので(=それでも上位人気での好走が多い)、断然人気ではやや信頼は落ちる点がある。またクラシック春シーズンは東京芝2400m出の好走も多く(=シンボリクリスエス、エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ、フサイチパンドラなどがいる牝系なので)、距離延長は問題なく成長力に優れた牝系と考える。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。この特性から前走好走にて調子は良いと考えて期待する。


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オークス2011回顧
優駿牝馬 スタミナの問われたオークス。

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:ピュアブリーゼ
次走狙い:ホエールキャプチャ
次走危険:エリンコート


2011年 タイム 2'25"7 (良) 1FAve=12.14 3FAve=36.42

ラップ
①12.9-②11.2-③11.8-④12.4-⑤12.4-⑥12.2-⑦12.8-⑧12.2-⑨12.5-⑩11.8-⑪11.5-⑫12.0
1FAveとの誤差
①+0.8 ②-0.9 ③-0.3 ④+0.3 ⑤+0.3 ⑥+0.1 ⑦+0.7 ⑧+0.1 ⑨+0.4 ⑩-0.3 ⑪-0.6 ⑫-0.1
テン35.9-中盤74.5(前半37.0-後半37.5)-上がり35.3 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着エリンコート・・・デュランダル×Bluebird=サンデーサイレンス×ストームバード 〔1-l〕 7-6
2着ピュアブリーゼ・・・Monsun×Peintre Celebre=スターリング×ヌレイエフ 〔4-n〕 1-1
3着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 14-12
4着マルセリーナ・・・ディープインパクト×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕 15-15
5着スピードリッパー・・・ファルブラヴ×サンデーサイレンス=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔7-c〕 5-4

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。タイム的には近5年では07年に次ぐ速さで、マイラーよりも中距離型に向く、スピードの持続性能+スタミナが問われたものと考える。

1着エリンコートは、前走忘れな草賞1着(=阪神芝2000m)からの好走。前々走500万条件戦1着(=阪神芝1800m)時は、次走フローラS3着好走するピュアブリーゼを退けての好走歴があり、侮ってはいけなかった馬でした。
デュランダル産駒はサンデーサイレンス系で、走ることに前向きな性格で、2歳戦から走り、芝・ダートを問わず走れるパワーも秘めている。古馬の成長力は、父母父ノーザンテーストということもあり期待できる。本領発揮は古馬になってからで、鋭く斬れる中堅級のマイラーで、特に直線の長い京都・新潟・東京で切れ味を発揮する。母父Bleubirdはストームバード系で、仕上がりは早く2歳から走るが、3歳以降はオープン特別が似合うような成長能力。古馬は渋った馬場の短距離か、ローカルのダート1200m&1700m。またストームバード系は、好走には勢いが重要なポイントとなり、好調期にまとめて稼ぐ。この特性と父の東京向きの末脚が上手く嵌った結果と考えます。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。この牝系の成長能力と分枝記号特性も侮ってはいけませんでした。反省です。3歳時はまだ成長能力的には優れた牝系なのだが、いまいち今後の成長能力という点では不安が残る感じなので、秋シーズンは中心には据えられないかも。

2着ピュアブリーゼは、前走フローラS3着(=東京芝2000m:0.0秒差)。これまで全7走(1-2-2-2)と掲示板外はなく堅実な成績の馬だったが、これはスタミナ型血統にありがちな条件戦をてこずるも相手強化・距離延長で浮上してくる馬の特性だったと反省する。上がり特化のレース質になるかと考えて、本馬には不向きかと考えていましたが、その弱点を補うように先行ししぶとく好走。展開には恵まれたと考えるが、しぶとく好走した内容は評価したい。スタミナを活かしたロングスパートや早目の仕掛けなら今後も侮れないと考えます。
Monsun産駒はスターリング系で、欧州スタミナ型のドイツの主流血統。詳しい特性は情報が少なく未知数だが、ドイツ血統を母系に内在する馬の好走が増えている傾向から(=エイシンフラッシュやブエナビスタなど母系がドイツ血統内在している)、日本のスピード競馬に対応できる能力は十分にあると考える。また底力にも優れ、スタミナが問われる条件なら能力を活かしやすい。母父Peintre Celebreはヌレイエフ系で、欧州型のスタミナの本格派の芝2400m血統ながら、ジリ脚のためスローの中長距離より淀みなく流れる短距離・マイルが合うタイプ。速い上がりでは分が悪いので、直線の長い東京コースを早めに仕掛けて押し切るようなレースが本馬の持ち味。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。分枝記号nは、、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。牝系のスタミナ特性と分枝記号による器用な立ち回りが今回の好走のポイントと考える。

3着ホエールキャプチャは、前走桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)からの好走。近年桜花賞好走馬はオークスでも好走することが多く(=桜花賞→オークス:08年1着→3着レジネッタ、08年2着→2着エフティマイア、09年1着→1着ブエナビスタ、09年2着→2着レッドディザイア、09年3着→3着ジェルミナル、10年1着→1着アパパネ、など)、完成度と求められる適性が嵌ると思われ、今年は本馬が該当したと思われる。今回は上がり最速34秒0だが惜しくも届かず3着で、内容的には一番厳しい競馬をしたと思われる。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。今回は、父×母父ともに鮮度と勢いは前走好走から十分に期待できる状態で、馬体重もほとんど変動がなかったことで好走したと思われる。大幅な馬体重の変化には注意が必要となり、馬体重が減り始めるとパフォーマンスが低下する。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。今後の成長に期待できる牝系でもあり、秋シーズンの好走に期待する。

4着マルセリーナは、前走桜花賞1着(=阪神芝1600m)からの好走。上がりは34秒3と上位ではあったが、位置取りが後ろだったこともあり少し離されての4着。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Marjuはノーザンダンサー系で、距離は1600m~2400mまで幅広くこなし、また活躍馬は2歳から古馬までと年齢層も厚い。特に高齢馬をなめてかかると痛い目に合う(=セニョールグループの特性で、地味にしっかりと力をつけて高齢でも衰えが少ない)。海外ではGⅠ馬も多数輩出しているが、前哨戦やトライアル的なレースに向いた血統でもある。スピードの持続力があり、時計勝負も得意。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多く、東京芝コースでも好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。今後の成長力には期待ができる牝系ではあるので、秋シーズンの成長に期待。

5着スピードリッパーは、前走桜花賞10着(=阪神芝1600m:1.1秒差)からの好走。半兄ポップロックは長距離重賞やGⅠで好走していたスタミナ型の馬で、またポップロックの父はエリシオで、父ファルブラヴとは血統構成が似ていて、母系から距離延長でも侮れなかったと反省します。
ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=レーヴダムール、ビーチアードル、ラルケットなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多い。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。
No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号cは、分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。


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