08期 予想歴13年
◎ロイヤルネックレス
6着/8人気
○ポルカマズルカ12着/6人
▲アスカトップレディ7着/1人
★傾向分析★
2007年 タイム 1'58"4 (良) 1FAve=11.84 3FAve=35.52
テン35.1-中盤46.6(3F換算34.95)-上がり36.7 『前傾・ハイレベル』
1着ディアチャンス・・・タイキシャトル×マルゼンスキー=ヘイロー×ニジンスキー 〔14-a〕 ６－５
2着サンレイジャスパー・・・ミスズシャルダン×Cozzene=グレイソヴリン×グレイソヴリン 〔3-h〕 ７－５
3着ソリッドプラチナム・・・ステイゴールド×クリエイター=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔2-f〕 １２－１２
2008年 タイム 2'03"5 (重) 1FAve=12.35 3FAve=37.05
テン36.3-中盤49.9(3F換算37.43)-上がり37.3 『前傾・一貫』
1着トーホウシャイン・・・スペシャルウィーク×Silver Hawk=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4〕 １０－７
2着ピースオブラヴ・・・マイネルラヴ×ブライアンズタイム=ミスプロ×ロベルト 〔7-c〕 １－１
3着ソリッドプラチナム・・・ステイゴールド×クリエイター=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔2-f〕 ８－７
2009年 タイム 2'00"2 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.06
テン35.7-中盤48.8(3F換算36.60)-上がり35.7 『一貫・中弛み』
1着コスモプラチナ・・・ステイゴールド×グルームダンサー=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔7-c〕 １－１
2着ニシノブルームーン・・・タニノギムレット×Alzao=ロベルト×リファール 〔14-c〕 ３－３
3着リトルアマポーラ・・・アグネスタキオン×コマンダーインチーフ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-e〕 ９－９
2010年 タイム 1'59"5 (良) 1FAve=11.95 3FAve=35.85
テン35.3-中盤48.8(3F換算36.60)-上がり35.4 『中弛み』
1着ブライティアパルス・・・ダイタクリーヴァ×Storm Bird=サンデーサイレンス×ストームバード 〔1-o〕 ２－２
2着セラフィックロンプ・・・マンハッタンカフェ×ロイヤルスキー=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔4-r〕 １－１
3着テイエムオーロラ・・・マンハッタンカフェ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-k〕 ３－３
流れは07年『前傾・ハイレベル』、08年『前傾・一貫』、09年『一貫・中弛み』、10年『中弛み』と、牝馬重賞ながら中盤が比較的速い流れで厳しい流れになりやすい傾向。比較的前にて立ち回った馬の好走が多く(=理想は４コーナー５番手以内)、開幕週の恩恵があると思われ『中弛み』の流れになるようなら完全に前有利な展開、『前傾』や『一貫』で中盤が締まる流れなら差しがなんとか届くような傾向です。
血統の傾向は、サンデーサイレンス系×欧州スタミナ型血統の組み合わせが好走多いように思います。
特注の種牡馬はステイゴールド。3年連続して好走馬を輩出しています(=07年3着・08年3着ソリッドプラチナム、09年1着コスモプラチナ)。全て軽ハンデでの一発。
マンハッタンカフェ産駒も10年2着セラフィックロンプ・3着テイエムオーロラと好走馬を輩出。スタミナ型サンデーサイレンス系という点では、向いている種牡馬と思われます。
また別定戦時代の過去の好走馬の多くに、オークス好走馬(=00年2着トゥザヴィクトリー、03年1着ローズバド・2着テイエムオーシャン、04年3着チャペルコンサート、05年1着ダイワエルシエーロなど)が多い傾向あり。また秋華賞好走馬も好走多し(=00年1着フサイチエアデール、01年2着・03年1着ヤマカツスズラン、03年1着ローズバド・2着テイエムオーシャンなど)。オークスと秋華賞はつながる傾向になってきたこともありスタミナとキレが必要なのかもしれませんが、ハンデ戦の近年ではこの傾向がつながらず。逆に軽ハンデの馬の好走が多くなったように思います。その点には注意。
★予想★
マーメイドＳのポイントは、
①『一貫』などの厳しい流れになりやすく、スタミナが問われやすい。
②サンデーサイレンス系×欧州スタミナ型配合が好走しやすい。
③スタミナ型サンデーサイレンス系に向く。ステイゴールド産駒は特注。
④開幕週のため、前につける馬が有利。前日雨ならばその傾向は顕著。その場合は分枝記号cが好走しやすい。
⑤トップハンデは不利。軽量のハンデ馬が中心。
◎ロイヤルネックレス・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔8-c〕
前走垂水Ｓ7着(=阪神芝2000m：0.5秒差)。芝2000mは(1-1-0-4)だが阪神芝2000mに限れば(1-1-0-0)と相性もよく、好走に期待する。
シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳～3歳になりたての時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。前走0.5秒差で、今回間隔を詰めてのローテションなら調子の上昇を期待して評価する。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。前走好走し勢いのある時に重賞挑戦する時なども、好走率が高くなる。前走0.5秒差で今回54kg→52kgと斤量も軽くなることも加味して、好走可能と考える。
No.〔8〕の牝系は、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。阪神コースでの好走も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。雨の影響があっても、この特性にはプラス要因なので期待する。
○ポルカマズルカ・・・ティンバーカントリー×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔7〕
前走1000万下条件秩父特別1着(=東京芝2000m)。逃げての好走も多い馬なので、開幕週の恩恵を受けられると考えて期待する。
ティンバーカントリー産駒はミスプロ系で、軽いスピード型の多いウッドマン系の中では異色で、ズブくてゴツくスタミナが豊富。エンジンが掛かるとパワフルに伸びて来る。早めに仕掛けるマクリも十八番で、コーナー4つの方が安定感はある。下手に脚を溜めると持ち味を活かせず、後方待機策で負けていた馬が乗り替わりなどで積極策をとると穴になる。ジリ脚のステイヤータイプも多いので、早めのスパートが合う。砂の深いダートも得意で、交流戦は大得意。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。前走好走し勢いのある時に重賞挑戦する時なども、好走率が高くなる。この特性にも期待する。
No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。
▲アスカトップレディ・・・アドマイヤボス×Shaadi=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔3-d〕
前走1600万下条件戦パールＳ1着(=京都芝1800m)。これまで(4-4-3-4)の成績だが、掲示板を外したのは新馬戦のみという堅実なタイプで、阪神芝コースは(1-2-1-2)と好走も多く、今回55kg→53kgとなる斤量も好走のプラス要因と考えて期待する。
アドマイヤボス産駒はサンデーサイレンス系で、アドマイヤベガの全弟。全兄アドマイヤベガ産駒をさらにジリっぽくした感じがあり、芝・ダートとも幅広い距離をこなす。得意なコースや距離での再好走が多いのも特徴で、この点はアドマイヤベガに通じる共通ポイント。母父Shaadiはダンチヒ系で、マイラー血統ながらスタミナ豊富な配合では中距離もこなせる。使われながら成長し、古馬になり本格化もある。間隔を詰めた時は狙い目。
No.〔3〕の牝系は、3歳秋から古馬にかけて著しく成長し、4歳時が一番充実する成長能力を秘めている。東京コースや阪神コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。上昇中の勢いに期待して、この分枝記号の特性を活かせると考える。
△ディアアレトゥーサ・・・トーセンダンス×タイトスポット=サンデーサイレンス×リボー 〔3-h〕
前走ヴィクトリアＭ10着(=東京芝1600m：1.0秒差)。芝2000mは(1-1-2-1)と好走も多く、好走に期待する。
トーセンダンス産駒はサンデーサイレンス系で、ダンスインザダークの全弟。そのため適性や成長力は似るはず。ダンスインザダーク産駒はスタミナ系サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。トーセンダンス産駒はダンスインザダーク産駒ほどステイヤーの感じはなく、中距離タイプが多いが不器用さは似ているので本領発揮は中距離での厳しい流れと考える。ローカル専門というわけではなく、本格化すれば中央でも通用し、厳しい流れでの激走に注意。格上のレースこそ秘めた力を発揮する。母父タイトスポットはリボー系で、成長力のある中長距離血統。リボー系は、肉を切らせて骨を絶つ的なタフなレースでこそ本領を発揮するタイプが多く、その中でもタイトスポットは屈指の穴血統。嵌れば突き抜けるが、不発も多い。また半兄ナカヤマフェスタ(=ステイゴールド産駒)がいて、大物喰いの可能性を秘めている。人気よりも穴で狙いたい一族。
No.〔3〕の牝系は、クラシックの成長力も豊富なのだが、3歳秋から古馬になるまでは詰めが甘い傾向がある。古馬では4歳時に充実する。東京コースや京都コースなど広いコースでの好走も多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
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