小倉記念2011予想
小倉記念 「ローカルコースの鉄則」とグレイソヴリン系重賞。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎コスモファントム
  14着/3人気

○ナリタクリスタル6着/1人
▲サンライズベガ15着/7人


★傾向分析★
2004年 タイム 1'58"5 (良) 1FAve=11.85 3FAve=35.55
テン34.5-中盤48.3(3F換算36.23)-上がり35.7 『前傾・中弛み』
1着メイショウカイドウ・・・スキャン×ヒッタイトグローリー=ミスプロ×ハビタット 〔1〕 3-2
2着メイショウバトラー・・・メイショウホムラ×ダイナガリバー=ネヴァーベンド×ノーザンテースト 〔12〕 1-1
3着オースミステイヤー・・・ブライアンズタイム×Wild Again=ロベルト×ニアークティック 〔1-x〕 6-5

2005年 タイム 1'58"0 (良) 1FAve=11.80 3FAve=35.40
テン34.3-中盤47.8(3F換算35.85)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着メイショウカイドウ・・・・スキャン×ヒッタイトグローリー=ミスプロ×ハビタット 〔1〕 12-11
2着ワンモアチャッター・・・ペンタイア×パドスール=ノーザンダンサー×ネヴァーベンド 〔19〕 14-13 
3着ツルマルヨカニセ・・・ダンスインザダーク×Lyphard=サンデーサイレンス×リファール 〔2-f〕 8-2

2006年 タイム 1'57"8 (良) 1FAve=11.78 3FAve=35.34
テン34.7-中盤47.8(3F換算35.85)-上がり35.3 『前傾・中弛み』
1着スウィフトカレント・・・サンデーサイレンス×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔8-d〕 12-8
2着ヴィータローザ・・・サンデーサイレンス×Lyphard=サンデーサイレンス×リファール 〔1-w〕 6-2
3着ニホンピロキース・・・タマモクロス×ニホンピロウイナー=グレイソヴリン×ハビタット 〔7〕 12-8

2007年 タイム 1'58"7 (良) 1FAve=11.87 3FAve=35.61
テン34.9-中盤48.5(3F換算36.38)-上がり35.3 『前傾・中弛み』
1着サンレイジャスパー・・・ミスズシャルダン×Cozzene=グレイソヴリン×グレイソヴリン 〔3-h〕 6-7
2着ニホンピロキース・・・・タマモクロス×ニホンピロウイナー=グレイソヴリン×ハビタット 〔7〕 4-3
3着アラタマサモンズ・・・タバスコキャット×Fappiano=ストームバード×ミスプロ 〔2-d〕 2-2

2008年 タイム 1'57"9 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.37
テン34.8-中盤48.1(3F換算36.08)-上がり35.0 『中弛み』
1着ドリームジャーニー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 12-3
2着ダイシングロウ・・・ダンスインザダーク×ジェイドロバリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1〕 5-1
3着ケンブリッジレーザ・・・タイキシャトル×タマモクロス=ヘイロー×グレイソヴリン 〔5-h〕 15-11

2009年 タイム 1'58"3 (良) 1FAve=11.83 3FAve=35.49
テン34.7-中盤47.8(3F換算35.85)-上がり35.8 『前傾・一貫』
1着ダンスアジョイ・・・ダンスインザダーク×トニービン=サンデーサイレンス 〔10-a〕 8-11
2着ホッコーパドウシャ・・・マヤノトップガン×ヤマニンスキー=ロベルト×ニジンスキー 〔13-a〕 8-8
3着クラウンプリンセス・・・スペシャルウィーク×Seattle Slew=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔23-b〕 6-4

2010年 タイム 1'57"9 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.37
テン34.3-中盤48.4(3F換算36.30)-上がり35.2 『前傾・中弛み』
1着ニホンピロレガーロ・・・アドマイヤベガ×ニホンピロウイナー=サンデーサイレンス×ハビタット 〔7-c〕 5-3
2着バトルバニヤン・・・ジャングルポケット×Crafty Prospector=グレイソヴリン×ミスプロ 〔9-a〕 5-3
3着スマートギア・・・マーベラスサンデー×パドスール=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔19〕 16-11

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』が基本。中盤弛むことが多く、『中弛み』の複合ラップになることが多い傾向。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
小倉記念も小回りのローカルコースのため「ローカルコースの鉄則」が当てはまるためか、展開的には先行・差しにはきついはずだが好走馬の多くは先行・差しが多い。

血統の傾向は、グレイソヴリン系やネヴァーベンド系の大系統ナスルーラ系の好走が多いように思います。サンデーサイレンス系は、スタミナ型サンデーサイレンス系のステイゴールドやダンスインザダークなどが好走しています。ミスプロ系も好走しているので、『前傾』の流れがダート質な流れに近いことが好走要因と考えます。

牝系の傾向は、No.〔1〕の牝系の好走馬が多い傾向。No.〔1〕の牝系は、クラシックの時期に成長し完成することが多く、古馬は相手との力関係で好走が決まることの多いタイプ。そのNo.〔1〕の牝系は6歳や7歳の高齢馬(=もう成長はないはずなのに)が好走しているので、コースとの相性が良いのでは?と思います。
No.〔8〕の牝系も近年は好走馬が複数出ていて、06年・08年と1'57秒台での決着での好走から高速馬場に強い特性が活きていると思われる。
分枝記号は、なし・d・hが近年好走馬が多い。
分枝記号なしは、産駒ごとに得手・不得手があるものの平均的に能力を発揮する。やや晩成傾向で、好走馬が5歳・6歳での好走が多いことからもこの特性も活きやすいのだと考える。
分枝記号dは、精神面のタフなタイプが多く、遠征・重馬場も苦にしない。前走好走だと勢いに乗じて好走しやすいのも特徴。
分枝記号hは、もまれ弱く基本的には広いコースがベストだが、小回りコースなら外枠か先行策が必要。

またこのレースは、メイショウカイドウやニホンピロキースなどリピーターがよく好走します。特に前述の2頭は母父ハビタット系。ハビタット系はメジャーな血統ではないのに好走馬をだしていることから、相性が良いと考えます。

★予想★
小倉記念のポイントは、
①流れは『前傾・中弛み』になりやすく、追込は届きにくい。
②グレイソヴリン系が好走しやすい重賞。トニービン系には要注目。トニービン系に似た適性を秘める馬(=タニノギムレットなど)も適性は合うはず。ハビタット系も要注意。
③持ち時計の確認が必要。1'57秒台のタイムがあれば期待できる。ないときには少し割り引く必要あり。コース巧者ならなお良い。
④前走七夕賞なら3着あたりの惜敗馬が反撃しやすい傾向。

◎コスモファントム・・・Stephen Got Even×Paris House=ボールドルーラー×ナスルーラ 〔19〕
前走七夕賞7着(=中山芝2000m:0.6秒差)。前走は休み明けの影響と外差し馬場の差し馬が好走した展開も向かなかった感じで、叩き2戦目で芝2000m戦で4戦(1-2-0-2)と好走が多い条件なら前進が見込めるはず。小回りコースならなお良い馬で、小倉芝コースは10年中日新聞杯2着(=小倉芝2000m)好走実績がある。
Stephen Got Even産駒はエーピーインディ系のボールドルーラー系で、瞬発力を活かした一瞬のキレよりも、小回りを先行して粘りこむ競馬が合う中距離型。クラシックの前哨戦を制して、本番でこけるのがエーピーインディ系の特徴。前哨戦の好走や圧勝が当てにならないトライアル型の特性を持つ。今回GⅢなので、弱い相手にはとことん強さを発揮すると考えて期待する。母父Paris Houseはナスルーラ系で、スタミナよりスピード色が濃くなったタイプ。真面目なサラリーマンタイプの性格で、人気どおりにコツコツ走るタイプ。
No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号なしは、産駒ごとに得手・不得手はあるものの平均的に能力を発揮するタイプで、やや晩成傾向。中距離やマイルの速い流れで適性を発揮しやすいタイプが多い牝系なので、相性は良いと考える。

○ナリタクリスタル・スペシャルウィーク×ペンタイア=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-w〕
前走金鯱賞13着(=京都芝2000m)。小倉芝コースは(2-0-0-2)で11年中京記念1着(=小倉芝2000m)好走実績があり、芝2000m戦は(4-1-2-4)とまずまず。
スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、本来はエンジンの掛かりが悪く末脚が不発に終わることも多いのが産駒の特徴なのだが、本馬は33秒台~34秒台の末脚を繰り出せる性能の良いエンジンを積んでいる様子。母父ペンタイアはノーザンダンサー系で欧州スタミナ型。厳しい流れに強く、ハイペースの中距離が得意。相手弱化で圧勝することがないのだが、強敵相手に食い下がる特性を持つ。
No.〔1〕の牝系で、クラシック好走の多い完成の早い牝系。古馬では緩やかに成長を続ける。分枝記号wは、ローカル巧者が多く小回りの得意な産駒が多い。中央ならば固く時計の速い馬場に向く。このレースではNo.〔1〕の牝系は相性が良く、また分枝記号wも好走馬が多く適性は向くと考える。

▲サンライズベガ・・・アドマイヤベガ×Theatrical=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔21-a〕
前走七夕賞15着(=中山芝2000m:1.4秒差)。夏に調子を上げるタイプで、芝2000mは(4-4-6-10)と好走も多い。
アドマイヤベガ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性がある。小倉記念では10年1着ニホンピロレガーロがアドマイヤベガ産駒で好走していて、適性は合うと考える。また前走0.5秒差以内で5着以内で好走した馬が次走も好走しやすい特性も併せ持つが、近年は高齢馬も増えてきたため毎回堅実に走る馬は少なくなり、叩かれながら上昇する馬や得意コースで一変する馬などムラ駆けの傾向が強まっている。また人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。母父Theatricalはヌレイエフ系で、一瞬の脚よりも息の長い末脚を武器とし、平坦コースではさらに磨きがかかる。夏を境に好走する産駒も多いのが特徴で、この点はよく本馬に活きていると考える。
No.〔21〕の牝系は、ダンツフレームやチアズグレイスやアローキャリーなどがいるスパルタ型の牝系。叩き良化型なので休み明けはやや割引。今回は叩いた上積みに期待。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、父親よりもスケールが小さくなる傾向。

△サンライズマックス・・・ステイゴールド×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔5-h〕
前走中京記念5着(=小倉芝2000m:1.0秒差)。小倉芝コースは(1-0-0-3)で09年小倉大賞典1着(=小倉芝2000m)好走実績があり、芝2000m戦は(3-1-1-7)。
ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。急坂コースの阪神や中山を得意とし、特に直線の短いコースの芝2000mや芝2200mに強い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としてもここ一番で凄味を見せる血統。
No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。早い時期から好走するが、本格化は古馬で高齢でも能力の衰えが少なくしぶとい。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

△ヤマニンキングリー・・・アグネスデジタル×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔3-c〕
前走中日新聞杯11着(=小倉芝2000m:1.4秒差)。小倉芝コースは(0-1-0-1)で09年小倉大賞典2着(=小倉芝2000m)好走実績があり、芝2000mは(3-2-1-5)と好走も多い。
アグネスデジタル産駒はミスプロ系で、アグネスデジタルは現役時代に芝・ダート兼用型でマイル~中距離で強さを発揮した異能のオールラウンダー。産駒もその特性を受け継いでいるようでマイル~中距離で強さを発揮し、また軽いスピードを披露しながらすぐに差しを覚える産駒も多く、脚質の幅と学習能力の高さを有している。成長力も同じように3歳秋から4歳時にかけて充実するようで、今は本格化の真っ最中。母父サンデーサイレンスは勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。近走は惨敗続きだが、休み明けでリセットされた状態なら、得意の距離で反撃可能と考える。
No.〔3〕の牝系で、3歳秋は少し足りない戦績になりやすいが、古馬になり本格化する成長力のある牝系。東京コースに強い特性もある。分枝記号cは、高い心肺機能をもち開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い特性あり。今回は開幕週の重賞なので、この分枝記号が活きるはず。


tipmonaとは?

小倉記念2011回顧
小倉記念 小倉巧者とトニービン系を重要視!!

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:イタリアンレッド
次走狙い:キタサンアミーゴ


2011年 タイム 1'57"3 (良) 1FAve=11.73 3FAve=35.19

ラップ
①11.8-②10.7-③10.8-④12.0-⑤11.8-⑥11.8-⑦12.0-⑧12.0-⑨11.8-⑩12.6
1FAveとの誤差
①+0.1 ②-1.0 ③-0.9 ④+0.3 ⑤+0.1 ⑥+0.1 ⑦+0.3 ⑧+0.3 ⑨+0.1 ⑩+0.9
テン33.3-中盤47.6(3F換算35.70)-上がり36.4 『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着イタリアンレッド・・・ネオユニヴァース×Indian Ridge=サンデーサイレンス×ヘロド 〔20-c〕 8-6
2着キタサンアミーゴ・・・フジキセキ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔8-f〕 11-9
3着リクエストソング・・・シンボリクリスエス×トニービン=ロベルト×グレイソヴリン 〔12〕 3-3

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。テン-上がりのラップ差が大きく『前傾』の流れがやや強く、そのためレコード決着という近年では最も速いタイム。展開的には追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しには厳しい流れ。

1着イタリアンレッドは、前走七夕賞1着(=中山芝2000m)からの好走。小倉芝コースは(4-0-0-1)と好走が多く小倉巧者ではあったが、前走から3Kgのハンデ増で牡馬相手の重賞連続好走は難しいと考え嫌ってしまいましたが、結果1着好走。侮ってしまい反省です。素直に小倉巧者と勢いを信じるべきでした。
ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、09年ダービー1着馬ロジユニヴァースを輩出しているダービー好走血統。しかし基本的には中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多く(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)、本馬も34秒台前半の上がりを近走で繰り出し上昇中。この点もネオユニヴァース産駒は要注目で、速い上がりを使えるタイプには大物が多い。母父Indian Ridgeはヘロド系で、粘っこいスピードを持ち、多少のハイペースを先行してもバテない特性を持つ。2歳から走り、古馬になっても活躍できる。小倉の芝で要注意。本馬の上昇中の成長力と今回の好走はこの母父の特性によるものも要因の一つと考える。
No.〔20〕の牝系は、フサイチエアデールやフサイチリシャールなどがいる、2歳戦から走れて仕上がりは早いが、古馬になりもう一皮向ける成長力を有す牝系。人気では詰めが甘く、脇役にての好走が多い牝系でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。今回は開幕週の重賞だったため、この分枝記号特性が活きたと考える。

2着キタサンアミーゴは、前走新潟大賞典8着(=新潟芝2000m:1.2秒差)からの好走。小倉芝コースは初で、これまでは京都や阪神芝コースで好走が多かった馬。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、この器用さは2~3歳のこの時期では大きな武器。古馬になると再浮上する成長能力も秘めている。母父トニービンはグレイソヴリン系で、スタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。また小倉記念とトニービンの血を持つ馬は近年相性がよく、好走も多くこの点では今回評価を低く侮ってしまった点には反省が必要(=07年1着サンレイジャスパー:父ミスズシャルダンはトニービン系、08年3着ケンブリッジレーザは母父タマモクロスでトニービンと同系のグレイソヴリン系、09年1着ダンスアジョイは母父トニービン、10年1着ニホンピロレガーロはアドマイヤベガ産駒で父母父トニービン、10年2着バトルバニヤンは父ジャングルポケットでトニービン系)。とにかくトニービン系は来年は要注意と教訓にしたい。
No.〔8〕の牝系は、3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。今回はレコードタイムで、この特性も活きたと考える。分枝記号fは、休み明けを苦にしない反面、叩いて一変も少ない。

3着リクエストソングは、米子S7着(=京都芝1600m:0.5秒差)からの好走。2着キタサンアミーゴ同様小倉芝コースは初で、京都や阪神芝コースで好走が多い馬。
シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳になりたての時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父トニービンはグレイソヴリン系で、スタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。本馬もトニービンの血を有し、人気薄でも好走している事実から、とにかく小倉記念はトニービン系重視が正解に近づく方程式の一つと考える。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、産駒ごとに得手・不得手はあるものの平均的に能力を発揮するタイプで、やや晩成傾向。


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