関屋記念2011予想
関屋記念 ノーザンテースト系とグレイソヴリン系向き重賞。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎セイクリッドバレー
  5着/1人気

○エアラフォン2着/2人
▲スズジュピター6着/5人


★傾向分析★
2004年 タイム 1'32"3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン34.8-中盤23.6(3F換算35.4)-上がり33.9 『加速・中弛み』
1着ブルーイレヴン・・・サッカーボーイ×シンボリルドルフ=ファイントップ×マイバブー 〔1-w〕 3-4
2着ロードフラッグ・・・ディンヒル×ノーザンテースト=ダンチヒ×ノーザンテースト 〔10〕 5-5
3着マイネルソロモン・・・トウカイテイオー×ロドリゴデトリアーノ=マイバブー×ノーザンダンサー 〔9〕 11-11

2005年 タイム 1'32"3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン34.6-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり33.8 『加速・中弛み』
1着サイドワインダー・・・トニービン×Afleet=グレイソヴリン×ミスプロ 〔1-e〕 15-15
2着ダイワメジャー・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 4-5
3着インセンティブガイ・・・エンドスウィープ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔9〕 12-12
3着ニューベリー・・・フジキセキ×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔8-c〕 6-6

2006年 タイム 1'32"5 (良) 1FAve=11.56 3FAve=34.69
テン35.6-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり33.5 『加速』
1着カンファーベスト・・・アンバーシャダイ×シンザン=ノーザンテースト×ヒンドスタン 〔10〕 7-7
2着ダイワバンディット・・・Boston Harbor×Mr. Prospector=ボールドルーラー×ミスプロ 〔A29〕 2-2
3着テレグノシス・・・トニービン×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト  〔5-h〕13-9

2007年 タイム 1'31"8 (良) 1FAve=11.48 3FAve=34.43
テン34.4-中盤22.9(3F換算34.35)-上がり34.5 『一貫』
1着カンパニー・・・ミラクルアドマイヤ×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 13-13
2着シンボリグラン・・・Grand Lodge×Linamix=ダンチヒ×リファール 〔5-h〕 4-4
3着マイケルバローズ・・・タイキシャトル×Royal Academy=ヘイロー×ニジンスキー 〔5-e〕 17-18

2008年 タイム 1'32"8 (良) 1FAve=11.60 3FAve=34.80
テン36.0-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり32.9 『加速・中弛み』
1着マルカシェンク・・・サンデーサイレンス×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕 9-9
2着リザーブカード・・・サクラバクシンオー×Bering=プリンスリーギフト×ネイティヴダンサー 〔3-o〕 7-7
3着タマモサポート・・・タマモクロス×ジョリーズヘイロー=グレイソヴリン×ヘイロー 〔12-f〕 1-1

2009年 タイム 1'32"7 (やや重) 1FAve=11.59 3FAve=34.76
テン34.6-中盤24.4(3F換算36.60)-上がり33.7 『加速・中弛み』
着スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕 12-14
2着ヒカルオオゾラ・・・マンハッタンカフェ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔9-f〕 15-15
3着マイネルスケルツィ・・・グラスワンダー×Machiavellian=ロベルト×ミスプロ 〔5-h〕 2-2

2010年 タイム 1'32"9 (良) 1FAve=11.61 3FAve=34.84
テン36.2-中盤23.5(3F換算35.25)-上がり33.2 『加速・中弛み』
1着レッツゴーキリシマ・・・メジロライアン×バイアモン=ノーザンテースト×レッドゴッド 〔5-g〕 1-1
2着セイクリッドバレー・・・タニノギムレット×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔21-a〕 15-14
3着リザーブカード・・・サクラバクシンオー×Bering=プリンスリーギフト×ネイティヴダンサー 〔3-o〕 11-12

流れはテン-上がりのラップ差と直線の長さから『加速』になりやすく、中盤弛む『中弛み』もオプションとしてつきやすい。
展開上逃げが有利なはずだが、直線の長さが長いから前にいることで目標にされやすいからなのか、逃げが壊滅な成績。先行が中心で、展開が嵌れば(=中盤が弛まなければ)追込が決まる感じ。

血統の傾向は、ノーザンテースト系が強い傾向。父か母父にノーザンテースト配合馬の活躍が多く、高齢馬でも好走しています。ノーザンテースト系は成長力豊かなタフな特性があり、スピード持続型の流れに強い傾向が嵌るのだと思います。
またグレイソヴリン系も好走馬が多く、そのなかでもトニービン系の好走馬が多いです。東京コースに似て直線が長いことが好走要因かも。
ダンチヒ系も複数好走馬がいます。やっぱり夏はダンチヒ?

またこのレースは毎年休み明けの馬の出走が多いですが、長期休養明けは不振気味(=07年はカンパニーが好走しましたが)。休み明けなら5・6月に使っていた短期休養馬の方がよいと思いますが、基本は7月に使っていた馬の方が良いと思います。

★予想★
関屋記念のポイントは、
①流れは『加速・中弛み』になりやすい。ただしテンがゆるゆるにならないと逃げ馬の好走は難しく、基本逃げ馬は割引。
②ノーザンテースト系強し。ノーザンテースト系は古馬での成長能力が著しいので、侮るべからず。
③グレイソヴリン系も好相性。擬似グレイソヴリン系のタイプ(=タニノギムレット、アドマイヤベガなど)も適性は高いはず。
④近走の上がり重視。前残りで届かずの内容ならば狙う価値あり。
⑤外枠に好走馬が多い。

◎セイクリッドバレー・・・タニノギムレット×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔21-a〕
前走エプソムC3着(=東京芝1800m:0.5秒差)。前々走新潟大賞典1着(=新潟芝2000m)。新潟芝コースでは(3-2-0-2)と好走も多く、適性を活かしやすい。毎回上がりは鋭く、今回もその末脚に期待して評価する。
タニノギムレット産駒はロベルト系だが、父母父グレイソヴリン系の影響なのか直線の長いコースとの相性が良い。この疑似グレイソヴリン系の特性に期待する。またロベルト系なので叩き良化型のタイプでもある。長い直線、急坂のないコースで、後方から33秒~34秒台のカミソリの切れ味で差してくる。自分から動くと末脚をなくしてしまうので、展開が向かなければ不発の危険はあるが、嵌った時の能力の高さには期待。母父フジキセキは、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。
No.〔21〕の牝系は、ダンツフレームやチアズグレイスやアローキャリーなどがいるスパルタ型の叩き良化型の牝系。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

○エアラフォン・・・デュランダル×ジェイドロバリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔10-a〕
前走ストークS1着(=阪神芝1600m)。新潟芝コースは初となるが、これまで京都や阪神芝コースで好走が多く、上がり特化の末脚勝負は得意な馬。また近走33秒~34秒台前半の鋭い上がりを繰り出せるようになったことからも本格化モードと考えて、現在の勢いを素直に信じて評価する。
デュランダル産駒はサンデーサイレンス系で、走ることに前向きな性格で、2歳戦から走り、芝・ダートを問わず走れるパワーも秘めている。古馬の成長力は、父母父ノーザンテーストということもあり期待できる。本領発揮は古馬になってからで、鋭く斬れる中堅級のマイラーで、特に直線の長い京都・新潟・東京で切れ味を発揮する。現在の上昇中の勢いはこの父母父ノーザンテースト系の特性と考え、関屋記念がノーザンテースト系とも相性が良い点からも好走の期待する。母父ジェイドロバリーはミスプロ系で、2歳時は芝とダートの勝ち鞍が互角で、時々重賞級の芝マイラーが出現するが、年齢とともにスプリント色は薄れ、ダート中距離型が中心となる。距離延長だと好走も多い。また自分のペースで走れる展開なら堅実な反面、勝負根性には欠け、厳しい競馬になるとヘタれてしまう淡泊さが弱点。
No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、父親よりもスケールが小さくなる傾向。

▲スズジュピター・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔4-c〕
前走エプソムC13着(=東京芝1800m:1.2秒差)。新潟芝コースは(2-1-1-2)と好走も多く、上がりも鋭いため、このレース向きのタイプと思われる。
タニノギムレット産駒はロベルト系だが、父母父グレイソヴリン系の影響なのか直線の長いコースとの相性が良い。セイクリッドバレー同様、疑似グレイソヴリン系の特性に期待する。またロベルト系なので叩き良化型のタイプでもある。長い直線、急坂のないコースで、後方から33秒~34秒台のカミソリの切れ味で差してくる。自分から動くと末脚をなくしてしまうので、展開が向かなければ不発の危険はあるが、嵌った時の能力の高さには期待。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。前走惨敗にて勢いは不足しているが、少し間を開けているので好走可能かもと考えて期待する。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

△マイネルクラリティ・・・グラスワンダー×タマモクロス=ロベルト×グレイソヴリン 〔4-r〕
前走安土城S5着(=京都芝1400m:0.5秒差)。新潟芝コースは(0-0-0-2)で好走はないのだが、近走は33秒台の末脚を繰り出していて展開一つで、好走可能と考えて評価する。
グラスワンダー産駒はロベルト系なのだが、グラスワンダー産駒には母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。本馬は「ロベルト型」の特性をもち、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向く。またグラスワンダー産駒は、2歳戦から走るタイプもいるが、叩き上げで一気に上り詰めるタイプが存在する(=08年JC1着スクリーンヒーロー、11年宝塚記念1着アーネストリーなど)。スピードが豊かで、軽快な先行マイラーは時計勝負を苦にせず、ハイペースでの二枚腰が持ち味。このタイプは内枠や小回りの成績が良い。また中距離型は成長力に富み、若い時期はジリ脚で詰め甘だった馬が、切れ味を身に付けて上昇し力強さを感じさせる。母父タマモクロスはグレイソヴリン系で、嵌るとカミソリの瞬発力で突き抜ける一方、不発もたびたび。末脚の難しさはあるが穴も多いのが特徴。本格化は古馬になってからだが、ローカルの平坦コースや京都芝コースでは差し脚が良く決まる。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。


tipmonaとは?

関屋記念2011回顧
関屋記念 アグネスタキオンの旬とノーザンテースト重賞。

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:エアラフォン
次走狙い:サトノフローラ


2011年 タイム 1'32"6 (良) 1FAve=11.58 3FAve=34.73

ラップ
①12.5-②10.5-③11.5-④11.7-⑤11.6-⑥11.8-⑦10.9-⑧12.1
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-1.1 ③-0.1 ④+0.1 ⑤±0 ⑥+0.2 ⑦-0.7 ⑧+0.5
テン34.5-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.8 『一貫』

『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△

1着レインボーペガサス・・・アグネスタキオン×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔4-r〕 3-3
2着エアラフォン・・・デュランダル×ジェイドロバリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔10-a〕 10-11
3着サトノフローラ・・・アグネスタキオン×Avenue of Flags=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-l〕 8-8

流れは、テン-中盤-上がりのラップ差がそれほど開かず『一貫』した流れ。展開的には差しが最も恵まれ、次いで先行、逃げ・追込には厳しい流れ。

1着レインボーペガサスは、前走飛鳥S1着(=京都芝1800m)からの約6ヶ月の休み明けでの好走。新潟芝コースは初でしたが、京都コースなどで好走が多くロングスパート向きのタイプ。新潟芝コースの直線の長い末脚勝負に向いたと考える。
アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。年齢的には3歳・4歳がピークで、古馬での重賞好走は5歳馬以上では少なく、この点で侮ってしまったので反省する。母父ディンヒルはダンチヒ系で、本格化すると連勝街道を走り、一気に登り詰める爆発力と勢いを持つ。ハイペースでもバテないスピード能力が売りで、マイラーは下手に溜めるよりも突っ走らせたほうが強い内容を見せ、高速決着にも強い。弱点は揉まれた時の脆さと、勢いが止まるとしぼんでしまうこと。不調期に入った馬は嫌う方が良い。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

2着エアラフォンは、前走ストークS1着(=阪神芝1600m)からの好走。新潟芝コースは初となるが、これまで京都や阪神芝コースで好走が多く、上がり特化の末脚勝負は得意な馬。また近走33秒~34秒台前半の鋭い上がりを繰り出せるようになり、今回も33秒1と上がり最速で、本格化と考えて、今後の活躍にも期待する。
デュランダル産駒はサンデーサイレンス系で、走ることに前向きな性格で、2歳戦から走り、芝・ダートを問わず走れるパワーも秘めている。古馬の成長力は、父母父ノーザンテーストということもあり期待できる。本領発揮は古馬になってからで、鋭く斬れる中堅級のマイラーで、特に直線の長い京都・新潟・東京で切れ味を発揮する。現在の上昇中の勢いはこの父母父ノーザンテースト系の特性と考え、関屋記念がノーザンテースト系とも相性が良い点からも好走を期待し、結果上手く活きたと考える。母父ジェイドロバリーはミスプロ系で、2歳時は芝とダートの勝ち鞍が互角で、時々重賞級の芝マイラーが出現するが、年齢とともにスプリント色は薄れ、ダート中距離型が中心となる。距離延長だと好走も多い。また自分のペースで走れる展開なら堅実な反面、勝負根性には欠け、厳しい競馬になるとヘタれてしまう淡泊さが弱点。
No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、父親よりもスケールが小さくなる傾向。

3着サトノフローラは、前走カルミア賞1着(=新潟芝1400m)からの好走。新潟芝コースは2戦2勝で、34秒台前半の上がりを使い好走していた馬でした。
アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。年齢的には3歳・4歳がピークで、今が充実期と考えれば人気からももっと評価を上げるべき馬でした。母父Avenue of Flagsはボールドルーラー系で、芝向きの中距離血統。先行流れ込みや一瞬の脚を持っていて、スピードと斬れ、タフさを備えている。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。軽ハンデではあったが、3歳牝馬で牡馬混合の古馬重賞で3着の内容は評価してよいと思います。また今後の成長にも注目。


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