新潟記念2011予想
新潟記念 上がり重視の新潟芝巧者とステップの優位性。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎エオリアンハープ
  8着/2人気

○タッチミーノット4着/1人
▲セイクリッドバレー3着/3人


★傾向分析★
2004年 タイム 1'57"7 (良) 1FAve=11.77 3FAve=35.31 
テン35.0-中盤48.5(3F換算=36.38)-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着スーパージーン・・・サッカーボーイ×パーシヤンボーイ=ファイントップ×ボールドルーラー 〔10-e〕 4-4
2着レニングラード・・・トニービン×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9〕 10-10
3着トーセンダンディ・・・ホワイトマズル×クリスタルパレス=リファール×グレイソヴリン 〔7-c〕 3-3

2005年 タイム 2'00"1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン37.2-中盤48.9(3F換算=36.68)-上がり34.0 『加速・中弛み』
1着ヤマニンアラバスタ・・・ゴールデンフェザント×タマモクロス=グレイソヴリン×グレイソヴリン 〔1-j〕 7-7
2着グラスボンバー・・・Machiavellian×Nureyev=ミスプロ×ヌレイエフ 〔16〕 9-9
3着ヴィータローザ・・・サンデーサイレンス×Lyphard=サンデーサイレンス×リファール 〔1-w〕 10-10

2006年 タイム 1'57"2 (良) 1FAve=11.72 3FAve=35.16
テン35.0-中盤47.5(3F換算=35.63)-上がり34.7 『一貫・中弛み』
1着トップガンジョー・・・マヤノトップガン×ゴールデンフェザント=ロベルト×グレイソヴリン 〔8-i〕 13-13
2着サンレイジャスパー・・・ミスズシャルダン×コジーン=グレイソヴリン×グレイソヴリン 〔3-h〕 10-9
3着ヴィータローザ・・・サンデーサイレンス×Lyphard=サンデーサイレンス×リファール 〔1-w〕 6-5

2007年 タイム 1'57"8 (良) 1FAve=11.78 3FAve=35.34
テン35.1-中盤47.2(=3F換算35.4)-上がり35.5 『一貫』
1着ユメノシルシ・・・フジキセキ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔10-a〕 2-3
2着トウショウヴォイス・・・ラストタイクーン×キンググローリアス=ノーザンダンサー×ミスプロ 〔1-w〕 13-13
3着ヤマニンアラバスタ・・・ゴールデンフェザント×タマモクロス=グレイソヴリン×グレイソヴリン 〔1-j〕 11-11

2008年 タイム 1'57"5 (良) 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン35.7-中盤47.5(3F換算35.63)-上がり34.3 『加速・一貫』
1着アルコセニョーラ・・・ステイゴールド×モガンボ=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔22-b〕 14-12
2着マイネルキッツ・・・チーフベアハート×サッカーボーイ=ダンチヒ×ファイントップ 〔10-e〕 5-5
3着トウショウシロッコ・・・アドマイヤベガ×ニッポーテイオー=サンデーサイレンス×リファール 〔23-b〕 11-9

2009年 タイム 1'59"6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.88
テン36.6-中盤49.5(3F換算37.13)-上がり33.5 『加速・中弛み』
1着ホッコーパドウシャ・・・マヤノトップガン×ヤマニンスキー=ロベルト×ニジンスキー 〔13-a〕 6-7
2着サンライズベガ・・・アドマイヤベガ×Theatrical=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔21-a〕 2-3
3着メイショウレガーロ・・・マンハッタンカフェ×Carson City=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔7〕 1-1

2010年 タイム 1'58"4 (良) 1FAve=11.84 3FAve=35.52
テン36.2-中盤47.9(3F換算35.93)-上がり34.3 『加速』
1着ナリタクリスタル・・・スペシャルウィーク×ペンタイア=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-w〕 3-3
2着トウショウシロッコ・・・アドマイヤベガ×ニッポーテイオー=サンデーサイレンス×リファール 〔23-b〕 9-9
3着サンライズベガ・・・アドマイヤベガ×Theatrical=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔21-a〕 3-3

流れは『加速』『一貫』『中弛み』の複合ラップになりやすく、『加速』や『中弛み』は展開上逃げが有利なはずなのだが好走馬の多くは差しが中心の傾向。
直線が長いので脚を溜めて最後までばてない末脚を繰り出すタイプに向いていると考える。

血統の傾向は、グレイソヴリン系(=トニービン、タマモクロス、コジーンなどの系統)が非常に活躍しています。ホワイトマズルなどリファール系も好走。
これらの血統は東京コースのマイル~中距離でも活躍する傾向があり、東京コースとの適性は(直線の長いコーナー2つというコース形態からも)関連があると考える。

牝系の傾向は、No.〔1〕〔10〕が好走馬が多い。これらは完成度が高くスピードに優れた牝系です。
分枝記号は、b・e・wが複数好走馬を出しています。
b記号は、ストレスの少ない時に鮮度を活かして好走しやすい特性あり。
e記号は、重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強くパワーに優れています。
w記号は、典型的なローカル巧者。好走馬が多いのも納得です。

ステップの傾向は、前走関屋記念活躍組が近年では不振ということ。同じく小倉記念組も活躍組がやや不振。
関屋記念組が不振な理由としては、速い時計で好走→次走で反動がでて失速(=距離も延長だし)というのが考えられます。
小倉記念組は、コーナー4つの小回りコースで好走できる適性(=マクリ勝負型)、対して新潟記念の適性は窮屈な小回りコースで脚を余したタイプが広い外回りコースで能力全開(=末脚の加速&持続性能)と思われる。ただ近年は好走馬も出ています。、
前走七夕賞組なら3着前後に好走した馬がよく好走しています。福島コース→新潟コース向きのタイプが、近走好走で調子を持続して反撃という感じではないかと思います。

★予想★
新潟記念のポイントは、
①上がり勝負になりやすいが、流れ次第で好走する馬の位置取りが変わる。差し・追込が届く流れになるかを良く考えること。
②スタミナ型サンデーサイレンス系向きの重賞。
③グレイソヴリン系やリファール系にも向く。
④リピーターが好走しやすく、好走した血統配合馬も注意が必要。
⑤七夕賞・小倉記念組は、好走馬は小回り向きが多く、適性が向かずに負けた馬の反撃が期待できる。

◎エオリアンハープ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔2-n〕
前走天の川S1着(=新潟芝2000m)。新潟芝コースは(3-1-0-0)と好相性で、特に新潟芝2000mは(2-0-0-0)と特注。東京芝コースでも好走が多く、左回りの広いコースは得意で上がりも速い。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入る。距離に関しても融通性があり、やはり大レースに強く底力もある。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。前走1着好走の勢いと重賞挑戦の鮮度の高さに期待して、評価する。33秒台の上がりもよく繰り出すので、上がり勝負にも対応できると考えて期待する。
No.〔2〕の牝系は、No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。

○タッチミーノット・・・ダンスインザダーク×Mr. Prospector=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-n〕
前走七夕賞2着(=中山芝2000m:0.0秒差)。芝2000mは(3-1-2-4)と好走は多いが、これまで新潟芝コースは(0-1-1-2)と突き抜ける破壊力はなく、東京芝コース(2-1-1-1)と比べるとややもの足りない。中山芝コース(1-1-1-0)から考えても、ややパワーよりのタイプと考える。また七夕賞からのステップ馬は3着前後の馬の好走が多い傾向で、今年は中山芝コースと例年の福島芝コースとは異なるが、小回り急坂コースという意味合いでは共通点は多い。このことから適性は合うと考えるが、これまでの新潟芝コース実績より軸として考え、対抗評価。
ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞で産駒が好走することが多いのも特徴。母父Mr. Prospectorはミスプロ系で、完成度の早さと直線的なスピードに優れている。母父としては、マイラー種牡馬との配合ではよりキレのあるスピード、ステイヤー種牡馬との配合では速い時計にも対応できるスピードを伝えている。父系ではここぞの勝負根性は少なかったが、母系に入ると気にせずとも良い傾向。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。

▲セイクリッドバレー・・・タニノギムレット×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔21-a〕
前走関屋記念5着(=新潟芝1600m:0.3秒差)。新潟芝コースでは(3-2-0-3)と好走も多く、新潟芝2000mは(2-1-0-0)で10年新潟大賞典2着・11年新潟大賞典1着と重賞好走歴もあり、適性を活かしやすいコースと考える。関屋記念好走馬は例年苦戦しやすい傾向だが、本馬は前走5着ということで反動よりも上積みに期待する。毎回上がりは鋭く、今回もその末脚に期待して評価する。
タニノギムレット産駒はロベルト系だが、父母父グレイソヴリン系の影響なのか直線の長いコースとの相性が良い。この疑似グレイソヴリン系の特性に期待する。またロベルト系なので叩き良化型のタイプでもある。長い直線、急坂のないコースで、後方から33秒~34秒台のカミソリの切れ味で差してくる。自分から動くと末脚をなくしてしまうので、展開が向かなければ不発の危険はあるが、嵌った時の能力の高さには期待。母父フジキセキは、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。
No.〔21〕の牝系は、ダンツフレームやチアズグレイスやアローキャリーなどがいるスパルタ型の叩き良化型の牝系。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。


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新潟記念2011回顧
新潟記念 リピーターとコース替わりの激走に注意。

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:セイクリッドバレー


2011年 タイム 1'59"1 (良) 1FAve=11.91 3FAve=35.73

ラップ
①13.2-②11.0-③11.9-④12.0-⑤12.8-⑥12.4-⑦11.7-⑧11.2-⑨10.9-⑩12.0
1FAveとの誤差
①+1.3 ②-0.9 ③±0 ④+0.1 ⑤+0.9 ⑥+0.5 ⑦-0.2 ⑧-0.7 ⑨-1.0 ⑩+0.1
テン36.1-中盤48.9(3F換算36.68)-上がり34.1 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ナリタクリスタル・・・スペシャルウィーク×ペンタイア=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-w〕 2-2
2着サンライズベガ・・・アドマイヤベガ×Theatrical=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔21-a〕 1-1
3着セイクリッドバレー・・・タニノギムレット×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔21-a〕 8-8

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。今年も上がり特化のレースになったが、展開上恵まれた上位馬はこのレースにて過去に好走歴があった馬で、前につけてそのまま好走したような内容。近走内容よりも適性が重要ということを再認識したレースでした。

1着ナリタクリスタルは、前走小倉記念6着(=小倉芝2000m:0.5秒差)からの好走。新潟芝コースは(1-0-0-0)で、10年新潟記念1着馬で好走実績があった馬で、芝2000m戦は(4-1-2-5)でまずまずの成績。昨年も前走小倉記念4着→新潟記念1着のステップで好走していて、典型的な小回りコースで不発→広いコース替わりで能力全開というタイプ。
スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、本来はエンジンの掛かりが悪く末脚が不発に終わることも多いのが産駒の特徴なのだが、本馬は33秒台~34秒台の末脚を繰り出せる性能の良いエンジンを積んでいる様子。母父ペンタイアはノーザンダンサー系で欧州スタミナ型血統。厳しい流れに強く、ハイペースの中距離が得意。パンパンの良馬場には強いが、道悪を苦手とする産駒も多い。また相手弱化で圧勝することがないのだが、強敵相手に食い下がる特性を持ち、精神的に気合の入る条件で能力が引き出される。左回りの中京・東京・新潟での好走が多いサウスポー血統。
No.〔1〕の牝系で、クラシック好走の多い完成の早い牝系。古馬では緩やかに成長を続ける。分枝記号wは、ローカル巧者が多く小回りの得意な産駒が多い。中央ならば固く時計の速い馬場に向く。このレースではNo.〔1〕の牝系は相性が良く、また分枝記号wも好走馬が多く、侮ってはいけない馬でした。

2着サンライズベガは、前走小倉記念15着(=小倉芝2000m:1.8秒差)。夏に調子を上げるタイプで、芝2000mは(4-4-6-11)と好走も多く、また新潟芝コースは(1-1-2-0)と得意コースで、09年新潟記念1着・10年新潟記念3着と3年連続好走。コース巧者として侮ってはいけない馬でした。
アドマイヤベガ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性がある。新潟記念では自身が09年新潟記念1着・10年新潟記念3着と好走していたことからも、侮ってはいけませんでした。また前走0.5秒差以内で5着以内で好走した馬が次走も好走しやすい特性も併せ持つが、近年は高齢馬も増えてきたため毎回堅実に走る馬は少なくなり、叩かれながら上昇する馬や得意コースで一変する馬などムラ駆けの傾向が強まっている。また人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。得意コースで人気が落ちて一発という特性が引き出されたと考える。母父Theatricalはヌレイエフ系で、一瞬の脚よりも息の長い末脚を武器とし、平坦コースではさらに磨きがかかる、芝向き中長距離血統。夏を境に好走する産駒も多いのが特徴で、この点は本馬によく活きていると考える。
No.〔21〕の牝系は、ダンツフレームやチアズグレイスやアローキャリーなどがいるスパルタ型の牝系。叩き良化型なので休み明けはやや割引。今回は叩いた上積みに期待。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、父親よりもスケールが小さくなる傾向。

3着セイクリッドバレーは、前走関屋記念5着(=新潟芝1600m:0.3秒差)からの好走。新潟芝コースでは(3-2-0-3)と好走も多く、新潟芝2000mは(2-1-0-0)で10年新潟大賞典2着・11年新潟大賞典1着と重賞好走歴もあり、適性を活かしやすいコースでした。関屋記念好走馬は例年苦戦しやすい傾向だが、本馬は前走5着ということで反動よりも上積みが期待ができ、その傾向が活きたと考える。また不利な流れの中での好走なので評価したいと思います。
タニノギムレット産駒はロベルト系だが、父母父グレイソヴリン系の影響なのか直線の長いコースとの相性が良い。この疑似グレイソヴリン系の特性は今回も活きたと考える。またロベルト系なので叩き良化型のタイプでもある。長い直線、急坂のないコースで、後方から33秒~34秒台のカミソリの切れ味で差してくる。自分から動くと末脚をなくしてしまうので、展開が向かなければ不発の危険はあるが、嵌った時の能力の高さには期待。母父フジキセキは、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。
No.〔21〕の牝系は、ダンツフレームやチアズグレイスやアローキャリーなどがいるスパルタ型の叩き良化型の牝系。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。2着サンライズベガも同じ牝系で同じ分枝記号で好走しているため、このレースと相性の良い牝系だったのかもと反省する。また父系もグレイソヴリン系の特性を有しているタイプという点からも、適性が似ていたのだと思います。


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