天皇賞(秋)2011予想
目指せ、日本一のド先行

KUROSHIMA
08期 予想歴16年

◎アーネストリー
  14着/5人気

○トーセンジョーダン1着/7人
▲エイシンフラッシュ6着/3人
×ブエナビスタ
×ペルーサ


 ローテとか枠順など細かいファクターは後で考えるとして、GⅠ、天皇賞・秋は全体的に見ると逃げ先行勢が比較的手薄なメンバー構成。いくら速い上がりを要求されがちな東京コースでも、
さすがに前が手薄とくれば極力前目、先行好位から突き抜けられるに越したことはない。

 また、東京はカーブが緩いコース形態のため、ペースが落ち着くこともしばしばだが、裏返すと自身で動いて速力をトップに持って行く能力も問われる。小回りみたく惰性でスピードに乗せれば済むようなことはできないからだ。切れ味優先の東京でも、水面下では上質のスピードを要求されているのは事実だろう。

 スピード面重視なら、東京で未勝利、大外枠、前走オールカマーと表面的にネガティヴなファクターが目立っても、宝塚記念で超のつく正攻法から後続を完封して見せたアーネストリーには逆らえず◎。昨年の同レースは3着に終わったが当時は休み明け。今年よりも当時は順調さを欠いていたのは確か。オールカマーはローテとしては鬼門だが、調子ひと息で全力を投じていないにも関わらず他馬を一蹴した内容を率直に評価したい。

 前走がそうだったように、どんなコースでも小細工なしに前で競馬できるのがこの馬の最大の長所でもある。鞍上もそれを理解した乗り方を実践してくれると思う。東京向きの馬とは思わないが、個人的にはダイワメジャーが優勝した時のイメージで通用すると睨んでいる。

 トーセンジョーダンは近走で崩れたのが鞍上の判断ミスでスローに落とし過ぎたのが裏目に出た有馬記念と、休み明けだった宝塚記念の2走だけ。若干相手なりにも映るきらいはあるが、前述の2走は凡走に至った理由が非常に明確とも言える。まともな状態かつ適距離で大レースを走った履歴がなく、GⅠで通用するとしたら案外この辺ではないか。

 エイシンフラッシュは宝塚記念でロスなく立ち回ったが、結果2着を確保できなかった。その辺も距離短縮とコース替りで多少は補えるのではないか。全体のタイムが速くなった時に疑問はあるが、ダービーを制した時の上がり3F32秒台は語り草、潜在的な決め手の鋭さはあっていい。内目の枠も立ち回り上は有利で、鉄砲がお家芸の藤原英厩舎ならレース間隔が開いても気になることはない。

 そもそも5歳牝馬が鉄砲で天皇賞秋に出走してきたら、大方の人は普通否定的に考えると思うが、それがあのブエナビスタだとしても5歳牝馬という事実に何ら変わりはない。実績はトップレベルだが、ここ最近は徐々にトップスピードに乗るまでの反応が怪しくなってきている。レース間隔も開いた今回は消し頃到来。

 ペルーサは以前よりも成長が見込めるのは間違いなさそうだが、元来がかなり荒削りな馬。休み明けからゲートをクリアしてスピードに乗って末脚を繰り出せるかと言われると、そんな器用さもないのではと思う。ここは冷静に良化待ち。


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