マイルCS2011予想
スプリンター不在の今年は

KUROSHIMA
08期 予想歴16年

◎シルポート
  8着/7人気

○キョウワジャンヌ18着/14人
▲リディル14着/2人


 09年と10年では実に展開が対照的だったマイルCS。09年では逃げたマイネルファルケが3着馬と際どい接戦ながら食い下がり2着に逃げ残った。一方、10年はというと、ジョーカプチーノがマイネルファルケの機先を制し前半3F通過で34秒を切るラップで逃げたが、結果的にはややハイペースだったようで差し追込馬の上位台頭を許した。

 この2年を見た限りだが、ジョーカプチーノというスプリンターの存在が年ごとの結果を左右していることが分かる。今年の出走馬にはスプリント色を持つ馬がほとんど見当たらない。そうなるとここ一連の傾向からは、淡々と流れた時の逃げ先行馬に多少なりとも分が出てきそうな予感がする。

 ◎は天皇賞秋でレコード決着を影でアシストしたシルポート。大逃げ、しかも3F4Fが11秒を切るラップなのだから、東京芝2000Mでは明らかに無謀と思える飛ばし方だった。一見、勝ち目のない戦法には映ったが、スタートからダッシュをきかせて後ろを寄せ付けない場面を作れたことに、単騎逃げを心から望む陣営にとって収穫もあったはずだ。

 重賞では相手関係を考慮してなのか、単騎で行けても割と脚をためながら逃げるケースが多い。しかし、個人的にはかつて都大路Sで圧勝したようなケレン味のない単騎逃げに持ち込んでこそ能力を出し切る馬ではないかと思う。当時も舞台は京都外回りの芝1800だった。1600Mでも京都外回りなら、過去にないベストパフォーマンスを叩き出せる可能性があっていい。

 キョウワジャンヌは特に母系の血統面から距離短縮が素直に効きそうな印象。秋華賞では内回り芝2000をこなし、アヴェンチュラを好位から追い詰めた内容もさることながら、現在までの成績を見ると、意外と持ち時計からは時計負けしている傾向もない。プラス、脚質に自在性があるのも魅力だろう。

 スワンSでは1頭次元が違ってみえたリディルは、能力云々よりは競馬がイレギュラーな展開で進んだ時に動いて対応できるかが全て。これまでの勝ちパターンはスローの上がり勝負ばかりが目立つ。その辺を現在の充実振りで補えるかどうか。


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