報知杯弥生賞2012予想
弥生賞 実績と勢いの重賞。

軍神マルス
08期 予想歴14年

◎フェノーメノ
  6着/2人気

○アダムスピーク8着/1人
▲アーデント3着/5人


★傾向分析★
2007年 タイム 2'00"5 (良) 1FAve=12.05 3FAve=36.15
テン34.5-中盤50.8(3F換算38.10)-上がり35.2 『前傾・中弛み』
1着アドマイヤオーラ・・・アグネスタキオン×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 6-5
2着ココナッツパンチ・・・マンハッタンカフェ×Groom Dancer=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔4-r〕 11-10
3着ドリームジャーニー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 9-9

2008年 タイム 2'01"8 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.54
テン36.1-中盤50.5(3F換算37.88)-上がり35.2 『加速・中弛み』
1着マイネルチャールズ・・・ブライアンズタイム×Zabeel=ロベルト×ターントゥ 〔6-b〕 1-2
2着ブラックシェル・・・クロフネ×ウイニングチケット=ヴァイスリージェント×グレイソヴリン 〔3-l〕 7-7
3着タケミカヅチ・・・ゴールドアリュール×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔13-c〕 3-3

2009年 タイム 2'03"5 (やや重) 1FAve=12.35 3FAve=37.05
テン35.9-中盤51.8(3F換算38.85)-上がり35.8 『中弛み』
1着ロジユニヴァース・・・ネオユニヴァース×Cape Cross=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔B3〕 1-1
2着ミッキーペトラ・・・シンボリクリスエス×ヘクタープロテクター=ロベルト×ミスプロ 〔2-f〕 1-1
3着モエレエキスパート・・・マジックマイルズ×エリシオ=ミスプロ×ノーザンダンサー 〔4〕 4-6

2010年 タイム 2'06"1 (重) 1FAve=12.61 3FAve=37.83
テン37.1-中盤52.2(3F換算39.15)-上がり36.8 『中弛み』
1着ヴィクトワールピサ・・・ネオユニヴァース×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔8-d〕 7-9
2着エイシンアポロン・・・Giant's Causeway×Sadler's Wells=ストームバード×サドラーズウェルズ 〔1-l〕 4-4
3着ダイワファルコン・・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕 11-13

2011年 タイム 2’01”0 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.30
テン36.3-中盤50.0(3F換算37.50)-上がり34.7 『加速・中弛み』
1着サダムパテック・・・フジキセキ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-h〕 6-4
2着プレイ・・・ロックオブジブラルタル×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔7-f〕 3-3
3着デボネア・・・アグネスタキオン×Singspiel=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔4-k〕 8-7

 中盤が弛む『中弛み』が流れの基本。
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

 しかし好走馬の位置取りを考えると先行・差しが多いことがわかる。逃げ・追込は厳しい傾向。
テン→上がりで速くなる『加速』の流れの時には、(ラップ差が大きければ大きいほど)先行した馬が好走。
テン→上がりと遅くなる『前傾』の流れの時には、差しが決まる。
オプションとしての流れ(『加速』か『前傾』)で、好走できる位置取りがあると考える。

 血統の傾向は、サンデーサイレンスのための重賞という感じです。特に大系統ターントゥ系×大系統ノーザンダンサー系が好走馬のほとんど。

 また好走している馬はすでにオープンや重賞実績のある馬がほとんど。特に1着馬になる馬は前走で1着の馬(=00年以降例外は02年のバランスオブゲーム、11年サダムパテック:ただし朝日杯4着や重賞勝ちの実績はあり)。勢いと実績のレースということと考えます。

 ステップの傾向は、前走朝日杯FS好走馬はここでもよく好走する(=03年1着エイシンチャンプ、04年2着メイショウボーラー、05年3着マイネルレコルト、07年3着ドリームジャーニー、10年2着エイシンアポロンなど)。これは皐月賞は厳しい流れになりやすいが、弥生賞は中盤弛むためマイラーでも好走できるということ。特にマイラーの先行馬が好走多いように感じます。
また同コース・同距離の重賞の京成杯好走馬も好走しやすいように思います(=01年ボーンキング、02年ローマンエンパイア、05年2着アドマイヤジャパン、08年1着マイネルチャールズ、11年3着デボネアなど)。
近年の新しいステップとしては、ラジオNIKKEI杯2歳S好走馬も好走しやすい(=09年1着ロジユニヴァース、10年1着ヴィクトワールピサなど)。

★予想★
◎フェノーメノ・・・ステイゴールド×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔11-d〕
 前走500万条件戦1着(=東京芝2000m)。中山芝コースは(0-0-0-1)、芝2000m戦は(2-0-0-1)。2走前のホープフルS7着(=中山芝2000m:0.3秒差)は、先行馬の前残り決着。本馬は好走馬よりも後ろに位置しそのまま着差が縮まらずの内容。本来は2番手で先行して鋭い差し脚を使えるタイプで、より前で勝負してこそその持ち味を活かす馬と考える。以前の敗因より同じ轍は踏まないと考え、芝2000mの経験値に期待して評価する。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Danehillはダンチヒ系で、優れたスピードに加え、中長距離でも勝負できるスタミナと底力を備えている。本格化すると連勝街道を走り、一気に登り詰める爆発力と勢いを持つ。ハイペースでもバテないスピード能力が売りで、マイラーは下手に溜めるよりも突っ走らせたほうが強い内容を見せ、高速決着にも強い。弱点は揉まれた時の脆さと、勢いが止まるとしぼんでしまうこと。不調期に入った馬は嫌う方が良い。
 No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。

○アダムスピーク・・・ディープインパクト×Singspiel=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔6-e〕
 前走ラジオNIKKEI杯2歳S1着(=阪神芝2000m)。ラジオNIKKEI杯2歳S好走馬は弥生賞でも相性はよく、先行して好走するタイプには向いている。中山芝コースは初で、芝2000m戦は(2-0-0-0)。やや外枠にて、後方に控えなければ堅実に好走する馬と考えて、またラジオNIKKEI杯2歳S2着馬ゴールドシップが次走共同通信杯1着好走していることから、本馬の能力を評価して好走に期待する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Singspielはサドラーズウェルズ系で、淀みなく流れ、底力の問われる展開でこそ真価を発揮する。条件戦よりも重賞で勝負してこその血統。海外では2000~2400mのGⅠ馬を多数輩出しているが、日本での代表産駒はマイラーが多い。
 No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

▲アーデント・・・ディープインパクト×Kaldoun=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-p〕
 前走京成杯4着(=中山芝2000m:0.3秒差)。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝2000m戦は(0-0-0-1)。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父kaldounはグレイソヴリン系で、距離適性は産駒によって違ってくるが、大駆けもないけれど大敗もなく、カロ系の詰めの甘さがあり、惜敗は多い。3歳よりも古馬になってからの血統。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳や3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。


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報知杯弥生賞2012回顧
弥生賞 皐月賞に向けて①

軍神マルス
08期 予想歴14年

次走狙い:フェノーメノ
次走狙い:コスモオオゾラ


2012年 タイム 2’03”9 (稍重) 1FAve=12.39 3FAve=37.17

ラップ
①12.5-②11.0-③12.7-④13.5-⑤13.4-⑥13.1-⑦12.3-⑧11.9-⑨11.5-⑩12.0
1FAveとの誤差
①+0.1 ②-1.4 ③+0.3 ④+1.1 ⑤+1.0 ⑥+0.7 ⑦-0.1 ⑧-0.5 ⑨-0.9 ⑩-0.4
テン36.2-中盤52.3(3F換算39.23)-上がり35.4 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着コスモオオゾラ・・・ロージズインメイ×コマンダーインチーフ=ヘイロー×リファール 〔11-e〕 5-5
2着トリップ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔9-f〕 4-3
3着アーデント・・・ディープインパクト×Kaldoun=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-p〕 8-8

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。それでも今回ラップでみると『加速』より『中弛み』の度合いがより強いと思われ、また稍重の馬場の影響もありタイムは09年に近い2’03”9。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着コスモオオゾラは、前走共同通信杯5着(=東京芝1800m:0.6秒差)からの好走。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝2000m戦は(2-0-0-0)と好走の多い馬でした。小回りコースの中山芝コースで内内を回り先行しての好走で、今回の好走にて中山芝2000mは(2-0-0-0)と得意条件のようで、また不良馬場での好走も経験していて馬場が悪化するようなら、皐月賞でも面白い存在と考えて次走にも期待します。
 ロージズインメイ産駒はヘイロー系で、本質は馬力型の持久力血統。芝・ダート兼用型だが、芝・ダートともに3着・4着が多く、尻を押したくなるようなジリ脚の馬が多く、瞬発力勝負では分が悪い。活躍距離はバラついているが、比較的芝1600~2000mにて穴の好走が多く、コーナー2つのコースよりも、中山芝2000mや小倉芝2000mなどコーナー4つのコース方が向いている。母父の特性を引き出しやすいのも特徴の一つ。母父コマンダーインチーフはリファール系で、小回りでコーナー4つの加速しにくいコースに抜群の適性を秘めている。直線の長くコーナー2つのコースは決め手の甘さがでてしまうが、ローカルコースの中距離はこの甘さを出さずに、短い直線をぐいっと出る一瞬の脚が武器となる。道悪も得意。
 No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

2着トリップは、前走ラジオNIKKEI杯2歳S4着(=阪神芝2000m:0.5秒差)からの好走。中山芝コースは初で、芝2000m戦は(1-0-0-1)でした。本馬も内枠を活かして先行し、そのまま内内を回り好走。このレースは内枠の先行馬の好走も多く、今年もその傾向が当てはまったと反省する。本馬はオープン好走実績もあり、侮ってはいけない馬でした。
 クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。父×母父ともに鮮度と勢い重視の配合より、次走の好走に期待する。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

3着アーデントは、前走京成杯4着(=中山芝2000m:0.3秒差)からの好走。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝2000m戦は(0-0-0-1)でした。本馬も内枠をうまく活かしての好走。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父kaldounはグレイソヴリン系で、距離適性は産駒によって違ってくるが、大駆けもないけれど大敗もなく、カロ系の詰めの甘さがあり、惜敗は多い。3歳よりも古馬になってからの血統。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳や3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。

今回人気のアダムスピーク(=8着:0.5秒差)やフェノーメノ(=6着:0.4秒差)については、ともに外々を回してと位置取りが敗因。特にフェノーメノについては、最後しっかり末脚を繰り出し伸びてきていたため、反撃は可能と思います。

弥生賞のポイントは、
①『中弛み』が基本の流れ。
②内枠の先行馬の好走が多い。
③サンデーサイレンス系が中心。欧州型スタミナ血統の要素があると好走しやすい。
④オープンや重賞好走実績のある馬か、近走好調な馬。
⑤朝日杯FS好走馬、京成杯上位好走馬、ラジオNIKKEI杯2歳S好走馬は好走が多い。


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