阪神大賞典2012予想
パワーで押し切れ

編集長おくりばんと
08期 予想歴3年

◎リッカロイヤル

○コスモヘレノス9着/9人
▲ビートブラック10着/6人
×オルフェーヴル
×ヒルノダムール


かなり切れ味が殺され、さしにくい、重い馬場になった。
リッカロイヤルはハナを切る宣言。パワーがあり道悪も上手。超大型馬でかなりのパワーがある。

ビートブラックも同じようにパワータイプ。小さなフットワークで粘る。

コスモも前走に懲りて、今度は前へという意思表示あり。

-----------------------------------------------
オルフェーヴルは買いません。
一番大きいのは、今の阪神の馬場がだいぶ特殊だということ。
先週も良馬場でも非常に時計がかかり、重く、急に外が伸びたりなど不安定だ。
もちろんオルフェーヴル自身が不良馬場のダービーを制したりしていてパワーも十分にある馬だというのは知っているが、
予想をする上で非常に大事な馬場が不確定要素であるときに、
人気馬を信頼するということはどうにもできない。
何が起こるかわからない状態であれば穴狙いすべきだろう。

この馬の特性として叩かれ状態を上げていくタイプだということもあり、
調教師も「オープン戦のつもりで」「勝てれば一番だが」「何度もピークには持っていけない」
と3冠馬としてはけっこう弱気だ。


ヒルノダムールも買いません。
重い馬場での実績がないから。
強いていえば、重い凱旋門賞での内容は良くなかった。

ジャガーメイル、ギュスターヴクライも素軽いフットワークの馬で、
パワーの印象はない。


◎アクシオンに注目。
大きな馬体で、ちょこちょこした掘るようなフットワークで、
いかにもパワータイプという走り。
重い芝の札幌では鬼のように走る馬で、洋芝向きなのではないか。
阪神でも重賞を制している。一時期急速に力をつけて3連勝したあたりも私はパワータイプの証と見ている。

56キロと軽い斤量で出られるのもプラス。
距離は菊花賞で5着しているのだから問題はないだろう。
むしろこういった小さなフットワークで、内内でコーナーを回るのは上手だろうから、
くるくるとコーナーの多い阪神3000はちょうどよいと思う。
非常に条件が揃ったと思う。

問題はここ4戦着順が悪いから、もう終わっているのではないかということだけだろう。
ただ毎日王冠は上がりの速すぎる競馬で全く仕方ないないよう。OK。
天皇賞も自身1:58.0で走っているのだから、この馬のスピードからして仕方なし。OK。
前々走は冬場で絞れず+14キロで、大外を回ってしまう不利。OK。
前走が一番問題だが、もともと左回りに実績のない馬、コーナーリングで稼ぎそうな馬だから、
右回りでこそなのかもわからない。目をつぶろう。


tipmonaとは?

阪神大賞典2012回顧
SS栄えて日本競馬滅ぶ?

編集長おくりばんと
08期 予想歴3年

次走狙い:オルフェーヴル


長いこと競馬を見ているとこんなこともあるんですね・・・みんなが色んなことを感じたレースだったのではないでしょうか。雨龍さんもスナフキンさんも、他にも興味深い考察読むことができ嬉しかったです。

まず最初にオルフェーヴルがちょっと好きになってしまいました。これほど不器用な馬だったとは。
そしてあんなロスがありながら、あれほど重く悪い馬場ながら、最後まで一糸乱れぬ綺麗なフットワークで走り抜いたところを見ると、やはり化物としかいいようのない能力の持ち主。今回初めて感服しました。これは史上に残る名馬に間違いありませんね、、今頃気付いたのか、、、



とここまでが感想で。
私としても一歩踏み込んで以下考察。

私よりずっと長く競馬を見ていらっしゃる雨龍さんによれば、これはSSの狂気、ステイゴールドの狂気とのこと。
たしかに、SS産駒は勝負根性に優れて、前の馬を抜かそうとする素晴らしい競走本能を持つとはよく聞く。
ただ、それが諸刃の剣になることもあること、副作用もあるのではないかと考えさせられた。


前の馬を抜かそうとする性質ということは、
抜かしたらそこで終わり、ソラを使うということになる。
つまり勝負根性とはいっても、それは差し馬になるためには最強の武器だが、
逃げ馬を育てないことになる。

もはやほとんどの馬にSSの血が入ってしまったせいか、
最近は差し馬ばかりが無個性にずらりと揃う。
誰も前に行きたくなさそうな馬柱をよく見掛ける。


どうぞどうぞとハナを譲り合っているうちに、
みんなが折り合いを欠いて最後まで折り合った馬が勝ちという、
昨年の天皇賞のようなへんてこなレースも発生してしまうくらい。
みんながレースを後ろに引っ張って、
どんどんスローペースに持っていこうとする。
誰もハナには立ちたくないから。


これが繰り返された結果がスプリント路線の低レベル化、スローペース症候群ではないか。


今の日本競馬はSSの副作用が一番顕著に出てしまっている一番不健全な、
どん底の状態にあるのかもしれない。

逆に言えば、恐らくここから状況は反転していくはず。
競争原理が普通に働いていれば、今は逆張りが利きまくる状態だろう。
逃げ馬が非常に重宝される時代がくるはず。すでに来ているかもしれない。
行ってしまえば何でも勝てるというような状況が到来して。
逃げられる血統が栄える。
それが非サンデーなのか、
サンデーとしては亜流のダイワメジャーのような前に行ける血統なのかはわからないが、
きっとそういう時代が来ると感じた。

アドマイヤベルナもサンライズプリンスも早く帰ってこ~い


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >