皐月賞2012予想
切れ勝負?スパート勝負?

サニーのすけ
08期 予想歴16年

◎ゴールドシップ
  1着/4人気

○アーデント11着/8人
▲グランデッツァ5着/1人
×ワールドエース


きさらぎ賞が超キレキレの馬たちの決着になって、
『これは中山ならば差し損ねありそうだな』
と思い続けてきました。しかしトライアル3戦がいずれも馬場が悪化。弥生賞は前が残って荒れたけど、スプリングSはそれでも強い馬が圧倒、若葉Sはきさらぎ賞で切れた馬が悪い馬場もこなしてしまって・・

どういう馬場で行われても先行勢が後ろの切れ味を気にして意識的に仕掛けが速くなると思う。サイレントサタデーは出ないようだけど前走でスタートを失敗してしまったゼロスは今回は是が非でもハナへ行きたいだろうし、また息子を乗せることになった残念なメイショウカドマツもいい加減溜め逃げをしても意味がないことはわかったはず。

単純に逃げ馬だけを考えても楽な展開ではない上に、仮に良馬場で行われた場合は馬場の恩恵で何とか勝てたコスモオオゾラも仕掛けを早くしてくるだろうし、切れでは分が悪いベールドインパクトを始めとした穴っぽい馬も早目早目の競馬をせざるを得ないでしょう。

考えれば考えるほどアンライバルドの皐月賞みたいになりそうで。当時はリーチザクラウンも逃げる競馬に終始していたしロジユニヴァースもトライアルで逃げていたから当然前がかりにはなったんだけども、今年は集団で前がかりになりそうな・・・G1だからそうなって然るべきとも言えますが。前にいると苦しそうだ。残念だが。


◎ゴールドシップ
出遅れ癖がある上にジリ脚だし、重賞勝てない厩舎だし皐月賞では自信の切りだな。と札幌当時から思っていて、ラジオNIKKEI杯でも捲りの競馬で結局内の馬に救われてという内容で、あぁやっぱりな、なんて思っていた矢先に内田騎手へのスイッチで共同通信杯を勝利。
出遅れることなく前目を追走して、今までのジリ脚を考慮して直線入り口からムチを入れて追われると最後までしっかり伸びての勝利。
ジリ脚は相変わらずだけどどこまでも伸びていきそうなその脚は一級品でしょう。前がだいぶ流れてくれそうな気がしますし、仕掛けどころさえ間違えなければ。


○アーデント
あまり人気にならないと思いますが。
京成杯の時から言ってるんですけど、この馬は溜める競馬の方が恐らく合っているんじゃないかと思うんですがね。京成杯にしても弥生賞にしても押して前づけしようとしてるんですよね。結果的にそんなに前には行けてないし、前走に至っては引っかかっていましたよね。もうちょっと後ろで我慢していた方が。
京成杯当時から距離が若干長いか?と陣営は言っているけど個人的にはそう思わなくて。京成杯は前づけした馬はベストディールにだいたい掃除されてしまったし、弥生賞は押して行って引っかかりながらもじんわり伸びて3着ならばそう悲観することもないはず。もうちょっと溜める競馬ならば。
ただちょっとジリ脚ですよね。急なスピードアップがあった場合にスッと反応できるか。でもそれはゴールドシップも同様だから。あくまでゴールドシップとのセットで組み立てたい。



▲グランデッツァ
スプリングSで消していたんですけどね。今回も消そうかと思ったんですけど前走のようなパフォーマンスを出されてしまうと怖気づいてしまってね。ずっと揉まれない枠を引いているから嫌うなら内枠に入った時かな?とは思っていますがミルコ・デムーロ騎手は皐月賞と相性いいですからね・・・。
予想に反してスローになって切れ勝負になったら早目のスパートで自ら動いて行ける強みがあるし、速いペースになっても今までどおりに外から捲り気味に行ける脚があるし・・・。前走のような馬場でも競馬をされてはそう無理して嫌うものでもないような気になった。極端な内枠さえ引かなければ。


△ディープブリランテ
結構流れてくれたスプリングSで内に入れても引っかかっていましたね。直線も鞍上が『これだけ我慢が効かないんじゃ仕方ない』という感じで抜け出しを図っているようにしか見えない。
共同通信杯でおくりばんとさんが言っていたようにちょっとわざと出遅れたぐらいの方がいいんじゃないかな。レースは流れてくれそうだし、早めに抜け出して差されてしまうならば後ろで溜めるだけ溜める競馬をすれば展開も向くのではないだろうか。


△マイネルロブスト
57キロを背負って好走している強みを生かしたいだろう。前走はとりあえず馬場が悪かったということでお茶を濁すしかないところですが、立ち回ることも可能ですし京成杯のように外を回って追い込むことも可能な器用な馬で東京よりは中山向き。
展開を考えて上手くレースを運んでくれそうな武豊騎手が引き続き手綱を取ってくれるのは心強い。出来れば内目の枠を引いてほしい。


◎ゴールドシップ
○アーデント
▲グランデッツァ
△ディープブリランテ
△マイネルロブスト

単勝 ◎
3連複 ◎○-▲△△
馬連 ◎-○▲△△
ワイド ◎-○



×ワールドエース
ちょっと冒険のような気もしますがとりあえず嫌うならここでしょう。
勝ったレースはいずれも素晴らしい切れを発揮しているとは思います。それは誰も否定しないところだとは思うんですけど、負けた若駒Sと前走の若葉Sに弱点が隠れていると感じました。
若駒Sは5頭立てでゼロスがスローで逃げていたのに後ろにいた各馬が全然追いかけずにあっさり逃げ切りを許してしまったのですが、エンジンがかかるのが遅いですよね。確かに勝ったゼロスは圧倒的逃げ馬有利の馬場だった中で楽に逃げてはいたわけですけどあの仕掛けは力の過信でしょう。賞金に余裕があったわけでもないわけで試し乗りだったわけではありますまい。
前走の若葉S。勝ちはしましたが辛勝ですよね。鮮やかな差し切りがちではありますが辛勝です。これも確かに逃げ馬が有利だった日に行われたレースだったのでそれを差したというのは単純に考えれば凄いわけですけど2着のメイショウカドマツは直線を向いたときにアドマイヤレイに早めに来られたのを競り落としていてもう余力はなかった。
今回集まる18頭はそう簡単に止まらない。キレだけで何とかなるものではないと思う。まして早目に流れる展開になれば脚を使わされる。ならば脚をギリギリまで溜めるか?中山はそう簡単じゃない。
減り続ける馬体も気になる。輸送を経験させていないのはここにきて響いてくるか。去年の3冠馬のトレーナーとは思えない使われ方だと思う。寮馬マウントシャスタの使い方は非常に上手だと思うんだけどなぁ。


×アダムスピーク
前走の負けで人気を落とすならば押さえてもいいかなとは思っています。前走はとりあえず馬場のせいにしておけばいいかとは思いますが、個人的にはやはりラジオNIKKEI杯はグランデッツァが早目先頭を狙い、ゴールドシップが捲る競馬というロスの大きいをした中で内でじっとしていたのが良かったと思うんですよね。本当の力勝負になったらちょっと分が悪い気がする。力があれば前走もそれなりにまとめられたと思うんだけど。


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皐月賞2012回顧
うちだはワープをおぼえた

サニーのすけ
08期 予想歴16年

次走狙い:ワールドエース
次走狙い:ベールドインパクト
次走危険:コスモオオゾラ


12.4 - 11.1 - 12.3 - 11.9 - 11.4 - 11.6 - 12.2 - 12.7 - 13.6 - 12.1

ゼロスとメイショウカドマツが勝手に作ったペース。ラップ自体はそんなに意味のないことかもしれないなぁ。ただこのペースでも折り合いがつかない馬がいたり、「折り合いがつかない」とレース後に発言しながらリプレイを見たら向こう正面でおっつけている外国人騎手がいたりで・・・前2頭は勝手にイランに行った鳩山元首相みたいなもん。ゼロスは馬場のいいところを走って粘ってやろうという意思すら見られず恐らく暴走。メイショウカドマツがそれでも8着に粘れてしまう不思議馬場。そんな中でも人気馬がしっかり上位を占めて、力差がはっきり出た気がする。

ヴィクトワールピサの時は岩田騎手が内に潜り込ませて勝ちましたけど、それまでのレースぶりからどんな競馬でも出来る馬になっていましたよね。エイシンフラッシュがダービーを勝ちましたがエイシンフラッシュはどんな競馬でもできるタイプだし、厩舎が調教で内田騎手を乗せませんでしたね。
地方出身騎手が1,3着、5着が外国人騎手。先週の桜花賞は地方出身騎手のワンツーで3着が外国人騎手。人馬一体で育てるというのは程遠いクラシックになっている気がする。去年はずっと競馬を教え続けたコンビで三冠達成だったけど今年初戦であんなことになって・・・なんかちょっと悲哀を感じる。
上位は普通に強い。レースレベルは5でもよかったけど良馬場だったらもっと面白かったかも。勝手に加味した悲哀もいれて4に。


1着 ゴールドシップ
2馬身1/2馬身差は騎手の腕というかコース取りの差だし、上がり3F最速もコース取りの差。ラスト3Fが直線コースだったら上回れていたかは疑問でしょう。
当日、皐月賞までの芝のレースはいずれもジョッキー達が外を回っていてそれが決まっていました。あまりにもその意識が強すぎてみんな外へ。それを逆手にとった今回の内田騎手は見事でしたね。過去2年のエリザベス女王杯のスノーフェアリーと同じです。その2年ともジョッキーの意識があまりにも外に行っていましたもんね。ゴールドシップと内田騎手はスノーフェアリー同様「ワープした」という感じ。これを人気馬でやってしまうのだから職人という感じがしますよね。

かつてはサニーブライアン、セイウンスカイ、キャプテントゥーレのような逃げ切りもあったこのレース。2回連続開催の最終週だからいかにも外差しが決まりそうで決まらないケースもあるわけですが、今年は天気の悪い日の開催が多かっただけに例年と比べて「ほら、やっぱり内がいいんだよ。外回しすぎてアホなの?」はナンセンス。ここは内田騎手の判断力の勝利で決して内がよかったわけではないでしょう。『外の馬場がよかった』ではなくて『内が悪すぎた』だと思う。

まぁこの勝利は「上手く行った」という見方も多いと思います。2着のワールドエースが負けて強しの内容だっただけに1番人気にはならないと思われるからオッズ的にも当然買い目には入っているでしょう。完全瞬発力勝負になったらちょっと分が悪いことはわかっているけど、今回のように勝手に引っ張ってくれる馬がしてくれれば当然上位の評価でしょう。



2着 ワールドエース
中3週の輸送をクリアして前走と同じ馬体重で出走できたことがまずは好感。スタートで後手を踏んだのはどうせ後ろからだから想定内でしょう。マイネルロブストに寄られて躓く不利がありながら、そしてみんな一斉に大外に出しながらその中で一番切れたのだから負けて強しは否定できない。
奇しくも皐月賞のCMで使われたアグネスタキオン産駒が1番人気になっていましたね。そのレースで3着になったジャングルポケットは同様に中山疑問と言われ、スタートで後手を踏む失態をしていた。ダービーは皐月賞馬不在ながらも能力全開で勝利したんだよな。ちょっとダブる。
課題の輸送をクリア、中山もクリア。次走は間隔が空いて東京コース。次は能力全開といきたいだろう。ロスばかりの競馬で上手く立ち回ったゴールドシップ以外は完封でダービーは主役間違いなし。
1着馬はG1初制覇、1番人気はG1未勝利、3着馬は「厩舎力が足りない」とコメント。ここにきて去年の三冠トレーナーというのはかなり心強いと感じる。あとは鞍上が馬を信じて乗るだけだろう。


3着 ディープブリランテ
案の定持って行かれました。前が流れてもやっぱり前に壁を作らないとということでしょう。ただそれでも3着に残ってしまうのだから能力の高さには納得するしかないでしょう。ここ2戦でそういう課題が上がっていただけに3戦目で修正しきれなかった陣営の「厩舎力が足りないね」の発言には潔さを感じつつも、3戦連続輸送競馬をさせたローテには不満を感じざるを得ない。今後も能力さえ出し切れば結果は出るはずだから買い続けなければならない。

岩田騎手の「向こう正面は完璧だった」というレース後のコメントは全くの謎です。この馬にとっての戦犯はアダムスピーク鞍上のピンナ騎手で、向こう正面で前を追いかけるように押して上がって行ったことに馬が感化された感じ。このように何かが絡んで行けばあっさりとエキサイトするからこの馬が1頭だけ人気になってしまうレースが今後あれば危険視もできそうだけど、次走のダービーのように各馬自分の競馬をするようなケースになってこの馬も自分の競馬ができれば当然上位候補になる。


4着 コスモオオゾラ
大健闘というのが失礼なぐらいの大健闘。思った以上に他に食い下がっていたから思った以上に外の馬場も悪かったのでしょう。まともな競馬をしてしまったのは敗因だけど、それで僅差の4着なら馬を褒めるしかない。
この馬の特徴は立ち回れる強みですから広い府中コースでは苦しくなる。それは共同通信杯からも明らか。去年のダービーのような馬場になったら一考でしょうけど、他も今回のようにこなしているから・・・セントライト記念待ちになるでしょうな。


5着 グランデッツァ
大外枠を引いたときには正直逆らえないと思った。この馬が負けるケースというのは経験していない内枠で揉まれる競馬の時だけだと思っていたもので。
ただ当日は完全外差しでにわかに外枠はいいとみんなが気付き始めましたね。わたしもさらにそれに自信を深めてしまいましたね。
あんなに後ろからの競馬になるとは・・・強みは他馬よりも前に行けること、4角先頭でお手上げだと思っていたから・・・まさか4角回って人気馬の中で一番後ろの位置取りになっているとは。
まぁそれでも力は発揮していると思う。すごく切れる馬がちょっと馬場が渋って鈍っていたし、この馬自身はどこまでも伸びるような勝ち馬と似たようなタイプだし。
とにかくこのレースの上位馬は普通に力を出していてコース取りと不利と折り合いと位置取りでそれぞれ差がついた感じ。ダービーも当然上位。


それ以下については、
『こういう縦長の展開になってしまったら強い馬が普通に強いレースをしてしまうケースが多いから実力的には仕方ない』
と思いつつも
『有力馬に勝つために正攻法で有力馬に挑んでどうするのか。何か他に策はないのか?』
とも感じる。有力馬に乗りつつ内を選んで最高に乗った馬が勝っただけに。1頭ぐらい最内を通って一か八かという馬がいてもよかったと思う。
よくクライスト教授さんが「競馬学校を出た騎手たちは云々」というようなことを書きますよね。ちょっと暴論かな、とは思いつつもこのレースに関してはそれも一理あるなと感じてしまいました。勝ったジョッキーが地方出身ジョッキーですものね。




7着 ベールドインパクト
よく頑張っていると思います。現状スピード不足ですから渋った馬場は他が苦労する分よかったのだと思う結果です。ダービーは賞金的に微妙なので京都新聞杯に行ってほしい。京都の下り坂の惰性を生かしてこその馬だと思う。出来れば外国人騎手を。


8着 メイショウカドマツ
8着に粘るとはよく頑張ったと思いますよ。弥生賞で手綱を取った兄はスローに落としましたもんね。この結果で明らかになったのは、この馬はとにかく飛ばして行って後ろに脚を使わせてこそということ。


11着 アーデント
折り合ってはいましたけど他と同じ競馬をしては何もできませんよね。藤田騎手らしいと言えばその通りだと思います。何とも言えません。


15着 シルバーウエイブ
いい上がりを使っていますが道中の追走に苦労していましたね。スピードがあまりにも足りないので他と同じ競馬では上位進出は無理ですね。今後も渋った馬場で一考。自己条件で人気になって勝ち切れないタイプになるかもしれません。


18着 アダムスピーク
内枠を引いたときはちょっとあるんじゃないかなと思いましたけど、当日のこの完全外競馬の実力勝負では厳しかったですね。こんなもんだと思います。
「前に馬を置けなかった」とピンナ騎手。ということは向こう正面で押し気味に上がって行こうとしたのは『あきらめ』ということでいいのでしょうかね。全くわかりません。この騎手は微妙すぎて微妙ですね。


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