天皇賞(春)2012予想
天皇賞春 オルフェーヴルはディープインパクト級。

軍神マルス
08期 予想歴14年

◎オルフェーヴル
  11着/1人気

○トーセンジョーダン2着/3人
▲ギュスターヴクライ5着/4人
△ヒルノダムール11着/5人
×ウインバリアシオン


★傾向分析★
テン5F-中盤6F(5F換算)-上がり5Fで考えています。

2007年 タイム 3'14"1 (良) 1FAve=12.13 5FAve=60.66
テン60.3-中盤74.7(5F換算62.25)-上がり59.1 『加速・中弛み』
1着メイショウサムソン・・・オペラハウス×ダンシングブレーヴ=サドラーズウェルズ×リファール 〔3-l〕 6-2
2着エリモエクスパイア・・・スキャターザゴールド×コマンダーインチーフ=ミスプロ×リファール 〔4-c〕 6-4
3着トウカイトリック・・・エルコンドルパサー×Silver Hawk=ミスプロ×ロベルト 〔5-g〕 6-10

2008年 タイム 3'15"1 (良) 1FAve=12.19 5FAve=60.97
テン61.1-中盤74.6(5F換算62.17)-上がり59.4 『加速・中弛み』
1着アドマイヤジュピタ・・・フレンチデピュティ×リアルシャダイ=ヴァイスリージェント×ロベルト 〔13-a〕 10-6
2着メイショウサムソン・・・オペラハウス×ダンシングブレーヴ=サドラーズウェルズ×リファール 〔3-l〕 6-3
3着アサクサキングス・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔4-g〕 2-2

2009年 タイム 3'14"4 (良) 1FAve=12.15 5FAve=60.75
テン60.2-中盤75.2(5F換算62.67)-上がり59.0 『加速・中弛み』
1着マイネルキッツ・・・チーフベアハート×サッカーボーイ=ダンチヒ×ファイントップ 〔10-e〕 4-4
2着アルナスライン・・・アドマイヤベガ×El Gran Senor=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-c〕 7-4
3着ドリームジャーニー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 11-7

2010年 タイム 3'15"7 (良) 1FAve=12.23 5FAve=61.16
テン60.7-中盤76.5(5F換算63.75)-上がり58.5 『加速・中弛み』
1着ジャガーメイル・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-w〕 5-5
2着マイネルキッツ・・・チーフベアハート×サッカーボーイ=ダンチヒ×ファイントップ 〔10-e〕 10-10
3着メイショウドンタク・・・マンハッタンカフェ×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔10-a〕 6-3

2011年 タイム 3'20"6 (稍重) 1FAve=12.54 5FAve=62.69
テン64.2-中盤76.5(5F換算63.75)-上がり59.9 『加速・中弛み』
1着ヒルノダムール・・・マンハッタンカフェ×ラムタラ=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-i〕 7-6
2着エイシンフラッシュ・・・King's Best×Platini=ミスプロ×ハンプトン 〔8-a〕 10-8
3着ナムラクレセント・・・ヤマニンセラフィム×サクラショウリ=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-a〕 1-1

 流れは『加速』と『中弛み』の複合ラップになりやすいため、前(逃げ・先行)有利な展開。差し・追込は捲り気味に動ける馬か、ディープインパクト級でないと無理な傾向。

 菊花賞と同様に長距離を走るため、基本的には内の経済コースを通る馬が有利と考える。しかし中盤が弛むのでテンから激しく行かない限りは、外枠でも無理なく先行できる馬は好走している感じ。4コーナー5番手前後の馬が1着によく好走している傾向。

 血統の傾向は、菊花賞連対した血統・天皇賞春連対馬をだした血統がそのまま強い傾向。しかしダンスインザダークは何故か天皇賞春には縁がない傾向。ステイヤー血統がそのまま強いということだが、ただし自身がステイヤーだと3着に落ち着くことが多く、基本は中距離も走れる(=距離適性がクラシックディスタンス向き)タイプが強い傾向にあると思います。
 リファール系、ターントゥ系(=サンデーサイレンス系・ロベルト系)、ミスプロ系が近年好走が多い傾向。ファイントップ系も好走馬は多いです。

 牝系では、人気薄ならNo.〔4〕の牝系の馬が穴をあけることが多いように思います(=04年1着イングランディーレ、07年2着エリモエクスパイア、11年1着ヒルノダムールなど)。

 ステップの傾向は、
・大阪杯は3着内好走(=好走馬は中距離適性が高いことが証明)よりも、4着以下からの巻き返しが多いこと(=00年以降では、00年4着からテイエムオペラオーが巻き返し1着、03年7着ヒシミラクルが巻き返し1着、07年1着メイショウサムソンは連続好走、08年6着からメイショウサムソンが巻き返し2着好走・3着アサクサキングスは3着好走、09年1着からドリームジャーニーが3着好走、11年1着ヒルノダムールは連続好走・3着エイシンフラッシュは2着に好走)。
・阪神大賞典は、好走馬がそのまま走るが2着・3着になることが多い。1着からそのまま連続好走したのは06年ディープインパクトと08年アドマイヤジュピタ。長距離を走るため、ストレスの影響を受けやすく疲れやすいのが原因と考えます。ディープインパクトが好走したのは、2着を0.6秒差をつけたことから力が抜けていたこと、アドマイヤジュピタは鮮度と勢いが好走に重要なフレンチデピュティ産駒だったことが原因と思います。
・日経賞→天皇賞春へのステップでは、前走好走馬で天皇賞春も好走した馬の共通点は、有馬記念で好走して休み明けで好走していた馬(=01年メイショウドトウ、04年ゼンノロブロイ、06年リンカーンなど)。近年は09年1着・10年2着マイネルキッツ、09年2着アルナスラインと前述の傾向以外の馬も好走が増え、注目のステップになりつつあります。

 また「老馬の法則」が活きやすく、前年好走馬は翌年着順を下げやすい傾向にあります(=07年1着→08年2着メイショウサムソン、09年1着→10年2着マイネルキッツなど)。

★予想★
天皇賞春のポイントは、
①長距離重賞なので内枠の先行馬が非常に有利。4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。人気馬が外枠に入るようなら総崩れもありうると考えるべし。
②菊花賞・天皇賞春血統がやっぱり好走しやすい。サッカーボーイは特注。
③大阪杯好走馬は中距離適性が高いので、1着にはなりにくくヒモ受けが正解。
④「老馬の法則」が活きる。

◎オルフェーヴル・・・オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕
 前走阪神大賞典2着(=阪神芝3000m:0.1秒差)。11年3冠馬。京都芝コースは(1-1-1-0)、芝3200mは初だが、芝2400m以上の距離は(4-1-0-0)とスタミナ豊富で、また全兄ドリームジャーニーも09年有馬記念1着馬など長距離で好走の多い馬。現在本格化モードで小回りコースを自力で捲って好走できる能力を兼ね備え、東京芝コースなど上がり特化の瞬発力勝負にも対応できる馬なので、現時点では死角は見当たらないと思っていましたが、前走は暴走して1-2-9-6という位置取りにて0.1秒差の2着。暴走してちぐはぐな競馬をしても芝3000mで上位に好走できることを前走では証明したわけで、能力は現役No.1と再確認(=ディープインパクト級と思われる)。今回普通に走ればまず負けないだろうと考え、今回は前走同様大外枠だが、逆に前走の経験が良い経験となり、鞍上もいろいろな場合を想定して臨むはず。同じ轍は踏まないと考えて、さらに信頼性は高まったと考えて、期待します。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

○トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕
 前走産経大阪杯3着(=阪神芝2000m:0.3秒差)。京都芝コースは(0-1-0-1)、芝3200m戦は初。芝2400m以上の距離は(1-1-0-2)で、スタミナがないわけではなく10年・11年有馬記念でも0.3秒差の僅差には好走している。これまでは芝2000m戦を中心に使われ、11年天皇賞秋1着好走もしたが、6歳になりややズブさもでてきて現在はクラシック前後の長距離向きになったと考えて、前走からの反撃に期待する。前走産経大阪杯からのステップ馬は近年好走馬の好走も多いが、本質的には僅差で負けたステイヤータイプの馬の反撃が期待できるステップ。今年も流れからは芝2000m戦の中距離適性が問われたと考え、本馬の反撃は期待できると考えて評価する。
 ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は中山芝コースや函館芝コースなど小回りコースでも好走していて本質は小回りの持続型向きと思うが、速い上がりも繰り出せるので広いコースで末脚を活かすことも可能なタイプ。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし天皇賞春でも好走馬を輩出し、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する種牡馬でもある。母父ノーザンテーストはノーザンテースト系で、丈夫な体とミラクルな成長能力を有している。2歳や3歳時にも好走する仕上がりの早さはあるが、古馬にて本格化しさらにもう一段階進化する。距離の融通性もあり、この特性にも期待します。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系だが、3歳秋~古馬になり本格化する。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。今回断然人気の馬がいるため、牝系の特性は活かしやすいと考えて好走に期待するも、オルフェーヴルを逆転するイメージは乏しく、追撃候補筆頭のイメージ。

▲ギュスターヴクライ・・・ハーツクライ×Fabulous Dancer=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔3-e〕
前走阪神大賞典1着(=阪神芝3000m)。京都芝コースは(1-1-2-1)、芝3200m戦は初だが、芝2400m以上の距離は(4-2-2-1)と好走も多いステイヤータイプの馬。近走は重賞連続好走中で本格化モード。前走阪神大賞典ではオルフェーヴルの暴走もあったが、それでも1着好走は評価すべきことだし、また阪神大賞典好走馬はそのまま上位馬が好走しやすい傾向でもあるので、好走に期待する。ただし阪神大賞典好走馬は2・3着になりやすい傾向なのと、前々走ダイヤモンドS1着(=東京芝3400m)と近2走が3000mを超える長距離戦好走から、やや疲れはある(=人間でも短期間でのマラソン連戦では疲れがでやすいはず)と考えて評価は3番手。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Fabulous Dancerはノーザンダンサー系で、前半1000mが1分を切るような展開が理想的で、瞬発力よりも力で勝負するタイプ。条件戦級は詰めの甘さがあり、高速馬場だと狙いにくい。ダートよりも芝向きの中長距離血統。成長力は晩成型。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強く、持続する流れのスタミナ勝負にも向く。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

△ヒルノダムール・・・マンハッタンカフェ×ラムタラ=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-i〕
 前走阪神大賞典4着(=阪神芝3000m:0.7秒差)。京都芝コースは(3-1-2-1)、芝3200m戦は(1-0-0-0)。11年天皇賞春1着馬。前走阪神大賞典は勝負所で暴走したオルフェーヴルの再加速で前をカットされて、やや不利があっての内容。近走は僅差の好走だが突き抜けきれず、やや衰えはみられるもののステイヤータイプということで叩き良化型と考えて、まだ見限ることはできないと考える。またこのレースは「老馬の法則」が活きやすく、前年好走馬は着順を下げやすい傾向から、連下候補として評価する。
 マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父ラムタラはニジンスキー系で、凱旋門賞で好走した生粋の欧州スタミナ型。持久力が豊富で力の要る馬場や厳しい展開でこそのタイプ。スタミナはあるのだが緩い流れだと取りこぼし、締まった流れで好走しやすくなるタイプと考える。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号iは、かなり一本調子なタイプで器用な脚に欠けるが小回りコースなら開幕週などが狙い目のタイプ。

他に気になる馬は、ウインバリアシオンとクレスコグランド。

ウインバリアシオン・・・ハーツクライ×Storm Bird=サンデーサイレンス×ストームバード 〔19-c〕
 前走日経賞2着(=中山芝2500m:0.6秒差)。京都芝コースは(0-1-0-2)、芝3200m戦は初だが、芝2400m以上の距離では(1-4-0-1)と大崩れは少ない。現4歳世代ではオルフェーヴルに次ぐ実力馬で、11年菊花賞2着馬。末脚も鋭く長く良い脚が使えるタイプなので京都芝コースのロングスパートにも向くと思うが、毎回位置取りが後方からになる点ではかなりの割引が必要で、近年4コーナー10番手以降に位置する馬は苦戦する傾向から、危険な人気馬と考えて評価は5番手に。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Storm Birdはストームバード系で、仕上がりの早さと先行力、軽いスピードを有している。ただし勝負強さや底力には欠けるのと勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。前走は好走するも0.6秒差をつけられている点から、母父の特性にやや陰りはあると考え、この点からも評価は下げました。
 No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

クレスコグランド・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔16-c〕
 前走大阪-ハンブルクC3着(=阪神芝2400m:0.2秒差)。京都芝コースは(2-1-0-1)、芝3200m戦は初。芝2400m以上は(1-0-1-1)とステイヤータイプ?と判断するには成績上は物足りないが、近親マンハッタンカフェにてスタミナ豊富なはず。ダービー以降約10か月の休み明けで前走僅差に好走したので、叩き良化型のステイヤー牝系の本馬なら、今回大幅な調子の上向きが期待できると考えて評価したいと思います。比較的前に展開も可能な馬にて、人気以上の好走も可能と考えます。
 タニノギムレット産駒はロベルト系だが、父母父グレイソヴリン系の影響なのか直線の長いコースとの相性が良い。またロベルト系なので叩き良化型のタイプでもある。京都→東京のコース替わりで上昇の見込める種牡馬で、長い直線、急坂のないコースで、後方から33秒~34秒台のカミソリの切れ味で差してくる。自分から動くと末脚をなくしてしまうので、展開が向かなければ不発の危険はあるが、嵌った時の能力の高さには期待。重馬場はやや割引が必要。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。また重賞初挑戦など鮮度の高い時には好走も多い。今回はこの母父の特性にも期待したいと思います。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。距離延長や3歳秋以降に本領を発揮し始める牝系にて、侮れない要素は多いと考えます。


tipmonaとは?

天皇賞(春)2012回顧
天皇賞春 宝塚記念に向けて① 大逃げとトニービン系。

軍神マルス
08期 予想歴14年

次走狙い:トーセンジョーダン
次走狙い:オルフェーヴル


2012年 タイム 3’13”8 (良) 1FAve=12.11 5FAve=60.56

ラップ
①13.0-②11.6-③11.3-④11.7-⑤12.4-⑥11.9-⑦11.9-⑧12.7-⑨12.7-⑩12.7-⑪12.1-⑫11.9-⑬11.4-⑭11.7-⑮12.3-⑯12.5
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.5 ③-0.8 ④-0.4 ⑤+0.3 ⑥-0.2 ⑦-0.2 ⑧+0.6 ⑨+0.6 ⑩+0.6 ⑪±0 ⑫-0.2 ⑬-0.7 ⑭-0.4 ⑮+0.2 ⑯+0.4
テン60.0-中盤74.0(5F換算61.67)-上がり59.8 『中弛み』

『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ビートブラック・・・ミスキャスト×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔22-a〕 1-1
2着トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 7-5
3着ウインバリアシオン・・・ハーツクライ×Storm Bird=サンデーサイレンス×ストームバード 〔19-c〕 12-12
4着ジャガーメイル・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-w〕 13-12
5着ギュスターヴクライ・・・ハーツクライ×Fabulous Dancer=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔3-e〕 7-7

流れは、テン-上がりのラップがともに速く、中盤が弛んだ『中弛み』の流れ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで追込、先行・差しには厳しい流れと考える。長距離レースは、基本前に位置した馬が好走しやすいのだが、今回は1番人気のオルフェーヴルが後方に位置したこともあり、大逃げした馬がアドバンテージを保ったまま好走。09年エリザべス女王杯を再現したようなレースで、大逃げした馬と後方に位置した断然人気馬というパターンを想定していなかったことに反省。長距離レースはとにかく前につける馬をよく考えるべしと反省します。またオルフェーヴルは18番枠の大外枠でしたが、まさかあんなに後ろからいくとは想定外(=オルフェーヴルは上がり自体は34秒0を繰り出していて、すべては位置取りでの敗退と思います)。ある程度前につけて好走すると考えていたので、外枠の差し馬は割引すべしと反省します。

1着ビートブラックは、前走阪神大賞典10着(=阪神芝3000m:4.0秒差)からの激走。京都芝コースは(0-1-1-4)、芝3200m戦は(0-0-0-1)でした。10年菊花賞3着馬でもあり、芝2400m以上の距離では(3-2-1-8)とスタミナも豊富な馬でした。今回は最内枠から前に位置し、道中は大逃げ。4コーナーを回ってセーフティーリードを保ったまま、2着馬トーセンジョーダンに0.7秒差をつける圧勝。京都芝コースの芝2200m以上では、こういった大逃げが可能ということを頭の隅にはとめておきたいと反省します。今回は展開面の助けもあり、好走したことは評価するも次走については参考外と考える(=同じ展開はあり得ないので)。
 ミスキャスト産駒はサンデーサイレンス系で、ミスキャスト自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。アドマイヤベガと父×母父が同じ配合と考えるとスタミナタイプのサンデーサイレンス系と考える。ミスキャスト産駒の場合、産駒数が少ないため特徴が未だつかめず未知数な点が多いが、父母父トニービンのためかトニービン系が好走するようなスタミナが問われるレースなどでの好走が多いように感じる(=前走京都大賞典も3着オウケンブルースリ・4着ジャガーメイルでした)。このレースは近年トニービン系の好走が多く、この点に注目して好走に期待する。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、スタミナ豊富な持久力血統で、タフな展開に強く、ペースの緩まない流れで本領を発揮する。強い相手や厳しい展開こそ秘めた能力が発揮され、間隔を詰めたローテーションやマイルの忙しい競馬をはさむなど、スパルタ的な刺激で調子を上げる。。
 No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。スローの瞬発力勝負は苦手だが、急坂コースの持久力勝負に向く。消耗戦を前々にて踏ん張るタイプが多く、ペースが上がる締まった流れは得意。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。

2着トーセンジョーダンは、前走産経大阪杯3着(=阪神芝2000m:0.3秒差)からの好走。京都芝コースは(0-1-0-1)、芝3200m戦は初でした。芝2400m以上の距離は(1-1-0-2)で、スタミナがないわけではなく10年・11年有馬記念でも0.3秒差の僅差には好走している。これまでは芝2000m戦を中心に使われ、11年天皇賞秋1着好走もしたが、6歳になりややズブさもでてきて現在はクラシック前後の長距離向きになったと考えて、前走からの反撃に期待する。前走産経大阪杯からのステップ馬は近年好走馬の好走も多いが、本質的には僅差で負けたステイヤータイプの馬の反撃が期待できるステップ。今年も流れからは芝2000m戦の中距離適性が問われたと考え、本馬の反撃は期待できると考えて評価し、結果2着好走。先行できる馬として対抗評価していたが、この手のタイプを軸に考えることが天皇賞春では有効と反省し、来年に活かしたい。今回の好走からも次走宝塚記念でも好走可能な馬として期待したい。
 ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は中山芝コースや函館芝コースなど小回りコースでも好走していて本質は小回りの持続型向きと思うが、速い上がりも繰り出せるので広いコースで末脚を活かすことも可能なタイプ。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし天皇賞春でも好走馬を輩出し、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する種牡馬でもある。母父ノーザンテーストはノーザンテースト系で、丈夫な体とミラクルな成長能力を有している。2歳や3歳時にも好走する仕上がりの早さはあるが、古馬にて本格化しさらにもう一段階進化する。距離の融通性もあり、この特性も活きたと考える。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系だが、3歳秋~古馬になり本格化する。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

3着ウインバリアシオンは、前走日経賞2着(=中山芝2500m:0.6秒差)からの好走。京都芝コースは(0-1-0-2)、芝3200m戦は初だが、芝2400m以上の距離では(1-4-0-1)と大崩れは少ない馬でした。現4歳世代ではオルフェーヴルに次ぐ実力馬で、11年菊花賞2着馬。末脚も鋭く長く良い脚が使えるタイプなので京都芝コースのロングスパートにも向くと思うが、毎回位置取りが後方からになる点ではかなりの割引が必要で、近年4コーナー10番手以降に位置する馬は苦戦する傾向で、やはり最速上がり33秒5を繰り出しても届かず。このタイプは軸には向かず、やはり連下扱いにすべきと反省します。次走宝塚記念は、やはり後方に位置すると思われるため、末脚が鋭いがやや届かずのイメージのため、やはり連下候補と考える。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Storm Birdはストームバード系で、仕上がりの早さと先行力、軽いスピードを有している。ただし勝負強さや底力には欠けるのと勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
 No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

4着ジャガーメイルは、前走阪神大賞典5着(=阪神芝3000m:1.1秒差)からの好走。京都芝コースは(1-1-0-3)で、芝3200m戦は(1-0-0-1)でした。芝2400m以上の距離では(4-2-1-8)で、10年天皇賞春1着馬でもありました。好走はするもやはり過去に好走した馬は着順を下げやすいという「老馬の法則」が活きた結果でもあり、適性重視のレースだが能力の下降は考えるべきレースと考える。
 ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は母父サンデーサイレンスということもあり速い上がりを繰り出せるので、広いコースで末脚を活かすタイプ。緩い流れで瞬発力勝負は得意。クラシック以上の距離で本領を発揮していて、ステイヤータイプなので叩き良化型。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性があり、前走の結果から本馬の好走はやはり適性によるものが大きいと考える。母母父ノーザンテーストにて、トーセンジョーダン同様に古馬での成長力や衰えの少なさは活きていると考える。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号wは、典型的なローカル巧者が多いが、中央なら固く時計の速い馬場での好走が多い。

5着ギュスターヴクライは、前走阪神大賞典1着(=阪神芝3000m)からの好走。京都芝コースは(1-1-2-1)、芝3200m戦は初だが、芝2400m以上の距離は(4-2-2-1)と好走も多いステイヤータイプの馬でした。近走は重賞連続好走中で本格化モード。前走阪神大賞典ではオルフェーヴルの暴走もあったが、それでも1着好走は評価すべきことだし、また阪神大賞典好走馬はそのまま上位馬が好走しやすい傾向でもあるので、好走に期待したが、結果5着。阪神大賞典好走馬は2・3着になりやすい傾向や、前々走ダイヤモンドS1着(=東京芝3400m)と近2走が3000mを超える長距離戦好走の馬はやや疲れはある(=人間でも短期間でのマラソン連戦では疲れがでやすいはず)ようで、その分踏ん張りが利かなかったと考える。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Fabulous Dancerはノーザンダンサー系で、前半1000mが1分を切るような展開が理想的で、瞬発力よりも力で勝負するタイプ。条件戦級は詰めの甘さがあり、高速馬場だと狙いにくい。ダートよりも芝向きの中長距離血統。成長力は晩成型。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強く、持続する流れのスタミナ勝負にも向く。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

今年の天皇賞春は、好走した上位馬5頭には共通点があり、その共通点はトニービンの血を有していること。ミスキャストやジャングルポケットは父トニービン系、ハーツクライは母父トニービン。また10年エリザベス女王杯を大逃げして1着好走したクイーンスプマンテもジャングルポケット産駒。トニービン系は、大逃げしてスタミナを活かす展開が非常に得意ということと思います。

11着オルフェーヴルは、前走阪神大賞典2着(=阪神芝3000m:0.1秒差)からの凡走。11年3冠馬。京都芝コースは(1-1-1-0)、芝3200mは初だが、芝2400m以上の距離は(4-1-0-0)とスタミナ豊富で、また全兄ドリームジャーニーも09年有馬記念1着馬など長距離で好走の多い馬でした。現在本格化モードで小回りコースを自力で捲って好走できる能力を兼ね備え、東京芝コースなど上がり特化の瞬発力勝負にも対応できる馬でしたが、今回前走の暴走から安全策を取ったのか後方に位置し、結局マクるわけでもなく最後まで消極的な競馬にての凡走。普通に走ればまず負けないだろうと考えましたが、今回はすべて位置取りでの凡走。上がりも上位だったため、強気に積極的なレースをして欲しかった。能力的に劣っていたわけではないと考えて、次走宝塚記念での反撃に期待します。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

天皇賞春のポイントは、
①長距離重賞なので内枠の先行馬が非常に有利。4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。差しに回りそうな人気馬が、外枠にまとめて入るようなら総崩れもありうると考えるべし。
②菊花賞・天皇賞春血統がやっぱり好走しやすい。トニービン系やサッカーボーイは特注。
③大阪杯好走馬は中距離適性が高いので、1着にはなりにくくヒモ受けが正解。ちょい負けのステイヤーの反撃が多い。
④阪神大賞典好走馬は好走も多いが、2・3着になりやすい。前々走長距離戦好走馬なら疲れはたまっていると考えるべし。
⑤「老馬の法則」が活きる。過去に好走した馬は着順を下げやすい。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >