安田記念2012予想
安田記念 大混戦のため、展開とコース実績を評価。

軍神マルス
08期 予想歴14年

◎リアルインパクト
  6着/12人気

○エイシンアポロン15着/10人
▲アパパネ16着/4人
△ストロングリターン1着/2人
×シルポート


★傾向分析★
2007年 タイム 1'32"3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン34.1-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり34.8 『前傾・中弛み』
1着ダイワメジャー・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 4-4
2着コンゴウリキシオー・・・Stravinsky×Hansel=ヌレイエフ×ミスプロ 〔2-d〕 1-1
3着ジョリーダンス・・・ダンスインザダーク×Peterhof=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔4-r〕 5-5

2008年 タイム 1'32"7 (良) 1FAve=11.59 3FAve=34.76
テン34.6-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.8 『一貫』
1着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 3-4
2着アルマダ・・・Towkay×Red Tempo=ノーザンダンサー×ハイペリオン 〔22-b〕 2-2
3着エイシンドーバー・・・Victory Gallop×Kris S.=ミスプロ×ロベルト 〔8-c〕 7-6

2009年 タイム 1'33"5 (良) 1FAve=11.69 3FAve=35.06
テン33.4-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり36.1 『前傾・中弛み』
1着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 7-5
2着ディープスカイ・・・アグネスタキオン×Chief's Crown=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔23-b〕 10-8
3着ファリダット・・・Kingmambo×Sunday Silence=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔22-d〕 18-18

2010年 タイム 1'31"7 (良) 1FAve=11.46 3FAve=34.39
テン33.6-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり35.4 『前傾』
1着ショウワモダン・・・エアジハード×トニービン=プリンスリーギフト×グレイソヴリン 〔10-a〕 10-8
2着スーパーホーネット・・・ロドリゴデトリアーノ×エルセニョール=ノーザンダンサー×レイズアネイティヴ 〔8-f〕 15-15
3着スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕 10-14

2011年 タイム 1'32"0 (良) 1FAve=11.50 3FAve=34.50
テン33.9-中盤23.1(3F換算34.65)-上がり35.0 『前傾』
1着リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕 3-3
2着ストロングリターン・・・シンボリクリスエス×Smart Strike=ロベルト×ミスプロ 〔A13〕 12-11
3着スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕 14-15

 流れは『前傾』や『一貫』など東京芝1600mコース独特の厳しい流れになりやすく、テンが33秒台ならば差し・追込の位置取りの好走馬が多い傾向。テンが34秒台なら先行馬の好走が多いが、逃げ馬に関してはどの流れでも好走は少ない傾向。また好走馬のうち2頭は同じような位置取りにいることが多いのも特徴。

 血統の傾向は、これまで東京芝コースGⅠで好走の多いサンデーサイレンス系の好走が意外にもそんなに多くないこと。アグネスタキオン・ダンスインザダーク・ディープインパクト産駒が好走してはいるが、サンデーサイレンス系のみの上位独占などは他のGⅠと違い近年は起きていません。ややスタミナ血統ながらマイルGⅠで好走しているサンデーサイレンス系ならまだ好走可能と考えるが、他のGⅠのように考えるのは危険かも。
それよりもスピードの持続性能が高いノーザンテースト系、ニジンスキー系、ダンチヒ系などの大系統ノーザンダンサー系やロベルト系やトニービン系など欧州スタミナ型血統が強い傾向。

 牝系の傾向は、No.〔4〕〔8〕〔22〕が近年複数好走馬を輩出していますが、毎年他の牝系も好走し傾向と呼べる感じではないかも。
また好走馬に多いのが分枝記号d。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなり、実際に好走馬の多くが前走で好走しています。

 ステップの傾向は、近年様々なステップにて好走馬が多く、傾向と呼べるものがない難儀な傾向。
 しいて言うなら、京王杯SCやマイラーズCといった安田記念の正統ステップ好走馬は1着馬が連続好走するよりも、敗退馬の反撃が多いこと。前走好走で人気になる馬よりも、人気が下がり伏兵となるこちで好走するタイプを狙うべきと思います。
 また海外戦からの帰国馬や大阪杯など、比較的前走より間隔が開いたり条件が変わることで鮮度を活かすステップでの好走も多いように思います。
 ヴィクトリアマイルからのステップ馬は、牡馬相手に能力を引き出された方が良いタイプなら好走が可能で、牝馬独特の『中弛み』からの瞬発力勝負での好走が多い馬は、人気でも危険な馬となると思われる。

★予想★
今回は展開のカギを握るのはシルポート。逃げ宣言もしているようで、緩い流れにはならないと考えて展開を想定する。そのシルポート自身は、前々走中山記念2着(=中山芝1800m:0.1秒差)→マイラーズC1着(阪神芝1600m)とともに開幕週の馬場の恩恵を活かしての好走だったが、今回は開催後半の差し有利な馬場となるだろう点から、近走の内容をそのまま鵜呑みにしてはいけないと考える。また安田記念は逃げ馬が不振な傾向からも、人気ほどの信頼性はないと考えて嫌いたいと考える。雨が降り、馬場が悪化するようなら前残りも十分ありうるが、それでも近走逃げて連続好走している馬を楽には逃がさないと考えて、先行・差し馬を上位に考えてみたい。

◎リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕
 前走マイラーズC18着(=阪神芝1600m:1.6秒差)。前々走中山記念3着(=中山芝1800m:0.8秒差)。東京芝コースは(2-2-1-0)と好走も多く、芝1600m戦は(1-1-1-3)。輸送に弱いのか関西のコースだと(0-0-0-4)と好走しないのだが、関東コースでは(2-3-2-0)と崩れていない馬で、前走はその関西コースでのレースということと、休み明けで重馬場の中山記念3着好走後の2走ボケがあったのでは?と考えると今回反撃可能な馬と考えて期待する。11年安田記念1着馬でもあり、昨年と異なり斤量は重いのだが、好走歴を評価して好走に期待する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ディープインパクト産駒は、マイルGⅠ(=朝日杯FS、桜花賞、NHKマイルC、ヴィクトリアM、安田記念)での好走も多く、マイル戦は狙い目。この点にも期待して評価する。母父Meadowlakeはセントサイモン系で、ダート向きの短中距離血統。2歳から走る馬もいれば古馬になり頭角を現す馬もいて、成長度は個々の馬によって異なるが、そこそこのスタミナは持ち合わせ、中距離も守備範囲になる。ただし芝で通用するのは若いうちだけで、次第にダートよりになる。
 No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。今回はシルポートが厳しい流れを作ってくれると思うので、牝系の特性にも期待して評価する。

○エイシンアポロン・・・Giant’s Causeway×Sadler’s Wells=ストームバード×サドラーズウェルズ 〔1-l〕
 前走マイラーズC14着(=阪神芝1600m:1.2秒差)。東京芝コースは(2-1-0-3)、芝1600m戦は(2-2-0-2)と好走は多い。前走はドバイ遠征に向けて調整していたが中止し、休み明けで能力を引き出すには不十分だったことが凡走の要因と考えて、今回は叩いた効果に期待して評価する。11年マイルCS1着馬でもあり、能力的には侮ってはならない馬と思うのと、今回雨にて馬場が渋るようなら本馬にはプラス要因と考えて、この点にも期待する。
 Giant's Causeway産駒はストームバード系で、ハイペースで飛ばしても簡単にバテない先行押し切り型。またストームバード系は、好調期にまとめて稼ぐ短期集中型が多く、2~3歳戦で好走できるスピードと完成度の高さがある。好調期には連続好走を続けるのだが、不調期になると崩れ好走できなくなるのがストームバード系。この特性に期待して、今回の好走も十分可能と考える。母父Sadler's Wellsは、成長力豊かで底力がある。力の要る馬場や厳しい展開でこその血統で、大レースでの強さ、底力に優れ、消耗戦は望むところ。
 No.〔1〕の牝系は、クラシック好走が多く春シーズンには完成することの多い成長力と仕上がりの早い牝系。古馬では緩やかに成長する。分枝記号lは、クラシックで特注の強い馬を排出しやすい、トップクラスの能力を秘めた馬が多い。

▲アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕
 前走ヴィクトリアM5着(=東京芝1600m:0.4秒差)。東京芝コースは(4-0-0-3)、芝1600m戦は(5-1-0-3)と好走も多い。前々走阪神牝馬S7着(=阪神芝1400m:0.4秒差)は休み明けでの内容で、本馬は休み明けは割引が必要だった馬。叩き2戦目での変わり身の多い馬だったが、さすがに年齢による衰えはあると思われ、調子が上昇するには少し時間がかかるようになったのかもしれない。近2走とも僅差には好走しているのでまだ見限るには早く、ズブさがみられることから牝馬限定の瞬発力勝負よりは牡馬相手の締まった流れの方が好走しやすくなると考えて、好走に期待して評価する。10年3冠牝馬の底力に期待。
 キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父Salt Lakeはヴァイスリージェント系で仕上がりが早く、2~3歳の時期なら重賞でも勝負になる。ヴァイスリージェント系は距離に融通性があり、本馬は中距離までは対応可能と思われる。母父ヴァイスリージェント系からも勢いのあるうちは怖い存在。馬体重が大幅に減らない限りは同じようにパフォーマンスは期待できると考える。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系だが、3歳秋~古馬になり本格化する。小回りコース鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。

△ストロングリターン・・・シンボリクリスエス×Smart Strike=ロベルト×ミスプロ 〔A13〕
 前走京王杯SC4着(=東京芝1400m:0.3秒差)。東京芝コースは(4-3-1-4)と好走も多く、また芝1600m戦は(3-3-1-2)と好走も多い。前走は出走馬中上がり2位の33秒8にて好走し、東京芝コースなら33秒台での上がりを繰り出せる上がり特化の瞬発力勝負が得意な馬。11年安田記念2着馬でもあり、叩き2戦目での上昇度と能力に期待して評価する。しかし突き抜けるイメージに乏しく、善戦するも2着というイメージに合うため連下候補と考える。
 シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳になりたての時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父Smart Strikeはミスプロ系で、ミスプロ系の中ではファピアノ系と並び底力があり、大レースに強い。中距離を基本に、マイルのスピード、2000mを超えてのスタミナも備えている。
 No.〔A13〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。


tipmonaとは?

安田記念2012回顧
安田記念 レコード決着による適性のシフト。

軍神マルス
08期 予想歴14年

次走狙い:ストロングリターン
次走狙い:リアルインパクト


2012年 タイム 1’31”3 (良) 1FAve=11.41 3FAve=34.24

ラップ
①12.2-②10.7-③10.9-④11.1-⑤11.4-⑥11.3-⑦11.8-⑧11.9
1FAveとの誤差
①+0.8 ②-0.7 ③-0.5 ④-0.3 ⑤±0 ⑥-0.1 ⑦+0.4 ⑧+0.5
テン33.8-中盤22.5(3F換算33.75)-上がり35.0 『前傾・一貫』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△

1着ストロングリターン・・・シンボリクリスエス×Smart Strike=ロベルト×ミスプロ 〔A13〕 13-12
2着グランプリボス・・・サクラバクシンオー×サンデーサイレンス=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔8-c〕 11-10 
3着コスモセンサー・・・キングカメハメハ×リヴリア=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔16-f〕 4-4
4着ダノンヨーヨー・・・ダンスインザダーク×フォーティナイナー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔18〕 15-14
5着ガルボ・・・マンハッタンカフェ×ジェネラス=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-r〕 8-7

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』とテン-中盤のラップ差の少なさから『一貫』の複合ラップ。『前傾』も『一貫』ともに締まった流れから、厳しい流れであり、結果レコードタイムとなったと考える。展開的には、差しが最も恵まれ、次いで追込、逃げ・先行には厳しい流れと考える。

1着ストロングリターンは、前走京王杯SC4着(=東京芝1400m:0.3秒差)からの好走。東京芝コースは(4-3-1-4)と好走も多く、また芝1600m戦は(3-3-1-2)と好走も多い馬でした。前走は出走馬中上がり2位の33秒8にて好走し、東京芝コースなら33秒台での上がりを繰り出せる上がり特化の瞬発力勝負が得意な馬。11年安田記念2着馬でもあり、叩き2戦目での上昇度と能力には期待していましたが、突き抜けるイメージに乏しいと考えて侮った結果1着好走。出走馬の中では減点する項目の少ない、消去法でいけば最後に残るような馬でしたが、大混戦のレースと考えていたため危険な人気馬と考えてしまった点は反省。大混戦の時こそ素直に消去法で減点の少ない馬は信頼できると考える(=データ的に傾向に合致する馬と考えるべき)。レコードタイムでの好走という点でも改めて能力を評価し、また今回はやや短距離よりの適性が問われたと考えて、中距離よりはマイル以下でこそ能力を発揮する馬と考える。
 シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳になりたての時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。今回はレコードタイムでの好走という点もこの父の特性が活きたと考え、流れが厳しくなることを想定しつつ本馬の評価を侮ってしまったことを反省したい。母父Smart Strikeはミスプロ系で、ミスプロ系の中ではファピアノ系と並び底力があり、大レースに強い。中距離を基本に、マイルのスピード、2000mを超えてのスタミナも備えている。
 No.〔A13〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。母系からも高速決着が得意だったことから、今回の流れに向く牝系だったと反省する。

2着グランプリボスは、前走京王杯SC7着(=東京芝1400m:0.5秒差)からの好走。東京芝コースは(2-0-0-1)、芝1600m戦は(3-0-1-3)と好走の多い馬でした。近走は惨敗続きで人気的にも侮ってしまっていた馬だったが、11年NHKマイルC1着好走歴もあり、また叩き3走目での好走の多い馬だったことを考えると、もう少し評価すべき馬だったと反省する。特に前走は着順こそ7着だったが、今回1着好走したストロングリターンと同じく上がり2位の33秒2の末脚を繰り出していました。基本的には前走東京芝コースならば、上がり上位の馬を着順度外視で狙うのが正解と反省します。今後は叩き3戦目での調子の上昇に期待し、休み明け2戦目での内容により取り捨てを考えていくと良いと思います。
 サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。サクラバクシンオー産駒は、休み明けけから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性があるのだが、本馬は珍しく叩き良化型のタイプ。またサクラバクシンオー産駒には個々に持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。マイルでは1’32”2の持ち時計があった馬で、今回レコード決着になることで、より短距離よりの適性が問われたことが本馬にはプラスに働いたと考える。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。前走5着以内で0.5秒差以内なら好走可能な状態で、特に着順が上位でタイム差が少なければなお好走しやすい。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。こちらも高速決着に強い牝系でもあり、レコード決着に対応できる牝系でした。

3着コスモセンサーは、前走マイラーズC3着(=阪神芝1600m:0.4秒差)からの好走。東京芝コースは(0-1-1-5)、芝1600m戦は(5-1-1-9)でした。近走重賞連続好走していて、本格化モードでした。今回は1・2着馬にはやや離された3着ではあるが、先行し不利な流れの中での好走という点は評価したい。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。またキングマンボ系もレコード決着の時計の速いレースで好走が多く、今回の流れに向いた血統だったと反省する。母父リヴリアはネヴァーベンド系で、本格化前は詰めが甘く、惜敗を繰り返しても一皮むけると爆発的な末脚を繰り出し、特に直線平坦は鬼。持続するスピードが持ち味で、成長力も豊富。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

4着ダノンヨーヨーは、前走マイラーズC11着(=阪神芝1600m:1.1秒差)からの好走。東京芝コースは(1-0-1-4)、芝1600m戦は(6-3-2-5)でした。近走は惨敗もあれば11年マイルCS4着(=京都芝1600m:0.3秒差)など、相手強化のレースで好走をしていた馬でした。今回も人気薄17番人気で4着好走と、相手強化と人気薄の時に激走するようなタイプで、ダンスインザダーク産駒の特徴がよく出ている馬だと思います。年齢的にも能力が今後上昇するとは思わないが、それでも相手強化と人気薄でなめられているような時には注意したいと思います。
 ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞でまた好走することが多いのも特徴。安田記念では04年1着ツルマルボーイ、07年3着ジョリーダンスなど好走馬も輩出していて、ダンスインザダーク産駒は相性は良いと思われ、その点も今回の好走に関連があると考える。母父フォーティナイナーはミスプロ系で、勝つ時には楽勝もある反面、不可解な凡走もあり、強さと脆さが紙一重で同居する。揉まれると走る気をなくしたり、外枠で爆走したり、気分良く走れるかが鍵となる。
 No.〔18〕の牝系は、活躍馬はナリタトップロードなどがいるがやや衰退気味の牝系。スタミナはあるが、融通の利くタイプは少なく、底力は少ない。分枝記号なしなので、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。

5着ガルボは、前走ダービー卿CT1着(=中山芝1600m)からの好走。東京芝コースは(2-2-1-3)、芝1600m戦は(3-3-1-4)でした。近走は芝1600m重賞で好走し、芝1400m重賞では凡走を繰り返すような戦績の馬でした。今回はダービー卿CTからのステップだったが、近年ダービー卿CT好走馬はなかなか好走しにくく、安田記念へのステップとしてダービー卿CTは間隔的にも関連性の薄いステップと再認識。おそらく開催前半の馬場を先行して好走することが多いレースがダービー卿CTやマイラーズCで、安田記念は開催後半の馬場を持続する末脚で好走するタイプが好走しやすいレースと考え、問われる適性が異なるのではないか?と思われる。
 マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父ジェネラスはニジンスキー系で、時計のかかる芝中長距離に向く欧州血統。中央で苦戦した馬のローカル替わり、瞬発力勝負に泣いていた馬が時計のかかる馬場になり台頭など、条件が合えば相手強化でも好走する。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

安田記念のポイントは、
①流れは『前傾』や『一貫』といった厳しい流れになりやすく、逃げ馬の好走は少ない。開催後半の馬場を持続する末脚で伸びてくるタイプに向く。
②速い流れで時計が速くなりそうならば、適性は短距離~マイル寄りに適性がシフトする。中盤弛む場合は中距離対応型のマイラーが好走できる。
③レコード決着で好走しやすい血統に向く。シンボリクリスエス、キングマンボ系、トニービン系などは要注目(=厳しい流れでプラスαの能力を発揮するような血統)。
④ステップの傾向は、前哨戦の結果がアテにならない。ダービー卿CTやマイラーズCは開催前半の馬場で先行しての好走が多く、好走馬の適性は異なる。京王杯SCからのステップ馬は、上がり上位かどうかがポイントで、着順は度外視できる。


tipmonaとは?

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