ジャパンカップ2008予想
もっとも強い馬を決めるレース

356
08期 予想歴16年

◎ウオッカ
  3着/2人気

○メイショウサムソン6着/3人
×マツリダゴッホ
×ディープスカイ


天皇賞(秋)、有馬記念はともにコースのトリッキーさから「まぎれ」が多く、真の実力を決めるレースではないことは周知の事実だ。2002年に中山で行なわれたJCが2500mではなく2200mで行なわれたことが、何よりもその証拠であろう。

その反面、広い東京のクラシックディスタンスで行なわれるこのレースこそが、天皇賞(春)と並んで古馬の実力ナンバーワンを決めるレースだと思っている。

(ただ1つ「まぎれ」の入り込む要素としては、スタンド前発走
ということだ。まだ幼い3歳馬で争われるダービーとオークスではこの点がレースに大きな不確実性をもたらしている)

かつては外国馬という不確実要因が大きかったが、日本馬のレベルアップとともに、ほぼ日本馬同士の実力の比較でレース検討が進められるようになった。

過去10年で
1番人気の3着内率:90% 3-1-5-1
2番人気の3着内率:60% 2-3-1-4
3番人気の3着内率:30% 2-0-1-7

「過去10年」予想はあまりしたくないのだが、何よりもこのレースの性質を物語っているデータだと思う。

◎ウオッカ
1番人気ウオッカから素直に。
前走は残り1Fで脚が止まったから本質的にはマイラー、という評価は全く的外れと考える。「緩みのない全力かけっこ」ではなく、スローペース症候群に迎合する悪しき風潮だとすら言い切ってしまいたい。あのレースは消耗戦。残り1Fで時計がかかるのは当たり前。

○メイショウサムソン
状態もよいと聞く。前々で粘りこむ競馬にも魅力。


×ディープスカイ
前走、向こう正面でのかかり癖にはガッカリ。四位の大外ぶん回しも興ざめ。思い切って切る。

×オウケンブルースリ
ここでは。着まで。

×マツリダゴッホ
【陣営は“ヤラズ”宣言。消し】

マツリダゴッホ国枝師が一週間前追い切り後に口にした「ジャパンCは95でクリアして、暮れの有馬記念で100にしたい」のコメントは、堂々の「ヤラズ」宣言だ。
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/11/20/12.html

また、「左回りは大丈夫だろう。負けたらまた左回りを理由にするんだろうけど」というコメントも、「走ればもうけもの」程度の意識の表われ。意気込みが他の陣営とは違いすぎる。ありがたく斬らせていただく。
(11/26)

下にもリンクを貼っておいたが、国枝師のこの言い草にも関わらず、記者は「マツリダ左回り問題なし」「G1連覇の青写真を描いている」などと当たり障りなくまとめるばかり。もっと強烈なアラートを発信するべきだと思うが、どうだろうか。

?アサクサキングス
【不気味なルメール。戦法次第】

ちょっとマスゴミの姿勢にプンスカきてるのでもう一つ書かせてもらうが、もっと適当なことを吹いているのがサンスポ。
http://www.sanspo.com/keiba/news/081126/kba0811260507006-n1.htm
>「馬なりで普通に出たら前に行っちゃうでしょうね。マイペース
>で走ることができればかなり強いですよ」と寺島助手は堂々
>の“逃げ宣言”だ。

これの一体どこが逃げ宣言なのか。アタマは大丈夫か。
しかもこの高尾という記者はこう続ける。

>ウオッカ、そしてディープスカイの追撃を封じて魅せる。レース
>のDVDを何度も見て研究を重ねるルメール。名手のシミュレー
>ションは菊花賞馬アサクサキングスの逃げ切りで幕を閉じている
>に違いない。

脳内で勝手にご都合主義なストーリーをぶち上げる始末。

先週の恨み節になるが、コンゴウリキシオーはブリンカーをつけるなど、アレだけ陣営が逃げるつもりでいたにも関わらず、ルメールは逃げなかった。よほどの確証がない限り、この馬が逃げるという絵面は想像しずらい。

正直、アサクサキングスは四位が乗る限り完全に「消し」でいいと思う。だが、ルメールが手綱を取るとなると、話は別だ。戦術次第ではかなり重要なレースの鍵を握ることになるハズだ。イチバン知りたいのは、その戦術なのだが、はたして発走までに、その核心を伝える記事は出てくるのか、どうか。(11/27)
※加筆予定


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ジャパンカップ2008回顧
ココがヘンだよ日本競馬!

356
08期 予想歴16年

次走狙い:ネヴァブション
次走狙い:マツリダゴッホ
次走危険:ウオッカ
次走危険:メイショウサムソン


勝ち時計2:25.5は、過去27回で17番目の走破タイム。第1回のメアジードーツよりも遅い。もちろん、時計至上主義を唱えるつもりはありませんが、カラダの芯から熱くなるような、天皇賞(秋)のような好レースか、といわれると首を横に振ってしまいます。

ネヴァプション横山は、カワカミP、カンパニーとイマイチ騎乗が続いていましたが、逃げればさすがという感じで400mを切るまで先頭。もちろん「あわや」とは思いませんでしたが。「横山騎乗でホクトスルタンが出てたらなあ(それも京都大賞典で人気を落とした上で)」と思いました。

◎ウオッカ
道中かかりっぱなし。正直、道中を見ていてで終わったと思ったが、マツリダとの叩き合いを制しての3着は能力だけで走っている感じ。だが、(出ても)有馬はもっときついでしょう。だいぶ残量の減ってきたリチウム電池という感じです。

○メイショウサムソン
早めに動いてほしかった1頭。最内を突いたことも伸びなかった原因でしょう。素人目にも馬場は荒れていました。石橋も「併せて闘志を出す馬だけに外で追い出したかった」とのこと。ウオッカと併せて上がっていけるポジションにいたが、下がってきたネヴァプションに割って入られるかたちで、内外が離れてしまったことが凶と出た。
いずれにせよ、今回を上回る直前の動きを見せない限りは次回狙いづらい。

×ディープスカイ
前走は向正面でかかっていたので消しとしたが、今回はスムーズに走っていました。総合的な地力はもはや疑いようもないです。とはいえ有馬で掛からない保証もない。評価はペンディングとしたいです。

×オウケンブルースリ
遅れてきた菊花賞馬ですが、恥ずかしくないレースでした。普通に争覇圏内でしょう。

×マツリダゴッホ
消した身としても、次狙いたい身としても4着はうまく格好がつきました。
雨龍泥舟さんはこの馬の「根性のなさ」を嘆いておられましたが、僕の印象ではウオッカと最後まで叩き合った根性をすこし見直しました。でも、有馬は、どうでしょう…。順調に行けば有馬でも勝負できる余力はあるでしょうが、展開面から検討が必要でしょう。

あと、ふれなければいけないのがアサクサキングス。ルメールにして「4角の手応えも良く、勝ち馬の直後につけられて、行けるかと思ったが…」は意味不明なコメント。追って伸びるタイプじゃないでしょ。

そうかこの馬、手応えがよくても伸びないのでは?? そう考えると今年のすべてのレースが説明がつく。次こそ、キツーい逃げ宣言を頼む! そしたら▲くらいは打ってもいいかも。


まあ、冷静に考えると、このペースでもディープやウオッカが勝っていればこの脱力感はなく、それなりに腑に落ちたのでしょう。勝ったのが2走前に準オープンで負けていた馬、それも「吉田コンツェルン」の馬が勝ってしまったというところに脱力感の原因があるように思います。

鹿戸厩舎は矢野進厩舎からは社台のネットワークを、藤沢厩舎からはシンボリのネットワークを受け継ぐ形ですが、エフティマイアをはじめ開業初年でこれだけの実績を残せば、有力馬もどんどん入厩するでしょう。美浦の有力厩舎に育ってほしいところです。


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