京都記念2013予想
京都記念 近走好調な馬をより上位に。

軍神マルス
08期 予想歴15年

◎ベールドインパクト
  2着/3人気

○ジャスタウェイ5着/1人
▲ショウナンマイティ3着/2人
△カポーティスター6着/4人


★傾向分析★
2008年 タイム 2'13"6 (良) 1FAve=12.15 3FAve=36.44
テン36.7-中盤61.6(3F換算36.96)-上がり35.3 『加速・中弛み』
1着アドマイヤオーラ・・・アグネスタキオン×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 11-10
2着アドマイヤフジ・・・アドマイヤベガ×Be My Guest=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-l〕 8-7
3着シルクフェイマス・・・マーベラスサンデー×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔5-g〕 1-1

2009年 タイム 2'14"6 (良) 1FAve=12.23 3FAve=36.71
テン36.1-中盤62.5(3F換算37.50)-上がり36.0 『中弛み』
1着アサクサキングス・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔4-g〕 3-2
2着サクラメガワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔13-c〕 4-3
3着ヴィクトリー・・・ブライアンズタイム×トニービン=ロベルト×グレイソヴリン 〔1-l〕 1-1

2010年 タイム 2'14"4 (良) 1FAve=12.22 3FAve=36.65
テン36.5-中盤63.5(3F換算38.10)-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 3-3
2着ジャガーメイル・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-w〕 5-5
3着ドリームジャーニー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕7-6

2011年 タイム 2’13”9 (良) 1FAve=12.17 3FAve=36.52
テン37.1-中盤62.0(3F換算37.20)-上がり34.8 『加速・中弛み』
1着トゥザグローリー・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 4-4
2着メイショウベルーガ・・・フレンチデピュティ×Sadler’s Wells=ヴァイスリージェント×サドラーズウェルズ 〔3-d〕 8-8
3着ヒルノダムール・・・マンハッタンカフェ×ラムタラ=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-i〕 6-4

2012年 タイム 2’12”4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.11
テン36.3-中盤60.6(3F換算36.36)-上がり35.5 『加速・一貫』
1着トレイルブレイザー・・・ゼンノロブロイ×Forty Niner=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔22-b〕 3-1
2着ダークシャドウ・・・ダンスインザダーク×Private Account=サンデーサイレンス×ダマスカス 〔A4〕 5-5
3着ヒルノダムール・・・マンハッタンカフェ×ラムタラ=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-i〕 8-7

 流れはテン-上がりを比較すると上がりのラップが速い『加速』になりやすい。
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
そのため前につけた馬が良く好走している傾向があり、4コーナー5番手以内に位置した馬の好走が多い。

 血統の傾向は、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多く、アグネスタキオン、スペシャルウィーク、ステイゴールド、マンハッタンカフェ、ゼンノロブロイ、ダンスインザダーク産駒などが好走しています。サンデーサイレンス系(母父サンデーサイレンスも含めて)は、母父はスタミナ持続型のタイプが好走しているようです。このタイプは位置取りは差しが多く、サンデーサイレンスのキレを引き出して活かせるタイプ向きということに思います。
 グレイソヴリン系やニジンスキー系、ロベルト系などの欧州スタミナ型も良く好走しているように思います。ファイントップ系やリファール系、ブラッシンググルーム系にもスタミナの点から向いています。京都芝2200mはスタミナ型が良く好走するコースなので、その適性が問われやすいのだと思います。またスタミナ型の好走馬は先行馬に多いようで、早めに仕掛けて粘りこむようなレースに向いているタイプも狙い目に思います。

 また好走馬から、芝2200mの好走実績(=宝塚記念)、菊花賞・天皇賞春のスタミナ型の京都コース適性が必要な適性と考えます。
宝塚記念好走馬(=00年1着テイエムオペラオー・3着ステイゴールド、04年1着シルクフェイマス、05年2着ナリタセンチュリー・3着ヒシミラクル、07年1着アドマイヤムーン・2着ポップロック、09年2着サクラメガワンダー、10年1着ブエナビスタなど)、菊花賞・天皇賞春好走馬(=00年1着テイエムオペラオー・2着ナリタトップロード・3着ステイゴールド、02年1着ナリタトップロード、04年1着シルクフェイマス、05年1着ヒシミラクル、09年1着アサクサキングス、10年2着ジャガーメイル・3着ドリームジャーニー、など)。

 それから面白い傾向は『半年以上、連対なし』、『京都外回りコース=2200m・2400mなどで実績あり』の6歳以上の重賞勝ち馬が復活し好走することがあること(=08年シルクフェイマス、05年ヒシミラクル、04年テンザンセイザ、03年トウカイパルサー、02年ナリタトップロードなど)。コース適性が重要と考えます。

★予想★
京都記念のポイントは、
①流れは『加速』になりやすく、4コーナー5番手以内に位置した馬の好走が多い。
②欧州スタミナ型血統がポイント。スタミナ型サンデーサイレンス系も好走多し。
③芝2200m好走実績や京都芝長距離実績のある馬には注目。
④前走香港遠征馬は、敗退馬でも侮るべからず。昨年秋の実績にて前走香港遠征となった能力は評価すべし。
⑤有馬記念上位好走馬は好走しやすい。

今年は長期休み明けの馬が多く、例年のように有馬記念上位馬などの出走が少ない点で、近走好走している馬をより上位に考えました。

◎ベールドインパクト・・・ディープインパクト×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド 〔4-r〕
 前走ディセンバーS1着(=中山芝1800m)。京都芝コースは(0-1-1-2)、芝2200m戦は(1-1-0-0)。12年京都新聞杯2着馬で、コース実績がある馬で、また12年菊花賞4着馬とスタミナもある程度裏付けがある馬。芝1800m戦も(2-1-1-0)と好走が多く、非根幹距離向きの馬として好走に期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父ドクターデヴィアスはヘロド系で、スプリンターやマイラーの活躍馬が多いが、距離馬も輩出し距離適性に幅はある。芝向きのスピードを有しているが、母父としては内蔵されているリボー系の影響なのか、スタミナを活かしての単騎逃げなどで、穴になることが多い。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始め、3歳秋以降の成長力は豊富。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

○ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕
 前走中山金杯3着(=中山芝2000m:0.4秒差)。京都芝コースは(0-0-0-1)、芝2200m戦は初。芝1800m以上では成績が落ちる馬だが、12年毎日王冠2着(=東京芝1800m:0.0秒差)好走実績はあるし、前走中山金杯3着好走からも、現在の本格化モードならこなせると考えて期待して評価する。しかし脚質的に後方に位置しそうな点で、届かずの可能性もあると考えて、やや割り引いて評価する。
 ハーツクライ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合なので、母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。またハーツクライ産駒は3歳秋シーズンに身が入る成長力を有していて(=11年菊花賞2着ウインバリアシオン、11年秋華賞2着キョウワジャンヌなど)、成長力には期待が出来る。母父Wild Againはニアークティック系で、ワイルドアゲイン×リボー系という男臭い血統。ペースの緩まないダートがベストで、強気で前にて勝負すると強い反面、たるいペースでは詰めの甘さを出す欠点もある。しかしダートの走りは堅実で、道悪や時計のかかる馬場ならなお良い。ジワジワと成長し、ひとたび本格化するとその部門のヌシ的な存在となり、高齢でも力の衰えは少ない。パワフルな先行力があり、一方で差しに構えると良い脚を使う。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。

▲ショウナンマイティ・・・マンハッタンカフェ×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔4-k〕
 前走宝塚記念3着(=阪神芝2200m:0.5秒差)。京都芝コースは(1-0-1-1)、芝2200m戦は(0-0-1-0)。今回は約7か月半の休み明けとなるが、休み明けは(2-1-0-0)とそれほど苦にしない馬でもある。休み明け前は重賞連続好走し、GⅠ3着好走と本格化と思われる内容で能力も証明されたわけだが、さすがに半年以上の休み明けという点では割引は必要と考えて評価する。今回は長期休み明けの馬が多い点でも、本馬にはプラス要因と考える。
 マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
  No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。

△カポーティスター・・・ハーツクライ×Capote=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔14〕
 前走日経新春杯1着(=京都芝2400m)。京都芝コースは(2-1-0-0)、芝2200m戦は初。前走重賞好走にて本格化モードの馬にて、連続好走には期待するが、日経新春杯からのステップ馬の好走が少ない点でやや割り引いて評価しました。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Capoteはボールドルーラー系で、仕上がりは早く、2~3歳のダート短距離戦なら信頼性は高い。芝も早い時期ならこなす。3歳以降は、特に坂のあるコースでは積極的には狙いにくく、やや割引は必要。
 No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号なしにて、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。


tipmonaとは?

京都記念2013回顧
京都記念 芝2200m実績とスタミナ適性が重要。

軍神マルス
08期 予想歴15年

次走狙い:トーセンラー
次走狙い:ショウナンマイティ


2013年 タイム 2’12”5 (良) 1FAve=12.05 3FAve=36.14

ラップ
①12.6-②11.4-③12.6-④12.8-⑤12.4-⑥11.9-⑦12.2-⑧12.0-⑨11.8-⑩11.3-⑪11.5
1FAveとの誤差
①+0.5 ②-0.7 ③+0.5 ④+0.7 ⑤+0.3 ⑥-0.2 ⑦+0.1 ⑧-0.1 ⑨-0.3 ⑩-0.8 ⑪-0.6
テン36.6-中盤61.3(3F換算36.78)-上がり34.6 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着トーセンラー・・・ディープインパクト×Lycius=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 8-7
2着ベールドインパクト・・・ディープインパクト×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド 〔4-r〕 9-9
3着ショウナンマイティ・・・マンハッタンカフェ×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔4-k〕 1-1

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。このレースは毎年『加速』の流れが基本だが、『中弛み』も複合しやすく、上がり特化のレース質になりやすいのだが、京都芝コースということも相まってロングスパートにもなりやすく、今年は⑥からペースアップしてのロングスパートの末脚勝負と考える。そのためスタミナが問われた流れと考える。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着トーセンラーは、前走新潟記念7着(=新潟芝2000m:0.2秒差)からの約5か月半の休み明けでの好走。京都芝コースは(2-0-2-1)、芝2200m戦は(0-1-0-1)でした。休み明けは(0-1-0-1)とそれほど苦にしない馬でもあり、芝2200mは11年セントライト記念好走歴があり、また11年菊花賞3着馬でもありスタミナの裏付けもあった馬でした。例年京都記念は、暮れの有馬記念などに出走した馬が好走することが多く、今年の場合は珍しく長期休み明けの馬の出走が多かったことも、本馬にとってはプラス要因になったと考える。それほど苦にしない休み明けで、長距離のスタミナの裏付けがあり、芝2200mの非根幹距離実績もあった馬ということを、侮ってしまった点は反省したい。休み明け前は重賞連続好走もしているし、今回も重賞好走からも能力はまだまだ侮れず、今後の活躍にも期待したい。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Lyciusはミスプロ系だが、母系のリファールやハイハットなど底力とやや不器用さを秘めた血統が入り、他のミスプロ系ほどの軽さがない。だがやはりミスプロ系であることに変わりなく、短距離~中距離までが守備範囲で、仕上がりも遅くはない。芝は時計のかかる馬場に向き、平坦コースならなお良い。ダートなら力の要る馬場もこなす。
 No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

2着ベールドインパクトは、前走ディセンバーS1着(=中山芝1800m)からの好走。京都芝コースは(0-1-1-2)、芝2200m戦は(1-1-0-0)でした。12年京都新聞杯2着馬で、コース実績がある馬で、また12年菊花賞4着馬とスタミナもある程度裏付けがある馬。芝1800m戦も(2-1-1-0)と好走が多く、非根幹距離向きの馬として好走に期待して評価し、結果2着好走。1着トーセンラー同様に、やはりスタミナと非根幹距離適性があった馬にて、このポイントは重要と考える。展開的には不利な流れでの好走なので、素直に評価したく、またまだ4歳なので今後の成長能力にもまだ期待が出来るし、持続型の流れになる展開では今後も期待できる馬と考えます。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父ドクターデヴィアスはヘロド系で、スプリンターやマイラーの活躍馬が多いが、距離馬も輩出し距離適性に幅はある。芝向きのスピードを有しているが、母父としては内蔵されているリボー系の影響なのか、スタミナを活かしての単騎逃げなどで、穴になることが多い。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始め、3歳秋以降の成長力は豊富。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

3着ショウナンマイティは、前走宝塚記念3着(=阪神芝2200m:0.5秒差)からの約7か月半の休み明けでの好走。京都芝コースは(1-0-1-1)、芝2200m戦は(0-0-1-0)でした。休み明けは(2-1-0-0)とそれほど苦にしない馬でした。休み明け前は重賞連続好走し、GⅠ3着好走と本格化と思われる内容で能力も証明されたわけだが、さすがに半年以上の休み明けという点では割引は必要と考えて評価し、結果3着好走。今回は1着馬トーセンラー同様に長期休み明けの馬が多い点で、本馬にもプラス要因があり、また芝2200mの宝塚記念3着という実績からも、非根幹距離適性も評価すべき馬でした。今回道中で番手を上げて早仕掛けでの好走から、展開に恵まれたというわけではないため、僅差2着のベールドインパクトより強い競馬をしたが、着順で劣ったという結果になったと考える。今回は休み明けでの好走からも、次走にも期待したい。
 マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。

京都記念のポイントは、
①流れは『加速』になりやすく、4コーナー5番手以内に位置した馬の好走が多い。
②『中弛み』が複合するとロングスパートになりやすく、すのためスタミナが問われやすい。
③欧州スタミナ型血統がポイント。スタミナ型サンデーサイレンス系も好走多し。
④芝2200m好走実績や京都芝長距離実績のある馬には注目。
⑤前走香港遠征馬は、敗退馬でも侮るべからず。昨年秋の実績にて、前走香港遠征となった能力は評価すべし。
⑥有馬記念上位好走馬は好走しやすい。
⑦休み明けの場合は、長距離実績と芝2200m適性を重視し、休み明け実績も考慮すること。


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