天皇賞(春)2013予想
ゴールドシップが格の違いを見せつけるか?

予想屋マスター
12期 予想歴24年

◎未定 

○フェノーメノ1着/2人


今週のメインレースは、第147回天皇賞(春)である。
第147回天皇賞(春)は、3冠馬オルフェーヴル不在ということもあり、皐月賞、菊花賞及び有馬記念とG1を3勝しているゴールドシップが人気となる。
そこで、競馬理論の競馬予想では、第147回天皇賞(春)に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。

阪神大賞典組からは、1着のゴールドシップ(内田博幸)、2着のデスペラード(浜中俊)、3着のフォゲッタブル、5着のトウカイトリック(北村宏司)、6着のピエナファンタスト及び8着のマカニビスティーが第147回天皇賞(春)に出走する。

ゴールドシップの阪神大賞典の勝利という結果は、イン有利の馬場において終始外を回らされて追い込んだものであって、2馬身の着差以上に強いレース内容であった。

また、ゴールドシップは、菊花賞及び有馬記念でも着差以上に強いレース内容で勝利を収めており、オルフェーヴル不在のメンバー構成ならば能力的に断然である。

よって、第147回天皇賞(春)の競馬予想においては、長距離ならば崩れないゴールドシップに本命級の高い評価を与えて当然である。

なお、ゴールドシップが取りこぼす可能性があるとすれば、オルフェーヴルですら惨敗した去年の天皇賞(春)のような極端にイン有利な馬場で大外を回らされた場合だけである。

一方、デスペラードの阪神大賞典の2着という結果は、馬群がバラけた最後方を気分良く追走し、直線で外から追い込んだものであり、ゴールドシップとは着差以上の能力差があった。

よって、第147回天皇賞(春)の競馬予想においては、デスペラードにゴールドシップが楽勝して先行馬が潰された時の2着候補の一頭程度の評価を与えれば十分である。

一方、フォゲッタブル、トウカイトリック、ピエナファンタストおよびマカニビスティーは、阪神大賞典の見所のないレース内容を見る限り、第147回天皇賞(春)の競馬予想で高い評価は不要である。

一方、日経賞組からは、1着のフェノーメノ(蛯名正義)、2着のカポーティスター(高倉陵)、3着のムスカテール(福永祐一)、5着のマイネルキッツ(クリスチャン・デムーロ)及び8着のメイショウカンパクが第147回天皇賞(春)に出走する。

フェノーメノの日経賞の勝利という結果は、好位の外目から押し切る横綱競馬で力の違いを見せつけた。

よって、第147回天皇賞(春)の競馬予想においては、フェノーメノに日経賞組で最上位の評価を与えて当然である。
そこで、フェノーメノにとって問題となるのは、ゴールドシップとの力関係だが、長距離では崩れないゴールドシップが若干上であるものの、日本ダービーで先着を果たしているように、大きな力差はない。

そのため、第147回天皇賞(春)がイン有利な馬場や前残りの展開となった場合には、フェノーメノがゴールドシップを破ってもおかしくないと競馬理論の競馬予想では判断している。

一方、カポーティスターの日経賞の2着という結果は、逃げ争いをした2頭から大きく離れた3番手を単騎逃げと同じ状態で気分良く走ったものであり、レース内容としての価値は低い。

よって、第147回天皇賞(春)の競馬予想においては、カポーティスターを、極端にイン有利な馬場となった時に好位のインを追走するなどかなり展開に恵まれた場合のみ好走可能と判断すれば十分である。

一方、ムスカテールの日経賞の3着という結果は、スローペースで終始外を回らされて追い込んだものであり、レース内容としてはカポーティスターと互角である。

よって、第147回天皇賞(春)の競馬予想においては、外の差しが届く馬場や展開になるようであれば、ムスカテールがカポーティスターを逆転する可能性が高いと判断すべきである。

一方、マイネルキッツ及びメイショウカンパクは、日経賞の見所のないレース内容を見る限り、第147回天皇賞(春)の競馬予想において高い評価は不要である。

一方、ダイヤモンドステークス組からは、1着のアドマイヤラクティ(岩田康誠)、2着のジャガーメイル(戸崎圭太)及び4着のノーステア(川田将雅)が第147回天皇賞(春)に出走する。

アドマイヤラクティのダイヤモンドステークスの勝利という結果は、長距離戦にしてはかなり速いペースを早めに抜け出して2馬身半もの差をつける快勝であった。

ただし、ダイヤモンドステークス組は、3着のメイショウカドマツが次走のOP特別で5着に敗れているように、G1戦線のメンバーと比較するとかなり低レベルな一戦であった感は否めない。

よって、第147回天皇賞(春)の競馬予想においては、アドマイヤラクティに押さえ程度の評価を与えれば十分と判断している。

一方、ジャガーメイルのダイヤモンドステークスの3着という結果は、香港からの遠征帰りで58.5キロの斤量を背負っていた事を考慮すると、悪くない内容であった。

よって、第147回天皇賞(春)の競馬予想においては、ジャガーメイルにアドマイヤラクティと互角又はそれ以上の評価を与えるべきである。

一方、ノーステアは、ダイヤモンドステークスの見所のないレース内容を見る限り、第147回天皇賞(春)の競馬予想において高い評価は不要である。

一方、京都記念組からは1着のトーセンラー(武豊)が第147回天皇賞(春)に出走する。

トーセンラーの京都記念の勝利という結果は、ショウナンマイティが折り合いを欠いてしまって能力を出しきれなかったことに恵まれたものではあるが、その他の馬には力の違いを見せつけた。

また、トーセンラーは、菊花賞でも3着の実績があり、長距離適性も高い。

よって、天皇書の競馬予想においては、トーセンラーにもそれなりの高い評価を与えるべきである。

一方、外国馬としてレッドカドー(モッセ)が第147回天皇賞(春)に出走する。
レッドカドーは、 ジャパンカップにおいて直線で不利を受けながらも、大きくは負けておらず日本の一線級相手でも通用する力を見せつけた。
また、レッドカドーは、ジャガーメイルを破って香港ヴァースを制している。

よって、第147回天皇賞(春)の競馬予想においては、外国馬レッドカドーにも押さえ程度の評価は必要である。
以上のように、競馬理論の競馬予想では、第147回天皇賞(春)に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第147回天皇賞(春)の最終的な予想を決断する。

競馬理論のファンの方は、第147回天皇賞(春)の予想をお楽しみに。

以下のURLから2013年以前の第147回天皇賞(春)の関連記事がご覧いただけます。http://www.keibariron.com
/database/tennoshoharu 第147回天皇賞(春)のコースやレースの特性が知りたい方には大変好評をもらっています。予想屋マスターhttp://www.keibariron.com/


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天皇賞(春)2013回顧
フェノーメノが悲願のG1初制覇

予想屋マスター
12期 予想歴24年

次走狙い:フェノーメノ


第147回天皇賞・春は、単勝1.3倍と断然人気に推されたゴールドシップ(内田博幸)が5着に敗れ、中波乱の決着となった。
第147回天皇賞・春を制したのは、2番人気のフェノーメノ(蛯名正義)である。

競馬理論の競馬予想では、日本ダービーのレース内容や先行力を考慮して、フェノーメノにはゴールドシップと互角という評価を与えていた。
レースでは、フェノーメノは前がバラけた7番手で折り合いをつけ、二周目の向こう正面あたりから徐々に上位に進出し、4コーナーで早くも先頭に立った。
そして、フェノーメノは、直線に向くと他馬を寄せ付けずに押し切り、第147回天皇賞・春を制覇した。

フェノーメノの第147回天皇賞・春の勝利という結果は、オルフェーヴル不在のG1にしては寂しいメンバー構成とゴールドシップの凡走に助けられたものではあるが、2着のトーセンラーに1馬身以上の差をつけ、能力の違いを見せつけた。

よって次走の宝塚記念の競馬予想においても、フェノーメノに高い評価を与えて当然である。

一方、第147回天皇賞・春では、トーセンラー(武豊)が2着に入った。
競馬理論の競馬予想では、京都記念の強いレース内容と菊花賞3着の実績から、トーセンラーにも高い評価を与えていた。
レースでは、トーセンラーは中団のインで待機し、2週目の向こう正面から外に持ち出されると、早めに上位に進出した。
そしてトーセンラーは、4コーナーでフェノーメノの外に並びかけたものの、突き放されてしまい2着止まりであった。

トーセンラーの第147回天皇賞・春の2着という結果は、フェノーメノにこそ力負けであったが、京都記念の強さが本物であることを示した。

よって第147回天皇賞・春以降のG1戦線の競馬予想においては、メンバーが強化される点を考慮すると、トーセンラーが勝ちきるためには展開などの助けが必要と、判断すべきである。

第147回天皇賞・春の3着には、外国馬レッドカドーが入った。
競馬理論の競馬予想では、直線で不利を受けさえしなければもう少し走れたと思われるジャパンカップのレース内容から、レッドカドーにもそれなりの高い評価を与えていた。
レースでは、レッドカドーは、中団よりやや後方の馬群の中でトーセンラーをマークするような形で競馬を進めた。
そしてレッドカドーは、2週目の3コーナーから徐々に位置取りをあげると、4コーナーでは先団を射程圏に入れたが、上位2頭との差は詰められず、3着に敗れてしまった。

レッドカドーの第147回天皇賞・春の3着という結果は、香港ヴァーズ勝ち及びドバイワールドカップ2着の実績が伊達(だて)でないことを示した。

よって今後もレッドカドーが日本のG1戦線に挑戦してくるようであれば、それなりの高い評価を与えるべきである。

さて、第147回天皇賞・春で断然の1番人気に推されたゴールドシップは5着に敗れてしまった。
ゴールドシップは、いつものように行き脚がつかずに後方の外目から競馬を進めた。
そしてゴールドシップは、2週目の向こう正面から大外を回って上位に進出したが、いつもより反応が鈍く、直線では上位に離されてしまい、まさかの5着に敗れた。

ゴールドシップの第147回天皇賞・春の5着という結果は、高速馬場で大外を回らされてしまったことが影響したので悲観すべき内容ではないが、1.3倍の断然人気ほどの力差がないことも確かであった。

よって次走の宝塚記念の競馬予想においては、外の差しが届く展開になればゴールドシップが巻き返す可能性は高いが、インが有利な馬場や先行馬が少ないメンバー構成の場合には再度脚を余す可能性が高まると判断すべきである。

以上のように第147回天皇賞・春は、単勝1.3倍のゴールドシップが5着に敗れ、競馬に絶対はないことを改めて認識させるレースとなった。
競馬理論のファンの方は、改めて本命馬券を買うリスクを認識して頂きたい。

以下のURLから2013年以前の天皇賞・春の関連記事がご覧いただけます。

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天皇賞・春のコースやレースの特性が知りたい方には大変好評をもらっています。

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