NHKマイルC2013予想
NHKマイルC 血統とステップ重視で。

軍神マルス
08期 予想歴15年

◎レッドアリオン
  4着/3人気

○ガイヤースヴェルト5着/2人
▲ゴットフリート11着/5人
△エーシントップ7着/1人


★傾向分析★
2008年 タイム 1'34"2 (稍重) 1FAve=11.78 3FAve=35.33
テン34.6-中盤24.6(3F換算36.90)-上がり35.9 『一貫・中弛み』
1着ディープスカイ・・・アグネスタキオン×Chief's Crown=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔23-b〕 16-11
2着ブラックシェル・・・クロフネ×ウイニングチケット=ヴァイスリージェント×グレイソヴリン 〔3-l〕 12-5
3着ダノンゴーゴー・・・Aldebaran×Potrillazo=ミスプロ×ナスルーラ 〔2-u〕 18-16

2009年 タイム 1'32"4 (良) 1FAve=11.55 3FAve=34.65
テン34.3-中盤22.9(3F換算34.35)-上がり35.2 『前傾・一貫』
1着ジョーカプチーノ・・・マンハッタンカフェ×フサイチコンコルド=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔2-f〕 2-2
2着レッドスパーダ・・・タイキシャトル×Storm Cat=ヘイロー×ストームバード 〔19-c〕 4-4
3着グランプリエンゼル・・・アグネスデジタル×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔22-b〕 3-3

2010年 タイム 1'31"4 (良) 1FAve=11.43 3FAve=34.28
テン33.4-中盤22.9(3F換算34.35)-上がり35.1 『前傾』
1着ダノンシャンティ・・・・フジキセキ×Mark of Esteem=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔12-c〕 16-16 
2着ダイワバーバリアン・・・マンハッタンカフェ×Kingmambo=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔5-c〕 7-5
3着リルダヴァル・・・アグネスタキオン×Thunder Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-f〕 7-8

2011年 タイム 1'32"2 (良) 1FAve=11.53 3FAve=34.58
テン33.9-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり34.6 『前傾・中弛み』
1着グランプリボス・・・サクラバクシンオー×サンデーサイレンス=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔8-c〕 6-5
2着コティリオン・・・コティリオン・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔11〕 18-16
3着リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕 9-9

2012年 タイム 1"’34”5 (良) 1FAve=11.81 3FAve=35.44
テン35.1-中盤24.8(3F換算37.20)-上がり34.6 『加速・中弛み』
1着カレンブラックヒル・・・ダイワメジャー×Grindstone=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔25〕 1-1
2着アルフレード・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔4-m〕 5-4
3着クラレント・・・ダンスインザダーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕 11-10

 流れはテンがきつく『前傾』や『一貫』といった厳しい流れになりやすい。また中盤弛む年もあり、『中弛み』の複合ラップになることもあるが、基本的には、直線の長い東京芝コースにて目標になりやすい上、流れが厳しいことが要因のためか、逃げ馬が壊滅的な状態で、そのため鋭い末脚を使うタイプの先行・差しが好走馬のほとんどを占めている。

 血統の傾向は、仕上がりの早くテンのきつい流れで好走の多いミスプロ系や、持続した流れのレースで強いダンチヒ系の好走も多く、また東京芝1600mに強いヴァイスリージェント系、フジキセキやタイキシャトルといった芝・ダート兼用の血統も好走が多い。同距離・同コース使用の安田記念やヴィクトリアM好走血統も相性は良いと思いますが、古馬なら中距離型血統の好走が多くなるのに対し、NHKマイルCではスプリント寄りの血統が好走多いように思います。
 特にその中でもNHkマイルC勝ち馬を多数だしたヴァイスリージェント系(=クロフネ、ピンクカメオ)やキングマンボ系(=エルコンドルパサー、キングカメハメハ)は要注意と思います。

 牝系の傾向は、No.〔2〕や〔5〕の牝系が勝ち馬が多い傾向。
No.〔2〕・・・96年タイキフォーチュン、01年クロフネ、03年ウインクリューガー、05年ロジック、09年ジョーカプチーノ
2歳戦から走れる仕上がりの早さを有し、クラシックの時期にも成長力あり。直線の長いコース向き。
N0.〔5〕・・・98年エルコンドルパサー、99年シンボリインディ、02年テレグノシス、07年ピンクカメオ
早い時期から走り、クラシックでは人気薄の時に好走が多い。基本不器用なので厳しいペースや広いコースでの好走が多い。
No.〔1〕の牝系も好走馬は多いが2・3着の傾向。

 ステップの傾向は、
・毎日杯→NHKマイルCのステップは相性が良く好走馬が多いです(=全10頭出走:6-1-0-3)。特に毎日杯1着からの出走は6戦(5-0-0-1)(=96年タイキフォーチュン、01年クロフネ、04年キングカメハメハ、08年ディープスカイ、10年ダノンシャンティ)。最も好走しやすいステップ。
・また最近注目のステップは、桜花賞→NHKマイルC。人気薄も多いのに(全6頭出走:2-1-0-3)好走率高し。勝ち馬もラインクラフト、ピンクカメオと2頭輩出。最近こそ出走馬が少なかったですが、00年以前は牝馬の出走も目立ち、好走馬も多かった(=97年1着シーキングザパール、98年3着スギノキューティー、99年3着レッドチリペッパー、01年3着サマーキャンドルなど)ことから、有利なステップと考えます。
・皐月賞組は人気だが好走馬は以外に少ない。特に皐月賞好走→NHKマイルC人気で出走のパターンは、人気を裏切ることも多く頭向きではないようです。ヒモで考えるべきかも。3着外からの巻き返しでの2着・3着が多い感じ。
・NZT組は、近年好走馬が好走多し。1着馬よりも2・3着馬の好走が多い傾向ではあるが、1着馬でも侮れないと考えます。
・意外なステップとしては、スプリングS好走→NHKマイルC。好走馬は3頭(=02年1着テレグノシス・2着アグネスソニック、09年2着レッドスパーダ)。

 毎日杯・桜花賞・スプリングSに共通していることは、ある程度間隔が開いていて、しかも別路線という新鮮さ。鮮度の高いステップなので、好走馬が多いと考えます。
逆に皐月賞・NZTは間隔が短く、疲れが溜まりやすいストレスの多い臨戦過程なので、ストレスの耐久性能を血統から推測すべきです。

★予想★
NHKマイルCのポイントは、
①流れは厳しい流れになりやすく、『前傾』や『一貫』を想定すべし。
②東京芝GⅠ血統重視。特にサンデーサイレンス系では、マイルGⅠ実績があるフジキセキ・マンハッタンカフェ・アグネスタキオンは特注。
③牝系の傾向は、No.〔2〕〔5〕は特注。No.〔1〕〔3〕〔22〕も好走馬は多い。
④ステップの有利・不利はよく考えること。
・前走の勢いで好走出来るのは毎日杯組。毎日杯→NHKマイルCなら堅軸。
・NZTは好走馬は危険な人気馬と疑うべし。前々走も好走だと高確率で危険だが、芝1600mの戦績が良いなら評価すべし。
・皐月賞組は2・3着候補。
・スプリングSから間隔をあけて出走する馬も狙い目。

◎レッドアリオン・・・アグネスタキオン×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕
 前走NZT2着(=中山芝1600m:0.0秒差)。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(2-2-2-1)。前走NZTでは、発馬で後手を踏んで馬場の悪い内内を走ることになったが、それでも僅差の2着好走。NZT1着馬エーシントップとは互角の能力と考えて、また前々走500万条件戦Fウォーク賞1着(=中京芝1600m)好走からも左回りの直線の長いコースには向くと考えて、好走に期待して評価する。12年NHKマイルC3着クラレントが半兄という点でも、適性は似ると考えて血統的にも期待する。
 アグネスタキオン産駒は、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると、距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としても、ここ一番で凄みを見せる血統。成長力も豊富。NHKマイルCでは過去にアグネスタキオン産駒の好走もあるし(=06年1着ロジック、08年1着ディープスカイ、10年3着リルダヴァルなど)、ダンシングブレーヴ系も好走馬を輩出しているので、母父ダンシングブレーヴの本馬には、父×母父ともに相性の良い血統配合と考えて好走に期待する。
 No.〔9〕の牝系は、、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

○ガイヤースヴェルト・・・ダイワメジャー×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔16-c〕
 前走毎日杯2着(=阪神芝1800m:0.5秒差)。東京芝コースは初で、芝1600m戦も初。毎日杯好走馬はNHKマイルCでの連続好走が多く、前走毎日杯では1着馬キズナに0.5秒差はつけられたが、初芝で先行しての内容で3着馬バッドボーイに0.6秒差をつける好走ならば評価すべきと考える。東京D1600m好走実績がある馬にて、東京芝1600mもこなせると考えて好走に期待する。
 ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、完成度は高い。本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになり(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。また直線の短い中山・阪神芝コースでは1着も多いが、東京・京都芝コースになると勝ちきれずに2・3着になることが多い。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。ダイワメジャー産駒は12年1着馬カレンブラックヒルが好走しているし、NHKマイルCでは母父フレンチデピュティのヴァイスリージェント系の好走も多いので、血統的な適性は高いと考えて好走に期待する。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

▲ゴットフリート・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-f〕
 前走NZT9着(=中山芝1600m:0.6秒差)。東京芝コースは(0-1-0-0)、芝1600m戦は(1-0-1-1)。前走NZT9着は、スタートで出遅れて先行馬有利な流れを外々回して追い上げたが届かずの内容で、スタートが決まれば反撃の可能性は十分と考える。左回りの広いコース(=東京、新潟)では、上がり33秒台前後で好走しているし、侮れない馬と考えて評価する。
 ローエングリン産駒はサドラーズウェルズ系で、ゆるみない流れで潜在能力が引き出され、ひとつ勝つのに時間を要した馬でも、格上げですぐ通用する怖さのある底力のある血統。叩き良化型でもあり、2・3戦目で変わり身での穴も多い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。父系は、強くなったらとことん強さを発揮するサドラーズウェルズ系でもあり、底力に優れ大レースでこその血統でもあり、前走0.6秒差で9着とやや勢い不足ではあるが母父サンデーサイレンスの上がり勝負の特性にも期待して、好走に期待する。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△エーシントップ・・・Tale of the Cat×Unbridled’s =ストームバード×ミスプロ 〔16-g〕
 前走NZT1着(=中山芝1600m)。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(2-0-0-1)。これまで6戦(5-0-0-1)で重賞3勝の実績は出走馬中最上位で、能力も認めるところなのだが、NZT1着馬という点で近年好走は増えたもののステップ的にやや割引が必要と考えて評価しました。3走前唯一馬券外に沈んだ朝日杯FS8着(=中山芝1600m:0.7秒差)では、内で揉まれて走る気をなくしたもの。今回は外枠にてその心配は少ないと思うが、重賞好走も突き放しての好走がない点が気になり(=いつも僅差好走)、人気馬だが評価を下げました。どちらかというと東京コースよりも中山コース向きのタイプと思うため、今回のコース変わりはあまりプラス要因ではないと思います。
 Tale of the Cat産駒はストームバード系で、全体的に米国色が濃く、スピードと淡白さが同居した陽気なアメリカン野郎で、芝・ダート兼用型の短距離~マイル血統。溜めて差すよりも、直線で先頭に立って押し切る競馬が合い、ハイペースで飛ばしても二枚腰を発揮するのは他のストームバード系と同じ。成長力は早熟タイプで、2歳戦から3歳前半が稼ぎ時で、早い時期に未勝利戦を脱せないような馬だと将来性は期待薄。母父Unbridled’s Songはミスプロ系で、ダートの一流馬を出す一方で、ためると芝で斬れるのもアンブライドルド系で、また満遍なく活躍馬を輩出するわけではないが、大一番になると無類の強さを発揮するのもアンブライドルド系。先行力とためての一瞬の脚に優れ、軽いダートも強いが芝・ダート不問。短距離から中距離をこなし、3~4歳時が最も充実する。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。


tipmonaとは?

NHKマイルC2013回顧
NHKマイルC ダービーに向けて④。

軍神マルス
08期 予想歴15年

次走狙い:インパルスヒーロー


2013年 タイム 1’32”7 (良) 1FAve=11.59 3FAve=34.76

ラップ
①12.3-②10.8-③11.3-④11.7-⑤11.7-⑥11.3-⑦11.6-⑧12.0
1FAveとの誤差
①+0.7 ②-0.8 ③-0.3 ④+0.1 ⑤+0.1 ⑥-0.3 ⑦±0 ⑧+0.4
テン34.4-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり34.9 『前傾・一貫』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△

1着マイネルホウオウ・・・スズカフェニックス×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔16-c〕 16-14
2着インパルスヒーロー・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕 12-10
3着フラムドグロワール・・・ダイワメジャー×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-c〕 3-4
4着レッドアリオン・・・アグネスタキオン×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕 17-18
5着ガイヤーズヴェルト・・・ダイワメジャー×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔16-c〕 2-2

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の締まりと平均ラップとの誤差の少なさから『一貫』の複合ラップ。展開的には、差しが最も恵まれ、次いで追込、逃げ・先行には厳しい流れと考える。

1着マイネルホウオウは、前走NZT7着(=中山芝1600m:0.5秒差)からの激走。東京芝コースは(0-0-0-1)、芝1600m戦は(2-1-0-1)でした。前々走スプリングS3着(=中山芝1800m:0.3秒差)で、その1・2着馬は皐月賞で1着ロゴタイプ・5着タマモベストプレイで、その相手に僅差好走していた点はもっと評価すべきでした。スプリングS好走馬が直行ローテーションで出走した場合は、NHKマイルCでも好走が多かった傾向だが、前走NZT7着を挟んだことで、人気も下がり激走に至ったものと思われる。NZTからのステップ馬は、近年好走馬が好走することが増えましたが、着順の逆転は起こりやすく、中山芝1600mで求められる適性と東京芝1600mで求められる適性がやはり異なるものと考えるべきと反省します。ただ近年、NHKマイルCでは中山芝1600mオープン戦好走実績のある馬の好走は多く、中山芝1600mでも好走出来る能力の高さは下地としてあるとなお良いと思われます。ただ前走NZTで好走してしまうとそのストレスがきつくなるためか、着順の逆転につながるものと推測します。今回の本馬の好走により、皐月賞上位馬の能力がやはり高いと証明されたと思うので、ダービーでは皐月賞上位馬は素直に評価すべきと考えます。またもし本馬がダービー路線に向かうようなら、その皐月賞上位馬を距離延長で逆転するのは難しいのでは?と考えます。
 スズカフェニックス産駒はサンデーサイレンス系で、今年の産駒が初年度産駒。スズカフェニックス自身はマイル以下で活躍したが、母系がフェアリーキング×アレッジドというスタミナ豊富な血統配合。いまだ未知数な点は多いが、基本的には芝向きマイラーで、鋭い脚を欠く馬はダート替わりで持ち味を活かす。洋芝や時計のかかる芝がベスト。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

2着インパルスヒーローは、前走ファルコンS1着(=中京芝1400m)からの激走。東京芝コースは(2-0-0-0)、芝1600m戦は(0-1-0-0)でした。ファルコンSは昨年より、直線の伸びた左回りの中京芝1400mということで、求められる適性がNHKマイルCに近くなったと思われ、この点を軽視して侮ってしまったことは反省したい。ここまで4戦(3-1-0-0)と崩れていなく、かつ東京芝コースでも好走していたので、もう少し評価しても良かった馬と反省します。マイラーとしてまだ底を見せていない馬と思うので、今後の成長に期待したい馬と考えます。
 クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。母父の特性からも注意が必要な馬だったことと、また1着馬マイネルホウオウの母父フレンチデピュティもそうだが、ヴァイスリージェント系がNHKマイルCでは要注意の血統だった(=ヴァイスリージェント系を父か母父に有する馬は、00年以降で00年2着トーヨーデヘア、01年1着クロフネ、01年2着グラスエイコウオー、07年1着ピンクカメオ、08年2着ブラックシェルなど、好走が多い)と反省する。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。

3着フラムドグロワールは、前走京成杯10着(=中山芝2000m:1.0秒差)からの約3か月半の休み明けでの激走。東京芝コースは(2-0-0-0)、芝1600m戦は(0-1-0-1)でした。前2走の中山芝コースの重賞では崩れたが、東京芝コースでは崩れていなかった点と、休み明けでも(0-1-0-0)と好走歴があった点を侮ってしまったことは反省するが、ここまで僅差に好走するとは思えませんでした。良血馬でもあるし、今回先行しての好走という点では評価したいと思います。
 ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、完成度は高い。本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになり(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。また直線の短い中山・阪神芝コースでは1着も多いが、東京・京都芝コースになると勝ちきれずに2・3着になることが多い。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。休み明けよりも叩いてこそのタイプが多い。またロベルト系は緩い流れよりも厳しい流れに向き、ペースの緩まないマイル戦はプラス要因。
 No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

4着レッドアリオンは、前走NZT2着(=中山芝1600m:0.0秒差)からの好走。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(2-2-2-1)でした。前走NZTでは、発馬で後手を踏んで馬場の悪い内内を走ることになったが、それでも僅差の2着好走。NZT1着馬エーシントップとは互角の能力と考えて、また前々走500万条件戦Fウォーク賞1着(=中京芝1600m)好走からも左回りの直線の長いコースには向くと考えて、好走に期待して評価し、結果4着好走。12年NHKマイルC3着クラレントが半兄という点でも、適性は似ると考えて血統的にも期待したが、出遅れてしまい上がり最速33秒6にて追込むも届かず。出遅れなければもっと上位に好走出来ていたと思うので、残念な結果でした。
 アグネスタキオン産駒は、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると、距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としても、ここ一番で凄みを見せる血統。成長力も豊富。
 No.〔9〕の牝系は、、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

5着ガイヤーズヴェルトは、前走毎日杯2着(=阪神芝1800m:0.5秒差)からの好走。東京芝コースは初で、芝1600m戦も初でした。毎日杯好走馬はNHKマイルCでの連続好走が多く、前走毎日杯では1着馬キズナに0.5秒差はつけられたが、初芝で先行しての内容で3着馬バッドボーイに0.6秒差をつける好走ならば評価すべきと考えましたが、結果5着。先行しての厳しい流れでの僅差好走という点では、評価すべきと思うし、毎日杯好走馬はやはりNHKマイルCでも適性は嵌ると考えるが、毎日杯好走馬のうち上がり上位で好走していた馬がより好走しやすい傾向だと修正したい。
 ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、完成度は高い。本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになり(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。また直線の短い中山・阪神芝コースでは1着も多いが、東京・京都芝コースになると勝ちきれずに2・3着になることが多い。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

NHKマイルCのポイントは、
①流れは厳しい流れになりやすく、『前傾』や『一貫』を想定すべし。
②東京芝GⅠ血統重視。特にサンデーサイレンス系では、マイルGⅠ実績があるフジキセキ・マンハッタンカフェ・アグネスタキオン、ダイワメジャーは特注。ヴァイスリージェント系も特注。
③牝系の傾向は、No.〔2〕〔5〕は特注。No.〔1〕〔3〕〔4〕も好走馬は多い。
④ステップの有利・不利はよく考えること。
・前走の勢いで好走出来るのは毎日杯組。上がり上位で、毎日杯→NHKマイルCなら堅軸。
・NZTは好走馬は、ストレスの影響を受けやすく危険な人気馬と疑うべし。前々走も好走だと高確率で危険だが、芝1600mの戦績が良いなら評価すべし。
・皐月賞組は2・3着候補。
・スプリングSから間隔をあけて出走する馬も狙い目。スプリングS好走歴も注目。
・ファルコンS好走馬にも注目。


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