ヴィクトリアM2013予想
ヴィクトリアM 4歳牝馬の能力に期待。

軍神マルス
08期 予想歴15年

◎ヴィルシーナ
  1着/1人気

○ハナズゴール6着/2人
▲マイネイサベル3着/5人
△ジョワドヴィーヴル4着/4人


★傾向分析★
2008年 タイム 1'33"7 (良) 1FAve=11.71 3FAve=35.14
テン35.7-中盤24.3(3F換算36.45)-上がり33.7 『加速・中弛み』
1着エイジアンウインズ・・・フジキセキ×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔5-h〕 6-7
2着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 10-9
3着ブルーメンブラッド・・・アドマイヤベガ×Topsider=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔4-m〕 7-4

2009年 タイム 1'32"4 (良) 1FAve=11.55 3FAve=34.65
テン34.7-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり33.8 『加速・中弛み』
1着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 5-4
2着ブラボーデイジー・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔1-n〕 4-4
3着ショウナンラノビア・・・フレンチデピュティ×ヘクタープロテクター=ヴァイスリージェント×ミスプロ 〔7-c〕 1-1

2010年 タイム 1'32"4 (良) 1FAve=11.55 3FAve=34.65
テン33.8-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり34.9 『前傾・中弛み』
1着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 13-12
2着ヒカルアマランサス・・・アグネスタキオン×A.P. Indy=サンデーサイレンス×エーピーインディ 〔16-d〕 4-4
3着ニシノブルームーン・・・タニノギムレット×Alzao=ロベルト×リファール 〔14-c〕 12-13

2011年 タイム 1'31"9 (良) 1FAve=11.49 3FAve=34.46
テン33.5-中盤22.4(3F換算33.60)-上がり36.0 『前傾・ハイレベル』
1着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 9-11
2着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 13-13
3着レディアルバローザ・・キングカメハメハ×Tejano Run=キングマンボ×グレイソヴリン 〔12-d〕 3-3

2012年 タイム 1’32”4 (良) 1FAve=11.55 3FAve=34.65
テン34.4-中盤23.8(3F換算35.70)-上がり34.2 『一貫・中弛み』
1着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 3-3
2着ドナウブルー・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 2-2
3着マルセリーナ・・・ディープインパクト×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕 13-13

 流れは、過去5年のうち4年で『中弛み』が複合している流れから『中弛み』が基本。オプションとして『加速』や『前傾』の流れが複合するが、基本的には瞬発力の上がり勝負になりやすい傾向。そのため前にて展開して、速い上がりでまとめられるタイプが向いていると思います。位置取りとしては、4コーナー5番手以内の馬の好走が多い。

 血統の傾向は、とにかくサンデーサイレンス系。フジキセキ、スペシャルウィーク、アグネスタキオン、ディープインパクトなどが好走している点より、スピードとスタミナのバランスが取れているタイプ向き。桜花賞・オークス・秋華賞と牝馬クラシックでの好走馬が強く、特に4歳馬が良く好走しています。桜花賞好走馬は先行してスピードの持続性能で押し切れるタイプ、オークスや秋華賞好走馬は後方から鬼脚を繰り出すタイプが好走。
 またヴァイスリージェント系も好走馬が多く、こちらもクラシック好走歴があるタイプやセカンドシーズン突入のタイプに注目。

 ちなみにヴィクトリアMで好走した牝馬クラシック好走馬は、06年1着ダンスインザムード(=04年桜花賞1着)、06年2着エアメサイア(=05年オークス2着・秋華賞1着)、06年3着ディアデラノビア(=05年オークス3着)、07年1着コイウタ(=06年桜花賞3着)、07年2着アサヒライジング(=06年オークス3着・秋華賞2着)、07年3着デアリングハート(=05年桜花賞3着)、08年2着・09年1着ウオッカ(=07年桜花賞2着・秋華賞3着)と10年1着・11年2着ブエナビスタ(=09年桜花賞1着・オークス1着・秋華賞3着)、11年1着アパパネ(=10年桜花賞1着・オークス1着・秋華賞1着で10年牝馬3冠)、12年1着ホエールキャプチャ(=11年桜花賞2着・オークス3着・秋華賞3着)、12年3着マルセリーナ(=11年桜花賞1着)と毎年好走馬が非常に多し。牝馬クラシック好走馬が好走しやすいレースと考えます。

★予想★
ヴィクトリアMのポイントは、
①『中弛み』が基本の流れ。前にて展開して速い上りを繰り出せるタイプが狙い目。『加速』、『一貫』、『前傾』などはオプションとして考えるが、東京芝1600mは基本テンが厳しい流れになりやすい傾向にあることから、逃げ馬には厳しい流れ。
②サンデーサイレンス系が中心。サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系の好走が多い。
③牝馬クラシック好走歴に注目。好走が多ければ多いほど信頼性は上がる(=必ずしも1着好走である必要はなく、2・3着の好走が多い馬でも能力を評価出来る)。
④「老馬の法則」は活きる。ただし牡馬相手に好走している馬なら、好走可能。

◎ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machivellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕
 前走産経大阪杯6着(=阪神芝2000m:0.8秒差)。東京芝コースは(1-1-0-0)、芝1600m戦は(1-1-0-0)。12年牝馬クラシック路線で、桜花賞2着→オークス2着→秋華賞2着→エリザベス女王杯2着と能力の高さは証明済み。前走は牡馬の一線級相手に、しかも2000mの最も層の厚い中距離路線に休み明けで参戦ならばまずまずの内容と考え、牝馬限定戦となる今回の反撃に期待できる馬と考えて好走に期待して評価する。先行脚質のうえ、キレる脚を繰り出せるので崩れにくい堅軸と考えて評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Machiavellianは持続する流れに強い特性を持ち、その上でキレる末脚を繰り出す。一瞬の脚に優れた短距離・マイラー血統なのだが、抑えが利けば中距離もこなす。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

○ ハナズゴール・・・オレハマッテルゼ×シャンハイ=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔5-g〕
 前走阪神牝馬S4着(=阪神芝1400m:0.3秒差)。東京芝コースは(2-0-0-3)、芝1600m戦は(4-0-0-3)。前走は久しぶりの芝1400m戦でしかも小回りコースの阪神内回り。上がり33秒7で差したが届かずの内容で、芝1400m巧者に適性負けした感じ。良績の芝1600mに距離延長になることはプラス要因だし、3歳牝馬クラシックでは体調今一つで不振に終わったが、12年チューリップ賞1着(=阪神芝1600m)のように、体調が万全であれば能力は高い馬。近走はその体調面でも復調がみられ、今なら能力全開放も可能とみて、好走に期待して評価する。
 オレハマッテルゼ産駒はサンデーサイレンス系で、父サンデーサイレンスで母系にノーザンテースト系を持つマイラー種牡馬という点ではアドマイヤマックス産駒やデュランダル産駒に共通する項目があり、2歳戦から走れる仕上がりの早さと中距への対応が可能。母父ジャッジアンジェルーチという点で、芝では詰めの甘さがでそうで、ダート向きかもしれません。スローで上がり勝負の芝1600mよりは、平均ペースの芝1800mで力を発揮しそうなタイプ。母父シャンハイはミスプロ系で、軽快なスピードが売りで、ダート短距離が稼ぎどころ。芝なら平坦コース向き。2歳戦から走るが、古馬になり短距離で復活する馬もいる。
 No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。

▲マイネイサベル・・・テレグノシス×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕
 前走福島牝馬S1着(=福島牝馬S2着:0.0秒差)。東京芝コースは(1-1-0-3)、芝1600m戦は(1-1-0-3)。牝馬クラシック好走歴はないが、トライアル好走歴のある馬で、また牝馬重賞上位好走の常連でもある。昨年秋以降本格化の兆しがみられ、上がりも上位で好走出来るようになったと思われ、うまく内枠を捌ければ好走可能と考えて期待して評価する。
 テレグノシス産駒はトニービン系のグレイソヴリン系で、ややエンジンの掛かりは遅いがいざ点火すれば末脚を長く使えるタイプ。直線の長い東京コースや新潟コースに向くタイプが多く、テレグノシス自身の戦績のように広いコース向き。また父母父ノーザンテースト系なので、仕上がりも早いが成長能力にも優れていると思われ、古馬での成長力も豊富。展開や馬場により届いたり届かなかったりと着順が上下するが、着順を見ずに走れる展開や得意なコースでは人気薄でも狙いたい。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。前走僅差の好走から、この分枝記号特性には期待する。

△ジョワドヴィーヴル・・・ディープインパクト×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕
 前走中日新聞杯6着(=中京芝2000m:0.4秒差)。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(2-0-1-1)。12年牝馬クラシックは桜花賞6着(=阪神芝1600m:0.6秒差)以後、骨折にて約10ヶ月半の長期戦線離脱となってしまったが、今年の2月に復帰して今回が叩き3戦目。前々走京都記念7着(=京都芝2200m:1.4秒差)→前走中日新聞杯6着と近走は凡走続きだが牡馬相手でもあり、また前走は出遅れて後手に回ってしまってのものだが、上がり2位で34秒9での追込。復調の兆しはみられ、11年阪神JF1着(=阪神芝1600m)のような末脚が繰り出せるようになっていれば好走可能と考えて、好走に期待して評価する。半姉ブエナビスタは、10年1着→11年2着とヴィクトリアM好走しているので、本馬も適性的には合うと考える。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Caerleonはニジンスキー系で、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。特に東京と京都外回り、阪神といった直線の長いコースの重賞には強い。2歳戦でも戦える仕上がりの早さと高齢でも侮れないしぶとい成長力も有す。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。


tipmonaとは?

ヴィクトリアM2013回顧
ヴィクトリアM 安田記念に向けて③。

軍神マルス
08期 予想歴15年

次走狙い:ヴィルシーナ
次走狙い:マイネイサベル


2013年 タイム 1’32”4 (良) 1FAve=11.55 3FAve=34.65

ラップ
①12.4-②10.8-③11.4-④11.7-⑤11.9-⑥11.4-⑦11.2⑧11.6
1FAveとの誤差
①+0.8 ②-0.8 ③-0.2 ④+0.1 ⑤+0.3 ⑥-0.2 ⑦-0.4 ⑧±0
テン34.6-中盤23.6(3F換算35.40)-上がり34.2 『一貫・中弛み』

『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 2-2
2着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 10-10
3着マイネイサベル・・・テレグノシス×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕 3-2
4着ジョワドヴィーヴル・・・ディープインパクト×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 14-13
5着ドナウブルー・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 5-4

流れは、テン-上がりのラップ差の少なさから『一貫』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、逃げが最も恵まれたが、先行・差し・追込はほぼフラットな流れと考える。

1着ヴィルシーナは、前走産経大阪杯6着(=阪神芝2000m:0.8秒差)からの好走。東京芝コースは(1-1-0-0)、芝1600m戦は(1-1-0-0)でした。12年牝馬クラシック路線で、桜花賞2着→オークス2着→秋華賞2着→エリザベス女王杯2着と能力の高さは証明済みで、前年の牝馬クラシック好走馬は近年毎年のようにヴィクトリアMで好走馬を輩出している。前走は牡馬の一線級相手に、しかも2000mの最も層の厚い中距離路線に休み明けで参戦ならばまずまずの内容と考え、牝馬限定戦となる今回の反撃に期待できる馬と考えて好走に期待して評価し、結果1着好走。先行脚質のうえ、キレる脚を繰り出せるので崩れにくい堅軸と考えて評価しましたが、やはり正解だったと考える。牝馬クラシックを好走できる能力はすでに基本として備えているわけで、それが牡馬相手の惨敗や適距離や得意な馬場と異なるレースに出走しての凡走、叩き良化型なのに休み明けでの凡走などで、過去の好走馬もやや人気が下がることが多い中での好走が多く、この手のタイプは積極的に今後も狙っていきたいと思います。能力は再度証明したし、今後は牡馬相手に好走できるか?となるのだが、今のマイル路線は混戦模様で抜けた馬が不在にて、好走の可能性は十分にあると考えて、安田記念へ向かうようなら好走に期待したい馬と考えます。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Machiavellianは持続する流れに強い特性を持ち、その上でキレる末脚を繰り出す。一瞬の脚に優れた短距離・マイラー血統なのだが、抑えが利けば中距離もこなす。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

2着ホエールキャプチャは、前走中山牝馬S5着(=中山芝1800m:0.4秒差)からの激走。東京芝コースは(2-0-1-1)、芝1600m戦は(3-2-0-0)でした。11年桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)→優駿牝馬3着(=東京芝2400m:0.0秒差)→秋華賞3着(=京都芝2000m:0.4秒差)と牝馬クラシックGⅠ好走歴はあり、12年ヴィクトリアM1着馬でもありました。瞬発力勝負も得意で、毎回上がりは鋭くしっかりと伸びる馬でしたが、近走は2桁着順を繰り返していたため、燃え尽きたと考えて軽視してしまったが、上がり33秒4と上位の上がりで結果2着好走。前走中山牝馬S5着は、好走が少ない休み明け(1-0-0-3)だったこと、前々走クイーン賞13着(=船橋D1800m:2.9秒差)は初ダートで適性がなかったこと、3走前エリザベス女王杯10着(=京都芝2200m:1.1秒差)は好走歴のない重馬場と、今考えると合わない条件が多く見限るには早かった馬だったと反省する。またヴィクトリアMではリピーターの好走もあり、この点を軽視してしまった点も反省したい。「老馬の法則」の傾向で、前年よりは着順は下げてしまったが、それでも僅差での好走でしたし、リピーターの好走もあると考えるべしと反省し、来年に活かしたい傾向と考える。
 クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

3着マイネイサベルは、前走福島牝馬S1着(=福島牝馬S2着:0.0秒差)からの好走。東京芝コースは(1-1-0-3)、芝1600m戦は(1-1-0-3)でした。牝馬クラシック好走歴はないが、トライアル好走歴のある馬で、また牝馬重賞上位好走の常連でもある。昨年秋以降本格化の兆しがみられ、上がりも上位で好走出来るようになったと思われ、うまく内枠を捌ければ好走可能と考えて期待して評価し、結果3着好走。前々走中山牝馬S1着(=中山芝1800m)で、ヴィクトリアMでは中山牝馬S1着馬は10年3着ニシノブルームーン、11年3着レディアルバローザと何故か3着になることが多く、本馬も3着。来年以降、中山牝馬S1着馬には要注目と反省したい(=特に連下候補として考えたい)。今回の好走からも、やはり本格化と考えて、まだまだ今後の好走にも期待したい。
 テレグノシス産駒はトニービン系のグレイソヴリン系で、ややエンジンの掛かりは遅いがいざ点火すれば末脚を長く使えるタイプ。直線の長い東京コースや新潟コースに向くタイプが多く、テレグノシス自身の戦績のように広いコース向き。また父母父ノーザンテースト系なので、仕上がりも早いが成長能力にも優れていると思われ、古馬での成長力も豊富。展開や馬場により届いたり届かなかったりと着順が上下するが、着順を見ずに走れる展開や得意なコースでは人気薄でも狙いたい。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。

4着ジョワドヴィーヴルは、前走中日新聞杯6着(=中京芝2000m:0.4秒差)からの好走。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(2-0-1-1)でした。12年牝馬クラシックは桜花賞6着(=阪神芝1600m:0.6秒差)以後、骨折にて約10ヶ月半の長期戦線離脱となってしまったが、今年の2月に復帰して今回が叩き3戦目。前々走京都記念7着(=京都芝2200m:1.4秒差)→前走中日新聞杯6着と近走は凡走続きだが牡馬相手でもあり、また前走は出遅れて後手に回ってしまってのものだが、上がり2位で34秒9での追込。復調の兆しはみられ、11年阪神JF1着(=阪神芝1600m)のような末脚が繰り出せるようになっていれば好走可能と考えて、好走に期待して評価し、結果4着好走。半姉ブエナビスタは、10年1着→11年2着とヴィクトリアM好走しているので、本馬も適性的には合うと考えましたが、上がり2位の33秒3で惜しくも4着。叩き良化型の牝系の特性も活きたと考えるが、ヴィクトリアMはやはり格が問われる重賞にて、過去のGⅠ好走実績か近走の重賞好走歴がないと厳しく、本馬は11年阪神JF1着好走歴があり、牝馬クラシック好走>GⅠ好走歴>近走の重賞好走歴と重視すべきポイントを考えたい。今回の僅差好走からも復調ムードと思われるので、今後の好走に期待したいと思います。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Caerleonはニジンスキー系で、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。特に東京と京都外回り、阪神といった直線の長いコースの重賞には強い。2歳戦でも戦える仕上がりの早さと高齢でも侮れないしぶとい成長力も有す。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

5着ドナウブルーは、前走ダービー卿CT10着(=中山芝1600m:0.5秒差)からの好走。東京芝コースは(0-1-1-2)、芝1600m戦は(4-1-1-5)でした。12年ヴィクトリアM2着馬で、12年マイルCS3着馬でもあった馬。牡馬相手にも重賞でも好走していて、毎回上がりも鋭く、侮ってはいけない馬だったと反省します。ただ近2走は2桁着順だったことを考えると、衰えは合ったと思われ、今回5着好走ではあるが、「老馬の法則」が活きた結果でもあると考える。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Bertoliniはダンチヒ系で、仕上がりの早い短距離・マイラー血統だが、底力に欠ける。2歳の新馬から走り、3歳前半までは芝の重賞でも無視できないが、あくまでも穴狙いが正解。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

ヴィクトリアMのポイントは、
①『中弛み』が基本の流れ。前にて展開して速い上りを繰り出せるタイプが狙い目。『加速』、『一貫』、『前傾』などはオプションとして考えるが、東京芝1600mは基本テンが厳しい流れになりやすい傾向にあることから、逃げ馬には厳しい流れ。
②サンデーサイレンス系が中心。サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系の好走が多い。
③牝馬クラシック好走歴に注目。好走が多ければ多いほど信頼性は上がる(=必ずしも1着好走である必要はなく、2・3着の好走が多い馬でも能力を評価出来る)。
④牝馬クラシック好走歴>GⅠ好走歴>近走の重賞好走歴と重視すべし。
⑤中山牝馬S1着馬は連下候補に最適。
⑥「老馬の法則」は活きる。前年好走馬は近走内容をよく再考し、好走可能かを考えること。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >