オークス2013予想
優駿牝馬 桜花賞好走のサンデーサイレンス系を上位に。

軍神マルス
08期 予想歴15年

◎レッドオーヴァル
  17着/2人気

○アユサン4着/3人
▲デニムアンドルビー3着/1人
△エバーブロッサム2着/5人


★傾向分析★
2008年 タイム 2'28"8 (稍重) 1FAve=12.40 3FAve=37.20
テン35.9-中盤77.2(前半38.4-後半38.8)-上がり35.7 『中弛み』
1着トールポピー・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 8-7
2着エフティマイア・・・フジキセキ×ニホンピロウイナー=サンデーサイレンス×ハビタット 〔4-k〕 6-5
3着レジネッタ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕 10-10

2009年 タイム 2'26"1 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.53
テン36.0-中盤75.3(前半37.5-後半37.8)-上がり34.8 『加速・中弛み』
1着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 15-14
2着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 9-6
3着ジェルミナル・・・アグネスタキオン×Double Bed=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔7-e〕 10-10

2010年 タイム 2'29"9 (稍重) 1FAve=12.49 3FAve=37.48
テン35.4-中盤78.6(前半38.3-後半40.3)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 13-11
1着サンテミリオン・・・ゼンノロブロイ×Last Tycoon=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔16-g〕 10-8
3着アグネスワルツ・・・ゼンノロブロイ×ヘクタープロテクター=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔22-d〕 2-1

2011年 タイム 2'25"7 (良) 1FAve=12.14 3FAve=36.42
テン35.9-中盤74.5(前半37.0-後半37.5)-上がり35.3 『加速・中弛み』
1着エリンコート・・・デュランダル×Bluebird=サンデーサイレンス×ストームバード 〔1-l〕 7-6
2着ピュアブリーゼ・・・Monsun×Peintre Celebre=スターリング×ヌレイエフ 〔4-n〕 1-1
3着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 14-12

2112年 タイム 2’23”6 (良) 1FAve=11.97 3FAve=35.90
テン35.1-中盤72.8(前半35.9-後半36.9)-上がり35.7 『前傾・中弛み』
1着ジェンティルドンナ・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 14-15
2着ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 8-9
3着アイスフォーリス・・・ステイゴールド×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔13-c〕 6-7

 流れは中盤が弛む『中弛み』が基本。桜花賞までマイルを中心に使われてきた馬が多く、大幅な距離延長となることへの対応力に、皆不安を抱えているためか、中盤は締まることはなく、脚を溜めての末脚勝負になることが多い。
テンが速い『前傾』は、差し・追込有利なはずだが、テンで脚を使いつつもスタミナを活かす先行馬が好走することも多い。
上がりが速い『加速』は、テン・中盤共に脚を溜め上がり勝負のため、サンデーサイレンス系が得意とした流れ。先行・差しともに好走多し。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系が非常に強い傾向。06・07・09年は非サンデーサイレンス系が勝ってはいるが、基本は『中弛み』の流れのため上がりの競馬になりやすく、そのため決め手あるサンデーサイレンス系に向くと思われます。スピード型のサンデーサイレンスの好走もあるが、どちらかというとスタミナ型サンデーサイレンス系の好走を主として考えたい。
 サンデーサイレンス系以外では、リファール系、ニジンスキー系、グレイソヴリン系といった欧州型スタミナタイプの血統も好走が多い。これはこの時期の牝馬には過酷な2400mの距離が原因と思われます。ただしズブズブの結果にはなりにくいので、スタミナだけに偏ったタイプは危険。ただし馬場が悪化した時には、要注意。
 またキングマンボ系やヴァイスリージェント系など、東京芝コースGⅠ好走血統にも注目が必要と考えます。

 牝系の傾向は、No.〔4〕〔8〕〔12〕〔16〕の牝系が複数好走馬を輩出。これらの牝系は、スタミナ豊富なタイプが多く、その特性で好走しやすいと考える。
No.〔4〕の牝系は、スタミナ豊富で、3歳春シーズンの成長力が豊富。
No.〔8〕の牝系は、桜花賞と相性悪いがオークスと相性良い馬が多い。休み明けや惨敗からの巻き返しで激走することもあり注意が必要。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいて、成長力のアドバンテージと、タフな馬が多いことからスタミナのいる流れに強い。
No.〔16〕の牝系は、距離が延びて本領発揮のタイプが多いステイヤー適性を有し、前走から距離延長となるステップで有利で好走馬も多い。

 ステップの傾向は、以前は桜花賞ちょい負け組の逆襲が多かったが、阪神競馬場の改修以降桜花賞とのつながりが強くなり、桜花賞好走馬がそのまま好走することが多くなりました。近年の桜花賞はスピードの持続能力+スタミナ適性が問われることが多くなり、また桜花賞好走できる完成度の高さがそのまま活きる傾向となっているように思います。また桜花賞で最速上がりで好走した馬は好走が多く、注意が必要。
 フローラS組は、好走しても2・3着が多く00年以降で勝ち馬は01年レディパステル、10年サンテミリオンの2頭のみ。連下候補として向くと考えます。

 あとはオークスは小さい馬がよく好走します。マラソン体型と考えると納得です。

★予想★
オークスの傾向は、
①流れは『中弛み』が基本。桜花賞から大幅な距離延長となるため、中盤が締まることは少ない。
②『前傾』の流れが複合し、時計が速くなるとマイラーが好走しやすい。
③サンデーサイレンス系優勢。その中でも、特にスタミナ型サンデーサイレンス系。速い上りを繰り出せるキレを最大限に活かすタイプ向く。
④東京芝GⅠ好走血統にも注目。
⑤No.〔16〕の牝系は特注。桜花賞好走ならば迷わず軸にすべし(=距離延長適性があるので、桜花賞好走ならば強さは証明されているということ)。
⑥桜花賞を上がり最速で走った馬は要注意。特に上がり特化の桜花賞ならば、上がり上位3位以内の馬が好走しやすい。

◎レッドオーヴァル・・・ディープインパクト×Smart Strike=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔A13〕
 前走桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.0秒差)。東京芝コースは(0-1-0-0)、芝2400m戦は初。前走桜花賞は、上がり最速35秒1で僅差の2着に好走していて、桜花賞で上位の上がりを繰り出して好走した馬はオークスでも連続好走しやすく、今回最内枠にて距離ロスも少なく立ち回れると考えて好走に期待して評価する。半兄ストロングリターンにて距離不安もささやかれているが、オークスでは皆距離不安があり流れは緩くなるのでマイラーでも好走が可能だし、それ以上に半兄ストロングリターンも東京芝コース巧者(=11年2着→12年1着と安田記念で好走)であった点をプラス要因と評価して、本馬も適性は似ると考えて好走に期待する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Smart Strikeはミスプロ系で、ミスプロ系の中ではファピアノ系と並び底力があり、大レースに強い。中距離を基本に、マイルのスピード、2000mを超えてのスタミナも備えている。
 No.〔A13〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。

○アユサン・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔9-f〕
 前走桜花賞1着(=阪神芝1600m)。東京芝コースは(1-1-0-0)、芝2400m戦は初。前走桜花賞は、上がり3位の35秒5で好走していて、また東京芝コースでは12年アルテミスS2着(=東京芝1600m:0.1秒差)好走実績もあり、東京芝コースでは2戦とも上がり1位で好走いている点から、阪神→東京芝コース変わりもプラス要因と考えて、好走に期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

▲デニムアンドルビー・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔9-f〕
 前走フローラS1着(=東京芝2000m)。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝2400m戦は初。前走フローラSでは上がり2位の33秒8にて好走していて、また毎回上がり上位を繰り出して好走している点からも期待して評価する。近親トゥザヴィクトリーは99年オークス2着好走しているし、適性は合うと考えて好走に期待する。フローラS好走馬は、オークスでは2・3着になりやすい傾向より、評価は3番手と考えました。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△エバーブロッサム・・・ディープインパクト×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔5-h〕
 前走フローラS2着(=東京芝2000m:0.1秒差)。東京芝コースは(0-1-0-1)、芝2400m戦は初。前走フローラSでは上がり上位で33秒9にて好走していて、上がりも上位での好走が多い。芝2000m戦は(1-1-0-0)と中距離実績があり、距離延長も他馬よりも苦にならないと思われ、この点で好走に期待して評価する。デニムアンドルビー同様に、フローラS好走馬にて連下候補と考えて評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ディンヒルはダンチヒ系で、優れたスピードに加え、中長距離でも勝負できるスタミナと底力を備えている。本格化すると連勝街道を走り、一気に登り詰める爆発力と勢いを持つ。ハイペースでもバテないスピード能力が売りで、マイラーは下手に溜めるよりも突っ走らせたほうが強い内容を見せ、高速決着にも強い。弱点は揉まれた時の脆さと、勢いが止まるとしぼんでしまうこと。不調期に入った馬は嫌う方が良い。
 No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。


tipmonaとは?

オークス2013回顧
優駿牝馬 ディープインパクト産駒とフローラS好走馬。

軍神マルス
08期 予想歴15年

次走狙い:デニムアンドルビー
次走狙い:エバーブロッサム


2013年 タイム 2’25”2 (良) 1FAve=12.10 3FAve=36.30

ラップ
①12.5-②11.1-③12.1-④12.0-⑤11.9-⑥11.8-⑦12.4-⑧12.9-⑨12.8-⑩12.0-⑪11.8-⑫11.9
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-1.0 ③±0 ④-0.1 ⑤-0.2 ⑥-0.3 ⑦+0.3 ⑧+0.8 ⑨+0.7 ⑩-0.1 ⑪-0.3 ⑫-0.2
テン35.7-中盤73.8(前半35.7-後半38.1)-上がり35.7 『中弛み』

『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着メイショウマンボ・・・スズカマンボ×グラスワンダー=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-c〕 7-7
2着エバーブロッサム・・・ディープインパクト×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔5-h〕 9-9
3着デニムアンドルビー・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔9-f〕 14-11
4着アユサン・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔9-f〕 9-9
5着フロアクラフト・・・フジキセキ×Halling=サンデーサイレンス×ネイティヴダンサー 〔2-e〕 5-4

流れは、テン-上がりは速く、中盤が弛む『中弛み』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで追込、先行・差しには厳しい流れと考える。

1着メイショウマンボは、前走桜花賞10着(=阪神芝1600m:0.9秒差)からの激走。東京芝コースは初で、芝2400m戦も初でした。前走桜花賞では、4番人気10着と凡走していたが、前々走フィリーズR1着(=阪神芝1400m)と重賞好走はしていて能力はあった馬でした。今回は上がり1位タイの34秒6にて好走。近年のオークス好走馬は、桜花賞好走馬の連続好走が多いが、桜花賞敗退馬でも前々走重賞好走馬なら反撃可能と反省したい(=08年1着トールポピー:前走桜花賞8着だが、前々走チューリップ賞2着好走していてオークスで好走)。今回は流れ的にも不利な展開だったが、内内から4コーナーでうまく外に持ち出しての好走については評価したい。
 スズカマンボ産駒はサンデーサイレンス系で、ピリッと切れる脚がなくズブさを感じさせる晩成ステイヤー血統。勝ち身に遅いが、叩き良化型で、強敵相手に善戦する特性を秘めていると考える。母父グラスワンダーはロベルト系で、グラスワンダーの母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。得意距離や得意コースがピンポイントで存在し、守備範囲がはっきりしている。スピードの豊かなタイプが「ダンチヒ型」で、ハイペースの二枚腰が持ち味で、時計勝負を苦にせず内枠や小回りの成績が良い。「ロベルト型」は、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向き、不器用だが底力を問われたりスタミナのいる展開でこそのタイプ。能力が開花する中長距離に向き、成長力に富み、若い時期はジリ脚で詰めの甘かった馬が、切れ味を身に付けて上昇する。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

2着エバーブロッサムは、前走フローラS2着(=東京芝2000m:0.1秒差)からの好走。東京芝コースは(0-1-0-1)、芝2400m戦は初でした。前走フローラSでは上がり上位で33秒9にて好走していて、上がりも上位での好走が多い。芝2000m戦は(1-1-0-0)と中距離実績があり、距離延長も他馬よりも苦にならないと思われ、この点で好走に期待して評価し、結果2着好走。1着馬メイショウマンボ同様に上がり1位タイの34秒6にて好走。フローラS好走馬はオークスでは好走も多いのだが、なかなか1着に突き抜けることが少なく、2・3着になることが多い傾向があり、この傾向は今回も活きたと考える。桜花賞後の中距離以上の重賞で好走していることからも、スタミナ豊富な馬であり、今後の成長と好走にも期待したい。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ディンヒルはダンチヒ系で、優れたスピードに加え、中長距離でも勝負できるスタミナと底力を備えている。本格化すると連勝街道を走り、一気に登り詰める爆発力と勢いを持つ。ハイペースでもバテないスピード能力が売りで、マイラーは下手に溜めるよりも突っ走らせたほうが強い内容を見せ、高速決着にも強い。弱点は揉まれた時の脆さと、勢いが止まるとしぼんでしまうこと。不調期に入った馬は嫌う方が良い。
 No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

3着デニムアンドルビーは、前走フローラS1着(=東京芝2000m)からの好走。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝2400m戦は初でした。前走フローラSでは上がり2位の33秒8にて好走していて、また毎回上がり上位を繰り出して好走している点からも期待して評価し、結果3着好走。2着馬エバーブロッサム同様に、フローラS好走馬で、オークスでは2・3着になりやすい傾向通りの結果に。近親トゥザヴィクトリーは99年オークス2着好走しているし、適性は合うと考えて好走に期待した点は活きたと考える。長く良い脚を使ったことと、またここまで大崩なく好走している点も評価したく、今後の活躍と成長にも期待したい。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

4着アユサンは、前走桜花賞1着(=阪神芝1600m)からの好走。東京芝コースは(1-1-0-0)、芝2400m戦は初でした。前走桜花賞は、上がり3位の35秒5で好走していて、また東京芝コースでは12年アルテミスS2着(=東京芝1600m:0.1秒差)好走実績もあり、東京芝コースでは2戦とも上がり1位で好走している点から、阪神→東京芝コース変わりもプラス要因と考えて、好走に期待して評価したが、結果4着。若干距離が長かったのか、最後は脚が上がったが、それでも4着に踏みとどまったことを評価したい。今後の成長に期待して、秋シーズンの好走に期待する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

5着フロアクラフトは、前走スイートピーS2着(=東京芝1800m:0.1秒差)からの激走。東京芝コースは(0-1-0-1)、芝2400m戦は初でした。これまでは芝1600m以下では(0-1-0-2)、芝1800m戦で(1-3-0-0)と中距離で好走が多い馬でした。上位馬とは人気の差もあったが、着差もやや離されていて、実質4着までが中距離でも能力が高かった馬と考える。
 フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父Hallingはレイズアネイティヴ系で、芝の中距離を基本とし、マイルに対応できるスピード、2400mを勝ちきるスタミナも備えている。ただし、日本でのシャーペンアップ系の性格は“狂”にて、前走の着順はあてにならない。平均的に速いラップの展開が向く。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

オークスの傾向は、
①流れは『中弛み』が基本。桜花賞から大幅な距離延長となるため、中盤が締まることは少ない。
②『前傾』の流れが複合し、時計が速くなるとマイラーが好走しやすい。
③サンデーサイレンス系優勢。その中でも、特にスタミナ型サンデーサイレンス系。速い上りを繰り出せるキレを最大限に活かすタイプ向く。ディープインパクト産駒の好走多し。
④東京芝GⅠ好走血統にも注目。キングマンボ系にも注目。
⑤No.〔16〕の牝系は特注。桜花賞好走ならば迷わず軸にすべし(=距離延長適性があるので、桜花賞好走ならば強さは証明されているということ)。
⑥桜花賞を上がり最速で走った馬は要注意。特に上がり特化の桜花賞ならば、上がり上位3位以内の馬が好走しやすい。
⑦桜花賞凡走馬でも、前々走重賞好走馬はなら好走可能。
⑧フローラS好走馬は2・3着になりやすい


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