08期 予想歴14年
◎ロードカナロア
1着/1人気
○ハクサンムーン2着/2人
▲マジンプロスパー4着/6人
■馬場傾向
時計以上に、見た目以上に、パワーとスタミナの要求される馬場状態、と考えています。
差しがよく決まっている印象ですが、外が伸びるとか内が伸びないとかではなく、パワーとスタミナを要する馬場で、先行勢が苦しくなっているのではと思います。
レースレベル的にもタイム的にも、スプリンターズSを予想するにあたって一番参考になるのは先週土曜のセプテンバーSかと思います。
ブレイズエターナルの豪快な差し脚が印象的ですが、実は道中はラチ沿いで脚を溜めている競馬。２着３着も内枠の馬でした。
日曜の最終Rも最内枠から逃げた馬が完勝。２着３着に外差し馬が来たのはどうにも分かり難いですが、５００万下レベルの馬には厳しい馬場で、経済コースをマイペースで逃げた馬以外は潰れて、そうでなかった馬が浮上してきたのでは、と。
■レース展開
今回はこちらを重視して予想をしています。
中山芝1200といえば、1秒以上の差のある前傾ラップになるコースですが、結論から言えば今年は例年以上の緩い流れになる、と見ています。
まず、ハクサンムーンとフォーエバーマークがペースを握ることはほぼ間違いないでしょう。
この２頭はアイビスSDで逃げ争いしてワンツーフィニッシュを決めていますが、ペースは極めてスローの『32.9-31.9』。アイビスSDが後傾ラップになったのは2005年のテイエムチュラサンの年まで遡らないといけません。そして、重馬場だった2009年以外の全ての年よりテンが遅いです。
今回、フォーエバーマークの方が何が何でも逃げる宣言をしていますが、失礼ながら何が何でも行ったところでどれぐらい走れるのかと。
アイビスSDの時だって別に控えたわけではない。
フォーエバーマークのテン３ハロンの最速は、今年の福島民友Cの時の32.7で、今回そのタイムで走れれば多分逃げられるでしょうが、統計的にテンの3ハロンは中山より福島の方が早いので、まあそうはいかないでしょう。
そもそも福島民友Cでは、6番枠にも関わらず大外15番枠のアンシェルブルーからハナを奪えていません。アナウンサーから「内から押して押して」と言われる程押して結局逃げれず。アンシェルブルーは別に生粋の逃げ馬というわけでもないのですが。
じゃあフォーエバーマークが逃げれたレースで最速はと言うと、2012年の福島民友Cの33.4、斤量は53キロでした。
仮にフォーエバーマークが33.4出せると仮定するとしましょう。
じゃあハクサンムーンはというと、オーシャンSで33.1で逃げているんですよね。（潰れましたが）しかも勝ち時計からすれば、オーシャンSの方が圧倒的に馬場が重いです。
ハクサンムーンが大外枠なら考えましたが、7番枠と別に外でもない枠が当たりました。特に苦しむこともなくハクサンムーンが逃げられると考えます。
オーシャンSのポアゾンブラックのように競りかけて来る馬がいないと仮定します。
フォーエバーマークも考慮して、ハクサンムーンが33.3で逃げたとしましょう。
セプテンバーSの勝ち時計が1:07.4という時計でした。ハンデ53キロの馬の走破時計ですから、定量戦ということを考慮すれば本番も大差ない時計だと思います。
ちなみに昨年はセプテンバーSが1:06.9、スプリンターズSが1:06.7でした。
今年のスプリンターズSは、1:07.0～1:07.2ぐらいではないでしょうか。昨年との馬場差を考えても、妥当な線だと思います。
とすると、ハクサンムーンは33.3-33.7ぐらいで走れれば勝ち負けになるでしょう。
ちなみに、大外枠から出負気味で、いつもよりテンで脚を使ったはずのセントウルSの上がりが33.7秒です。
準OPで1:07.4が出る馬場状態、33.3-33.7はハクサンムーンにとって無茶なラップでしょうか？
無茶ではない、というのが私の予想です。
◎ロードカナロア
掟破りのローテーションで安田記念を勝った時点で二度と逆らわないと決めた！
まあおかげでセントウルSは負けましたけど。
セントウルSのハクサンムーンは見事で、どこまで言っても抜かせないような手応えに映りました。
とはいえ、スプリント戦で影響大の斤量差がなくなる今回、無難に巻き返すことになると思います。
○ハクサンムーン
33.3-33.7で走れれば勝ち負け！
実際のところ、テンはもっと緩やかになるのではないか、とさえ思っています。
▲マジンプロスパー
8番枠での勝率100％。揉まれるのは余り良くない馬ですからね。
前走でハクサンムーンより重いハンデで勝っており、ハクサンムーンに印をつける以上は無視できない。
昨年のようなハイペースになった時は惨敗するでしょう、しかし、ハクサンムーンがペースを握る展開だと、展開としてはスロー気味になるはず。
テンで脚を使うとダメ、かといって早い上がりもダメです。
2年前のようにレコード勝ちで圧勝した時のように、スロー気味の流れで逃げて、ラストも高い水準でまとめられる馬。
トップスピードより、アベレージで高い水準を出す馬、と言えば伝わりやすいでしょうか。
早い時計はある馬なので、緩い流れになれば最後まで伸びるかと。
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