毎日王冠2013予想
毎日王冠 ステップと東京芝コース適性を重視。

軍神マルス
08期 予想歴15年

◎ショウナンマイティ
  6着/1人気

○コディーノ7着/2人
▲クラレント3着/5人
△ジャスタウェイ2着/6人


★傾向分析★
2008年 タイム 1'44"6 (良) 1FAve=11.62 3FAve=34.87
テン35.8-中盤35.0-上がり33.8 『加速』
1着スーパーホーネット・・・ロドリゴデトリアーノ×エルセニョール=ノーザンダンサー×レイズアネイティヴ 〔8-f〕 5-5
2着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 1-1
3着アドマイヤフジ・・・アドマイヤベガ×Be My Guest=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-l〕 3-3

2009年 タイム 1'45"3 (良) 1FAve=11.70 3FAve=35.10
テン35.8-中盤35.9-上がり33.6 『加速・中弛み』
1着カンパニー・・・ミラクルアドマイヤ×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 5-5
2着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 1-1
3着ハイアーゲーム・・・サンデーサイレンス×Law Society=サンデーサイレンス×リボー 〔12-e〕 8-8

2010年 タイム 1'46"4 (稍重) 1FAve=11.82 3FAve=35.47
テン35.5-中盤35.4-上がり35.5 『一貫』
1着アリゼオ・・・シンボリクリスエス×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔19〕 6-6
2着エイシンアポロン・・・Giant's Causeway×Sadler's Wells=ストームバード×サドラーズウェルズ 〔1-l〕 4-3
3着ネヴァブション・・・マーベラスサンデー×Mill Reef=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔14-f〕 8-8

2011年 タイム 1’46”7 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.57
テン36.1-中盤37.0-上がり33.6 『加速・中弛み』
1着ダークシャドウ・・・ダンスインザダーク×Private Account=サンデーサイレンス×ダマスカス 〔A4〕 9-9
2着リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕 3-3
3着ミッキードリーム・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔4-m〕 7-7

2012年 タイム 1’45”0 (良) 1FAve=11.67 3FAve=35.00
テン34.5-中盤35.1-上がり35.4 『前傾』
1着カレンブラックヒル・・・ダイワメジャー×Grindstone=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔25〕 3-3
2着ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕 8-9
3着タッチミーノット・・・ダンスインザダーク×Mr. Prospector=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-n〕 8-9

 基本は『加速』の流れで、徐々にスピードがあがり、残り4Fからの持続勝負。09年・11年は中盤が弛む『中弛み』の流れで、3Fの上がり勝負になり、その流れを得意とするサンデーサイレンス向きの流れに。対して07年・10年の『一貫』や12年の『前傾』の年は、ロングスパートの傾向と考える。
 展開は開幕週ということもあり、逃げ・先行馬が有利。ただ東京芝1800mということなので、逃げ残りが難しいようで、好走の可能性が高いのは先行馬。
だが過去の連対馬は差し・追込もいて、馬番は内枠が多いので内枠の差し馬はまだ狙えると思います。

 血統の傾向は、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多く、ダンスインザダーク、ディープインパクト、アドマイヤベガ、マーベラスサンデーなどの好走から、スタミナ型に向くと考えます。
またトニービン系も好走が多く、アドマイヤベガやタニノギムレットなどトニービン系の特徴を内包するタイプも好走が多く、欧州型スタミナ血統向きの傾向。欧州型スタミナタイプは持続型に強い特性があり、向いていると考えます。
 欧州型スタミナ血統という点では、大系統ノーザンダンサー系(=サドラーズウェルズ系、ノーザンテースト系、ニジンスキー系など)も相性良し。

 牝系の傾向は、No.〔4〕の牝系が好走馬が多いです。No.〔4〕の牝系は、古馬にて本格化するタイプが多く、前走で好走している馬ならなお良し。
No.〔1〕や〔5〕や〔8〕も複数好走馬がいます。
分枝記号は、d・f・h・lが複数好走馬がいます。

 また過去に連対した馬は、着順を下げる傾向があります(=エイシンプレストン:01年1着→03年3着、バランスオブゲーム:03年1着→05年4着、テレグノシス:04年1着→05年2着→06年6着、ローエングリン:04年2着→06年3着、ウオッカ:08年2着→09年2着、エイシンアポロン:10年2着→11着4着など)。そのため老馬の法則は活きると思います。
 逆に以前に毎日王冠で負けた馬が、本格化で巻き返すことはありますが、着順は下げています(ダイワメジャー:05年5着→06年1着→07年3着)。

 それから近年はマイルGⅠ好走馬の好走が多く、安田記念やマイルCSや朝日杯FSや桜花賞などいろいろなマイルGⅠ好走歴のある馬が好走しやすい傾向。このレースはややマイラー寄りの適性が必要と思われる。

 ステップの傾向としては、前走安田記念からの休み明けでの好走が多い。特に上位好走馬でマイルGⅠ好走歴があるような馬なら要注意。
前走宝塚記念からのステップ馬なら、5着前後からの好走が多いようです。

★予想★
毎日王冠のポイントは、
①開幕週の馬場にて、前に位置する馬の好走が多い。しかし直線の長い東京芝コースなので、逃げ馬は厳しい傾向。中心は内枠の先行馬。
②スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。
③欧州スタミナ型血統もポイント。トニービン系や大系統ノーザンダンサー系にも注目。
④芝1600mや芝1800m重賞好走歴のある3歳馬は特注。特にマイルGⅠ好走馬なら信頼性が高い。
⑤古馬もマイルGⅠ好走歴のある馬に注目。
⑥安田記念からのステップ馬は好走が多い。
⑦宝塚記念からのステップ馬は5着前後の馬の好走が多い。
⑧新潟記念好走馬にも注目。
⑨老馬の法則が活きる。前年好走馬は着順を下げることが多い。

◎ショウナンマイティ・・・マンハッタンカフェ×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔4-k〕
 前走安田記念2着(=東京芝1600m:0.0秒差)。東京芝コースは(0-1-0-1)、芝1800m戦は(2-2-0-0)。今回は約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(2-1-1-0)と苦にしない馬で、前走安田記念では初の芝1600m戦でも好走して、能力の高さを証明。前走よりも距離が少しでも延びるのはプラス要因と考え、またステップ的にも好走が期待できる馬と考えて、堅軸と考えて評価する。
 マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。

○コディーノ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-d〕
 前走ダービー9着(=東京芝2400m:0.5秒差)。東京芝コースは(1-0-0-1)、芝1800m戦は(3-0-0-0)。12年朝日杯FS2着馬でマイルGⅠ好走歴があり、芝1800mは12年札幌2歳S1着・12年東京スポーツ杯2歳S1着と重賞好走歴もあり、傾向的には好走が期待できる3歳馬と考えて対抗評価に。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

▲クラレント・・・ダンスインザダーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕
 前走エプソムC1着(=東京芝1800m)。東京芝コースは(3-0-1-3)、芝1800m戦は(1-0-0-1)。今回は約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(1-0-0-1)と好走歴はあり、また東京芝コースは12年NHKマイルC3着・12年富士S1着・13年東京新聞杯1着・13年エプソムC1着と重賞好走も多く、東京芝コースが得意な馬にて、好走に期待して評価する。
 ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞で産駒が好走することが多いのも特徴。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としてもここ一番で凄味を見せる血統。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕
 前走関屋記念2着(=新潟芝1600m:0.2秒差)。東京芝コースは(0-2-0-4)、芝1800m戦は(0-2-0-2)。12年毎日王冠2着・13年エプソムC2着と東京芝1800mでの重賞好走が多い馬で、近走の内容からも本格化が伺え、リピーターとしての好走が期待できる馬と考えて、連下候補に評価する。
 ハーツクライ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合なので、母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。またハーツクライ産駒は3歳秋シーズンに身が入る成長力を有していて(=11年菊花賞2着ウインバリアシオン、11年秋華賞2着キョウワジャンヌなど)、成長力には期待が出来る。母父Wild Againはニアークティック系で、ワイルドアゲイン×リボー系という男臭い血統。ペースの緩まないダートがベストで、強気で前にて勝負すると強い反面、たるいペースでは詰めの甘さを出す欠点もある。しかしダートの走りは堅実で、道悪や時計のかかる馬場ならなお良い。ジワジワと成長し、ひとたび本格化するとその部門のヌシ的な存在となり、高齢でも力の衰えは少ない。パワフルな先行力があり、一方で差しに構えると良い脚を使う。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。


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毎日王冠2013回顧
毎日王冠 天皇賞秋に向けて②。

軍神マルス
08期 予想歴15年

次走狙い:エイシンフラッシュ
次走狙い:ジャスタウェイ


2013年 タイム 1’46”7 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.57

ラップ
①13.0-②11.0-③11.5-④12.7-⑤12.6-⑥12.6-⑦11.1-⑧10.9-⑨11.3
1FAveとの誤差
①+1.1 ②-0.9 ③-0.4 ④+0.8 ⑤+0.7 ⑥+0.7 ⑦-0.8 ⑧-1.0 ⑨-0.6
テン35.5-中盤37.9-上がり33.3 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着エイシンフラッシュ・・・King’s Best×Platini=キングマンボ×ハンプトン 〔8-a〕 4-4
2着ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕 5-5
3着クラレント・・・ダンスインザダーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕 1-1

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着エイシンフラッシュは、前走クイーンEC3着(=香港芝2000m:0.3秒差)からの約5か月半の休み明けでの好走。東京芝コースは(2-0-0-5)、芝1800m戦は(0-0-1-2)でした。休み明けは(1-1-3-4)と比較的好走の多い馬ではあったが、6歳で58kgの斤量を背負っての好走である点からも、まだまだ衰えの少ないトップクラスの能力を持っている馬と反省したい。12年天皇賞秋1着(=東京芝2000m)や10年ダービー1着(=東京芝2400m)と東京芝コースでここ一番で怖い馬でもあったし、また人気がやや落ちて伏兵の立場の時に好走の多い馬でもあるので、今回の人気では侮っていけない馬だったと考える。次走は人気になるかもしれないが、末脚もまだまだ衰えていないし、好走は十分可能と考えて期待するが、天皇賞秋では「老馬の法則」が立ちはだかると思うので、軸としてよりは連下候補と考えたい。
 King's Best産駒はキングマンボ系で、全体的なスピードを武器に距離は問わず淀みないペース向きの自力勝負血統。キングマンボ系なので2歳戦から走れる仕上がりの早さを持ち合わせるが、3歳春クラシックシーズンまでは詰めの甘い点がある。ダービーの時期は実が入る時期でもあり、それ以降に本格化を始め成長力は十分。キングマンボ系は、レコード決着のようなスピード競馬にも対応可能な上、道悪馬場も得意な進化系。距離の融通性も持ち合わせている。母父Platiniはハンプトン系で、重厚なドイツ血統でのスタミナ型のタイプ。ハンプトン系はスタミナの鬼。肉体的にも精神的にもタフで、2400mに強いが、マイラーも排出。使われながら成長し、一度強くなるとその能力を維持して安定する。
 No.〔8〕の牝系は、早い時期から走るが人気を背負うと少し信頼性に欠ける点がある。小回りコースよりは広いコース向き。3歳春シーズンよりも秋シーズンに期待が出来る成長力を秘めた牝系で古馬にて本格化する。また叩き良化型が多い。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。

2着ジャスタウェイは、前走関屋記念2着(=新潟芝1600m:0.2秒差)からの好走。東京芝コースは(0-2-0-4)、芝1800m戦は(0-2-0-2)でした。12年毎日王冠2着・13年エプソムC2着と東京芝1800mでの重賞好走が多い馬で、近走の内容からも本格化が伺え、リピーターとしての好走が期待できる馬と考えて、連下候補に評価し、結果2着好走。やはり本格化と思われるハーツクライ産駒にて、天皇賞秋に好相性のサンデーサイレンス×トニービン配合を有した馬としても好走に期待したい。芝2000mでは(0-0-1-2)と距離延長に対しては不安はあるのだが、今の充実度からはこなせると期待したい。ただし詰め甘にて、2・3着の多い馬でもあり、こちらも連下候補と考えるべきかもしれません。
 ハーツクライ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合なので、母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。またハーツクライ産駒は3歳秋シーズンに身が入る成長力を有していて(=11年菊花賞2着ウインバリアシオン、11年秋華賞2着キョウワジャンヌなど)、成長力には期待が出来る。母父Wild Againはニアークティック系で、ワイルドアゲイン×リボー系という男臭い血統。ペースの緩まないダートがベストで、強気で前にて勝負すると強い反面、たるいペースでは詰めの甘さを出す欠点もある。しかしダートの走りは堅実で、道悪や時計のかかる馬場ならなお良い。ジワジワと成長し、ひとたび本格化するとその部門のヌシ的な存在となり、高齢でも力の衰えは少ない。パワフルな先行力があり、一方で差しに構えると良い脚を使う。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。

3着クラレントは、前走エプソムC1着(=東京芝1800m)からの好走。東京芝コースは(3-0-1-3)、芝1800m戦は(1-0-0-1)でした。今回は約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(1-0-0-1)と好走歴はあり、また東京芝コースは12年NHKマイルC3着・12年富士S1着・13年東京新聞杯1着・13年エプソムC1着と重賞好走も多く、東京芝コースが得意な馬にて、好走に期待して評価し、結果3着好走。これまで好走は東京芝コースや京都芝コースという広いコースでの好走が多い馬だが、本馬は次走はマイルCSに直行のようで、京都芝コースもこなせる馬として好走に期待したい。
 ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞で産駒が好走することが多いのも特徴。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としてもここ一番で凄味を見せる血統。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

毎日王冠のポイントは、
①開幕週の馬場にて、前に位置する馬の好走が多い。しかし直線の長い東京芝コースなので、逃げ馬は厳しい傾向。中心は内枠の先行馬。
②スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。
③欧州スタミナ型血統もポイント。トニービン系や大系統ノーザンダンサー系にも注目。
④芝1600mや芝1800m重賞好走歴のある3歳馬は特注。特にマイルGⅠ好走馬なら信頼性が高い。
⑤古馬もマイルGⅠ好走歴のある馬に注目。
⑥安田記念からのステップ馬は好走が多い。
⑦宝塚記念からのステップ馬は5着前後の馬の好走が多い。
⑧新潟記念好走馬にも注目。
⑨エプソムC好走馬にも注目。東京芝コース巧者なら期待大。
⑩老馬の法則が活きる。前年好走馬は着順を下げることが多い。


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