菊花賞2013予想
菊花賞 エピファネイア1強!

軍神マルス
08期 予想歴15年

◎エピファネイア
  1着/1人気

○ラストインパクト4着/8人
▲サトノノブレス2着/5人
△ヤマイチパートナー10着/9人


★傾向分析★
2008年 タイム 3'05"7 (良) 1FAve=12.38 5FAve=61.90
テン5F58.8-中盤5F66.7-上がり5F60.2 『前傾・中弛み』
1着オウケンブルースリ・・・ジャングルポケット×Silver Deputy=グレイソヴリン×ヴァイスリージェント 〔13-c〕 10-2
2着フローテーション・・・スペシャルウィーク×リアルシャダイ=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-c〕 13-18
3着ナムラクレセント・・・ヤマニンセラフィム×サクラショウリ=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-a〕 3-2

2009年 タイム 3’03”5 (良) 1FAve=12.23 5FAve=61.17
テン5F59.9-中盤5F63.2-上がり5F60.4 『前傾・中弛み』
1着スリーロールス・・・ダンスインザダーク×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔7-d〕 5-4
2着フォゲッタブル・・・ダンスインザダーク×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔8-f〕 9-7
3着セイウンワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3-l〕 9-7

2010年 タイム 3'06"1 (良) 1FAve=12.41 5FAve=62.03
テン5F61.0-中盤5F64.5-上がり5F60.6 『中弛み』
1着ビッグウィーク・・・バゴ×サンデーサイレンス=レッドゴッド×サンデーサイレンス 〔2-u〕 2-2
2着ローズキングダム・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-w〕 10-10
3着ビートブラック・・・ミスキャスト×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔22-a〕 3-3

2011年 タイム 3’02”8 (良) 1FAve=12.19 5FAve=60.93
テン5F60.6-中盤5F62.1-上がり60.1 『加速・中弛み』
1着オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 6-3
2着ウインバリアシオン・・・ハーツクライ×Storm Bird=サンデーサイレンス×ストームバード 〔19-c〕 16-14
3着トーセンラー・・・ディープインパクト×Lycius=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 8-6

2012年 タイム 3’02”9 (良) 1FAve=12.19 3FAve=60.97
テン5F60.9-中盤5F61.2-上がり5F60.8 『一貫』
1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 4-2
2着スカイディグニティ・・・ブライアンズタイム×ノーザンテースト=ロベルト×ノーザンテースト 〔2-c〕 7-4
3着ユウキソルジャー・・・トーセンダンス×オースミタイクーン=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔16-b〕 12-10

 5F分割で考えると、『前傾』『加速』と年によって違いはあるが、必ず中盤が弛む『中弛み』であること。3000mへの距離に全馬が距離適性で不安があるからなのであろう。
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
 展開上では有利なはずの追込は難しく、長距離戦ということもあり比較的前に位置して展開しないとダメな傾向。

 『前傾』(=02年、04年、06年、08年、09年)は、追込→差しに捲った馬が連対。追込は届かないが早めに捲って動けるスタミナがあれば好走可能。展開上(『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎)、差しも有利ですが捲れる脚は必要。

 『加速』(=00年、01年、05年、11年)は、差し・追込は展開上不利な位置取り(『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×)で、逃げ・先行が好走。ここでも差し→先行と捲り気味に動いたタイプは好走。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系の好走が多いですが、母系がポイント。母系にニジンスキー系、サドラーズウェルズ系など欧州スタミナ型血統が入っている馬が好走多し。またサッカーボーイ系(=ファイントップ系)も菊花賞馬2頭輩出で注目の血統です。
ダンスインザダークは母父マルゼンスキー(=ニジンスキー系)、エルコンドルパサーは母父サドラーズウェルズ。リンカーンの母系はトニービン×サドラーズウェルズだし、ドリームパスポートの母系は、トニービン×ディクタス(=ファイントップ系)。
 他に目立つ血統は、ロベルト系。ブライアンズタイムも菊花賞連対馬を多く排出しています。
とにかく過去に好走馬を出している血統には、要注意。また近年は母父サンデーサイレンスが好走中(=06年1着ソングオブウインド、07年1着アサクサキングス、09年3着セイウンワンダー、10年1着ビッグウィークなど)で、これも要注意。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔4〕〔9〕〔16〕の牝系が好走が多い。
No.〔1〕の牝系は、上がり馬よりも春のクラシック路線ですでにオープン戦や重賞で好走していた馬(=00年3着エリモブライアン、03年1着ザッツザプレンティ・2着リンカーン・3着ネオユニヴァース、05年3着ローゼンクロイツ、06年2着ドリームパスポート、10年2着ローズキングダムなど)が好走しやすい。
No.〔4〕の牝系は、№.〔1〕と同じく上がり馬よりも春のクラシック路線ですでにオープン戦や重賞で好走していた馬(=00年1着エアシャカール、02年2着ファストタテヤマ・3着メガスターダム、07年1着アサクサキングスなど)が好走しやすい。
No.〔9〕の牝系は、クラシックでの好走もあるが本格化してセカンドステージに入ると好走しやすい傾向(=06年1着ソングオブウインド、07年2着アルナスライン、08年2着フローテーションなど)。
No.〔16〕の牝系は、距離が延びて本領発揮型のステイヤータイプ(=01年1着マンハッタンカフェ、02年1着ヒシミラクル、05年2着アドマイヤジャパン、08年3着ナムラクレセント、12年1着ゴールドシップ・3着ユウキソルジャーなど)。
分枝記号は、c記号が良く好走していて、高い心肺能力を持ち開幕週や最終週での持久力勝負に強い特性が活きているものと思われます。

 ステップの傾向は、前走神戸新聞杯組が好走馬が多く、近年は好走馬を素直に評価するのがポイント。
セントライト記念好走馬は菊花賞適性と違うので過信は禁物。内容を考えて取り捨てを考えることが必要。
また裏路線からの鮮度の高い上がり馬には注意。

 また菊花賞でとても大切なことは、内枠有利ということ。距離が3000mなので外を回ることでさらに距離を多く走ることは不利。先行するならまだ好走可能ですが、テンでダッシュしなければならない点は不利。外枠の差し馬は不利が多いと考えて良いかと思います。内枠の差し馬なら、直線で前が開けば好走可能。

★予想★
菊花賞のポイントは、
①『中弛み』が基本。前につけられる経済コースを通れる馬が好走しやすく、4コーナー5番手以内が好走しやすい。
②スタミナ型サンデーサイレンス系重賞。ロベルト系も好相性。非サンデーサイレンス系配合馬は割引。
③No.〔1〕〔2〕〔4〕〔9〕〔16〕の牝系は好走しやすい。前走トライアル好走のNo.〔16〕の牝系は特注。
④神戸新聞杯好走馬で、ダービー上位好走馬なら堅軸となる。神戸新聞杯で4着前後でキレ負けした馬なら、反撃可能。
⑤セントライト記念組は、時計の速いレースでの好走馬は中距離のスペシャリストなので軽視すべき。
⑥裏路線の鮮度の高い馬は要注意。
⑦内枠有利。最内枠の馬は特注。

◎エピファネイア・・・シンボリクリスエス×スペシャルウィーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔16-a〕
 前走神戸新聞杯1着(=阪神芝2400m)。京都芝コースは(2-0-0-0)、芝3000m戦は初。13年皐月賞2着・ダービー2着と春準2冠馬にて、能力の高さはすでに証明済。芝2400mで(1-1-0-0)とある程度のスタミナも有しているので、不安点は少ない。今回は人気馬だが、内枠にて前に壁も作れると思うし、距離ロスも少なく走れる点をプラス要因と考えて好走必至と考えて評価する。
 シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳春の時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。本馬の配合はシンボリクリスエス×スペシャルウィーク配合だが、父と母父を入れ替えた配合馬と考えた方がしっくりくるように思います(=父の特性も出ているが、より母父が強調されたタイプに思います)。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。菊花賞では、No.〔16〕の牝系からは12年1着馬ゴールドシップなどが好走していて、距離延長が得意なスタミナ豊富な牝系でもあり、死角は少ないと思われる。また前走好走時よりも、叩いた効果も出てくると思うので、好走必至と考える。

○ラストインパクト・・・ディープインパクト×ティンバーカントリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔13-a〕
 前走神戸新聞杯7着(=阪神芝2400m:1.0秒差)。京都芝コースは(1-0-0-1)、芝3000m戦は初。前走神戸新聞杯はレース前に落鉄があり、打ち換えに時間がかかりイレ込んでしまって凡走したようで、先行することの多い馬が後方に位置してしまったレースにて、今回は反撃可能と考えて好走に期待する。外枠の分は割り引いたが、本来は先行することの多い馬にて、先手を取って内に潜り込むレースを期待する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ティンバーカントリーはミスプロ系で、ミスプロ系は本来軽いスピード型が多いのだが、ティンバーカントリーは異色の存在でズブくてゴツくスタミナが豊富。芝でもジリ脚のステイヤーを輩出(=トウショウナイトなど)。前にて押し切れる中山コースや札幌コースなど小回りに向き、エンジンが掛かるとパワフルに伸びてくる。早めに仕掛けるマクリも得意で、コーナー4つのコース向き。下手に脚を溜めると持ち味が活かせず、積極的に動いてこそのタイプ。
 No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

▲サトノノブレス・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔9-f〕
 前走神戸新聞杯3着(=阪神芝2400m:0.5秒差)。京都芝コースは(1-0-0-1)、芝3000m戦は初。先行力もあり、菊花賞で好走の多いトニービン系を母父に有している点もプラス要因と考え、本馬も外枠の馬だが、先手を取って内に潜り込むようなレースに期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父トニービンはグレイソヴリン系で、母父としては万能血統。長距離を好走できるスタミナ、競っての底力、成長力などを補完する。強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性も持っている。一度上昇して連続好走中なら、一定期間は期待出来る。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△ヤマイチパートナー・・・サムライハート×リアルシャダイ=サンデーサイレンス×ロベルト 〔3-l〕
 前走神戸新聞杯10着(=阪神芝2400m:1.2秒差)。京都芝コースは(0-1-0-2)、芝3000m戦は初。芝2600mでの好走歴があり、ステイヤータイプの馬にて、血統的にもトニービン系とリアルシャダイと菊花賞に縁のある血統配合馬にて、好走に期待して評価する。内枠の先行馬という点でも好走の可能性は十分にあると考える。
 サムライハート産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライやミスキャストと同じサンデーサイレンス×トニービン配合。芝の1600m~2400m向きで、末脚のキレ味が武器で、スローな流れからじっくり助走をつけて末脚を使う競馬に向く。その分勝ちきれずに着を重ねるタイプも多くなりそうだが、成長力はある。勝ち味に遅いが底力はあり、いきなり重賞でも通用する怖さを有する。母父リアルシャダイはロベルト系で、多少のジリっぽさがあるものの消耗戦となれば一気に台頭するステイヤー血統。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富で、東京コースなど広いコースでの好走が多い牝系でもある。スタミナは豊富。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。


tipmonaとは?

菊花賞2013回顧
菊花賞 JC&有馬記念に向けて①。

軍神マルス
08期 予想歴15年

次走狙い:エピファネイア
次走狙い:サトノノブレス


2013年 タイム 3’05”2 (不良) 1FAve=12.35 5FAve=61.73

ラップ
①13.0-②12.5-③11.7-④12.3-⑤11.7-⑥12.1-⑦13.0-⑧12.7-⑨12.6-⑩12.6-⑪12.8-⑫12.1-⑬12.0-⑭11.8-⑮12.3
1FAveとの誤差
①+0.6 ②+0.1 ③-0.7 ④-0.1 ⑤-0.7 ⑥-0.3 ⑦+0.6 ⑧+0.3 ⑨+0.2 ⑩+0.2 ⑪+0.4 ⑫-0.3 ⑬-0.4 ⑭-0.6 ⑮-0.1
テン5F61.2-中盤5F63.0-上がり5F61.0 『中弛み』

『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着エピファネイア・・・シンボリクリスエス×スペシャルウィーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔16-a〕 2-2
2着サトノノブレス・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔9-f〕 6-4
3着バンデ・・・Authorized×Priolo=サドラーズウェルズ×ノーザンダンサー 〔1-n〕 1-1
4着ラストインパクト・・・ディープインパクト×ティンバーカントリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔13-a〕 3-3
5着ケイアイチョウサン・・・ステイゴールド×シンボリクリスエス=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-i〕 12-13

流れは、テン-上がりのラップ差は少ないが速い流れで、中盤のみ弛む『中弛み』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで追込、先行・差しには厳しい流れと考える。だが不良馬場ということもあり、しかも長距離戦にて追込が届くのは至難の業にて、前にて展開した馬が好走しやすい状態だったと考えるが、好走したタイムは良馬場で行われた近年の菊花賞と比較して遜色ないタイムであったことから、レースのレベルは高いと考えられ、好走した上位馬は高く評価したい。

1着エピファネイアは、前走神戸新聞杯1着(=阪神芝2400m)からの好走。京都芝コースは(2-0-0-0)、芝3000m戦は初でした。13年皐月賞2着・ダービー2着と春準2冠馬にて、能力の高さはすでに証明済。芝2400mで(1-1-0-0)とある程度のスタミナも有しているので、不安点は少ない。今回は人気馬だが、内枠にて前に壁も作れると思うし、距離ロスも少なく走れる点をプラス要因と考えて好走必至と考えて評価し、結果1着好走。ダービー好走→神戸新聞杯好走馬は、菊花賞では崩れず好走することが多く、本馬はこの傾向的にも堅軸として評価できる馬でした(=10年2着ローズキングダム、11年1着オルフェーブル・2着ウインバリアシオンなどが好走)。秋シーズンになり、精神面の成長がみられるようで、正攻法で前々で展開してそのまま押し切る内容で、2着馬サトノノブレスに0.8秒差をつける圧勝。世代トップクラスの能力を発揮しての好走で、今後JCでも有馬記念でも古馬と互角に戦えると思える内容にて、今後の活躍と成長に期待します。牝系からも次走でさらに上昇の余地のある叩き良化型の特性にも期待します。
 シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳春の時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。本馬の配合はシンボリクリスエス×スペシャルウィーク配合だが、父と母父を入れ替えた配合馬と考えた方がしっくりくるように思います(=父の特性も出ているが、より母父が強調されたタイプに思います)。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

2着サトノノブレスは、前走神戸新聞杯3着(=阪神芝2400m:0.5秒差)からの好走。京都芝コースは(1-0-0-1)、芝3000m戦は初でした。先行力もあり、菊花賞で好走の多いトニービン系を母父に有している点もプラス要因と考え、本馬も外枠の馬だが、先手を取って内に潜り込むようなレースに期待して評価し、結果2着好走。前走神戸新聞杯3着は1・2着馬にはキレ負けしていた感じだったが、この手のタイプが菊花賞で反撃が可能な馬。傾向的にも侮ってはいけない馬だったと反省する。秋シーズンになり、スタミナを活かせる中長距離で成績が安定してきた馬にて、今後の成長には期待したい馬と考える。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父トニービンはグレイソヴリン系で、母父としては万能血統。長距離を好走できるスタミナ、競っての底力、成長力などを補完する。強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性も持っている。一度上昇して連続好走中なら、一定期間は期待出来る。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

3着バンデは、前走1000万条件戦兵庫特別1着(=阪神芝2400m)からの好走。京都芝コースは初で、芝3000m戦も初でした。長距離戦の芝2600mでは好走があった馬でスタミナの裏付けは他馬よりもあった馬でしたが、今回展開に恵まれた逃げ馬ではあったが、不良馬場で道中18着に沈んだネコタイショウに絡まれつつ逃げ粘った内容での3着好走は評価したい。あらためてスタミナのある馬と証明したので、ステイヤーズSなどに向く、今後の長距離戦が楽しみな馬と考え、成長に期待したい。
 Authorized産駒はサドラーズウェルズ系で、底力を要求される厳しい展開や消耗戦には強い血統だが、スローの決め手勝負になると苦戦する。サドラーズウェルズ系なので、芝の道悪は時計がかかるだけに望むところ。母父Prioloはノーザンダンサー系で、中距離を基本とし、展開次第ではマイル戦でも通用する芝向き血統。斬れよりも良い脚を長く使うタイプだけに、厳しい流れの方が合う。使われながら良くなり、本格化すると安定した成績を残せる。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

4着ラストインパクトは、前走神戸新聞杯7着(=阪神芝2400m:1.0秒差)からの好走。京都芝コースは(1-0-0-1)、芝3000m戦は初でした。前走神戸新聞杯はレース前に落鉄があり、打ち換えに時間がかかりイレ込んでしまって凡走したようで、先行することの多い馬が後方に位置してしまったレースにて、今回は反撃可能と考えて好走に期待し、結果4着好走。外枠の分は割り引いたが、本来は先行することの多い馬にて、先手を取って内に潜り込むレースを期待したが、やはり外枠の分詰め切れずの結果と思われ、やはり内を回れる馬を菊花賞ではより重視したいと反省する。2着馬サトノノブレスとは13年青葉賞や神戸新聞杯の上がりなどから、適性の似た馬だったので好走に期待したのだが、もう少し内枠だったならと残念です。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ティンバーカントリーはミスプロ系で、ミスプロ系は本来軽いスピード型が多いのだが、ティンバーカントリーは異色の存在でズブくてゴツくスタミナが豊富。芝でもジリ脚のステイヤーを輩出(=トウショウナイトなど)。前にて押し切れる中山コースや札幌コースなど小回りに向き、エンジンが掛かるとパワフルに伸びてくる。早めに仕掛けるマクリも得意で、コーナー4つのコース向き。下手に脚を溜めると持ち味が活かせず、積極的に動いてこそのタイプ。
 No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

5着ケイアイチョウサンは、前走セントライト記念5着(=中山芝2200m:0.3秒差)からの好走。京都芝コースは初で、芝3000m戦も初でした。前走セントライト記念組は、好走馬よりも3~5着くらいにちょい負けした馬の方が期待値が高い。本馬はその傾向に合致していたうえ、最内枠の馬で、かつ内枠の成績が良いステイゴールド産駒。条件的には好走する材料は多かったが、この不良馬場と長距離戦ということでは後方から届くのは至難の業。5着好走は善戦したと評価したい。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳春の時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号iは、かなり一本調子なタイプで器用な脚に欠けるが小回りコースなら開幕週などが狙い目のタイプ。

菊花賞のポイントは、
①『中弛み』が基本。前につけられる経済コースを通れる馬が好走しやすく、4コーナー5番手以内が好走しやすい。
②スタミナ型サンデーサイレンス系重賞。ロベルト系も好相性。非サンデーサイレンス系配合馬は割引。
③No.〔1〕〔2〕〔4〕〔9〕〔16〕の牝系は好走しやすい。前走トライアル好走のNo.〔16〕の牝系は特注。
④神戸新聞杯好走馬で、ダービー上位好走馬なら堅軸となる。神戸新聞杯で4着前後でキレ負けした馬なら、反撃可能。
⑤セントライト記念組は、時計の速いレースでの好走馬は中距離のスペシャリストなので軽視すべき。
⑥裏路線の鮮度の高い馬は要注意。
⑦内枠有利。最内枠の馬は特注。
⑧馬場悪化ならより、長距離戦なので前に位置する馬をより重視すること。


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