ジャパンカップ2013予想
反逆のルルーシュ

のび犬
10期 予想歴10年

◎ルルーシュ
  6着/6人気

○ジェンティルドンナ1着/1人
▲ゴールドシップ15着/2人
△アドマイヤラクティ4着/4人


◎ルルーシュ
○ジェンティルドンナ
▲ゴールドシップ
△アドマイヤラクティ

データで絞ると全馬消えてしまうので、私のもう一つの予想ファクター「ノビノビ指数」を重視して予想を組み立てました。
「ノビノビ指数」は計算式・基準タイム共に私のオリジナルで、上がり3Fのタイムを重視したスピード指数です。あまり精度は高くないと思いますが、データだけではカバーできない「能力の違い」を自分の物差しで測りたいと考えて作りました。
以下が、ジャパンカップの参考レースのノビノビ指数です。

  ノビノビ指数 展開指数 馬場補正値
秋天12  100  -1.4  -9
アル共12 126  1.5  0
JC12   120  1.1  -8
有馬12  119  0.5  9
宝塚   107  -1.7  19
毎日王冠 110  2.3  -6
京大典  109  0.8  -22
秋天  120  -0.1  0
アル共  111  1  -1
エリ女  104  2.8  30

展開指数というのは全体のタイムと上がり3Fタイムの比較でペースを判断する物差しで、馬場補正値は馬場差のことです。小さくなるほどハイペース・高速馬場ということを表しています。
私の指数では去年のアルゼンチン共和国杯が126でトップなんですね。正直、馬場補正値0というのは相当怪しいのですが、仮に去年のJCと同じ馬場だったとして補正をしても118とかなり高い指数となります。
今回人気になるジェンティルドンナは去年のJCで120を出しているものの、今年は宝塚102、秋天113。エイシンフラッシュは去年の天皇賞が100、毎日王冠、今年の天皇賞が共に110。ゴールドシップも宝塚は圧勝に見えて107、京都大賞典も107。よって、去年のアルゼンチン共和国杯の勝ち馬は、能力的に人気馬を上回っている可能性があります。

本命はルルーシュ。
かなり精度が怪しい指数で本命に抜擢しましたが、推せる理由はそれだけではありません。

まず、最近になってアルゼンチン共和国杯が出世レースになっており、出世した馬がジャパンカップで好走しています。スクリーンヒーロー、トーセンジョーダン、ジャガーメイル、4着でしたがトレイルブレイザー。ルルーシュもその仲間に入れるポテンシャルを持っていると思います。

第二にコース適正。府中では4-2-1-0と崩れていません。しかも、1600~2500mという幅広い距離で好走しています。マイルをこなした実績があり、「全ての馬は本質的にマイラー」でお馴染みの藤沢厩舎ということで、スピードは十分。2度の坂越えでスタミナが問われる2500mよりも2400mの方が向くのではないかと考えています。

第三にローテーション。今年はAJCC以外の3戦は全て休み明け。叩いての今回は上積みが見込めるのではないでしょうか。

最後に脚質。先行して早めに抜け出して凌ぎ切るこの馬の走りが、内伸び前残りの今の府中にはベストマッチ。完璧にはまれば一発あると思いますし、最近調子の良い福永騎手の手綱捌きに期待です。

対抗はジェンティルドンナ。
データ的には一番マシといった感じです。
今年は未勝利で、調教もいまいちなので不安も大きいですが、この馬もルルーシュと同じで今年の3戦は全て休み明け。そもそもこの馬は新馬で負け、チューリップ賞で負け、叩き3走目のオークス、ジャパンカップで激走と叩き良化の気があり、秋天を叩いて臨む今回は本来の強さを取り戻す可能性もあります。

三番手はゴールドシップ。
4歳牡馬の大将格は買っておくべきレースだと思っているので。
ただ、この馬の強さは「他の馬が力を出せないような条件でも苦にしない」ところだと思うので、どの馬も走りやすい高速馬場では絶対の信頼は置けないと思います。この馬が高速馬場で走れないのではなく、他の馬にスムーズに走られると勝ちきれるほどのスピードはないと評価しています。

押さえにアドマイヤラクティ。
前走ルルーシュに先着しているので押さえます。
ただ、この馬はダイヤモンドSを勝ち、春天で4着に来ているようにスタミナ満点のタイプで、2500mから2400mになることでスピード不足が露呈する可能性もありそうです。
また、脚質的にもスローが濃厚で内伸び前残りの馬場となると、前走のような競馬では届かない可能性があります。
アルゼンチン共和国杯で2、3着ではありましたが、ルルーシュとこの馬は一緒に来ないような気がします。ルルーシュが沈むようなレース展開なら一発あるかもと思っています。


買い目

馬連6・7・11・13BOX
ワイド11-7・13

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秋競馬が始まるころには「女王ジェンティルドンナ、凱旋門賞を勝ったオルフェーヴル、それに肉薄したキズナ、そのライバルエピファネイア、葦毛の怪物ゴールドシップ、関東総大将フェノーメノ、海外からはキングジョージを驚異のレコードで勝ったノヴェリストとかいろいろ来て、ジャパンカップは凄いメンバーになりそうだ」なんて妄想していましたが、1頭回避、2頭回避……で、寂しいメンバーになってしまいましたね。

まずは過去10年の傾向で絞っていきます。

【騎手・調教師】
岩田が3-1-1-1と素晴らしい成績。それに2勝の武豊、1勝のルメール、ペリエ、デットーリ、M.デムーロら外国人騎手が続く。松田博、橋口、角居、藤沢厩舎が複数の好走馬を出している。特に松田博厩舎は2-2-0-3、角居厩舎は1-1-4-4と好成績。岩田・松田博のコンビは2-1-0-0と連対率100%。
→岩田騎手騎乗のヴィルシーナに注目。

【年齢】
3、4歳が中心。6歳以上は1-1-1-45と不振。
→エイシンフラッシュ、トーセンジョーダン、シメノン、スマートギア、ジョシュアツリーは減点。

【牝馬】
牝馬は3-1-3-16で3年連続1位入線中。好走馬は全てGⅠ馬で、勝った馬は全て東京2400のGⅠを勝っていた。3着だったレッドディザイアもオークスでハナ差の2着。例外は外国馬ウィジャボードのみ。
→GⅠ未勝利のデニムアンドルビーは実績が足りないか。

【脚質】
差しが8勝で中心。逃げは1-0-0-9で勝ったのはタップダンスシチーのみ。追い込みは0-2-3-39と勝ちきれない。前走脚質も差しが中心。先行していた馬は0-1-2-21と勝ちきれない。
→前走先行していたジェンティルドンナ、ルルーシュ、ゴールドシップは勝ちきれないかも?

【血統】
サンデー系が好成績。複数の好走馬を出しているのはダンスインザダーク(0-1-1-5)で、好走した2頭はその年の菊花賞馬。次いでミスプロ系(特にキングマンボ系)とロベルト系。他にはジャングルポケットが0-2-1-8と勝ちきれないながらも3頭の好走馬を出している。母父サンデーが3-1-1-12、単回収値357、複回収値175と好成績。サンデー系×ミスプロ系、ミスプロ系×サンデー系の配合が好成績。
→サンデー系×ミスプロ系の配合馬、ヴィルシーナ、ナカヤマナイト、ファイヤー、デニムアンドルビーに注目。

【間隔】
2週以下、10週以上は好走なし。休み明け4戦以上は不振。
→中1週のエリ女組とスマートギアは減点。休み明け4戦以上のアンコイルド、ファイヤー、シメノン、ジョシュアツリーは減点。

【前走着順】
連対馬の17/20が前走4着以内。二桁着順は好走なし。5着以下から巻き返したのは秋天で差し・追い込みで負けた馬と、凱旋門賞帰りのヴィクトワールピサと外国馬のアルカセット。
→二桁着順のヴィルシーナ、トーセンジョーダン、ドゥーナデンは消し。京都大賞典5着だったゴールドシップも巻き返しは難しい?

【前走着差】
ジャガーメイル(秋天9着・1.3差)以外は0.9差以内。
→ナカヤマナイト、アンコイルド、エイシンフラッシュ、トーセンジョーダン、ドゥーナデン、ヒットザターゲットは減点。

【前走人気】
前走1番人気が6-1-4-11、複勝率50%と好成績。秋天の1番人気は3-1-4-1、複勝率88.9%、単・複回収値100超え。前走4番人気以下は勝利なし。
→秋天1番人気のジェンティルドンナに注目

満点の馬が1頭もいない異常事態です。秋天1番人気のジェンティルドンナが減点も少なく最有力かと思いましたが……前走レースごとに傾向を調べるとジェンティルドンナには非常に買いづらいデータが導き出されます。

【天皇賞(秋)】
勝ち馬は1-2-3-2、複勝率75%。2着は0-0-1-5と不振で3着(1-1-1-1)、4着(1-2-0-2)は好成績。二桁着順は好走なし。1.0以上負けた馬は0-0-1-15で3着まで。逃げ・先行は0-0-1-10と不振。
→このデータから、先行して2着だったジェンティルドンナには大きな不安があることになります。このような傾が出ている要因は400mの距離延長だと考えます。2000mで気分良く先行してしまうと2400mで折り合いに問題が起き、ポジション取りに苦労したり、脚を溜められなかったりするのではないでしょうか。ジェンティルドンナの不安はまさにその点で、宝塚記念も天皇賞(秋)も道中で力んでしまい、直線で本来の末脚が発揮できなかった印象です。今のジェンティルドンナには400mの距離延長が大きなマイナスになる可能性もあると思います。

他の有力馬も信用できません。

天皇賞(秋)3着のエイシンフラッシュは6歳馬。前走は直線でスムーズさを欠いたとはいえ1.0差つけられての完敗でした。その上ジャパンカップは3回出走して掲示板にも乗れていません。ここでは重い印は打てません。

ゴールドシップは本来中心視するべき4歳牡馬の大将格ですが、京都大賞典からのローテーションは1-0-0-6と今ひとつ。このローテで好走したのはJCを勝ったタップダンスシチーのみで、0.2差をつけて逃げ切ってジャパンカップに挑んでいました。ゴールドシップは5着に負けての参戦。高速馬場への不安もあり、こちらも重い印は打ちづらいです。

かと言って、他に推せる馬もいません。

【アルゼンチン共和国杯】
好走したのはJCを勝ったスクリーンヒーローのみ。このレースを0.2差をつけて勝っていた。
→今年は負けた馬しか参戦せず。

【エリザベス女王杯】
好走例はないがメイショウベルーガ(6着・0.5差)とフサイチパンドラ(5着・0.8差)に健闘している。ベルーガは京都大賞典1着→エリザベス女王杯2着、パンドラはエリザベス女王杯1着(2着入線)だった。
→今年は着外だった馬しか参戦せず。

ということで、過去の傾向を絞った結果、全部消えてしまいました……
さて、どうしたものか……


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