有馬記念2013予想
有馬記念 ステイゴールド産駒の捲り差し合戦。

軍神マルス
08期 予想歴15年

◎オルフェーヴル
  1着/1人気

○ゴールドシップ3着/2人
▲カレンミロティック6着/6人
△デスペラード7着/7人


★傾向分析★
テン3.5F-中盤6F(前半3F-後半3F)-上がり3Fにて分析してます。

2008年 タイム 2'31"5 (良) 1FAve=12.12 3FAve=36.36
テン41.2(3F換算35.31)-中盤73.9(前半38.1-後半35.8)-上がり36.4 『前傾・中弛み』
1着ダイワスカーレット・・・アグネスタキオン×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 1-1
2着アドマイヤモナーク・・・ドリームウェル×トニービン=サドラーズウェルズ×グレイソヴリン 〔1-l〕 14-14
3着エアシェイディ・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 5-7

2009年 タイム 2'30"0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00
テン40.3(3F換算34.54)-中盤73.7(前半36.8-後半36.9)-上がり36.0 『前傾・中弛み』
1着ドリームジャ-ニー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 8-12
2着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 4-3
3着エアシェイディ・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 15-12

2010年 タイム 2'32"6 (良) 1FAve=12.21 3FAve=36.62
テン42.6(3F換算36.51)-中盤75.4(前半39.6-後半35.8)-上がり34.6 『加速・中弛み』
1着ヴィクトワールピサ・・・ネオユニヴァース×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔8-d〕 2-2
2着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 9-8
3着トゥザグローリー・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 3-2

2011年 タイム 2'36"0 (良) 1FAve=12.48 3FAve=37.44
テン43.3(3F換算37.11)-中盤78.7(前半41.8-後半36.9)-上がり34.0 『加速・中弛み』
1着オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 8-5
2着エイシンフラッシュ・・・King's Best×Platini=キングマンボ×ハンプトン 〔8-a〕 6-5
3着トゥザグローリー・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 10-8

2012年 タイム 2’31”9 (良) 1FAve=12.15 3FAve=36.46
テン41.9(3F換算35.91)-中盤74.0(前半37.5-後半36.5)-上がり36.0 『中弛み』
1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 14-10
2着オーシャンブルー・・・ステイゴールド×Dashing Blade=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔1-e〕 10-10
3着ルーラーシップ・・・キングカメハメハ×トニービン=キングマンボ×グレイソヴリン 〔8-f〕 14-12

 流れは『加速』『前傾』『一貫』と様々だが、基本的には『中弛み』になることが多く複合ラップが多い。また小回り中山コースということもあり、展開的には逃げ・先行が好走しやすい傾向と考える。特に4コーナー5番手以内が理想です。
 差しが届くこともありますが、その多くは内枠でのもの。外を回すのではまず届かないと考えます。

 また『中弛み』の場合は、サンデーサイレンス系の好走が多く、特注は菊花賞好走の3歳馬(=01年1着マンハッタンカフェ、03年2着リンカーン、05年2着ディープインパクト、11年1着オルフェーヴルなど)。特に菊花賞から直行した場合の好走が多いと考え、有利なステップと考えます。

 サンデーサイレンス系は有馬記念好走馬を多数輩出していて、圧倒的に強いGⅠと思いますが、好走馬の多くは母父がスタミナ型。宝塚記念好走や天皇賞春好走の4歳馬の場合は適性が高く、好走しやすいようです(=サンデーサイレンスの血が入っていなくても、入っていればなお良い)。
 スタミナ型が好走するため、グレイソヴリン系・ロベルト系・ノーザンダンサー系の好走馬もいます。また同系で上位を独占しやすい傾向もあり、ブラッドバイアスの影響を受けやすいレースと考えます(=似た適性の馬が一緒に好走する)。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔4〕〔8〕〔16〕が複数好走馬を出しています。
特注は、No.〔4〕の牝系で、テイエムオペラオー、メイショウドトウ、ダイワメジャー、ダイワスカーレット、エアシェイディなど古馬で強さを発揮している前走好走馬の好走が多いです。特に古馬での本格化モード時は逆らうべからず。
No.〔1〕の牝系は、アメリカンボス、リンカーン、アドマイヤモナーク、オーシャンブルーなどで前走敗退からでも好走する場合あり。本来クラシック春シーズンに完成することが多い牝系ですが、父や母父が欧州型のスタミナ型だと好走する場合あり。
No.〔2〕の牝系は、ゼンノロブロイ、ディープインパクトなどで前年の有馬記念好走やJC好走歴ありの場合の時に好走しやすい。
No.〔8〕の牝系は、シンボリクリスエス、コイントス、ドリームジャーニー、オルフェーヴル、エイシンフラッシュ、オルフェーヴルなど中長距離で実績を残している馬の好走が多い。
No.〔16〕の牝系は、ブエナビスタ、ゴールドシップなどで、叩いた効果も見込めてスタミナを活かせるという点で好走しやすいと思います。
分枝記号は、b、c、d記号の好走が多い。
b記号は、前走の勢いや鮮度の高さを活かして好走しやすい特性が、活きていると思います。
c記号は、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向で、中山芝コースの荒れ馬場に向くのだと思います。
d記号は、前走好走だと連続好走しやすい特性があり、勢いが非常に重要。

 それから有馬記念で大切なことは、馬に余力が残っているか!?ということ。好走馬は秋2~3戦目の馬が多く、前走人気を背負いながら敗退している馬の反撃なども期待できます。前走人気以上に激走した馬は人気になりつつも余力の点では不安が残ります、過信禁物。

 それから中山芝2500mは、コーナーを多く回るためコーナーリング適性(=中山コース適性)が必要なことと、天皇賞春・宝塚記念・菊花賞・JCなど長距離よりの適性を持った馬が好走しやすいことからスタミナ(=2500m以上を好走出来るタイプか、2200mのスペシャリスト)が必要と思います。スペシャリスト向きなので、リピーターの好走も多し(=02年1着→03年1着シンボリクリスエス、02年2着→04年2着タップダンスシチー、03年2着→05年3着リンカーン、03年3着→04年1着ゼンノロブロイ、05年2着→06年1着ディープインパクト、06年3着→07年3着ダイワメジャー、07年2着→08年1着ダイワスカーレット、08年3着→09年3着エアシェイディ、09年2着→10年2着ブエナビスタ、10年3着→11年3着トゥザグローリーなど)。

★予想★
有馬記念のポイントは、
①流れは『中弛み』になりやすく、コース形態からも前につけられる馬を重視。特に4コーナー5番手以内の位置取りが重要。
②サンデーサイレンス系が強いレース。ややスタミナ寄りの適性は必要。
③No.〔1〕〔2〕〔4〕〔8〕〔16〕の牝系の好走が多い。分枝記号はb、c、d。
④余力重視のステップかどうかを考えること。
⑤菊花賞好走からのステップは、間隔が開いて好走も多いローテーション。
⑥宝塚記念→天皇賞秋→JCと古馬王道路線好走馬は、余力という点では割引が必要も能力的には信頼性が高い。
⑦コーナーリングとスタミナが問われる適性で、リピーターが好走しやすいレース。
⑧内枠の先行馬にも注意。

◎オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕
 前走凱旋門賞2着(=仏国芝2400m)。中山芝コースは(1-1-0-0)、芝2500m戦は(1-0-0-0)。13年度は全3戦(2-1-0-0)と衰えは少なく、前走凱旋門賞2着からも能力の高さは証明済み。秋2戦は海外戦だが、凱旋門賞後は有馬記念に照準を合わせ、間隔をあけたローテーションで消耗度も少ない点はプラス要因。11年有馬記念1着馬でもあり、中山芝2500mでは無類の強さを発揮するステーゴールド産駒yという点にも期待して評価する。全兄ドリームジャーニーも09年有馬記念1着馬で5歳時に好走している点からも、能力の衰えの少ない一族と期待して、好走に期待して評価する。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

○ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕
 前走JC15着(=東京芝2400m:1.4秒差)。中山芝コースは(2-0-0-0)、芝2500m戦は(1-0-0-0)。12年有馬記念1着馬で、オルフェーヴルと同じく中山芝2500mで無類の強さを発揮するステイゴールド産駒。母父もメジロマックイーンで父×母父の配合は一緒。オルフェーヴルは瞬発力でぶち抜く中長距離型に対して、本馬は捲り差しが得意なステイヤータイプ。やや不器用な馬だが、嵌った時の強さは抜けている。近2走は凡走続きだが、高速馬場の京都と東京でのもにて苦手な条件だったと思われ、逆にそこで消耗せずに済んだことはプラス要因となると思われ、今回得意の中山芝コースでの巻き返しは可能と考えて好走に期待して評価する。オルフェーヴルとの捲り差し合いになると思うが、2頭の強さは抜けていると思われ、素直に評価する。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

▲カレンミロティック・・・ハーツクライ×A.P. Indy=サンデーサイレンス×エーピーインディ 〔16-d〕
 前走金鯱賞1着(=中京芝2000m)。中山芝コースは初で、芝2500m戦も初。これまで2000m前後の中距離戦を中心に使われていた馬だが、前走重賞初挑戦で金鯱賞1着好走と勢いに乗るハーツクライ産駒。距離延長になる点はハーツクライ産駒ということでプラス要因になると思うし、勢いのある本格化モードのハーツクライ産駒は格上相手の重賞挑戦もプラス要因。内枠の先行馬ということでも期待できる馬と考えて、好走に期待して評価する。またハーツクライ産駒に内包されるトニービンと血の覚醒にも期待する。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父A.P. Indyはエーピーインディ系で、平均ペースで流れる8.5~10Fの中距離に強い典型的なアメリカン血統。瞬発力よりも全体的なスピードで勝負する。夏に強く、芝・ダート兼用型で代表産駒はダートに多いが、日本ではやや芝向き。ローカルの平坦中距離はもちろん、坂のある1800m&2200mでも狙える。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。

△デスペラード・・・ネオユニヴァース×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔8-k〕
 前走ステイヤーズS1着(=中山芝3600m)。中山芝コースは(1-0-1-0)、芝2500m戦は(0-0-0-2)。中山芝コースは得意なステイヤーで、前走の好走からも小回りコースの時計のかかる馬場の適性は高い。今回ステイゴールド産駒の2強が捲り差しのスタミナ消費合戦になるようなら、浮上してくる馬と思われ、また小回りコースに適性を持つネオユニヴァース産駒ということでも期待する。母父トニービンも中山芝コースではプラス要因になるので、好走に期待して評価する。
 ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多い(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父トニービンはグレイソヴリン系で、母父としては万能血統。長距離を好走できるスタミナ、競っての底力、成長力などを補完する。強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性も持っている。一度上昇して連続好走中なら、一定期間は期待出来る。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。


tipmonaとは?

有馬記念2013回顧
有馬記念 余力と裏路線の鮮度が活きるレース。

軍神マルス
08期 予想歴15年

次走狙い:ウインバリアシオン
次走狙い:ゴールドシップ


2013年 タイム 2’32”3 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.55

ラップ
6.9-①11.1-②12.3-③11.6-④12.4-⑤12.8-⑥12.4-⑦12.0-⑧11.8-⑨12.3-⑩12.6-⑪11.8-⑫12.3
1FAveとの誤差
①-1.1 ②+0.1 ③-0.6 ④+0.2 ⑤+0.6 ⑥+0.2 ⑦-0.2 ⑧-0.4 ⑨+0.1 ⑩+0.4 ⑪-0.4 ⑫+0.1
テン41.9(3F換算35.91)-中盤73.7(前半37.6-後半36.1)-上がり36.7 『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 12-2
2着ウインバリアシオン・・・ハーツクライ×Storm Bird=サンデーサイレンス×ストームバード 〔19-c〕 12-4
3着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 8-4
4着ラブイズブーシェ・・・マンハッタンカフェ×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔1-l〕 14-14
5着タマモベストプレイ・・・フジキセキ×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔1-t〕 8-4

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、追込みが最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しには厳しい流れと考える。

1着オルフェーヴルは、前走凱旋門賞2着(=仏国芝2400m)からの好走。中山芝コースは(1-1-0-0)、芝2500m戦は(1-0-0-0)でした。13年度は全3戦(2-1-0-0)と衰えは少なく、前走凱旋門賞2着からも能力の高さは証明済み。秋2戦は海外戦だが、凱旋門賞後は有馬記念に照準を合わせ、間隔をあけたローテーションで消耗度も少ない点はプラス要因で、やはりこの対戦ストレスの少ないローテーションは好走の要因としては大きかったと考える。11年有馬記念1着馬でもあり、中山芝2500mでは無類の強さを発揮するステーゴールド産駒という点にも期待して評価し、結果1着でしかも2着ウインバリアシオンに1.3秒差圧勝。全兄ドリームジャーニーも09年有馬記念1着馬で5歳時に好走している点からも、能力の衰えの少ない一族と期待して好走に期待したが、結果からもこれからもまだまだ好走が可能な馬と思いましたが、これで引退。有馬記念はリピーターの好走も多いが、好走する場合はその臨戦過程と余力がやはり非常に重要なポイントだと考える。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

2着ウインバリアシオンは、前走金鯱賞3着(=中京芝2000m:0.5秒差)。中山芝コースは(0-1-0-1)、芝2500m戦は(0-1-0-0)でした。前走は約1年5か月の休み明けだったが、それでも金鯱賞3着好走し、能力は健在だったことを証明していた馬でした。そのため秋の臨戦過程では余力は十分にあった馬だったと反省する。また今回好走した後に思い出したが、オルフェーヴルとは11年クラシック3冠で全て2着と適性が似た馬であり、オルフェーヴルを本命にした場合には一緒に好走するかもと発想すべき馬だったと反省する(=テイエムオペラオーの法則)。能力的には今回の好走からもまだまだ衰えは少なく、またまだ全16戦と消耗度も少ないようなので、今後の好走にも期待したいと思います。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Storm Birdはストームバード系で、仕上がりの早さと先行力、軽いスピードを有している。ただし勝負強さや底力には欠けるのと、勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
 No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

3着ゴールドシップは、前走JC15着(=東京芝2400m:1.4秒差)からの好走。中山芝コースは(2-0-0-0)、芝2500m戦は(1-0-0-0)でした。12年有馬記念1着馬で、オルフェーヴルと同じく中山芝2500mで無類の強さを発揮するステイゴールド産駒でした。母父もメジロマックイーンで父×母父の配合は一緒。オルフェーヴルは瞬発力でぶち抜く中長距離型に対して、本馬は捲り差しが得意なステイヤータイプ。やや不器用な馬だが、嵌った時の強さは抜けている。近2走は凡走続きだが、高速馬場の京都と東京でのもにて苦手な条件だったと思われ、逆にそこで消耗せずに済んだことはプラス要因となると思われ、今回得意の中山芝コースでの巻き返しは可能と考えて好走に期待して評価し、結果3着好走。自身も33秒台の末脚をくりだせるが、基本的には上がりのかかるスタミナ勝負に向く馬で、今後も高速馬場では不安が残るも、能力はやはり高い馬にて今後は展開をよく考えて取捨てを考えたい。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

4着ラブイズブーシェは、前走福島記念3着(=福島芝2000m:0.1秒差)からの激走。中山芝コースは(0-1-0-0)、芝2500m戦は初でした。前走は約3ヶ月の休み明けでの好走で、中山芝コースに似た福島芝コースでの好走だったことが今回活きたと思われる。秋2戦目で消耗度も少なく、また前走GⅠ出走馬が多い中、裏路線といえるGⅢからのステップが鮮度をうまく活かせたと考える。また本馬の母父はメジロマックイーンで、スタミナ型サンデーサイレンス系×母父メジロマックイーン配合馬が今回上位好走していることからも、血統的にも走りやすいブラッドバイアスはあったと思われる。
 マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

5着タマモベストプレイは、前走朝日CC6着(=阪神芝1800m:0.3秒差)からの激走。中山芝コースは(0-1-0-1)、芝2500m戦は初でした。有馬記念にむけては、秋3戦を消化していたが、神戸新聞杯5着(=阪神芝2400m:0.8秒差)→菊花賞8着(=京都芝3000m:1.8秒差)→朝日CC6着と不完全燃焼で余力があったことと、3歳馬ということでの鮮度が活きての5着好走と思います。また有馬記念ではしばしばマイラーが好走することもあり、本馬はこれまで好走距離は1400m~1800mとマイラータイプであり、5着好走の結果からコース形態より内枠で先行できるマイラーなら好走可能と注意したい。
 フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父ノーザンテーストはノーザンテースト系で、丈夫な体とミラクルな成長能力を有している。2歳や3歳時にも好走する仕上がりの早さはあるが、古馬にて本格化しさらにもう一段階進化する。距離の融通性もある。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号tは、京都や中京などスパイラルカーブのあるコースで本領を発揮する。一瞬の脚があるので中山も得意。牝系の3歳春の完成度と分枝記号特性からも、好走に期待する。

有馬記念のポイントは、
①流れは『中弛み』になりやすく、コース形態からも前につけられる馬を重視。特に4コーナー5番手以内の位置取りが重要。
②スタミナ型サンデーサイレンス系が強いレース。
③No.〔1〕〔2〕〔4〕〔8〕〔16〕の牝系の好走が多い。分枝記号はb、c、d。
④余力重視のステップかどうかを考えること。秋1戦しか消化していないで重賞好走馬は注目。人気で凡走続きは、余力という点では逆にプラス要因となる。
⑤菊花賞好走からのステップは、間隔が開いて好走も多いローテーション。3歳馬は鮮度も活かしやすく好走が多い。
⑥宝塚記念→天皇賞秋→JCと古馬王道路線好走馬は、余力という点では割引が必要も能力的には信頼性が高い。
⑦コーナーリングとスタミナが問われる適性で、リピーターが好走しやすいレース。
⑧内枠の先行馬にも注意。マイラータイプでも注意が必要。


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