シンザン記念2014予想
シンザン記念 内枠のサンデーサイレンス系の好走に期待。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎ウインフルブルーム
  2着/2人気

○ミッキーアイル1着/1人
▲タガノグランパ3着/5人
△ワイレアワヒネ4着/4人


★傾向分析★
2009年 タイム 1'35"3 (良) 1FAve=11.91 3FAve=35.74
テン35.1-中盤24.3(3F換算36.45)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着アントニオバローズ・・・マンハッタンカフェ×Kingmambo=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔2-d〕 3-3
2着ダブルウェッジ・・・マイネルラヴ×Silver Hawk=ミスプロ×ロベルト 〔7〕 5-4
3着トップカミング・・・ゴールドアリュール×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔1-n〕 5-4

2010年 タイム 1'34"3 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.36
テン35.1-中盤24.3(3F換算36.45)-上がり34.9 『一貫・中弛み』
1着ガルボ・・・マンハッタンカフェ×ジェネラス=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-r〕 3-3
2着シャイン・・・メイショウドトウ×サクラバクシンオー=ノーザンダンサー×プリンスリーギフト 〔19-a〕 1-1
3着セレスロンディー・・・プリサイスエンド×フジキセキ=フォーティナイナー×サンデーサイレンス 〔7-f〕 7-8

2011年 タイム 1'34"0 (良) 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン35.1-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり35.2 『一貫』
1着レッドデイヴィス・・・アグネスタキオン×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔3-d〕 3-3 
2着オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 10-8
3着マルセリーナ・・・ディープインパクト×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕 8-6

2012年 タイム 1'34"3 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.36
テン35.0-中盤23.8(3F換算35.70)-上がり35.5 『前傾・一貫』
1着ジェンティルドンナ・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 3-4
2着マイネルアトラクト・・・アドマイヤマックス×トウカイテイオー=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 3-3
3着プレミアムブルー・・・サムライハート×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔3-l〕 2-2

2013年 タイム 1’34”3 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.36
テン34.6-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり35.7 『前傾・中弛み』
1着エーシントップ・・・Tale of the Cat×Unbridled’s Song=ストームバード×ミスプロ 〔16-g〕 1-1
2着ヘミングウェイ・・・ネオユニヴァース×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔14-c〕 10-8
3着タマモベストプレイ・・・フジキセキ×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔1-t〕 4-4

 過去5年の流れは、『前傾』『一貫』といった比較的厳しいペースが基本となりやすく、その上で『中弛み』が複合することがある傾向。
好走馬の位置取りは、4コーナー5番手以内に位置した馬が好走が多く、先行してなだれ込むようなタイプの好走が多い。

 血統の傾向は、マンハッタンカフェ、アグネスタキオン、ディープインパクト、ステイゴールドなど、スタミナ型サンデーサイレンス系がよく好走しています。特に京都コースで速い上がり33~34秒を使った経験があるタイプは要注意。地味目のサンデーサイレンス系×スピード持続型血統(=リファール系・ノーザンテースト系)又はミスプロ系も好走していることから、ダートに向く先行なだれ込みタイプならば好走可能と思います。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔3〕〔4〕〔16〕が好走馬が多い。これらの牝系は、クラシックでの好走も多く仕上がりが早いのが特徴(=それでもNo.〔4〕の牝系は、この時点では本格化前なので自力が必要)。
 
 ステップの傾向は、朝日杯FSを負けたサンデーサイレンス系の巻き返し(=サンデーサイレンス系又は母父サンデーサイレンス)が目立ちます。朝日杯FS(=中山芝1600m)は、溜めてピュっというような速い上がりとは逆の持続型の適性が必要なため、求められる適性が異なることで負けた馬がここで好走するのではないか?と考える。また急坂小回りの中山芝1600m→平坦広いコースの京都芝1600mに変わることで、再浮上する馬がいると思われます。京都芝好走歴にも注目。
 また前走は芝1600m以上の距離短縮や同距離からの好走馬が多いのも、京都芝1600mの特徴と思います。マイルCSや京都金杯も芝1800m重賞実績馬がよく好走しています。中距離寄りの適性が必要と考える。

 また近年の傾向として、内枠の馬の好走が非常に多く、外枠の馬は割引が必要。同じ時期・同コースの京都金杯でも、外枠不利な結果が出ているため、この傾向は非常に重要なポイントと考える。

★予想★
シンザン記念のポイントは、
①流れは、『前傾』や『一貫』など、締まった流れになりやすい。
②内枠の先行馬に非常に有利な傾向。外枠は割引が必要。
③速い上がりを繰り出せるスタミナ型サンデーサイレンス系に向く。
④牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔3〕〔4〕〔16〕が好走馬が多い。

◎ウインフルブルーム・・・スペシャルウィーク×サクラユタカオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔12-f〕
 前走朝日杯FS3着(=中山芝1600m:0.2秒差)。京都芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-1-0)。前走朝日杯FSでは、外枠が不利な中山芝1600mでも先行して僅差の3着に好走したし、前々走千両賞1着(=阪神芝1600m)では、2着馬アズマシャトルが次走ラジオNIKKEI杯2歳Sで2着好走からも、本馬の能力を信頼できると考えて、好走に期待して評価する。外枠が不利なレースだが、最内枠と絶好の枠にて好走に期待する。
 スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。母父サクラユタカオーはプリンスリーギフト系で、時計の速い芝に強いマイラー血統。鋭く斬れる瞬発力、好位から抜け出す安定感があり、芝なら人気での信頼性は高い。ただし荒れ馬場では持ち味を活かせず、パンパンの良馬場でこその血統。2歳から3歳前半に活躍し、一度伸び悩んで、古馬になって再上昇する。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

○ミッキーアイル・・・ディープインパクト×Rock of Gibraltar=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔6-a〕
 前走500万条件戦ひいらぎ賞1着(=中山芝1600m)。京都芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(2-1-0-0)。前走ひいらぎ賞では、2着馬ピークトラムに0.6秒差をつける圧勝で、またそのタイムは翌日の朝日杯FSよりも速いタイムでの好走という点では好走の可能性が高い馬と考えるが、外枠に入ってしまった点をやや割り引いて評価する。逃げ・先行の脚質にて、それほど大きな割引にはならないと思うが、対抗評価と考える。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Rock of Gibraltarはダンチヒ系で、溜めて差す競馬よりも強気に前々で勝負した方が結果が出る先行堅実型。展開も、スローより淀みのない流れが向くが、スピード一辺倒ではなく、中距離をこなせるスタミナも備えている。早い時期から走る馬もいる一方、使われながらじりじり力をつける馬もいて、充実期は3~4歳。
 No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。

▲タガノグランパ・・・キングカメハメハ×スペシャルウィーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-e〕
 前走ラジオNIKKEI杯2歳S5着(=阪神芝2000m:0.3秒差)。京都芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は初。前走ラジオNIKKEI杯2歳Sでは出遅れて後方に位置したが、内を通って上がり最速で僅差の5着に好走。上がり勝負にも対応できる馬だし、距離短縮はプラス要因と思われ、内枠の利を活かしての好走に期待して評価する。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

△ワイレアワヒネ・・・タイキシャトル×マーベラスサンデー=ヘイロー×サンデーサイレンス 〔1-x〕
 前走新馬戦1着(=阪神芝1600m)。京都芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-0-0)。前走新馬戦は、やや重の馬場だが上がり最速34秒3で好走。今回牡馬混合戦の重賞挑戦となるが、牝馬の好走も可能なレースにて好走に期待して評価する。本馬も内枠なので、内枠の利を活かしての好走に期待する。
 タイキシャトル産駒はヘイロー系で、芝ダート兼用の快速スピード型で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。高速決着も望むところ。仕上がりの早さを活かして、2歳の新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、内枠の成績が良い。逃げ・先行馬が有利なローカル開催の前半に勝ち星を量産する。スプリンター中心ながら、2歳から3歳前半の時期や一流馬はマイルや1800mでも走るから安易に距離で嫌わないこと。また好調期は連続して好走し、勢いがなくなるとスランプを迎える波の大きさもある。“フレッシュ”が好走条件で、穴を狙うなら短期休養明けと距離短縮がオススメ。母父マーベラスサンデーはスタミナ型サンデーサイレンス系で、最大の長所は成長力と丈夫さで無事是名馬の血筋。早い時期というよりも、古馬が夏秋に上昇曲線を描く。本格化した馬なら連続好走も期待でき、また叩き良化型なので4・5戦目での変わり身もあり、叩いた高齢馬の復活もある。ジリ脚なので芝の道悪はプラス要因。代表産駒は芝中距離馬が中心だが、得意コースはダートが占め、条件戦級は砂の堅実型が多数。芝→ダート替わりも穴のチャンス。牝馬はマイラーが中心。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号xは、地味にこつこつと力をつけて重賞で好走するタイプ。


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シンザン記念2014回顧
シンザン記念 内枠のサンデーサイレンス系重賞。

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:ウインフルブルーム
次走狙い:ミッキーアイル


2014年 タイム 1’33”8 (良) 1FAve=11.73 3FAve=35.18

ラップ
①12.2-②11.5-③11.8-④12.4-⑤11.8-⑥11.3-⑦11.0-⑧11.8
1FAveとの誤差
①+0.5 ②-0.2 ③+0.1 ④+0.7 ⑤+0.1 ⑥-0.4 ⑦-0.7 ⑧+0.1
テン35.5-中盤24.2(3F換算36.30)-上がり34.1 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ミッキーアイル・・・ディープインパクト×Rock of Gibraltar=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔6-a〕 1-1
2着ウインフルブルーム・・・スペシャルウィーク×サクラユタカオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔12-f〕 2-2
3着タガノグランパ・・・キングカメハメハ×スペシャルウィーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-e〕 7-7

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着ミッキーアイルは、前走500万条件戦ひいらぎ賞1着(=中山芝1600m)からの好走。京都芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(2-1-0-0)でした。前走ひいらぎ賞では、2着馬ピークトラムに0.6秒差をつける圧勝で、またそのタイムは翌日の朝日杯FSよりも速いタイムでの好走という点では好走の可能性が高い馬と考え、ただ外枠に入ってしまった点をやや割り引いて評価したが、結果1着好走。逃げ・先行の脚質であり外枠だったが大幅な割引にならなかったと思われ、また今回も積極的に逃げたことも展開的にも恵まれ、その結果1着好走と考える。しかし上がりも34秒1と上位を繰り出しての好走であるし、前々走ひいらぎ賞2着馬ピークトラムは13年新潟2歳S3着・13年デイリー杯2歳S3着馬ということから考えるなら、今回の好走からもやはり能力は高い馬ときちんと評価したい。今後の成長にもまだまだ期待できるし、サンデーサイレンス系×ダンチヒ系配合馬は大崩れの少ない配合でもあるので、今後ご活躍にも期待したい。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Rock of Gibraltarはダンチヒ系で、溜めて差す競馬よりも強気に前々で勝負した方が結果が出る先行堅実型。展開も、スローより淀みのない流れが向くが、スピード一辺倒ではなく、中距離をこなせるスタミナも備えている。早い時期から走る馬もいる一方、使われながらじりじり力をつける馬もいて、充実期は3~4歳。
 No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。

2着ウインフルブルームは、前走朝日杯FS3着(=中山芝1600m:0.2秒差)からの好走。京都芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-1-0)でした。前走朝日杯FSでは、外枠が不利な中山芝1600mでも先行して僅差の3着に好走したし、前々走千両賞1着(=阪神芝1600m)では、2着馬アズマシャトルが次走ラジオNIKKEI杯2歳Sで2着好走からも、本馬の能力を信頼できると考えて、好走に期待して評価し、結果2着好走。外枠が不利なレースだったが、最内枠と絶好の枠だったことも好走の大きな要因だったと考える。展開的にも2番手で先行し、上がりも34秒0と上位での好走で、1着馬ミッキーアイルには0.1秒差とやや及ばなかったものの、3着馬タガノグランパには0.6秒差をつけての好走という点では、今回1・2着馬の能力は抜けていたと考えられ、その点では好走はきちんと評価したい。成長力でもこれから期待できる牝系でもあり、今後の活躍にも期待します。
 スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。母父サクラユタカオーはプリンスリーギフト系で、時計の速い芝に強いマイラー血統。鋭く斬れる瞬発力、好位から抜け出す安定感があり、芝なら人気での信頼性は高い。ただし荒れ馬場では持ち味を活かせず、パンパンの良馬場でこその血統。2歳から3歳前半に活躍し、一度伸び悩んで、古馬になって再上昇する。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

3着タガノグランパは、前走ラジオNIKKEI杯2歳S5着(=阪神芝2000m:0.3秒差)でした。京都芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は初でした。前走ラジオNIKKEI杯2歳Sでは出遅れて後方に位置したが、内を通って上がり最速で僅差の5着に好走。上がり勝負にも対応できる馬だし、距離短縮はプラス要因と思われ、内枠の利を活かしての好走に期待して評価し、結果3着好走。今回は不利な位置取りからの好走という点では評価したいが、1・2着馬との着差が開いているため、現時点ではまだまだ成長が必要と思われる。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

シンザン記念のポイントは、
①流れは、『前傾』や『一貫』など、締まった流れになりやすい。
②内枠の先行馬に非常に有利な傾向。外枠は割引が必要。
③外枠の馬なら、逃げ・先行策が必要。内をついての好走もあるが、基本的に外枠不利な傾向が顕著なので、前につけられるか?を重視すること。
④速い上がりを繰り出せるスタミナ型サンデーサイレンス系に向く。
⑤牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔3〕〔4〕〔16〕が好走馬が多い。
⑥これまでの2歳重賞やオープン戦好走馬との比較も重要。素直に評価すべし。


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