ダービー卿CT2014予想

カタストロフィ
10期 予想歴17年

◎カレンブラックヒル
  1着/4人気

○トリップ16着/3人


 まず馬場だが、土曜のラップを見ても時計を見てもそこそこ出ていて、一時期のタフな状況は脱却していたはず。だが、また再び雨が降る。内外に関しては一貫して外が有利と化していた阪神に比べると内も粘ったり、外差もきたりと、明確な傾向は無かった。これまでの馬場の推移を見ても、雨が無ければ回復傾向は確かだと思うし、明日の雨をどう取るか、また騎手がどう意識してくるかで変わってくるだろうと。


 展開は確たる逃げ馬不在、積極策を示唆しているカレンブラックヒルがこの枠なのである程度出して行くのはまちがいない。これがハナを取り切ることになるのか、ネオウィズダム後藤が積極競馬を展開してくるのかだが、マイルだと壁を作る競馬を選択しているようで、ここで飛ばす選択肢は取らないだろうと。となるとカレンの直後を狙い、大外からカオスモス、レッドアリオン辺りがゲート次第で絡んでくるぐらいかな。トリップがすっと番手取ればペースを引き上げて行くようなことはないだろう。馬場もあって突く意識は少なくなるのでカレンブラックヒルが楽に進めて行くと思う。後はカレンが作る楽なペースが馬場差でどう補正されるか。結果的に厳しいペースになるような馬場になるのか、それとも結果的に楽なペースで動き出しが問われるか。もうハッキリ言って当日の馬場がカギ。ここでは思ったよりも馬場が悪化せず、ペースが上がり切らない方を取る。


今回軸は割とすぐ決まったんだが、△以下のヒモが凄く悩まされた。


◎カレンブラックヒルは1600は少し短いと思っていたところにこの馬場で恵みの雨。基礎スピード面でマイルの一線級相手には通用していなくて、毎日王冠や天皇賞からも中距離ぐらいが本当は良いかもしれない。NHKマイルの圧勝は直前に雨が降って良馬場でもかなり時計が掛かる馬場になったことと、12.2 - 12.6 - 11.6 - 11.3 - 11.7と息を入れてペースアップの競馬で突き放したと言う形なので、雨が降って良質な基礎スピードではなくパワーも要求されるというのは傾向的にも良い。また馬場がタフならNHKマイルからもペースアップの競馬は問題ない。高速馬場一貫ペースのNZTよりタフな馬場のNHKマイル出し抜き戦の方が相手関係や着差からもパフォーマンスは上だと思っているので、この条件なら積極的に狙いたいが思ったより人気してしまってはいる。それでも追い切りは良さを見せたと思うし、条件は間違いなくプラス材料が多い。前走は前述のとおりただでさえ1600でも短いと思っている中で、阪神1400、しかも内有利の馬場、展開で外々追走でとどうしようもない競馬。このメンツでこの枠、この条件ならそれほど労せず自分の競馬に持ち込めるはず。コースは違うがマイペースで進めてタフな馬場のここでNHKマイルの再現を狙ってもらいたい。


〇トリップはこれぞクロフネ産駒の走る馬っていう典型的な序盤無理なく走りたい総合力タイプ。ある程度のペースをいい位置で進めて、そこから要所でペースが上がっていく流れにスッとついていくというのがこの馬の良い所で、ダートだろうが芝良だろうが重だろうが、基本一貫ペースにならなければ強い。前走リゲルSでは前半3Fが34.8とそこそこ速い流れの中でも12.0-11.8-11.2-11.3-12.5とペースを引き上げてL3最速戦、レッドアリオンの一つ外から番手でついていき、直線序盤で前に出る。L1甘くなってレッドとは接戦になったが、要所で動けるというのがこの馬の武器。トップスピードの質、ギアチェンジに加えて持続力面でもレッドアリオンを撃破できたのは大きい。キャピタルSでも前半35.0からの11.9 - 12.0 - 11.4 - 11.1 - 11.8とペースアップ戦で要所でスッと抜け出しL2でははっきり先頭に抜け出してL1甘くなった形。要所の反応が良いしトップスピードが速い、またペースもある程度まではついていっても大丈夫なので、仕掛けが遅れる方がこの馬にとっては良いだろう。その点で今回は馬場も馬場で探り探り、案外内もそこそこ頑張れそうな馬場でもあり騎手も判断が難しいところ。そんな中で器用に動けるというのは大きな武器になるし、前走の内容ならこのメンツで56kgでもと言う所。ただ、本質的にはトップスピードの質で勝負するタイプなのは間違いないので、この条件でカレンブラックヒルの適性を評価するのであれば、それより上には取りづらいかなと。


最終結論はこちら↓


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