阪神牝馬S2014予想
マイル換算では暴走ペース

あみー
14期 予想歴6年

◎アミカブルナンバー
  5着/8人気

○ウイングザムーン9着/4人
▲エピセアローム4着/6人
△トーホウアマポーラ10着/2人
×スマートレイアー
×ウリウリ


(1)千四実績馬が有利、マイラーは苦戦
 無理やりマイルに換算した阪神牝馬Sと、古馬牝馬のマイル戦の平均ラップを比較します。テンと中盤に注目してみて下さい。

阪神牝 34.7-23.2-34.7 =1'32"7(2009~13、計5レース)

京都牝 35.4-23.9-34.4 =1'33"7(2010~14、計4レース)
ヴィクM 34.3-23.6-34.4 =1'32"3(2009~13、計5レース、含:番手)

※「3F-2F-3F =8F」で表記、良馬場平均

 テンはG2らしくG1に次ぐ早さ。問題なのは中盤で、なんとG1を上回る早さ!マイル換算では明らかな暴走ペースで、マイラーのほとんどが上がりに余力を残すことができません。特に、中盤で脚を溜めてキレる脚を使うような馬(≒京都牝馬S好走馬)は持ち味をまったく生かせず、大苦戦を強いられます。
 この暴走ペースで好走できるのは、芝1400mのペースに慣れている芝1400m実績馬と、期待値は低いですが底力(=ハイペース耐性)と末脚に優れるマイラーになります。


(2)他場の芝1400m実績馬が好走、上がりの早さが不足する馬は苦戦
 阪神芝1400mの重賞は阪急杯→高松宮記念の連続好走が多いように、基本的には距離短縮に向きやすい(≒レース前半の能力を問いやすく、上がりの早さを問われ難い)傾向があり、上がりの早さを問いやすい東京芝1400mや京都芝1400mと好走馬が重なり難くなっています。
 しかし、この阪神牝馬Sだけは例外で、他場の芝1400mでも好走~善戦できる馬が好走し、阪神芝1400mでしか好走できない馬は苦戦~詰めの甘さを見せます。これは同コースの他の重賞と上がりの早さを比較すれば一目瞭然で、

阪神牝 34.7-11.6-34.7 =1'21"1(2009~13、計5レース)

フィリーズ 34.6-11.9-36.0 =1'22"5(2009~13、計4レース)
阪急杯 34.2-11.6-35.3 =1'21"1(2009~13*、計5レース、含:番手)
阪神C  34.3-11.4-35.0 =1'20"7(2009~13、計5レース)

※「3F-1F-3F =7F」で表記、良馬場平均

 同コースの他の重賞より早い上がりを問われやすいことが分かります。
 牡馬を相手に短距離重賞で結果を残したスプリングサンダーが人気に応えられなかったのは、この上がりの早さ不足が一因だと思われます。


[蛇足の仮説] なぜ、他の重賞より上がりが早くなるのか?
(1)高松宮記念が終わったばかりで、レース前半を早くするような短距離の逃げ・先行馬の出走が少ない
(2)ヴィクトリアマイルを見据えた馬が多く、早仕掛けを控える
(3)牝馬限定戦は牡牝混合のレースより中盤が緩みやすい
(4)距離延長で望む馬が少なく、短距離寄りのペースになり難い



 上記の理由などから、印は以下の通りになります。
◎ 8-13 アミカブルナンバー(54.0kg・前走比-1.0kg)
○ 6-8 ウイングザムーン(54.0kg・前走比-1.0kg)
▲ 3-3 エピセアローム
△ 1-1 トーホウアマポーラ(54.0kg・前走比-1.0kg)

× 4-4 スマートレイアー
× 5-6 ウリウリ(54.0kg/小柄・前走比+2.0kg)

 まず芝1400mの準OPを勝ち上がった◎○2頭。▲ 3-3 エピセアロームは若干スプリント寄りでキレ不足の心配あるも、京都芝1200mで距離延長への適性をある程度示しています。△ 1-1 トーホウアマポーラは距離が長い心配はあるも、時計の早い馬場・決着ならパフォーマンスを上げてきても。
 人気上位馬はマイル以上がベストの馬ばかりで、追走に忙しさを見せる心配大。人気ならばっさり消して妙味を追います。

 買い目は調教(≒体調、調子の良さ)、馬場傾向、レース中の出来事(展開、好騎乗、不利など)による誤差を丸め込むため、以下の通りシンプルに。
 馬連:◎○▲△(本線)
3連複:◎○▲△(上乗せ)

あみーケイバ(http://ameblo.jp/ami-keiba/)



[気の早い次走の狙い馬]
 × 5-7 ヴィルシーナはマイル~1800mがベスト。今回は距離の短さに加えて、やや小柄な馬体に他馬+2.0kgの斤量を背負う不利な条件。ここで大敗しても、距離・斤量とも条件が好転するヴィクトリアマイルでの巻き返しに注意。



[桜花賞・見送り予想]
 ◎ 8-18 ハープスター

 ▲ 5-9 フォーエバーモア
 ▲ 6-12 レッドリヴェール

 紛れの要素が展開以外にないコース形状=阪神外回りに変わってから、実力上位(≒古馬1000万下以上)のマイラー、長い直線のマイル好走馬が素直に好走。
 ◎ 8-18 ハープスターはすでに古馬1000万下~準OP相当の能力を示していて、実力上位は明らか。多くのマイナス要素(状態の悪さ、内伸び馬場、キレの要求度が高い展開など)が重ならない限り、人気に見合う走りを期待できるはず。
 阪神JFの2・3着馬以外に古馬1000万下以上~相当の能力を示した馬はおらず、未知数の成長に期待するしかない状態。妙味・期待値とも低いので馬券の購入は見送ります。


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