フローラS2014予想
フローラS スピード→スタミナへの適性シフトで浮上する馬。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎マイネグレヴィル
  8着/3人気

○マジックタイム6着/1人
▲サングレアル1着/4人
△ムードスウィングス14着/10人


★傾向分析★
2009年 タイム 2'02"2 (良) 1FAve=12.22 3FAve=36.66
テン36.0-中盤49.9(3F換算37.43)-上がり36.3 『中弛み』
1着ディアジーナ・・・メジロマックイーン×ビショップボブ=マイバブー×ニアークティック  〔13-c〕 2-3
2着ワイドサファイア・・・アグネスタキオン×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔12〕 8-7
3着ハシッテホシーノ・・・アグネスタキオン×Highest Honor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔5-e〕 6-5

2010年 タイム 2'00"2 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.06
テン36.5-中盤48.9(3F換算36.68)-上がり34.8 『加速・中弛み』
1着サンテミリオン・・・ゼンノロブロイ×Last Tycoon=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔16-g〕 2-2
2着アグネスワルツ・・・ゼンノロブロイ×ヘクタープロテクター=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔22-d〕 1-1
3着ブルーミングアレー・・・シンボリクリスエス×Lycius=ロベルト×ミスプロ 〔17-b〕 4-3

2011年 タイム 2’03”3 (重) 1FAve=12.33 3FAve=36.99
テン35.7-中盤49.8(3F換算37.35)-上がり37.8 『前傾』
1着バウンシーチューン・・・ステイゴールド×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔13-c〕 12-13
2着マイネソルシエール・・・ロージズインメイ×ブライアンズタイム=ヘイロー×ロベルト 〔8-a〕 5-5
3着ピュアブリーゼ・・・Monsun×Peintre Celebre=スターリング×ヌレイエフ 〔4-n〕 3-4

2012年 タイム 2’02”0 (良) 1FAve=12.20 3FAve=36.60
テン36.7-中盤51.2(3F換算38.40)-上がり34.1 『加速・中弛み』
1着ミッドサマーフェア・・・タニノギムレット×Kingmambo=ロベルト×キングマンボ 〔1-o〕 7-7
2着アイスフォーリス・・・ステイゴールド×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔13-c〕 2-2
3着ダイワデッセー・・・スペシャルウィーク×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔2-c〕 2-2

2013年 タイム 2’03”9 (稍重) 1FAve=12.39 3FAve=37.17
テン37.2-中盤52.5(3F換算39.38)-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着デニムアンドルビー・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔9-f〕 16-5
2着エバーブロッサム・・・ディープインパクト×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔5-h〕 8-5
3着ブリュネット・・・ダイワメジャー×Giant’s Causeway=サンデーサイレンス×ストームバード 〔8-g〕 8-10

 流れの基本は『加速』や『中弛み』。そのため前に位置する先行馬に有利な展開と考える。
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
 ただ東京コースは直線が長いので、逃げ馬が押し切ることは少ない傾向だが、2・3着にはよく残る。

 血統の傾向は、ブライアンズタイム・マンハッタンカフェ・ステイゴールド、スペシャルウィーク・ディープインパクトなど菊花賞連対馬をだした事のある血統の馬がよく好走。スタミナが問われやすい適性と考えます。
 サンデーサイレンス系は、母父が欧州スタミナ型のタイプの好走が多い傾向。アグネスタキオンやゼンノロブロイ、マンハッタンカフェやステイゴールド、スペシャルウィークなど東京芝2400mにも対応できるサンデーサイレンス系は好走可能。
 また非サンデーサイレンス系の配合馬でも好走が可能な重賞でもあり、欧州スタミナ型血統配合でも前に位置できるなら好走可能。

 牝系の傾向は、No.〔3〕〔8〕〔13〕の牝系が好走馬多し。
No.〔3〕の牝系は、クラシック春シーズンからよく好走し距離延長でも好走が多い。また東京コースでの好走も多いのが特徴。
NO.〔8〕の牝系は、オークスヤダービーと距離が延びて好走が多い牝系。東京芝コースには向く。
No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもあるので、ステイヤー気質があり、距離延長に対応しやすい。

 ステップの傾向は、フラワーC好走馬が好走しやすい傾向(=フラワーC→フローラS:08年2着→1着レッドアゲート、09年2着→1着ディアジーナ、10年3着→1着サンテミリオン、13年2着→2着エバーブロッサムなど)。
またここで差し位置から好走した馬は、不利な展開でのスタミナを示したことによりオークスでも好走する可能性ありと考えます。

 それから桜花賞まではマイルを中心にスピードが問われやすい適性でしたが、オークストライアルだけあって距離が芝2000mになることで、このレースはスタミナが問われやすい適性となることで浮上する馬を狙うのもあり。

★予想★フローラSのポイントは、
①流れは『加速』や『中弛み』といった流れになりやすく、また開催前半の馬場のため、逃げ・先行馬の好走が多い。しかし1着に残るのは稀で、基本的には2・3着と考えるべし。
②菊花賞好走血統に注目。スタミナが問われるということ。
③No.〔3〕〔8〕〔13〕の牝系が好走馬多し。
④フラワーC好走馬が好走しやすく、軸に向いている。
⑤桜花賞までのスピード適性から、オークスに向けてのスタミナ適性に問われる適性が変わることを重視すること。
⑥前走上がり上位馬を基本的には重視すること。

◎マイネグレヴィル・・・ブライアンズタイム×スペシャルウィーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3〕
 前走フラワーC2着(=中山芝1800m:0.3秒差)。東京芝コースは(0-0-0-1)、芝2000m戦は(0-0-0-2)。キレる脚は持っていない本馬だが、上がりのかかる展開ならば好走できる馬で、先行できる器用さは武器。フラワーC好走馬が好走の多い重賞でもあり、前々走京成杯5着(=中山芝2000m:0.5秒差)では牡馬相手に僅差の内容だし、昨日の東京芝コースの芝2400m前後の上がりを考えると十分好走可能と考えて好走に期待する。
 ブライアンズタイム産駒はロベルト系で、スタミナ豊富な持久力血統で、タフな展開に強く、ペースの緩まない流れで本領を発揮する。強い相手や厳しい展開こそ秘めた能力が発揮され、間隔を詰めたローテーションやマイルの忙しい競馬をはさむなど、スパルタ的な刺激で調子を上げる。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

○マジックタイム・・・ハーツクライ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-e〕
 前走クイーンC2着(=東京芝1600m:0.0秒差)。東京芝コースは(0-1-0-0)、芝2000m戦は初。新潟芝コース(2-0-0-0)と左回りの広いコースでは好走が多い馬で、血統的には距離が延びて本領発揮するハーツクライ産駒にて、前走から距離延長となるのは心配ないと考えるが、この時期まだ詰めの甘さを残すハーツクライ産駒でもあり、また叩き良化型のブライアンズタイムが母父より、やや割引をして評価する。ただしスピード→スタミナが問われる適性変化はプラスな馬と考えて、末脚勝負も得意な馬にて好走の可能性は高いと考える。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。休み明けよりも叩いてこそのタイプが多い。またロベルト系は緩い流れよりも厳しい流れに向き、ペースの緩まないマイル戦はプラス要因。
 No.〔13〕の牝系は、距離が延びて本領発揮型で、キャリアを積み上げながらクラスの壁を越えていくタイプ。。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

▲サングレアル・・・ゼンノロブロイ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕
 前走500万条件戦福寿草特別4着(=京都芝2000m:0.6秒差)。東京芝コースは初で、芝2000m戦は(0-0-0-1)。前走は牡馬相手に上位の上がりを繰り出すも4着の内容で、時計的には牝馬相手なら十分な内容。兄弟はブエナビスタやアドマイヤオーラなど重賞好走馬が多数いる一族だし、この時期の成長力でも期待できる一族と考えて、末脚勝負でも好走可能と期待して評価する。今回約3ヶ月の休み明けだが、兄弟は休み明けでの好走も多いことから、それほど苦にしない馬では?と考えて好走に期待する。
 ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。母父Caerleonは、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。特に東京と京都外回り、阪神といった直線の長いコースの重賞には強い。2歳戦でも戦える仕上がりの早さと高齢でも侮れないしぶとい成長力も有す。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

△ムードスウィングス・・・ハーツクライ×エルコンドルパサー=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔3-e〕
 前走500万条件戦ミモザ賞2着(=中山芝2000m:0.2秒差)。東京芝コースは(0-0-0-2)、芝2000m戦は(1-1-0-0)。桜花賞までのスピード適性よりも、オークスに向くスタミナ適性を備えた馬で、好走が芝2000mだけという点からもその適性が顕著と思われる。今回はその適性がプラス要因となると思われ、また毎回上がりは上位を繰り出してはいるため、東京芝コースでの末脚勝負なら十分好走可能と考えて好走に期待して評価する。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父エルコンドルパサーはミスプロ系だが、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかすキングマンボ系。脅威の成長力と高齢まで衰えない息の長さを持つ。総じてスタミナ、パワーに優れ、芝なら小回りに強く、瞬発力勝負よりも、上がりの速くない展開やコースで本領を発揮する。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。


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フローラS2014回顧
フローラS オークスに向けて②。

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:サングレアル
次走狙い:ブランネージュ


2014年 タイム 2’00”0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00

ラップ
①12.9-②11.8-③11.7-④12.0-⑤12.3-⑥12.0-⑦11.8-⑧11.5-⑨11.5-⑩12.5
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.2 ③-0.3 ④±0 ⑤+0.3 ⑥±0 ⑦-0.2 ⑧-0.5 ⑨-0.5 ⑩+0.5
テン36.4-中盤48.1(3F換算36.08)-上がり35.5 『加速・一貫』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△

1着サングレアル・・・ゼンノロブロイ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 13-13
2着ブランネージュ・・・シンボリクリスエス×フレンチデピュティ=ロベルト×ヴァイスリージェント 〔1-o〕 3-3
3着マイネオーラム・・・ステイゴールド×コマンダーインチーフ=サンデーサイレンス×リファール 〔11-e〕 11-10

流れは、テン-上がりのラップ差とテン-中盤のラップ差の少なさから『加速・一貫』の複合ラップ。展開的には、逃げ・先行・差しがやや恵まれ、追込のみ不利な流れ。

1着サングレアルは、前走500万条件戦福寿草特別4着(=京都芝2000m:0.6秒差)からの好走。東京芝コースは初で、芝2000m戦は(0-0-0-1)でした。前走は牡馬相手に上位の上がりを繰り出すも4着の内容で、時計的には牝馬相手なら十分な内容。兄姉はブエナビスタやアドマイヤオーラなど重賞好走馬が多数いる一族だし、この時期の成長力でも期待できる一族と考えて、末脚勝負でも好走可能と期待して評価し、結果1着好走。今回約3ヶ月の休み明けだが、兄姉は休み明けでの好走も多いことから、それほど苦にしない馬では?と考えて好走に期待し、この点も活きたと考える。ただ休み明けよりも叩いてこその牝系でもあるし、距離延長に対してはプラス要因が多い牝系でもあるので、次走オークスでも十分好走可能な馬と期待したい。展開的には恵まれていたが、それでも差しの位置取りで、上がり最速34秒3で好走したことは評価したく、桜花賞馬ハープスターや2歳女王レッドリヴェールは強力だが、本馬の能力ならその2頭に割って入ることは可能と考えて、好走に期待する。
 ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。母父Caerleonは、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。特に東京と京都外回り、阪神といった直線の長いコースの重賞には強い。2歳戦でも戦える仕上がりの早さと高齢でも侮れないしぶとい成長力も有す。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

2着ブランネージュは、前走500万条件戦君子蘭賞1着(=阪神芝1800m)からの好走。東京芝コースは初で、芝2000m戦も初でした。これまで全8戦(2-2-3-1)と堅実な馬で(=唯一の4着は14年チューリップ賞で、2着馬ヌーヴォレコルトは次走桜花賞で3着好走に0.3秒差と僅差だった)、京都や中京や新潟芝コースで好走していた広いコース向きの馬でした。この点を評価するならばもう少し上位に評価しても良かった馬と反省し、また前走上がり1位で好走していた点ももう少し評価すべきだったと考える。直線の長い東京芝コースでスタミナを問われるためか、末脚のしっかりした馬は好走が多く、近走の上がりも重視すべしと反省する。展開的には前に展開して好走したが、その分展開的には恵まれた流れだったと考えるが、1着サングレアルとはタイム差なしの2着好走は評価したく、次走での好走にも期待する。
 シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳春の時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳~3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高くアドバンテージがある。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。

3着マイネオーラムは、前走フラワーC6着(=中山芝1800m:0.5秒差)からの激走。東京芝コースは(0-0-0-1)、芝2000m戦は(0-0-0-2)でした。前走フラワーC6着凡走していたが、フラワーCの上位馬は皆先行馬であったことを考えると差して僅差だったことは、もう少し評価すべきでした。フラワーC好走馬がフローラSで連続好走も多い傾向だが、近年はその中でも差して好走していた馬に注目すべきと反省する。そう考えると差して0.5秒差だった本馬は、距離延長で好走出来そうな血統配合だったし、この手のタイプには注意と反省する。またフローラSではステイゴールド産駒の好走も多く(=11年1着バウンシーチューン、12年2着アイスフォーリス)、東京芝2400mGⅠ好走血統は侮ってはいけないと反省する(=東京芝2400mGⅠ好走血統が、このレースではやはり好走が多く、特にスタミナ型サンデーサイレンス系ならなお良いと思われ、注目すべきと考える)。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父コマンダーインチーフはリファール系で、2歳~3歳の早い時期に好走が多いが、そこから先が難儀な血統で、牡馬は2着・3着を繰り返す不器用な中距離馬が多く、牝馬は斬れるマイラーも出るが、早熟気味で追いかけると痛い目をみる。短い直線をグイッと出る一瞬の脚が武器で、“小回りでコーナー4つの加速しづらいコース”に適性を発揮し、逆に“直線部分の多いコーナー2つの加速コース”は決めての甘さが出てしまう。小倉、中京、福島のローカルコースの芝1800m~2000mに合う。ダートの地方交流GⅠ馬が複数出ているように、砂の深いダートが得意で、走りはパワフル。
 No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

フローラSのポイントは、
①流れは『加速』や『中弛み』といった流れになりやすく、また開催前半の馬場のため、逃げ・先行馬の好走が多い。しかし逃げ馬が1着に残るのは稀で、基本的には良くて2・3着と考えるべし。
②東京芝2400mGⅠ好走血統or菊花賞好走血統に注目。スタミナが問われるということ。ステイゴールド産駒に注意。
③No.〔3〕〔8〕〔13〕〔16〕の牝系が好走馬多し。
④フラワーC好走馬が好走しやすく(=0.5秒差以内)、軸に向いている。差しての好走馬は要注目。
⑤桜花賞までのスピード適性から、オークスに向けてのスタミナ適性に問われる適性が変わることを重視すること。
⑥前走上がり上位馬を基本的には重視すること。
⑦やや内枠有利。


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