日本ダービー2014予想
第十期若駒戦最終章を紐解く(修正あり)

スカイポット
14期 予想歴17年

◎ワンアンドオンリー
  1着/3人気

○トゥザワールド5着/2人
▲イスラボニータ2着/1人
△マイネルフロスト3着/12人
×ハギノハイブリッド


 いよいよ世代の頂点を競う日本ダービーです。しっかり予想していきたいと思いますので、長くなるかもしれませんが(毎度のことですが)参考になる内容となれば幸いです。
 なお、ウインフルブルームは左肩ハ行のため回避となりました。レース展開に影響を与えそうです。

 JRAは戦国無双4とコラボしてまた簡易ゲームを作っていますね。
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 これで興味を持ってくれる人が増えれば良いのですが、効果はどうなんでしょうか?


6月1日(日)東京10R 日本ダービー 東京2400m

1.サウンズオブアース(ネオユニヴァース) 55.6
2.ワンアンドオンリー(ハーツクライ) 61.0↓<指数3位>
3.マイネルフロスト(ブラックタイド) 58.5↓
4.アドマイヤデウス(アドマイヤドン) 57.9↓
5.トゥザワールド(キングカメハメハ) 62.0↓<指数1位>
6.ショウナンラグーン(シンボリクリスエス) 56.2NS
消.ウインフルブルーム(スペシャルウィーク)
8.スズカデヴィアス(キングカメハメハ) 55.3
9.アズマシャトル(ゼンノロブロイ) 57.9↓
10.ベルキャニオン(ディープインパクト) 59.3↓<指数6位>
11.ハギノハイブリッド(タニノギムレット) 56.2
12.エキマエ(メイショウボーラー) 47.9↓
13.イスラボニータ(フジキセキ) 61.1↓<指数2位>
14.タガノグランパ(キングカメハメハ) 52.8↓
15.サトノルパン(ディープインパクト) 59.0↓↓
16.レッドリヴェール(ステイゴールド) 62.1↓↓<指数4位>
17.トーセンスターダム(ディープインパクト) 60.2↓<指数5位>
18.ワールドインパクト(ディープインパクト) 55.5NS

◇スカイポットによる予想(天星指数及びリスク)の見方
→http://baryutensei.com/008tenseiindex.htm

<傾向分析>
1.上がり実績
 過去9年の馬券圏内馬27頭中、上がり連対実績がなかったのは0頭(芝に限定するとアポロソニックのみ該当)。上がり連対実績が条件戦以上でなかった馬は3頭(アントニオバローズ、ベルシャザール、アポロソニックでいずれも3着)だけ。また、勝ち馬はメイショウサムソンを除く8頭がマイル以上の重賞で上がり1位経験を持ち、連対馬でマイル以上の条件戦以上の上がり1位実績がなかったのはアサクサキングスのみ。BPR1~5(逃げ~先行)馬を除けば、全ての馬が条件戦以上で上がり1位実績を持つ。

2.血統系統
 父はSS系が多く、過去9年の3着以内馬27頭中17頭に入っている。次はND(ノーザンダンサー)系だが4頭、MP(ミスタープロスペクター)系3頭(いずれもキングマンボ系)、RO(ロベルト)系3頭と圧倒的である。母父はND系が多く、27頭中12頭に入っていて、SS系4頭、MP系3頭、GS(グレイソヴリン)系2頭、NB(ネヴァーベンド)系2頭と比較してこちらもかなり優勢である。

3.指数
 ほとんどの年では、距離により調整した指数の上位1位~6位馬が馬券に絡んでいる。青葉賞や京都新聞杯からの臨戦から馬券圏に入れたのは指数59台以上、マイルからの臨戦から馬券圏に入れたのは指数63台以上だった馬がほとんど。昨年のアポロソニックは事前指数が低く、先行(タフ)系SHP馬だったと認識するしかない。

4.手応え
 オークスと比べて、手応えの良い馬でも末脚SHPが強烈な高指数馬は順当に好走でき、手応えの悪い馬も逃げ先行馬かつ東京又は京都で重賞好走実績があれば可能性がある。 

5.走法
 オークスと同様、脚が長い振り出し走法馬の指数上昇に警戒をする。

6.コース適性
 オークスとほぼ同じ条件だが、前5走における東京、京都、小倉、新潟の芝1800m以上のレースで、未勝利戦又は条件戦の4着以下かつ0.4秒差以上負け、OP以上の6着以下かつ0.6秒差以上負けがある馬の3着以内は過去9年でいない。


 上記の観点から今年のレースを予想していきます。まず、ダービー勝ち馬の傾向であるマイル以上の重賞で上がり1位実績を持つ馬は、レッドリヴェール(G3)、ワンアンドオンリー(G1)、ショウナンラグーン(G2)、トーセンスターダム(G3)、マイネルフロスト(G3)、ベルキャニオン(G3)。マイル以上の条件戦、OPでの上がり1位実績馬はハギノハイブリッド(条件)、ワールドインパクト(条件)、アドマイヤデウス(OP)、スズカデヴィアス(OP)。
 なんとここまでで皐月賞連対馬がいません。イスラボニータはG1の上がり3位馬(オークスで、ヌーヴォレコルトを保留とした条件)なので救えるようにも思いますが、この点ではトゥザワールドにマイナスとなります。

 続いて、父の血統にSS系、母の血統にND系を持つ馬をプラス評価します。前者は、イスラボニータ、レッドリヴェール、ワンアンドオンリー、トーセンスターダム、マイネルフロスト、ベルキャニオン、サウンズオブアース、ワールドインパクト、サトノルパン、アズマシャトル。後者は、レッドリヴェール(※)、エキマエ、ベルキャニオン(※)、サウンズオブアース(※)、ワールドインパクト(※)、サトノルパン(※)、アズマシャトル(※)。※は両方該当

 持ち指数の低いタガノグランパ、エキマエは消して良さそう。2000m超で指数59以上の馬はいないですが、57以下で線を引くと、青葉賞組と京都新聞杯組等が全て消えてしまいます。ハギノハイブリッド、ショウナンラグーン、サウンズオブアース、ワールドインパクト、スズカデヴィアスに軽視材料です。

 コース適性では、ハギノハイブリッド、エキマエ、サウンズオブアース、サトノルパン、アズマシャトルが軽視条件に該当します。

 手応えと走法は特筆すべきものがあれば各馬展望に記載します。

◎ワンアンドオンリー(横山典騎手 上がり:G1一位、血統系統:SS系×HA(ヘイロー)系)
 皐月賞での上がり連対馬が、東京競馬場改修が行われた2003年以降あまり活躍していないというマイナスデータを発見して以降、ダービーで本命に推せるのか逡巡することとなったが、指数上位の中で前述の分析(上がり実績)においてマイナスがなかったため、繰り上がりで本命を打つこととした。

 と言うか、力量が上位で拮抗しているならこの馬を本命に打たないわけにはいかない今期の経緯というものもある。これは予想メルマガの読者でなければわからないかもしれないが、次のリンクをご覧頂ければ理解して頂けるかと思う(参考→http://archive.mag2.com/0000140588/20131223110207000.html、http://baryutensei.com/43baken2saixx.htm)。

 懸念材料としては、私はワンアンドオンリーは追込み馬ではないと考えているのだが(スタートが比較的良く、過去のレースでも中団からレースを進めていた)、横山典弘騎手がどう乗るかは不明で、再び後方から大外を回すようなことがあれば当然届かない可能性が高くなること、昨秋に同じ東京で行われた東京スポーツ杯でイスラボニータに負けていること(レースVTRを見ると少し内にモタれているので、左回りが得意ではないかも)、血統系統的にパワータイプのHA系が母父に入っているので、軽い馬場への変更はマイナスかもしれないことなどが容易に指摘できる。馬券は複数のパターンを考えているが、ボックスなどのおさえも必要だろう。

追記:そういえば、ダービーのデータアート(http://baryutensei.com/31derb.htm)では『★弥生差』と『★皐月詰』に該当し、唯一の称号馬となっているのもプラスに考えたい。内枠を引けたのも好印象。あとは鞍上に任せるしかない。内の中団でじっと脚を溜めて、4角~直線で外に持ち出すイメージで。

・サウンズオブアース(浜中騎手 上がり:未勝利一位、血統系統:SS系×NS系)
 前走は後方から2着に入っているが、上がり順位は6位。条件戦以上で上がり連対実績がないので、父ネオユニヴァースというのも含め、上がりに限界のあるタイプかと思われる。条件戦を勝利した時も、ストロベリーキングやブラックカイトと僅差であり、相手関係的に評価できない。データアートでも「京新削」のマイナスデータに該当しており、軽視する。
(→馬場差から△に格上げしました)

・マイネルフロスト(松岡騎手 上がり:G3一位、血統系統SS系×RO系)
 岡田総帥は今年はプレイアンドリアルで挑戦したかったと思うが、まさに祈りと現実は結びつかない、競馬は難しいものだと思わせるような故障回避となったが、それでもマイネルから1頭、大一番に駒を進めてきたところは流石である。マイネルフロストは、ラジオNIKKEI杯、共同通信杯で馬券圏外に敗れながら、いずれも内容は評価できた(先行馬最先着、スローを仕掛け遅れ)ところ、毎日杯で内枠利を活かして勝利している。青葉賞も敗れたとは言え先行馬最先着を果たしており、展開次第では能力が通用しないわけではないと思う。

 ただし、一級線の上がりの速さは有していないと見ており、先行してからの粘りも、実際のところ2回も馬券圏外に敗れているため、ここは余程の展開利等に恵まれないと厳しい。逃げ馬ではないし、テンから飛ばしてもダメなコースなので、先行してそこそこの位置に粘るといったイメージ。データアートでも「関連無」「前大敗」「先失速」「毎日削」のマイナスデータ4つに該当しており、軽視妥当と考える。
(→馬場差から△に格上げしました)

・アドマイヤデウス(岩田騎手 上がり:OP一位、血統系統:MP系×SS系)
 皐月賞予想時に、若葉Sの勝利は展開利によるものと指摘し「×」の評価とした。結果は7番人気9着とやはり負けたのだが、0.6秒差という着差は指数を2くらい上昇させたもので、流石は岩田騎手と思わせた。過去7戦で上がり1位実績が4回とそれなりの末脚自慢タイプで、内枠で引き続き岩田騎手が乗ることに若干の気持ち悪さがあるが、父の系統に“キングマンボ系を除く”MP系を有する馬(27頭)の馬券圏は過去9年で皆無。オークスの過去9年でも皆無なので、適性面でも不安が残る。データアートでは「関連無」のマイナスデータに該当していることも踏まえて軽視する。
(→馬場差から△に格上げしました)

○トゥザワールド(川田騎手 上がり:未勝利一位(G2二位)、血統系統:MP系×SS系)
 過去のダービー好走馬と比較して、上がり実績が不足しているのは事実であるが、指数1位馬であることや、BPR3(ベストパフォーマンスレースが3番手以内からの先行だった)以内馬で力があるのはこの馬のみであること(後程紹介する展開分析より)、前回大外枠を克服しつつ今回好枠を引いたこと等から、安易な軽視はしないこととした。データアートを照合してみても、『★弥生差』にぎりぎり該当していない程度で、マイナスデータには該当がない。

・ショウナンラグーン(吉田豊騎手 上がり:G2一位、血統系統:RO系×SS系)
 G2になって以降、ある程度の頻繁で馬券に絡むようになった青葉賞勝ち馬。今年は指数の水準がそれほど高くなく、後方から最速の末脚を使ったが、中弛みスローペースで追込みがききやすい展開であったことや、上がり最速が同タイムで他に2頭いること、中山が苦手だったとしてもセントポーリア賞の内容は評価微妙なことから、この指数で敢えて狙える馬とは思えず。データアートでは「青葉削」に該当。
 
・スズカデヴィアス(酒井騎手 上がり:OP一位、血統系統:MP系×SS系)
 かなりスローペースとなったすみれSで、ロングスパートからワールドインパクトとの叩き合いを制して優勝。ただ、走法がワールドインパクトより坂向きで、適性面で勝ったようにも見える。上がり実績も、すみれSを除けば全て3位以下であり強調できず、指数も高くない。データアートに「前大敗」というデータがあるのが、皐月賞以外からのローテーションかつ4着以下からの臨戦は全滅しているところ、消しで問題ないと考える。

・アズマシャトル(松山騎手 上がり:新馬一位(条件二位)、血統系統:SS系×ND系)
 ラジオNIKKEI杯では2着に好走したが、年明け以降、6着、5着、13着。特に前走は1.7秒差負けと完敗し、身体面か精神面かは不明だが、完全に本来の出来にはなくなっている。こちらもデータアートの「前大敗」に該当しているので、消しで良いだろう。

・ベルキャニオン(戸崎騎手 上がり:G3一位、血統系統:SS系×ND系)
 ウインフルブルームの回避で指数6位に繰り上がった。ぎりぎり圏内と見ることもできるが、ウインフルブルームは前に行く分の距離ロスや展開リスクからおさえが必要かと思っていたところ、こちらは差し馬なので、この馬が来る流れなら他の指数上位馬が好走するはずと見て印は打たないこととした。戸崎騎手という点や血統系統的にも来られても驚きはないのだが。データアートでは「関連無」のマイナスデータに該当。

・ハギノハイブリッド(ウィリアムズ騎手 上がり:条件一位、血統系統:RO系×GS系)
 条件戦を0.5秒差で圧勝し、続く京都新聞杯も優勝と波に乗っている馬だが、指数計算上は共同通信杯の頃からあまり数値的な変動はない。前走は中弛みをしているので差し有利の展開となっていることや相手が弱かったこと、展開のアヤで先着できたと考えたほうが無難ではないだろうか。ウィリアム騎手というのは気になるが、血統系統は主要系統ではないし、今回は軽視することとした。なお、データアートでは「京新削」に該当。

・エキマエ(江田騎手 上がり:-、血統系統:HA系×ND系)
 ダート実績馬。芝では百日草特別で13着の結果があるが、当然指数は低くとても買える馬ではない。

▲イスラボニータ(蛯名騎手 上がり:G3二位(G1三位)、血統系統:SS系×GS系)
 この馬は過去のレースのほとんどでレースぶりにロスが少なく、コーナーはインで脚を溜めて、手応え十分の脚色で直線半ばから抜け出すというものであり、皐月賞も同様の勝ちパターンで戴冠した。相当体が柔らかいのだろう、走法は印象的な投げ出し走法で、デビュー当初から素質を感じたものだ。この馬なら蛯名騎手にダービータイトルをプレゼントできるかと思いつつ、昨年のロゴタイプの敗退が頭をよぎる。
 大丈夫かと思うのは、手応えが良すぎること(距離延長に向かない可能性あり)、末脚がどうも加速SHPタイプに見えるので、東京は本来の適性からは向いていないかもしれないこと、クラシックの距離まではあまり得意としないフジキセキ産駒であること(ドリームパスポートの例はあるが、ドリパスは皐月賞までの過去8戦で上がり1位が6回という強靭な末脚を持つ馬だったが、イスラボニータは上がり1位実績が1回もない)、そして、今回外枠奇数番を引いたこと(蛯名騎手は外を回すと思うし、元々は出遅れ癖のあった馬。ESPも怖い)。
 オークス予想の前までは対抗評価をするつもりであったが、少し控え目の印とした。

・タガノグランパ(菱田騎手 上がり:G3一位、血統系統:MP系×SS系)
 昨年暮れのラジオNIKKEI杯では最内を追い込んで5着に入り、それなりの指数を有していたため、皐月賞では人気よりは走ると予想したが16番人気17着という失態。使用距離を短縮してきたのがマイナスに働いたのか、調子が落ちているのか。いずれにせよ流石に負けすぎなので軽視する。データアートでは「関連無」「皐月惨」のマイナスデータに該当。

・サトノルパン(小牧騎手 上がり:未勝利一位、血統系統:SS系×ND系)
 きさらぎ賞の指数が低かったので、NHKマイルC予想では「×」に評価をして、実際4番人気9着に敗れたが、指数を伸ばしているので成長はしている模様。ただ、更にメンバーのレベルが上がり、ディープインパクト産駒は距離延長を手離しで歓迎できるものではなく、末脚実績もマイル以上の距離では未勝利戦しか一位がないことからしてここで評価することもできない。データアートでは「関連無」「前大敗」「哩杯削」のマイナスデータに該当。

△レッドリヴェール(福永騎手 上がり:G3一位(G1二位)、血統系統SS系×ND系)
 ウオッカ以来となる、G1勝利経験のある牝馬の挑戦。馬自体の指数、上がり実績、血統系統は良いのだが、外枠かつ福永騎手が乗るという点に不安もある。福永騎手は単勝回収率や複勝回収率を見れば、どのコースも安定して良い成績であり堅実性は評価しているのだが、追える騎手と言うよりは当たりの柔らかさとヘッドワークに長じており、差し追込み馬に乗った時の信頼度が低い。後方から大外を追い込む桜花賞のような形ではやや厳しく、どこまで下げずに辛抱できるかが問題と思う。なお、データアートでは「関連無」に該当しているが、牝馬の挑戦は少ないのでここはいくらでも改正可能。
 特筆しておきたいのは、この馬は新馬戦以降、毎回約3か月以上の休み明けでレースを使い、新馬戦で中弛み超スローの展開を勝利、札幌2歳Sで極悪馬場をものともせず差して勝利(426キロという馬格で!)、阪神JFをハープスターの猛追を凌いで優勝、桜花賞ではハープスターに敗れたものの、今年初戦でクビ差なら上々。天才少女であることは疑いようもなく、距離延長も札幌2歳Sの内容や血統的から問題ないと考える。

△トーセンスターダム(武豊騎手 上がり:G3一位、血統系統SS系×MP系)
 年始レポートの中距離部門の指数1位馬。皐月賞での惨敗は、スタート後に少し引っ掛かってしまったことと、坂不向きの走法によると考えている。新馬戦から見直してみたところ折り合い面にそこまで問題は見られず、外枠に入ったのは減点だが、上位人気馬に割って入る可能性を持つ馬として評価を上げてみた。データアートでも「皐月惨」にぎりぎり該当せずに済んでおり、マイナスデータはない。
 最後まで対抗評価としてみるか迷っていたが、武騎手がソツなく中団につけるかを考えると下げてしまいそうに思えてきて、後方から外を回すことになれば流石に厳しいし、血統系統も2010年のような究極の高速馬場でなければMP系よりND系を重視したほうが良いと思われ、5番手とした。

・ワールドインパクト(内田博騎手 上がり:条件一位、血統系統SS系×ND系)
 前々走の大寒桜賞では1頭抜けた末脚を披露したが、中京コースでの実績なので信用できず、そもそも0.5秒差の3着がコウエイワンマンではレベルが評価できない。梅花賞、すみれS、青葉賞のいずれも今回のメンバーではそれほど高い指数ではなく、内田騎手が乗るが大外枠というマイナスも踏まえて軽視する。データアートでは「関連無」「青葉削」のマイナスデータに該当。


 更に、今回はウインフルブルームが回避したため、展開の理解を深めるためBPR分析をしておりますのでご紹介します。

 東京競馬場が改修された2003年以降の過去11年ダービーについて、出走馬のBPR(※)分布、上位人気馬の分布、テン3Fのラップを以下に示します。
 なお、BPRとはベストパフォーマンスレースの略で、近走のG1三着以内、OP二着以内、条件戦勝ちに該当するレースにおける、位置取りを参照します。BPR1馬とは、2角以降の位置取りが1(逃げ)である馬、BPR3馬とは、2角以降の位置取りが3番手以内(BPR1馬を除く)である馬、BPR5馬とは、2角以降の位置取りが5番手以内(BPR1馬、BPR3馬を除く)である馬、BPR追馬とは、3,4角の位置取りが6番手以降かつどちらかに二桁順位がある馬、ここまでに該当しない馬をBPR差馬と呼んで分類しているものです。

西暦、(BPR1馬数,BPR3馬数,BPR5馬数,BPR差馬数,BPR追馬数、1~3番人気馬のBPR)、1~3着馬のBPR、テン3F
2013年、(3,3,5,3,4、追・差・差)、追・差・1、12.3-10.5-12.2
2012年、(1,1,4,5,7、追・追・5)、5・差・3、12.8-10.8-12.0
2011年、(1,3,3,6,5、追・差・差)、追・追・5、12.7-11.3-12.8(不良)
2010年、(2,3,1,6,5、差・追・追)、追・差・差、12.6-11.3-12.2
2009年、(3,2,2,6,5、追・1・追)、1・1・5、12.8-11.0-11.8(不良)
2008年、(1,4,2,6,5、追・差・3)、追・3・追、12.5-10.6-12.4
2007年、(2,2,2,8,4、追・1・差)、差・1・差、12.6-10.9-12.3
2006年、(1,3,4,6,4、5・追・差)、5・1・差、12.6-11.8-13.0(稍重)
2005年、(2,5,1,2,8、差・追・5)、差・追・追、12.5-10.9-12.1
2004年、(1,2,0,11,4、差・差・差)、差・追・差、12.5-10.6-11.3
2003年、(0,3,2,10,3、差・差・5)、差・5・3、12.4-11.1-12.9(重)

2014年、(0,2,2,7,6、差・3・差)

 上記を見ると、BPRの逃げ先行馬の数にかかわらず、いずれの年でもテン2F目はそれなりに速くなっていることがわかる。今年も極端に緩むとは考えないでおく。
 また、人気上位馬は差し、追込み馬が多い一方で、過去11年で7年でBPR1~3馬が馬券に絡んでいるので、穴は先行馬と考えたい。さらに見ていくと、1番人気馬がBPR追馬である6年中5年は意外性のある先行馬が好走している一方、1番人気馬がBPR5~差馬の5年中でBPR1~3馬が絡んでいるのは1年だけとも読めるため、そう考えれば、今年はそこまでレースの重心が後方寄りになることはなく、BPR1~3馬にこだわりすぎる必要もなさそうですし、BPR1馬がいなかった2003年を参考にすれば、トゥザワールドの評価を高めたほうが良いということになります。

<★馬場のバイアスについて極端な傾向等が見られたため追記> 
 土曜日の競馬で最内を通った馬が好走していたため、ダービーもTBI分析を行ったところ、下記資料のとおり、内有利のバイアスが発生していることが判明しました。資料はNHKマイルCの回顧・反省を踏まえ、縦のバイアスと横のバイアスを別に測れる指標を作成していまして、今年の値は2012年にワールドエースやゴールドシップが届かなかった年に近いので、内先行馬を最内や内に陣取れる馬の評価を大幅に上げたいと思います。

資料→ http://baryutensei.com/report/1405bt-derbdoc.pdf

 これまでの予想からの修正点は下記のとおりです。

・最内や内を通れそうな1~3枠馬をプラス評価。
(サウンズオブアース、ワンアンドオンリー、マイネルフロスト、アドマイヤデウス、トゥザワールド、ショウナンラグーン)
・さらに、BPR又はSPRのいずれかが5以内の馬はプラス評価。
(サウンズオブアース、マイネルフロスト、アドマイヤデウス)
・外を回りそうな7~8枠馬をマイナス評価。
(イスラボニータ、タガノグランパ、サトノルパン、レッドリヴェール、トーセンスターダム、ワールドインパクト)
・さらに、BPR又はSPRがいずれも追の馬はマイナス評価。
(ショウナンラグーン、サトノルパン)

 これまで5頭拮抗と評価していたうち、ワンアンドオンリーとトゥザワールドがプラスとなり、それ以外の3頭がマイナスの評価となりました。従って馬券は2頭の1,2着固定の3連単と3連複をメインとしたいと思います。内の馬の中では指数が一番高いマイネルフロストを上位と考えます。

結論
◎ワンアンドオンリー
○トゥザワールド
▲イスラボニータ
△マイネルフロスト
△レッドリヴェール
△トーセンスターダム
△サウンズオブアース
△アドマイヤデウス

(競馬ナンデでは便宜上印を分けて打ちますが、自分としては◎と○及び▲と△はほぼ同じ評価となります)

 以上、長文失礼いたしました。
 予想過程が参考になったら拍手を頂ければ幸いです。


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日本ダービー2014回顧
2014年日本ダービー回顧「決まり手はTBI分析」

スカイポット
14期 予想歴17年

次走狙い:タガノグランパ
次走危険:マイネルフロスト


 日本ダービーの予想文は1万字を超える文章量になったようですが、その労力が報われ、12番人気のマイネルフロストを4番手評価とすることができ、3連単10万馬券となる的中予想をお送りすることができました。先日の皐月賞では、結果的に外れとなる予想に多くの拍手を頂き、もやもや感が残りましたが、今回は清々しい結果が得られ満足です(皐月賞の拍手を超えることを祈ります)。

 さて、結果分析を行っていきます。当日の芝レースを見ていたところ、引き続き内が良い馬場状態であったようでした。予想時にお送りしたTBI(トラックバイアスインデックス)の資料を更新しましたのでご覧ください。

資料→ http://baryutensei.com/report/1406bt-derbdoc2.pdf

 まさに、前日の馬場傾向そのままのレースTBIの値となりました。能力は人気の高低とある程度比例していたと思いますが、上位数頭を除けば能力は拮抗していましたから、このような極端な馬場差が生じた場合には、能力を覆してこの予想要素が結果につながってきます。先日のNHKマイルCの反省ということですね。横と縦を分けたTBIも機能してくれたように思いますので、今後も頼もしい予想ツールになりそうです。

 競馬ナンデ上ではほぼ反省は必要ないのかなと思いますが、実馬券上では、対抗馬トゥザワールド絡みの馬券を多く購入してしまったので、この馬の凡走について触れておきたいと思います。

 トゥザワールドは内枠のBPR3(先行)馬として当然に内を通ってくれるものだと考えてしまったのですが、川田騎手はオークスでも触れたとおり、ヘッドワークの利くタイプよりも剛腕タイプであったこと、振り返ってみれば、皐月賞では大外枠を克服するために押して前につけたものであって、結果負けているのだから、騎手心理としては真のBPRは少しおさえた競馬であると想像するだろうこと。スタートからの二の脚が速いというタイプではないので、今回のように普通に中団におさえて、外を回す羽目になることも考えられることでした。(←競馬にはなぜあの時考えつかなかったのだろう、疑問を持たなかったのだろうと思うことがよくありますが、典型的なものでしたね)

 馬のスタート、騎手の癖などの着眼点が足りなかったですね。外を回して5着に追い上げているのですから、馬の力はあると思いますし、内を先行させていれば結果は違ったようにも思います。

 あと、驚いたのはタガノグランパの4着。確かにラジオNIKKEI杯5着時の指数はここでも足りるものでしたが、前走の惨敗ですっかり調子を落としているのだろうと思っていました。前有利はデフォルト程度で、内有利なところ内から3頭目から激走しており、内容はかなり良いです。何か難しい所のある馬なのでしょうから、今後も安定して走るかはわからないですが、人気落ちの際には前向きに検討して良さそうです。

 トーセンスターダムの武豊騎手が2番手につけた判断、流石はヘッドワークタイプの騎手の成せる業ですね。内ラチに接触して急失速してしまいましたが、もしそれがなかったら3着はこの馬だったかも。

 レッドリヴェールの福永騎手は、普通に出して内に入れないのでかなり後方におかれ、4角では外に出して直線大外を走る無策騎乗。体重減も影響したのでしょうが、これだけロスがあれば何もできません。福永騎手は8Rで騎乗停止の制裁を受けており、大きな動きができなかったのかも。

 マイネルフロストは振り出しストライド走法なので東京向きではありますが、今回は条件が嵌っての3着なので今後の狙いは下がります。川田騎手のミスがあっての3着ですが、こういうことがあるのが競馬。良い仕事をしてくれました。

 イスラボニータの蛯名騎手はあそこまで積極的に乗ってくるとは思っておらず、内に陣取った時にやられたと思いました。蛯名騎手は昔は結構雑な騎乗が多かったのですが、バイアスを見れているのでしょうね。直線での持ったままの手応え、競り合ってからの踏ん張りも流石でした。今回は追って伸びるワンアンドオンリーがあれだけ前につけてきたのが敗因、コースが違えば結果は違っていたでしょう。テン2F目は10.6秒、エキマエと後続とで多少の時計差はあるものの、先行馬にそれなりに負荷がかかっていた流れだっと思うので、評価して良い2着です。

 最後にワンアンドオンリー。今年のレースは惜敗続きでしたが、一番の大舞台で結果を出してくれました。未勝利戦で大枚を賭けて「自分の馬」と思ってきた馬が、大勢のファンに応援される馬となってしまうのは、若干の寂しさがあるものの、思い入れのある馬がダービーの歴史に名を刻んでくれたことは本当に喜ばしいものです。
 今回は条件等に助けられた面はありますが、確実に伸びる末脚は今後も武器になるでしょう。古馬になっても、この馬は引き続き応援していきたいと思います。関係者の皆さまに祝福と、御礼を申し上げます。


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