ジュライS2014予想
超急坂が立ちはだかるチャンピオンコース

あみー
14期 予想歴6年

◎サトノプリンシパル
  3着/1人気

○マイネルバイカ10着/6人
▲ロングロウ15着/8人
×ハートビートソング
×ヴォーグトルネード


(1)クラス平均以上の高い底力が必要 [コース形状+少し展開依存]
 中京ダ1800mは急坂途上からスタートし、前半の800mほどがほぼずっと上り坂(+かなり小回りの1・2角)。向正面の残り1000mから長い下り坂が始まり、下りながら小回りの3・4角を回り、直線を向くと下り坂が直結&僅かな助走区間しかない急坂。急坂を越えても緩い上り坂が残り、直線の長さは東京に次ぐ2番目…というコース。

 参考1:JRA | 中京競馬場/コース図(http://www.jra.go.jp/facilities/race/chukyo/course.html)
 参考2:ダート直線距離の比較
 東京(501.6m)>中京(410.7m)>新潟(354m)>阪神(352.5m)>京都(329.0m)>
 中山(308.0m)>福島(295.7m)>小倉(291m)>札幌(264m)>函館(260m)

 コース形状に沿った流れになれば、前半のペースが上がりにくい、残り1000mから残り400mまで長い区間のペースが引き締まる、負荷が極めて高い急坂とダートで2番目に長い直線に耐える…となり、長い下り坂による引き締まったペースと強烈な急坂が他場より段違いに高い底力(=ハイペース耐性・失速耐性)を要求します。同コース・準OP以上(~2014.07.05まで計7レース)での優勝馬に、ローマンレジェンド、グレープブランデー、ベルシャザール、ニホンピロアワーズらG1馬が名を連ねるのも、要求される底力が非常に高いことを示していると思われます。ジュライSはOP特別ですが、OP以上での実績を持つ底力上位馬を探すべき条件と言えるのでは。


(1+α)負荷が極めて高い急坂を越えるにあたって [コース形状]
 中京ダ1800mは4角から急坂までの助走区間の僅かなため、内をロスなく回っているとトップスピードに乗せきれないままレースが終わってしまう危険があります。前後の利を生かしてそのまま粘れば良い逃げ馬以外、内を回って好走するには一気にトップスピードに乗せる加速力・キレが必要になります。他馬より重い斤量は加速力に大きな影響を与えるため、内を回る場合には大きなマイナスです。


 上記の理由などから、印は以下の通りになります。

◎ 3-5 サトノプリンシパル

○ 5-9 マイネルバイカ
▲ 6-12 ロングロウ

× 7-14 ハートビートソング
× 8-16 ヴォーグトルネード


◎ 3-5 サトノプリンシパル
短評:
 大型馬ながら先行力+底力(≒スピード持続力)に優れるマイル~中距離馬。 父×母父のイメージ通り緩急がつく条件は苦手も引き締まった淀みない流れに強く、長い下り坂がペースを引き締まりやすくする中京ダ1800mは能力を発揮しやすい条件。川須騎手はこの馬の持ち味を把握しているようで、コンビを組んだ近3走はいずれも淀みない流れでの逃げ。オーバーペースにならなければ(重要)、連勝を飾っても。


○ 5-9 マイネルバイカ
短評:
 底力に特化した中長距離馬。 上がりの掛かる「消耗戦には強い馬」(和田騎手 初夢S レース後のコメント/ラジオNIKKEI http://keiba.radionikkei.jp/keiba/post_2356.html)で、他場より負荷の高い急坂が立ちはだかる中京ダ1800mは能力を発揮しやすい条件。前述のコメント通り鞍上もこの馬の持ち味を把握している点もプラスで、同コースの東海Sに続いて好走しても。

▲ 6-12 ロングロウ
短評:
 先行力・底力に優れる中距離~中長距離馬? 長い脚や大跳び走法から、マイル以下のダッシュ力・先行力を問われる条件の近2戦は不向きで、13'上賀茂S(=中盤が極端に速い流れ)のような上がりの掛かる中距離~中長距離に向く馬だと思われます。長期休み明けやコーナリング不安、年齢による衰えなどは心配ですが、引き締まった流れに向く馬が少ない今回のメンバーなら相手妙味として狙っても。



× 7-14 ハートビートソング
× 8-16 ヴォーグトルネード
短評:
 いずれも芝指向のキレ(=トップスピードとそこに到る加速力)が持ち味の中距離~中長距離馬。ダート戦でキレを生かすには道中でペースの緩む箇所が必要ですが、中盤に長い下り坂がある中京ダ1800mは道中のペースが引き締まりやすいコース。さらに、逃げそうなサトノプリンシパル+川須 栄彦騎手はコンビを組んだ4戦のうち近3走を緩急の小さい流れで逃げていて、緩急のある展開を期待しにくい点もマイナス。
 コース形状と展開の両面から、キレ優位のこの2頭が持ち味を生かせる可能性は低そうで、人気なら積極的に消して攻めて良いレースなのでは。



 買い目は調教(≒体調、調子の良さ)、馬場傾向、レース中の出来事(展開、好騎乗、不利など)による誤差を丸め込むため、以下の通りシンプルに。

本線
 馬連:◎○▲

上乗せ
 3連複:◎○▲


 各馬の馬場・距離・能力適性とそのレベルは、ブログの予想記事や回顧記事をご参照下さい。
 あみーケイバ(http://ameblo.jp/ami-keiba/)


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