関屋記念2014予想
関屋記念 スピード持続型血統に期待。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎マジェスティハーツ
  12着/2人気

○クラレント1着/4人
▲エキストラエンド9着/3人
△タガノブルグ15着/7人


★傾向分析★
2009年 タイム 1'32"7 (稍重) 1FAve=11.59 3FAve=34.76
テン34.6-中盤24.4(3F換算36.60)-上がり33.7 『加速・中弛み』
着スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕 12-14
2着ヒカルオオゾラ・・・マンハッタンカフェ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔9-f〕 15-15
3着マイネルスケルツィ・・・グラスワンダー×Machiavellian=ロベルト×ミスプロ 〔5-h〕 2-2

2010年 タイム 1'32"9 (良) 1FAve=11.61 3FAve=34.84
テン36.2-中盤23.5(3F換算35.25)-上がり33.2 『加速・中弛み』
1着レッツゴーキリシマ・・・メジロライアン×バイアモン=ノーザンテースト×レッドゴッド 〔5-g〕 1-1
2着セイクリッドバレー・・・タニノギムレット×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔21-a〕 15-14
3着リザーブカード・・・サクラバクシンオー×Bering=プリンスリーギフト×ネイティヴダンサー 〔3-o〕 11-12

2011年 タイム 1'32"6 (良) 1FAve=11.58 3FAve=34.73
テン34.5-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.8 『一貫』
1着レインボーペガサス・・・アグネスタキオン×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔4-r〕 3-3
2着エアラフォン・・・デュランダル×ジェイドロバリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔10-a〕 10-11
3着サトノフローラ・・・アグネスタキオン×Avenue of Flags=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-l〕 8-8

2012年 タイム 1’31”5 (良) 1FAve=11.44 3FAve=34.31
テン35.0-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり32.8 『加速・中弛み』
1着ドナウブルー・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 2-2
2着エーシンリターンズ・・・キングカメハメハ×キャロルハウス=キングマンボ×ターントゥ 〔8-c〕 3-3
3着スピリタス・・・タニノギムレット×Storm Cat=ロベルト×ストームバード 〔1-l〕 8-6

2013年 タイム 1’32”5 (良) 1FAve=11.56 3FAve=34.69
テン34.5-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり34.6 『一貫』
1着レッドスパーダ・・・タイキシャトル×Storm Cat=ヘイロー×ストームバード 〔19-c〕 2-2
2着ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕 16-15
3着レオアクティブ・・・アドマイヤムーン×オペラハウス=フォーティナイナー×サドラーズウェルズ 〔3-l〕 10-9

 流れはテン-上がりのラップ差と直線の長さから『加速』になりやすく、中盤弛む『中弛み』もオプションとしてつきやすい。
展開上逃げが有利なはずだが、直線の長いコースのため、前に位置することで目標にされやすいからなのか、逃げが壊滅的な成績。先行・差しが中心で、展開が嵌れば(=中盤が弛まなければ)追込が決まる感じ。

 血統の傾向は、ノーザンテースト系やが強い傾向。父か母父にノーザンテースト配合馬の活躍が多く、高齢馬でも好走しています。ノーザンテースト系は成長力豊かなタフな特性があり、スピード持続型の流れに強い傾向が嵌るのだと思います。
 またグレイソヴリン系も好走馬が多く、そのなかでもトニービン系の好走馬が多い。また疑似グレイソヴリン系のタニノギムレット産駒(=ロベルト系)は近年好走馬が多く、東京コースに似て直線が長いことで、グレイソヴリン系の特性が引き出され好走していると思われます。
 ダンチヒ系も複数好走馬がいます。スピード持続型の流れに強いのがダンチヒ系の特性だが、その上で夏の暑さにも強い特性も活きていると思われる。やっぱり夏はダンチヒ?

 またこのレースは毎年休み明けの馬の出走が多いですが、長期休養明けは不振気味(=07年はカンパニーが好走しましたが)。休み明けなら5・6月に使っていた短期休養馬の方がよいと思いますが、基本は7月に使っていた馬の方が良いと思います。

★予想★
関屋記念のポイントは、
①流れは『加速・中弛み』になりやすい。ただしテンがゆるゆるにならないと逃げ馬の好走は難しく、基本逃げ馬は割引。
②ノーザンテースト系強し。ノーザンテースト系は古馬での成長能力が著しいので、侮るべからず。またスピード持続型の血統にも注意(=ダンチヒ系、ストームバード系など)。
③グレイソヴリン系も好相性。擬似グレイソヴリン系のタイプ(=タニノギムレット、ハーツクライなど)も適性は高い。
④近走の上がり重視。前残りで届かずの内容ならば狙う価値あり。
⑤外枠に好走馬が多い。内枠の馬は割引だが、近年はそれほど外枠有利ではなくなってきている点には注意。
⑥4歳馬の好走が多い。

◎マジェスティハーツ・・・ハーツクライ×ボストンハーバー=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔13-c〕
 前走中京記念3着(=中京芝1600m:0.0秒差)。新潟芝コースは(0-1-0-0)、芝1600m戦は(2-0-1-1)。近走は重賞で好走していて、本格化モード。前走は外差し馬場を外から急襲した2頭に先着されたが、内をついて僅差の好走したことは評価したく、今回巻き返しは十分可能と考える。4歳馬が強い重賞でもあり、その点でも好走に期待する。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父ボストンハーバーはボールドルーラー系で、早熟のスプリンター血統で、2歳夏の早い時期から好走は多いのだが、成長力やスタミナに乏しい。高速決着には強いが、スタミナは劣るので、骨っぽい相手や距離が延びると苦戦し、降級や再び短距離戦など元の距離に戻って好走する傾向がある。もまれ弱いため、外枠での好走が多く、前走内枠でもまれて惨敗した馬が、外枠に入った時は穴の狙い目。また休み明けや叩き2戦目の好走が多く、仕上がり安い血統でもあり、使い詰めのローテーションは下降線を描く。
 No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

○クラレント・・・ダンスインザダーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕
 前走中京記念8着(=中京芝1600m:0.6秒差)。新潟芝コースは初で、芝1600m戦は(3-0-2-7)。近2走は凡走しているが、東京芝コースなど直線の長いコースでは重賞好走もしていて、能力的にもまだまだ好走可能な馬。重馬場でも好走歴はあるが、どちらかというと良馬場の方が良い馬にて、やや割り引いて評価する。
 ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞で産駒が好走することが多いのも特徴。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としてもここ一番で凄味を見せる血統。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

▲エキストラエンド・・・ディープインパクト×Garde Royale=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔4-p〕
 前走安田記念12着(=東京芝1600m:1.3秒差)。新潟芝コースは初で、芝1600m戦は(1-1-1-1)。前走安田記念は12着と凡走したが、かなり特殊な馬場でもあり、最後方からでは物理的にも届くのは不可能。掲示板外に負けた後の巻き返し好走が可能な馬にて、好走に期待して評価する。外枠の差し馬として、好走は十分可能な馬と考える。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Garde Royaleはネヴァーベンド系で、スタミナと持久力に優れたミルリーフ系。スローペースより消耗戦に強く、前走が不振でも展開が厳しくなると突っ込んでくる。強気な競馬をしてこそ持ち味が活きる。成長力があり、高齢になって甦る馬もいる。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。

△タガノブルグ・・・ヨハネスブルグ×スペシャルウィーク=ストームバード×サンデーサイレンス 〔5-j〕
 前走NHKマイルC2着(=東京芝1600m:0.0秒差)。新潟芝コースは初で、芝1600m戦は(0-1-0-1)。前走は17番人気と人気薄で2着激走した馬で、古馬との対戦は初となるが、NHKマイルCの激走がまぐれでなければ、斤量的にも恵まれているし善戦は十分可能と考えて評価する。ヨハネスブルグ産駒でもあり、仕上がりの早い血統でもあるため、休み明けも苦にしないと思われ、好走に期待する。
 ヨハネスブルグ産駒はストームバード系で、短距離~マイルを得意とし、溜めて差す競馬よりもハイペースを先行させる強気な競馬が合う。仕上がりは早く、若いうちは芝の上級条件でも勝ち負けするが、年を経るとともにダートに傾倒する。ただ年齢に関係なく芝→ダート変りには注意。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。
 No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号jは、牝馬上位の系統でトップクラスまで勝ち進むのはほとんど牝馬。牡馬は人気でアテにしづらい。


tipmonaとは?

関屋記念2014回顧
関屋記念 夏のローカル重賞の注意点。

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:クラレント
次走狙い:ダノンシャーク


2014年 タイム 1’32”5 (稍重) 1FAve=11.56 3FAve=34.69

ラップ
①12.6-②10.9-③11.4-④11.6-⑤11.6-⑥11.5-⑦10.8-⑧12.1
1FAveとの誤差
①+1.0 ②-0.7 ③-0.2 ④±0 ⑤±0 ⑥-0.1 ⑦-0.8 ⑧+0.5
テン34.9-中盤23.2(3F換算34.80)-上がり34.4 『一貫・加速』

『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×

1着クラレント・・・ダンスインザダーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕 6-5
2着ダノンシャーク・・・ディープインパクト×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔1-u〕 3-3
3着サトノギャラント・・・シンブリクリスエス×サンデーサイレンス 〔9-c〕 15-14

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』とそれぞれのラップ差自体がそれほど変わらない『一貫』も複合した流れ。展開的には、逃げ・先行・差しが恵まれ、追込のみ不利な流れと考える。そのためより前に展開した馬が有利な流れと考える。

1着クラレントは、前走中京記念8着(=中京芝1600m:0.6秒差)からの好走。新潟芝コースは初で、芝1600m戦は(3-0-2-7)でした。近2走は凡走しているが、東京芝コースなど直線の長いコースでは重賞好走もしていて、能力的にもまだまだ好走可能な馬。重馬場でも好走歴はあるが、どちらかというと良馬場の方が良い馬と考えやや割り引いて評価しましたが、結果1着好走。中京記念は、新潟コースと同じように左回りで直線も比較的長いコースではあるが、好走馬が関屋記念ではなかなか好走しない傾向にあり、マイル重賞を連続好走するのはやはりストレスがかかると思われる。そのため前走中京記念で凡走していても、東京芝コースや新潟芝コースで好走が多い馬が前走凡走することでそのストレスの影響が薄まり、得意のこーすで反撃好走すると構造ではないかと推察する。また前々走安田記念に出走していることもポイントになると思われ、夏のローカル重賞は近走GⅠやGⅡ出走馬(=着順は悪くても出走したことが重要)が、GⅠ・GⅡでは好走出来ずともGⅢということで、対戦する馬のレベルが下がることで好走するのでは?と考える(=七夕賞、函館記念、クイーンS、小倉記念などの結果をみるとこの手のタイプの好走が多いように思います)。今回の好走で、まだまだ重賞でも侮れない馬と思いますが、好走するのは時計が1’33秒台前後の時で、直線の長い左回りコースという前提が付く馬と考えて、今後は取捨てをうまく考えたいと思います。
 ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞で産駒が好走することが多いのも特徴。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としてもここ一番で凄味を見せる血統。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

2着ダノンシャークは、前走安田記念4着(=東京芝1600m:0.6秒差)からの好走。新潟芝コースは初で、芝1600m戦は(3-5-4-4)でした。今回は斤量58kgということで他馬よりも重い斤量を背負っていたため、割り引いて考えて評価したが、さすがに前走GⅠで僅差好走していた事実をもう少し評価すべきだったと反省する。1着馬クラレント同様に安田記念出走馬でもあり、関屋記念出走馬の中では、最先着馬であったことは重要なポイントだったと反省します。マイル戦でも好走の多い馬であるし、秋のGⅠで中心視とまではいかないものの、まだまだ連下候補として十分好走が可能な馬と思うので、今後の好走にも期待します。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Caerleonは、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。特に東京と京都外回り、阪神といった直線の長いコースの重賞には強い。2歳戦でも戦える仕上がりの早さと高齢でも侮れないしぶとい成長力も有す。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号uは、時計の掛かる馬場でのみ力を発揮することが多く、また早熟傾向。

3着サトノギャラントは、前走中京記念7着(=中京芝1600m:0.5秒差)からの好走。新潟芝コースは(0-1-0-0)、芝1600m戦は(4-2-1-2)でした。今回はやや出遅れて、不利な流れとなった展開での好走にて3着好走したことは評価したいと思います。重賞ではなかなか突き抜けないが、上位には好走する馬として能力は評価したいと思います。
 シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳春の時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

関屋記念のポイントは、
①流れは『加速・中弛み』になりやすい。ただしテンがゆるゆるにならないと逃げ馬の好走は難しく、基本逃げ馬は割引。
②ノーザンテースト系強し。ノーザンテースト系は古馬での成長能力が著しいので、侮るべからず。またスピード持続型の血統にも注意(=ダンチヒ系、ストームバード系など)。
③グレイソヴリン系も好相性。擬似グレイソヴリン系のタイプ(=タニノギムレット、ハーツクライなど)も適性は高い。
④近走の上がり重視。前残りで届かずの内容ならば狙う価値あり。
⑤外枠に好走馬が多い。内枠の馬は割引だが、近年はそれほど外枠有利ではなくなってきている点には注意。
⑥4歳馬の好走が多い。
⑦春のGⅠ・GⅡ出走馬に注目。GⅢ戦で浮上しそうな馬に期待。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >