中山牝馬S2009予想
半分妄想込みで有終の美

KUROSHIMA
08期 予想歴14年

◎キストゥヘヴン
  1着/4人気

×ザレマ


 強力な先行馬が不在、アンカツ騎乗のザレマがハナを切ってマイペースに持ち込む、というのが一般的には妥当な展開か。結局他馬が競りかけるヤル気も見せず淡白な展開になってザレマ前残り、初重賞勝ちという結果もそれはそれで十分有り得ることではある。

 ただ、見ている側としては重賞でその結果では全くもって面白くない。そんなタルい展開だけは勘弁してくれよと思いつつ、脚質転換で積極的に前で競馬をしそうな馬がいるかどうか少し想像してみた。

 今回が引退レースとなるキストゥヘブン。トップハンデに重馬場と条件は決してラクではないが、鞍上に横山典を配してきたのが大変興味深い。
 横山典は同馬とのコンビでフラワーCを優勝しており、一昨年の中山牝馬S、ヴィクトリアマイルでは掲示板に善戦している。横山典といえば、最近はカンパニーとのコンビが有名だが、末脚一手のカンパニーを一転して先行させて重賞勝ちに導くなど、馬をコロッと替えてみせる手腕が非常に高い騎手だ。
 
 手持ちの新聞では戦法=鞍上に一任となっている。引退レースだからではないにせよ、逃げor番手の積極策を取るケースも想定内ではないか。れっきとしたGⅠ馬なのだし、最後ぐらいはハナを切るくらいの覚悟で思い切った競馬をしてもらいたい。


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中山牝馬S2009回顧
好騎乗でした

KUROSHIMA
08期 予想歴14年

次走危険:ザレマ
次走危険:トールポピー


 今日のような馬場ならこう乗れば勝てる。横山典騎手のまるでお手本のようなエスコートで、キストゥヘヴンは見事有終の美を飾った。前々で競馬をするという点は私も共通見解だったが、道中は無理には行かせず好位のインで控え、直線もそのまま内を突いて最後逃げたピンクカメオをキッチリとらえてゴールイン。入線後のガッツポーズとは対照的に、引退レースながら落ち着いた冷静な立ち回りが目立った文句なしの好騎乗。少なくとも逃げか番手を予想した私よりか、横山典は明らかに冷静でした(笑)

 次走危険は人気した2頭から。ザレマは京都牝馬Sに引き続き危険馬に。決め手がないのは京都で述べた通り。今回も絶好の内枠を引いたにも関わらず、控えて他馬を気にしたのか好位でフワフワ折り合いを欠き、非常に頂けない内容だった。

 とにかく、強さを漠然と感じられる馬ではないし、気性面や好走条件の狭さを考えても、少なくとも根が強い馬ではないのだろう。血統・ブランドから人気の急落は考えにくいが、人気に応えて勝つとしたら相手や条件に何かしら恵まれないと厳しそう。今後も常に過信は禁物。

 トールポピーは休み明け・大外枠が応えたか、敗れたとはいえ今回の着順だけで能力や状態を判断できないことも確か。ただ、全兄フサイチホウオーは3歳秋以降で低迷してそのまま復活できず結局引退に至っている。あの失速ぶりは今でも不可解なのだが、兄妹をひと括りにするのは口を挟む余地があるとしても、今回の敗戦にその兄の影がチラついて見えたよう見えなかったような。
 
 また、個人的には3歳秋以降の成長力がイマイチに映ったので、古馬初戦でここまで惨敗だと、もうパワーアップはないかもしれない。次走オークス馬の肩書きだけで人気するようならむしろ嫌って妙味あり。


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