フラワーC2009予想
フラワーC ステイヤータイプとジリ脚ダート血統。

軍神マルス
08期 予想歴11年

◎ディアジーナ
  2着/1人気

○ダイアナバローズ5着/8人
▲マジックシアター3着/2人


★傾向分析★
2004年 タイム 1'50"9 (重) 1FAve=12.32 3FAve=36.97
テン37.1-中盤37.2-上がり36.6 『加速・一貫』
1着ダンスインザムード・・・サンデーサイレンス×Nijinsky=サンデーサイレンス×ニジンスキー 2-2
2着ヤマニンアラバスタ・・・ゴールデンフェザント×タマモクロス=グレイソヴリン×グレイソヴリン 8-3
3着メイショウオスカル・・・フジキセキ×アンバーシャダイ=サンデーサイレンス×ノーザンテースト1-1

2005年 タイム 1'49"0 (良) 1FAve=12.11 3FAve=36.33
テン37.4-中盤37.0-上がり34.6 『加速・中弛み』
1着シーザリオ・・・スペシャルウィーク×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 3-2
2着スルーレート・・・フレンチデピュティ×Seattle Slew=ヴァイスリージェント×ボールドルーラー 1-1
3着アルフォンシーヌ・・・サンデーサイレンス×サクラユタカオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 8-4

2006年 タイム 1'48"9 (良) 1FAve=12.10 3FAve=36.30
テン35.5-中盤36.2-上がり37.2 『前傾』
1着キストゥヘヴン・・・アドマイヤベガ×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 6-7
2着フサイチパンドラ・・・サンデーサイレンス×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 2-1
3着ブルーメンブラット・・・アドマイヤベガ×Topsider=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 8-4

2007年 タイム 1'49"6 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.53
テン36.4-中盤37.3-上がり35.9 『加速・中弛み』
1着ショウナンタレント・・・アグネスタキオン×Great Commotion=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 1-1
2着ホクレレ・・・フサイチコンコルド×Danehill=ニジンスキー×ダンチヒ 6-9
3着クロコレーヌ・・・クロコルージュ×Balleroy=レッドゴッド×グレイソヴリン 6-6

2008年 タイム 1'49"5 (良) 1FAve=12.17 3FAve=36.50
テン37.8-中盤35.6-上がり36.1 『裏「へ」』
1着ブラックエンブレム・・・ウォーエンブレム×ヘクタープロテクター=ミスプロ×ミスプロ 1-1
2着レッドアゲート・・・マンハッタンカフェ×スキャン=サンデーサイレンス×ミスプロ 12-11
3着シングライクバード・・・シンボリクリスエス×ノーザンテースト=ロベルト×ノーザンテースト 14-13

中山芝1800mにしては、中盤が弛みがちになる流れの年もあるフラワーC。『前傾』や『一貫』の厳しい流れのときはまだ中盤は厳しいが、テンが緩いと中盤も弛む傾向にあり、流れを決め撃つのがポイント。
それでも牝馬重賞ということもあり、『加速』の流れが多いようで、前につけて好走する馬が多いのがポイント。

血統の傾向は、ここ数年はサンデーサイレンス×大系統ノーザンダンサー系が好走しているように思います。ただし、以前は欧州型のノーザンダンサー系やロベルト系がよく好走していて、馬場状態の見極めも必要と考えます。ややスタミナ寄りの適性が必要かも。

また面白い傾向に、勝ち馬は前走中山コース1着馬。経験と勢いが重要なポイント。

近走ダートの経験馬も好走が多いです(=03年2着トーセンリリー、05年2着スルーレート、06年1着キストゥヘヴン・3着ブルーメンブラット、07年2着ホクレレなど)。ダートのテン速く上がりのかかる流れの経験が活きるということと考えます。

それから好走馬は後にクラシック牝馬GⅠ好走(=04年1着ダンスインザムード:桜花賞1着、04年2着ヤマニンアラバスタ:オークス3着、05年1着シーザリオ:桜花賞2着→オークス1着、06年1着キストゥヘヴン:桜花賞1着、06年2着フサイチパンドラ:オークス2着→秋華賞3着、08年1着ブラックエンブレム:秋華賞1着、など)やオークストライアル(=04年3着メイショウオスカル:フローラS1着、08年2着レッドアゲート:フローラS1着、など)でも好走しやすく、今後期待できそうな馬を狙うのもありと考えます。

★予想★
◎ディアジーナ・・・メジロマックイーン×ビショップボブ=マイバブー×ニアークティック
前走クイーンC1着(=東京芝1600m)。メジロマックイーン産駒で、メジロマックイーンは叩き良化型のステイヤー血統。小回りコースの中長距離は得意で、東京→中山へのコース替わりはプラス要因と考える。中山コースは2戦2連対(1-1-0-0)。クイーンC好走馬はオークス好走も多く、フローラSにも合いそうなスタミナ型の血統だし、適性は高いと考える。

○ダイアナバローズ・・・シンボリクリスエス×Shirley Heights=ロベルト×ネヴァーベンド
前走未勝利戦1着(=中山D1800m)。シンボリクリスエス産駒で、シンボリクリスエスはスタミナ色の強いダートも走れるパワー型のロベルト系。ロベルト系は2歳から走れる馬も多いが3歳春までは詰めの甘い産駒が多く、クラシック開催の始まるトライアルの時期あたりから全般的に走り始める。本格化自体はまだ先なのだが、トライアルでペースが上がって底力を求められたり、距離が延びることでスタミナが問われることで好走しやすくなるのだと考える。本馬は未勝利戦を脱したばかりだが、最近の中山コースの力の要る馬場には向きそうで、ダート好走馬が走りやすいこのレースには適性は合うと考え好走に期待する。

▲マジックシアター・・・ネオユニヴァース×パラダイスクリーク=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド
前走500万下条件戦7着(=中山D1800m:0.9秒差)。ネオユニヴァース産駒で、ネオユニヴァースはスタミナ型のサンデーサイレンス系で、上がりの速い競馬が苦手なジリ脚サンデー系。しかし仕上がりは早くスタミナは豊富で、ペースが上がり上がりがかかるレースならば好走は可能と考える。母父パラダイスクリークは地方ダート重賞馬もでているが、本質は芝向きで時計のかかる馬場に強い。そのあたりが前走や前々走の敗因(=ダート不向きと上がり特化のレース)で、巻き返しは可能では?と考える。クイーンC1着ディアジーナ・2着ダノンベルベールとは赤松賞で一緒に好走していることもあり、好走条件さえ揃えばばすぐに好走すると考える。


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フラワーC2009回顧
フラワーC 今年はスタミナ型の証明!?厳しい流れなら...?

軍神マルス
08期 予想歴11年

次走狙い:ヴィーヴァヴォドカ
次走狙い:ディアジーナ


2009年 タイム 1'49"3 (良) 1FAve=12.14 3FAve=36.43

ラップ
①12.3-②11.4-③12.0-④12.4-⑤12.5-⑥12.5-⑦12.0-⑧11.5-⑨12.7
1FAveとの誤差
①+0.2 ②-0.7 ③-0.1 ④+0.3 ⑤+0.4 ⑥+0.4 ⑦-0.1 ⑧-0.6 ⑨+0.6
テン35.7-中盤37.4-上がり36.2 『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ヴィーヴァヴォドカ・・・ダンスインザダーク×トウカイテイオー=サンデーサイレンス×マイバブー 1-1
2着ディアジーナ・・・メジロマックイーン×ビショップボブ=マイバブー×ニアークティック 2-3
3着マジックシアター・・・ネオユニヴァース×パラダイスクリーク=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 9-10

今年はテン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。例年『前傾』や『一貫』だとテンも厳しい上中盤も弛まずタフな流れとなり桜花賞にもつながる傾向で、テンが緩いと中盤も弛み上がり特化ののレースとなりオークス向きの適性が証明される傾向だったが、今年はどう評価すべきか悩みどころ。展開的には追込がもっとも恵まれた流れで、ついで逃げ、先行・差しには厳しい流れだったと考える。

1着ヴィーヴァヴォドカは、前走黄梅賞13着(=中山芝1600m:2.1秒差)からの好走。ダンスインザダーク産駒は「気分良く走れるか」が好走の重要なポイントで、前走は先行しながらも途中で競馬を辞めてしまったような大敗から、今回はずっと逃げて先頭を走ったことによる位置取りショックが効いたと考える。ダンスインザダークは同じ条件で走ると飽きやすく、ペースが変わって厳しい流れや速い流れで集中力を切らさずに走れるならば好走しやすい特性がある。『前傾』の流れで先頭に立ったことで前に行くことに集中できたことが今回の好走の大きな要因と考える。母父トウカイテイオーはマイバブー系で、持続力の問われる厳しい流れで好走が多い。
父×母父ともに緩い流れだと持ち味が活きない配合で、桜花賞が緩い流れになるようなら途中でレースをなげだすかもと思うので危ないが、厳しい流れになるようなら好走も可能と考える(=桜花賞ではダンスインザダーク産駒はムーンライトタンゴが2着好走しているし、トウカイテイオー産駒は阪神JFでヤマニンシュクルが好走していてコース適性は悪くないので)。

2着ディアジーナは、前走クイーンC1着(=東京芝1600m)からの好走。メジロマックイーン産駒は、叩き良化型のステイヤータイプの産駒が多く、瞬発力には限界があり上がりがかかることが好走には必要となる。格が上がり厳しい流れになることはプラス要因で堅実には走るのだが、スタミナの問われにくい流れだとどうしても足りなくなってしまう。全体的に広いコースよりは小回りコースの持続型の流れに向き、中山2戦2連対(1-1-0-0)の実績があったことも本馬の好走の要因と考える。1着馬ヴィーヴァヴォドカの母父トウカイテイオーはメジロマックイーンと同系のマイバブー系だし、スタミナ型のブラッドバイアスが発生していたとも考えられる(=ディアジーナを予想で評価するなら、ヴィーヴァヴォドカも好走するかもと考えて評価すべきだったと反省します)。
桜花賞はパスしてフローラSからオークスへ向かうようなので、フローラSはスタミナ型が良く走ることとクイーンC好走の内容から、次走フローラSでは中心と考えます。

3着マジックシアターは、前走500万下条件戦13着(=中山D1800m:0.9秒差)からの好走。ネオユニヴァース産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系で、上がりの速い競馬がやや苦手なジリ脚サンデーサイレンス系。4走前には赤松賞で1着ダノンベルベール・3着ディアジーナと後に重賞好走の2頭と互角に勝負(=2着好走)していたこともあり、力自体は合った馬。前走はダート適性がなかったこと、3走前→前々走は上がりの速い東京コースで速い上がりに対応できなかったことが敗因と考えると、上がりのかかる中山コース替わりはプラス要因で、好走の可能と考えて評価したことは正解だったと考えます。上がりの速さに対応できなかっただけなので、来年もこの手の東京→中山替わりに向きそうな馬は狙い目と注目しようと思います。ちなみに速い上がりに対応できないのは、ネオユニヴァースの特性ではなく、母父パラダイスクリークの影響と思います。
上がり特化型のレースには向かないためサンデーサイレンス系が強いレースには向きにくく、桜花賞やオークスよりはフローラSに向きそうと思います。


tipmonaとは?

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