エリザベス女王杯2014予想
スノーフェアリーとトーセンアルニカから得た教訓

夏影
14期 予想歴31年

◎フーラブライド
  4着/10人気

○ブランネージュ13着/15人
▲キャトルフィーユ5着/8人
△レッドリヴェール16着/13人
×ディアデラマドレ


血統論者やコース適性論者達から、「エリザベス女王杯は持続力が問われる」なんていう類いの話を良く聞く。それ故に競馬雑誌の記事のなかには毎年と言って良いほど『ノーザンダンサー系の血に注目』みたいな文面を目にする。
確かに否定はしない。
それはあくまで、京都外回りコースは3コーナーからの下りを利用して徐々に進出していくのがセオリーになっているからであろう。

しかし、そのセオリーを破ってこのレースを連覇している馬が存在している…スノーフェアリーである。
このレースの差しの勝ちパターンは確かに4コーナーの外側を周って進出して、なだれ込む感じで差して来る競馬が多々ある。
しかしながら、スノーフェアリーは3-4コーナーでは馬群の中に潜った状態でポジションは上げてはいない。
ホームストレッチに入ってから追い出しに掛かり、馬群を割って来る。

昨年、実はこのレースでトーセンアルニカを本命に推した。
理由は持続力のある『ノーザンダンサー系』だからである。
条件戦上がりからのいきなりのG1参戦で4着の結果。
確かに生涯最高のパフォーマンスをみせているのだが、重馬場というキレ味が削がれる環境であるにもかかわらず、それでも尚上位の馬にキレ負けしており、勝ち負けという次元にはなっていなかった。

このレースのここ4年の勝ち馬の血統に注目してみると、ノーザンダンサー系ではなく、ロベルトの血を保有している事実は見逃せない。
ここ近年、JRAはこの時期の京都コースに極端な馬場操作をしてくる傾向がある。
エリザベス女王杯の週は摩擦高い馬場にしておき、翌週のマイルCSの週では極端な高速馬場にしてくるのだ。
今年も同じような細工をしてくるようなら、同じ傾向が続くものと思われる。
スノーフェアリーの力強い差し脚が印象に強い事からも、『パワー差し』タイプの馬に注目。
ターントゥの色の強い馬で、時計の掛かる条件で差し脚をキメられる馬をピックアップしてみた。

基本的には重厚感のあるステイヤー質の高いレース。
真逆の特性である『軽さ』を生かして府中牝馬Sを勝利したディアデラマドレは、真っ先に馬券から外したい1頭。翌週のマイルCSに出走してもらいたかった。

◎②フーラブライド
ダートやエアレーションが施された中山芝コースでしっかりキレる脚を使ってくるパワー差しタイプ。
デビューからしばらくダートを使って来た訳だが、初芝に加え700㍍の距離延長と、かなりギャップのある条件を克服するあたり、相当な気の良さを持っているものと思われる。
『気の良さ』とは、道中気持ちに余裕を与えても余計な事に気を捕らわれる事なく走りに専念してくれる性格をいう。
秋華賞や府中牝馬S組は今回距離延長、即ち前走は今回よりも速いペースを体験している。
対してこの馬は京都大賞典からの200㍍の距離短縮。
上記でエリザベス女王杯はステイヤー質の高いレースと言っているようにスピード競馬にはならないので、本来ステイヤー質の長距離戦のレースのリズムを体験した馬に有利に働く。
連覇したスノーフェアリーにしても、セントレジャーからの距離短縮で挑んだ2010年は圧勝だったが、チャンピオンSからの距離延長で挑んだ2011年は際どい競馬、若干パフォーマンスを落としている。

○⑰ブランネージュ
メンバー中唯一のロベルトの直系。前走差す競馬を見せたが、高速決着では流石にパワーは生かされない。
今回差しなら、初勝利を飾った重馬場での未勝利戦のようなパワーを見せつける事が出来るだろうし、先行策なら先行策で自身の得意な戦法で競馬が進められる有利さがある。
どちらの戦法を取るにしても面白味のある1頭。

▲③キャトルフィーユ
フーラブライドが勝った愛知杯や中山牝馬Sでの好走がこの馬の本質であるならば、軽さの問われたヴィクトリアマイルや府中牝馬Sの結果は真逆の特性が問われているがゆえに仕方の無いところ…というか、良く走っていると評価すべき。
フーラブライドと似た物理特性を持つのだが、フーラブライドの得手不得手がはっきりしているのに対し、こちらはその得手不得手をぼんやりとさせたタイプと捉えて良いだろう。
今後もフーラブライドとのセットで馬券に絡むパターンは多いと思われるので、この馬を買う時はフーラブライドも一緒にチェックしたい。

今週土曜の京都競馬では、10Rに1600万下の比叡S(2200㍍)と12Rに1000万下の平場(1600㍍)が外回りコースで行われたが、いずれも逃げ馬が勝っている。
逃げ馬が勝っているが、そのどちらもがスローペース。特に12Rの平場はマイル戦にもかかわらず、前半が1.02.2の超どスローの流れになっており、即ち『摩擦の高さ』を物語っている(高速馬場なら、速い流れで前が残る)。
摩擦の高い馬場だけに、差し馬の『距離短縮』や、前走先行出来なかった先行馬の『距離延長+差し→先行位置取りショック』は決まり安い環境である事は確か。
期待していた馬場状態になっているような感じなので、自信度を上げておく(笑)。

ヌーヴォレコルトは3歳勢の中では実力最右翼も、 前走のメンバー中最も内容高い競馬だっただけに、ちょっとストレスが心配。△の評価までに留めておきたい。
レッドリヴェールは陣営が先行策を表明。意表を突いた先行策で馬の気持ちに新鮮味を与えられれば良いが…
好位のインに潜れれば走りに集中してくれるが、この枠だとそれが出来るかは微妙。前と外側に蓋をしてくれる馬がいなければ、気持ちに余裕が出来てしまい余計な事に気を取られ走りに集中出来なくなる。評価を△に下げました。

推奨馬のオプションは次の通り

◎②フーラブライド…差し馬の距離短縮
○⑰ブランネージュ…差し→先行位置取りショック、先行馬の距離延長、外枠、スローペース
▲③キャトルフィーユ…差し→先行位置取りショック、先行馬の距離延長
△⑪レッドリヴェール…摩擦の高い馬場
△⑥メイショウマンボ…広いコース
△⑤ヌーヴォレコルト…×ストレス(スローペース必須条件)

馬券
単勝



馬連
②流し→⑰③⑪⑥⑤
3連複
②-③-⑰
三連単
②→⑰→③
②→③→⑰


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エリザベス女王杯2014回顧
逃げ馬のレベルからレースを想定すべし???

夏影
14期 予想歴31年

次走狙い:フーラブライド
次走狙い:キャトルフィーユ
次走危険:ヌーヴォレコルト


このレースで常々疑問に思う事は、やたらと『リピーターが馬券に絡む』という事。
リピーターがよく馬券に絡むという事は、即ち精神的にフレッシュさを持たない馬が来るという事であり、それ即ち馬のモチベーションを上げなくとも勝てるレースという事。
今年の勝ち馬ラキシスも昨年2着と激走しているリピーターさんである。

アドマイヤグルーヴ(2003年1着、2004年1着)
オースミハルカ(2004年2着、2005年2着)
スウィープトウショウ(2005年1着、2006年2着、2007年3着)
フサイチパンドラ(2006年1着、2007年2着)
スノーフェアリー(2010年1着、2011年1着)
アパパネ(2010年3着、2011年3着)

ここ10年の勝馬を見てみると、2008年、2009年、2012年以外はG1て連対経験のある馬が勝利している。
2009年は後続馬が全く続いて来ず、クイーンスプマンテが逃げ切ってしまったレース。
2012年は重馬場開催。
…と人的ミスやら、馬場悪化が絡んで穴馬が飛び込んで来ている。
2008年のリトルアマポーラは桜花賞2番人気、オークス1番人気と実力が買われていた馬であり。単に主戦ジョッキーの福永が『全く乗れていなかった?』と曰くがついている。このレースにはルメールが騎乗し本来持つ実力を発揮する事が出来たという事であろう。

結論を言うと、適性やらノンストレス状態やらといったプラスアルファ的要素とは関係無しに、牝馬路線でトップクラスの実力を持つ馬ならば、素直に能力だけで勝ててしまうレースだと断言出来そうだ。

クイーンスプマンテの逃げ切りの2009年以降のレースを復習をしてみて、奇妙に思える事が1つある。
以前はダイワスカーレットやオースミハルカのような実力馬や、メイショウバトラーのような絶対的な逃げ馬がハナを切ってのたが、ここ最近は実力的に?がつくような馬がハナを切っているのだ。
2014年 サンシャイン
2013年 エディン
2012年 レジェンドブルー
2011年 シンメイフジ

天皇賞(秋)の過去10年の逃げ馬のレベルと比較するとその差は歴然。
2014年 カレンブラックヒル
2013年 トウケイヘイロー
2012年 シルポート
2011年 シルポート
2010年 シルポート
2009年 エイシンデピュティ
2008年 ダイワスカーレット
2007年 コスモバルク
2006年 インティライミ
2005年 ストーミーカフェ

この差を見てしまうと、『すぐに潰れてくれる馬をわざとペースメーカーとして仕立て上げているのでは?』と疑いの念すら出てくる。

ここ5年くらいに関しては、能力の低い馬がレースを引っ張っているので、レースのレベルが高くならずに極限が問われない。
それゆえに能力以外のプラスアルファ的要素が全く問われていないのでは?と私は推測している。

来年以降のエリザベス女王杯のレース予想の指針としては…
まずは逃げ馬のレベルを評価する事を第一としていきたい。
・逃げ馬のレベルが高いようならば…レースのレベルが上がり、プラスアルファ的要素(レース適性等)が問われる。
・逃げ馬が気の悪いタイプならば…シンメイフジが逃げた時のようなハイペースが期待出来、レースのレベルが上がる可能性が高い。
・逃げ馬のレベルが低いようならば…レースのレベルが落ち、馬の能力のみが問われる。
と、いう考えを基本に予想を組み立てみたい。


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