マイルCS2014予想
ハイレベルなレースを期待し、底力で差す馬に注目

夏影
14期 予想歴31年

◎タガノグランパ
  10着/11人気

○ロゴタイプ7着/5人
▲グランプリボス6着/7人
△ワールドエース8着/4人


最終結論は展開を想定してヤマを張ってみたい。
逃げるのはミッキーアイル。内枠にホウライアキコが入り変にスタートを控えるようならば、包まれる不利は避けられ無い状況。
ディープインパクト産駒にしては珍しく気性の勝ったタイプ。
前走は高速馬場とはいえ前半57.6秒のラップを刻んでおり、馬自身はそのリズムというものを覚えている。
常識的なディープインパクト産駒に有りがちな気の良いタイプの馬なら鞍上が手綱を抑えてスローに落とすのも可能だが、気の強いこの馬にはちょっと厳しい注文だ。

ロゴタイプのような力量のある馬に道中目標にされ、4コーナーで馬体を併せられたところで、ミッキーアイルの役目は終える事だろう。
短距離差し馬にとって、中距離馬としての体力を誇るロゴタイプはなかなかバテない歯応えのある馬なはず。
ここは、キレ味ではなく力で差すタイプにヤマを張ってみたい。
ヤマを張っての予想なので、当然自信度は控え目にしておきます。

◎⑯タガノグランパ
この馬の連対実績は全てマイル以下。
この距離体系に適性が無いという評価はおかしい。
今まで、クラッシック路線で超一流の底力を誇る馬達を相手にしてきた。
なかなかバテない馬相手だっただけにクラッシックでは末脚が通用せず善戦止まりとなったが、底力に劣る短距離マイル路線の馬相手なら歯応え的には楽なはずだ。
マイル路線のチャンピオン戦は初出走で精神的にもフレッシュな気分で挑める。

○⑩ロゴタイプ
こちらも今まで超一流馬を相手に戦ってきた馬。
自身がクラッシックホースであり、底力的には最右翼も同じ路線での競馬が続き競走意欲が落ちている状態。
今回は劇的にメンバー構成が変わるし、レースの質も全く違うのでフレッシュさを感じてくれるはずだ。久し振りの意欲的な競馬に期待したい。
そもそも、朝日杯ではハイペースの番手追走からそのまま押しきる競馬をしている強い馬だ。

▲⑭グランプリボス
この馬はマイラーではあるが、非常にタフな条件を好むタイプ。
不良馬場で行われた今年の安田記念でジャスタウェイ相手に際どい競馬になった事実からも、中長距離路線馬相手に互角の競馬が出来るマイラーはこの馬しかいないだろう。

△⑨ワールドエース
今年のマイラーズCで強い勝ち方で猛時計まで記録したが、それを可能にしたのは高速馬場とゆったりとした流れだった事。
次走の安田記念では不良馬場でハイペース。真逆のレース環境を突き付けられて凡走している。
若駒の頃よりかなり淡白さが増した感じなので、G2→G1の距離短縮のペース激化ステップっていうのもどんなものか?と思う。

トーセンラーは昨年の覇者であるが、道中スローペースになり持ち前の気の良さが生きた形。
タフな競馬になった安田記念では全く良い事無しだった事を考えると、ここでは推し辛い。
スローペースなら。

馬券
単勝



ワイド
⑯⑩⑭ボックス
3連複
⑩-⑭-⑯
3連単
⑯→⑩→⑭
⑯→⑭→⑩


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マイルCS2014回顧
様変わりしたマイル路線

夏影
14期 予想歴31年

次走狙い:エキストラエンド
次走狙い:タガノグランパ
次走危険:ダノンシャーク
次走危険:ロゴタイプ


やはり、今年の馬場も究極に軽かった…今年のマイルCSを見ての感想はこの一言に尽きた。
ホウライアキコが内枠に入り、ミッキーアイルが出走している事からも、スローの流れは無い…この読みは正しかった。
現にペース激化を好まないトーセンラーやワールドエースが凡走している事、ロゴタイプが4コーナーで仕掛けられなかった事からも、かなり速いペースだった事が解る。

本来ハイペースで、体力が問われれば中長距離路線馬の独壇場なのだが、それ以前に道中のスピード適性が問われていた感が強い。
今年のマイルCSの1~3着馬は全て高速競馬で好走歴がある。
ダノンシャークは2013年の安田記念で3着に入っている。
この年の安田記念の勝ち馬はスプリント界の絶対王者と呼ばれたロードカナロア。スピード色の濃かったこのレースで自身も1.31.6の時計で走破している。
2着のフィエロは今年のマイラーズCで2着、1.31.6で走破している。
3着のグランデッツァは都大路Sで1.43.9(1800㍍)の時計で勝っている。
『強い』というよりは『軽薄』さが強調されたタイプに向いたレースだったといえよう。

中長距離馬組の馬に問題が無かった訳ではない。
タガノグランパは菊花賞の疲労がまだ残っていたのかな?といった感じ。
ロゴタイプはどうも『均衡状態』(3~6着当りの着順に入るよう適当に競馬をする精神状態)らしい。
トーセンラーとワールドエースはペースが向かなかった。
底力のあるマイラーグランプリボスは基本的に距離延長は向かない。
…といった感じ。

正直これがタフな馬場だったら、今年のマイルCSは多分エキストラエンドが勝っていたのかな?といった感じ。
摩擦の高い馬場で行われた今年の京都金杯がこの馬のベストパフォーマンスだと思っているので、今日のレースは良く走っていると思う。
次走もうちょっと時計の掛かるような条件で出走してくるようならば積極的に狙ってみたい。
タガノグランパは全く競馬をしていなかったので、これで疲労は抜けるはず。
勝ち馬ダノンシャークは馬群を捌いてイン差しを決めた上に最後にフィエロと叩き合った訳で、流石にこのレースでストレスを残したはず。
ロゴタイプは完璧に出来上がった均衡状態で、延々と掲示板に載る載らないの競馬を続ける事だろう。

今回見ていてマヌケに見えたのが、サンレイレーザーの陣営。
今回の先行策はいくら何でも…って感じですかね。
前走毎日王冠で逃げて激走したのは、スローで流れる開幕馬場だったから。
1400㍍差しのリズムで走らせると、そのまま高速馬場の1800㍍のスローペースの先行策になるだけの話なんですけどね…(笑)
要は、毎日王冠では普段と同じリズムで走っていたらたまたま楽に逃がせて貰えた…という事なのである。
今回先行させたていう事は、馬にとってしてみれば、『厳しいペースを強要された』という事になる。
スーパーホーネットも毎日王冠を先行して勝っているが、マイルCSではちゃんと差しに戻して競馬をしている。
毎日王冠で騎乗し走りのリズムを理解している田辺がクラレントを選んでしまったので、その時点でサンレイレーザーのマイルCSは終わっていたのかな?といった感じ。

以前のマイルG1は、『2000㍍を走り切る底力が必要』なんて言われていたが、それも今は昔。
スフリンターや1400㍍ベストの馬が走り安い条件になり、中長距離路線馬はスピード不足になりつつあるように思える。
どうも、JRAは『JRAなりのレース特性』というものを作り上げているような気がする。

例えばエアレーションやシャッタリング。
これらの作業はどうして中山と新潟でしかやらないのか?
名目は『適度に根切りをし、土中に空気穴を開け芝の根の成長を促進する』事だそうだが、それなら全場で導入すべきであろう。
私的な見方では、どうしてもパワー色を強調する行為にしか見えない。
中山コースはパワーコース、京都はスピードコース、新潟と阪神外回りはヨーロピアンコース …なんて特色付けているような感じだ。
時代が変われば、馬場も変わりレースの質も変わる。それに応じて予想ね考え方も変化させなければならなあなぁ…とつくづく実感させられた今年のマイルCSでした。


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