エリザベス女王杯2014予想

カタストロフィ
10期 予想歴17年

◎メイショウマンボ
  12着/2人気

○ディアデラマドレ3着/6人
▲キャトルフィーユ5着/8人


まず馬場だが、かなり高速状態はキープしている。展開はヴィルシーナの逃げ、内からキャトルフィーユがある程度は出して行くとは思うがそれでも全馬色気を持っての競馬になると思われるし、探り探りになる可能性が高い。そんな中で展開を弄って主導権を握れそうな角居組は警戒したく、特にキャトルフィーユとラキシスともにポジションを取れる馬なので、この2頭が内からどう立ち回ってくるかが非常に重要な要素になる。キャトルが前である程度引っ張ってそのスペースに上手くラキシスが入り込んで2~3列目、ヴィルシーナに行かせる形になるのか、それともルメールとキャトルがレースを主導していき番手外にヴィルシーナ、2列目ポケットにラキシスとなるのか。これにサンシャイン、ホエールキャプチャ辺り、更に外からブランネージュも加わってきての先行争いとなり、恐らく前が早めに隊列を作ってのスローになる可能性が高い。ヴィルシーナはある程度ペースを引き上げたい馬だが、中距離以上では徹底してスローの競馬に徹していて、陣営の意図を感じるし今回も飛ばす逃げは考えにくい気がする。スロー想定だが、昨年ほど仕掛けが遅れることはないとみる。


◎メイショウマンボは混合戦を無視するかしないかという選択で無視した。全く持って説明がつかない負け方なので、何かしらの問題があると考えないと納得できない。VMなんかは普通に一定以上のパフォーマンスを得意とは言えないマイルでできているので。この馬の場合トップスピードの質、ギアチェンジに関しては牝馬路線で最上位なのは間違いないのだが、個人的にはまだTS持続力でも底を見せていない。VMの場合はマイルで厳しい46.2-46.1と平均ペースで脚を溜めながら上手くごまかしたがスピードタイプに押し切られてしまった。中距離以上でゆったり進めた場合、要所の良さがもちろんだが秋華賞のように平均ペースから12.3 - 11.9 - 11.8 - 11.8 - 11.9と落とさない流れで中団外々からデニムの押上げに対抗してこれをねじ伏せ直線一気のスマートレイアーらを問題としていない。昨年のエリ女はかなり特殊だったことは間違いないが、ドスローから13.2 - 12.7 - 11.7 - 11.6 - 11.2というラップ推移でL1最速戦、ここに向けて外から前を向いての競馬になったが最速地点で突き抜けたのは当たり前としてもエンジンがかかってきた各馬に詰められなかった。基本的には中長距離でスロー専用だと思っている。もちろん全然競馬になっていない大阪杯や京都大賞典を見ると不安も多いけど、この馬のパフォーマンスで比較しても説明できないぐらいパフォーマンスを落としていて、違う要因と考えた方が良いのかなと。今回は大逃げしそうな馬もいないしヴィルシーナ、2列目角居勢が先導する形で今のかなり高速状態なら恐らくスロー。そこから今回は良馬場で仕掛けの意識はいつも通りだろうし、L4の下りでペースを引き上げていく形になるだろう。内で対応できる器用さ、ここでうまく立ち回って進めてL3-2ぐらいが最速戦になれば要所での鋭さで一気に抜け出せるかなと。前の目標もそこそこ頑張ってくれそうな2頭になると思うし、この馬なら競馬はしやすいはず。GIで思い入れがある馬に重い印を打つと悉く裏目に出るが…信じたい。


〇ディアデラマドレは夏以降のパフォーマンスの高さをとった。この馬は明確にトップスピードを要求された方が良いというのと、2000m戦や1800m戦でもややスローぐらいで結果を残せるようになってきたのもある。マーメイドSでは強敵フーラブライドを12.2 - 12.1 - 11.5 - 11.3 - 12.0のラップ推移で外々から押し上げながらどの地点でも一番いい脚を披露しての完勝だった。前走の府中牝馬Sでもスローからの12.2 - 12.3 - 11.3 - 11.3 - 11.6のラップ推移で直線後方列からしっかりと伸びてスマートレイアーをねじ伏せているように、後半の総合力の高さはトップクラスだと思う。今回は外枠を引いてしまったのがネックで、コーナー最速の展開になった時に不安はあるが、スマートレイアーより枠は内、もう少しポジションを取れる馬なので、スマートの仕掛けを内で待ってという競馬になれば同ポジション同士の競馬としては優位に立てるかなと。クイーンSみたいにペースが上がり切ってしまうと良さを削がれるが、今回はその不安はない。昨年は重馬場で13.2 - 12.7 - 11.7 - 11.6 - 11.2とL1最速で特殊な競馬、最内で前を向けずポジション下げながらなので2200mや条件が悪かったのではなく展開に巻き込まれた形。外から前を向いてトップスピードを引き出す競馬なら前走からもかなり高い素質を持っている。


▲キャトルフィーユ
この馬は距離がどうかなという不安はなくはないんだが、それでも前走を評価したい。前走は12.2 - 12.3 - 11.3 - 11.3 - 11.6というラップ推移で中団からという競馬になり持ち味の基礎スピードをスローで殺された。トップスピードの質は一級品とは言えないと思っていたのだが、実際最速地点では伸び切れなかった。L1でジリッと伸びてきて結構頑張っていたように、TS持続力は非凡。これは4走前でも見せていたし、ヴィクトリアマイルでも要所で見劣ってL1で頑張るという競馬だった。今回は要所での速さ負けは内を立ち回れそうというのでカバーできそうだし、高速馬場巧者っぽい感じでもある。コーナー最速戦に持ち込んで後続の脚を削ぐような競馬ができると面白いし、この枠、戦術上で逃げの手に出ても面白いかなと思っている。要所が甘いことぐらいで弱点がないのも魅力で、前走は総合力を殺す駄騎乗だった。鞍上強化、条件良化、後は2200mが持ってくれればというところ。


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