東海S2015予想
「フラットなペース」で大野騎手が前走の反省を活かし先行すれ

カピバラ
13期 予想歴5年

◎インカンテーション
  3着/3人気

○ナムラビクター11着/2人
▲グランドシチー2着/9人
△ニホンピロアワーズ13着/5人


・ステップレース見解

2014平安S
後半5Fが少し早い軽いスパート戦。
クリノスターオー1頭分外。
ソロル1頭分外。4角3頭分外。
ナムラビクター0・1頭分外。4角3頭分外。早めに動く。
グランプリブラッド2頭分外。4角2・3頭分外。
グランドシチー最内。4角1頭分外。


2014BSN賞
3番手以下は中盤早い。上がり掛かる。後方3頭はテンかなり緩く後半早い超ロングスパート。
インカンテーション最内。4角1頭分外。
ランウェイワルツ1頭分外。4角2頭分外。
ヴォーグトルネード最内。4角1頭分外。
タイムズアロー1頭分外。4角2頭分外。
マイネルクロップ1頭分外。4角2頭分外。

逃げたジョヴァンニは超ハイペース。飛ばし過ぎ。
離れた後方のジャンナ、マイネルクロップ、ヴォーグトルネードは控え過ぎ。


2014シリウスS
テン緩く上がり4F早い。スパート戦。
クリノスターオー最内。
ナムラビクター2頭分外。4角2頭分外。早めに動く。
トウシンイーグル1頭分外。4角2頭分外。
グランドシチー最内。
マイネルバイカ最内。4角1頭分外。
ソロル2頭分外。4角3頭分外。

テンが早く緩急戦になりやすい阪神2000mだが、このレースではテンが緩くなり緩急が小さくなった。


2014ブラジルC
中盤かなり緩く上がり早い。
マイネルバイカ最内。4角1頭分外。
ランウェイワルツ1・2頭分外。4角3頭分外。
ヴォーグトルネード最内。4角3頭分外。

スローペースを利して2番手のマイネルバイカが押し切り。


2014みやこS
テン少し緩く仕掛け早い。
インカンテーション1・2頭分外。4角4頭分外。
ランウェイワルツ最内。
ナムラビクター1・2頭分外。3・4頭分外。早仕掛け。
イッシンドウタイ1頭分外。4角3頭分外。
ニホンピロアワーズ1頭分外。4角1頭分外。
ソロル最内。
マイネルバイカ最内。4角1・2頭分外。
グラッツィア2頭分外。4角3頭分外。

ナムラビクターが早く動いた分、インカンテーションに差された。
溜めていたランウェイワルツより、ナムラビクターとインカンテーションの方が明らかに上。


2014チャンピオンズC
テン中盤かなり緩い。スロー。
ホッコータルマエ1頭分外。
ナムラビクター1頭分外。4角1・2頭分外。
ローマンレジェンド2・3頭分外。4角2頭分外。
インカンテーション1・2頭分外。3・4頭分外。
コパノリッキー1・2頭分外。4角5頭分外。早めに動く。
ニホンピロアワーズ2頭分外。4角2・3頭分外。

後続の出番無し。
この流れで先行力と末脚の持続力を備えるホッコータルマエに2番手を取られては隙が無い。
コパノリッキーもインカンテーションも力を出していない。


2014ベテルギウスS
上がり早い。
マルカプレジオ1頭分外。
トウショウヘイロー1頭分外。
ランウェイワルツ最内。
トウシンイーグル最内。4角1頭分外。
マーチャンテイマー1頭分外。
イッシンドウタイ1頭分外。4角3頭分外。
マイネルバイカ2頭分外。4角3頭分外。
タイムズアロー2頭分外。4角2頭分外。仕掛け遅れ。
ジャンナ最内。あまり追われず。

ランウェイワルツは直線で窮屈になり仕掛けが少し遅れたが、影響はあまり無い。


2014師走S
逃げは少しテンの早い前傾~一貫ペース。3番手以下はテンかなり緩く中盤早い持続力勝負。
マスクトヒーロー1頭分外。4角2頭分外。馬群の先頭。
ノースショアビーチ最内。
フィールザスマート1頭分外。4角3頭分外。
グランドシチー最内。
サンマルデューク 2頭分外。4角2頭分外。
インパルスヒーロー1頭分外。4角5頭分外。
グランプリブラッド 2頭分外。4角4頭分外。


2015ポルックスS
テンかなり早い前傾ラップ。ハイペース。先行馬不利。
イッシンドウタイ最内。単騎追走。4角2・3頭分外。
ランウェイワルツ最内。単騎追走。4角4頭分外。
フィールザスマート1頭分外。4角5頭分外。
グランプリブラッド最内。4角3・4頭分外。
ロイヤスクレスト2頭分外。
トウシンイーグル1・2頭分外。4角6頭分外。
マーチャンティマー最内。
グラッツィア1頭分外。
タイムズアロー最内。

先行勢壊滅。単騎で溜めていた馬が上位を占めた。
イッシンドウタイは「単騎追走」「時計の掛かるダート」「ハイペースで上がり掛かる」などの条件を揃え勝利。


コパノリッキー
2014フェブラリーSは前5F緩い中弛みを2番手から押し切り。
ワンダーアキュートと比較すると、
2014かしわ記念(マイルのスロー)でワンダーアキュートに0.4秒差勝利!
2014帝王賞(2000mのスロー仕掛け遅い)でワンダーアキュートに0.4秒差敗北。
2014JBCクラシック(2000mのスピードダート)でワンダーアキュートに0.6秒差勝利!
2014東京大賞典(2000mのスロー仕掛け早い)でワンダーアキュートに1.1秒差先着!
という感じになり、
「追走力の問われない2000mならワンダーアキュートが上」
「マイルならコパノリッキーが上」
「追走力の問われる2000mならコパノリッキーが上」
となる。
ペースを握るのは同馬になる可能性が高いが、中京1800mなら前半を緩めるとマークもキツくなる上にナムラビクターのパフォーマンスが上がってしまう。
スタートが上手い武豊騎手がフラットなメースメイクをしてどこまで巻き返せるか。
「アップダウンの有るコース」「58キロ」と楽では無い要素も揃う。

ナムラビクター
チャンピオンズCはスローを先行し2着。みやこSは早仕掛けで他馬に差され3着。シリウスSはテン緩く早めに動き2着。
圧勝した2014仁川Sは中盤が少し早い平均ペース(5Fスパート戦)、圧勝した2012ブラジルCは中盤早く緩急小さい一貫ペース。
追走スピードを過度に問われず、底力・持続力を活かせる展開がベスト。
2014みやこSにしてもテン3~4F辺りでペースが落ちた分レース後半が締まった展開で強い3着。
スピードダートやテンから脚を使わされるペースはおそらく苦手。
その苦手が露呈しなければ、今回も前走くらいは走る。

インカンテーション
2014みやこS、2014BSN賞と2レースでランウェイワルツより格上で有ることを明らかにした。
チャンピオンズCはスローで後方の時点でアウトだったが、それでも伸び無さ過ぎ。「急坂苦手」「持続力不足」を疑われる内容だった。
平坦コースで追走スピードとキレを活かして好走しているので、中京1800mが良いとは思えない。
コパノリッキーがフラットなペースメイクをすれば同馬の追走スピードも活かせそうだが……。

ランウェイワルツ
みやこSでインカンテーションとナムラビクターより明らかに下のパフォーマンス。
前走のポルックスSにしても3着のフィールザスマートの方がパフォーマンスとしては上で、相対的に斤量差の有利を失う今回は前進しない。

ニホンピロアワーズ
衰えている。
追走力が強みで、近走は追走力を活かせていないレースが続くので一応の敗因は有ると言えるが、以前なら本来不得意な流れでも格下相手にはキッチリ能力を見せていた。
以前は、59キロを背負った上でペースが緩んで上がり勝負になってしまった2013平安Sでも勝ち切ったし、超スローの2013東京大賞典でも3着は確保した。
しかし近走は、2014帝王賞ではソリタリーキングにも先着を許し4着、みやこSも特に不利は無いのに7着と見せ場無し。
ペースが引き上がれば少しは前進しそうだが……。

ソロル
適性は不明で平安Sのパフォーマンスも悪く無いが、前走みやこSの走りは明らかに劣る。
みやこSは最内で早いラスト3F地点をやり過ごし、直線ではニホンピロアワーズやイッシンドウタイに伸び負ける内容。
シリウスSも早いラスト4~3F地点で3頭分外を回ったという敗因が有るが、それでも負けすぎ。
4角やコーナーでトップスピード負けすると伸び無いので中京で少し前進が期待できるが、前走で先着された相手に敵うとは思えない。

グランドシチー
シリウスS、師走Sと最内追走だが58キロの分目立つ走りはしなかった。
以前見せていた中山1800mの走りと比較すると、5走前のマーチS、前走の師走Sの走りは物足りない。
能力に陰りを見せていると推測する。他馬がバテたところを差せる中京なら利を受ければ前進の可能性は有る。

マイネルクロップ
前走は最内追走。京都巧者。指数的に足りない。

マイネルバイカ
2014東海Sを最内追走で3着している。ブラジルCはスローペースの利を受けた。
近2走は特に恵まれが無いため見せ場無し。
外枠の今年は昨年より少し劣る。

トウシンイーグル
ポルックスSは控え過ぎで4角6頭分外を回れば届く訳が無い。
距離ロス小さくして位置が取れればシリウスSくらいは走れる。
中京が合うとも思えないが、インで位置を取ればもっと走れる馬。

グラッツィア
ポルックスSは先行馬壊滅の流れを先行して大敗。負けすぎ。
みやこSは外外を回され大敗。負けすぎ。
2014東海Sではマイネルバイカと互角の走りをしている。
敗因は有っても負けすぎで、昨年の走りが出来るとは思えない。

タイムズアロー
ポルックスSは先行馬壊滅の流れを先行して大敗。負けすぎ。
ベテルギウスSは直線で壁。影響は大きかった。
BSN賞では2キロ有利でインカンテーションに0.9秒差付けられ敗北。差は大きい。
中京1800mジュライSではグラッツィアより少し上の走りをしているが強調出来ない。
恵まれればインカンテーションとの差を0.5秒くらいには出来るかもしれない。

グランプリブラッド
ポルックスSは見た目通り。ランウェイワルツやフィールザスマートには及ばない。
師走Sは控え過ぎで4頭分外を回れば届かないが負けすぎ。
エルムSでのインカンテーションとの0.7秒差が詰まる要素は無い。
恵まれが有ればランウェイワルツに並ぶくらいの走りまでは出来る。

マーチャンテイマー
ポルックスSは先行馬壊滅の流れを先行して大敗。負けすぎ。
指数的にも足りない。

・ペース想定
コパノリッキーが逃げ・番手でペースを握る。
後続にプレッシャーを掛けられないようにフラットに飛ばして、直線まで仕掛けを待ちたい。
武豊騎手もフラットなペースメイクが得意な騎手なので、ペースを落とす奇策には出ないと思う。

しかし、この中京1800mという舞台はペースメイクが難しい条件でもある。
2012ジュライSはテン中盤早くローマンレジェンドが圧勝したが、逃げたトウショウフリークも2着。
2014ジュライSは中盤早くヴォーグトルネードが圧勝したが、逃げたメイショウコロンボも2着。
フラットに引っ張るとオーバーペースになりやすいが、後続も末脚を無くす分「逃げ・番手」が残りやすいという条件と言える。
武豊騎手なら確信犯的に引っ張って行くと思う。
それで潰れればコパノリッキーにこの舞台で通用するだけの底力が無かっただけということになる。

緩急の小さい平均ペース、フラットな流れを想定します。

・予想
ステップレース見解、各馬評としてきたが、インカンテーションの壁が想像以上に高い。
中京1800mが良いとも思えないが、コパノリッキーの「フラットなペース」で大野騎手が前走の反省を活かし先行すれば、内枠ということもあり崩れないと思う。
その崩れないインカンテーションに先着出来そうもないのは、タイムズアロー、ランウェイワルツ、ニホンピロアワーズ、ソロル、グランプリブラッドの辺り。

ナムラビクターはスロー先行の前走で人気を集めたが、テン中盤と脚を使わされれば前走ほどは走れない。

コパノリッキーもマイラーらしく追走スピードは備えているものの、底力で捩じ伏せるような競馬はしていない。
単騎でスローに落としてリードを作りつつ直線に入れば勝ち負けだが、スローならマークされるだろうし、武豊騎手もそれを見越した上でフラットに引っ張っていくと思う。
おそらくインカンテーションには差される。

グランドシチーは内枠なら素直に狙えた。
師走Sの走りは目立たないが、3着のフィールザスマートより4キロ背負っていることを考えると同斤ならフィールザスマートとは互角。
そのフィールザスマートはポルックスSにてランウェイワルツ以上の走りを見せているので、同馬も理論上はランウェイワルツより走れる。
2014東海Sでマイネルバイカ、グラッツィアにはキッチリ差を付けていて、今年の衰えが致命的でないなら狙っていい。

グランプリブラッドは距離ロスの差でポルックスSで先着されたランウェイワルツとの差を詰める可能性は有る。
時計の掛かるダート(1F毎に掛かる展開)は合いそう。
前がフラットに引っ張る流れだと追走スピード不足と思うので、馬場が掛かって欲しいところ。

トウシンイーグルは位置を取って内で溜めればシリウスSくらいは走れるが、そのシリウスSでは0.2秒先着されたナムラビクターより3キロ軽かった。
とてもナムラビクターに先着出来るとは思えない。

馬場は重の表記だが時計は早く無い。
見解は特に変わらず、相手妙味のグランドシチーとインカンテーションの勝利が狙えそうか。

ニホンピロアワーズはインカンテーションの外なら隊列的にレースがしやすい。
フラットなペースで馬群の外ならインカンテーションとの差をみやこSより少し詰めて良い。

時計が思いのほか掛かる。これは少し案外だった。

◎インカンテーション
○ナムラビクター
△コパノリッキー
△グランドシチー
△ニホンピロアワーズ
△グランプリブラッド


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東海S2015回顧
一連の動作に無駄が無く

カピバラ
13期 予想歴5年

次走狙い:ナムラビクター


テン少し緩い平均ペース(暫定)。
コパノリッキー1頭分外。4角最内。
グランドシチー2頭分外。 4角2頭分外。
インカンテーション最内。4角4頭分外。出遅れ。単騎追走。
ナムラビクター最内。4角1・2頭分外。

中京はレース数が少ないのでペースに関しては何とも言えませんが、コパノリッキーが逃げたニホンピロアワーズの直後に付けていたためか平均的に流れたと思います。

コパノリッキーの武豊騎手の騎乗は見事でした。
スタートを出してロス無く2番手に付けると実質のペースメイカーに。
4角では大きなアクションもなくスーっと先頭へ。
後続の騎手が大きなアクションで動くのとは対照的に、馬なりで直線へ。
そして直線へ入るとセーフティリードを形成。
直線では仕掛けを遅らせる余裕すら有りながら圧勝。
とにかく一連の動作に無駄が無く、レースを支配していました。

少し話は逸れますが、コパノリッキー掲示板で「武豊騎手が追える追えない論争」が起きていました。
私は騎乗技術に関しては素人なので特に意見を持っていませんでしたが、今回の騎乗に代表されるように武豊騎手のスピードコントロールは本当に無駄が無いと感じました。
コパノリッキー自身、叩き合いに持ち込む前に抜け出して勝負を決めるレースが多いのですから、ヘッドワークに強くてペースを理解している武豊騎手とは今後も合いそうですね。

グランドシチーはようやく斤量が軽くなりました。
近走は見せ場がありませんでしたが、師走Sで58キロで4着していたり、2014東海Sは抜けた2着であったりと推せる要素がありました。

インカンテーションはスタートで後手を踏みました。
前が緩急無くペースを推移していくので、単騎後方のまま前と差を詰めさせてもらえませんでしたが、最後は地力で3着に追いこんできましたね。
近走で見せた他馬に対する優位は簡単には崩れませんでした。

ナムラビクターはゲートに入る前から落ち着きがありませんでした。
そしてレースも前走とは打って変わって平均ペース。
過去に圧勝しているレースは全てペースが緩んでいるもので、今回はスローだったチャンピオンズCのように走ることは叶いませんでした。


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