フィリーズレビュー2015予想
フィリーズR 非サンデーサイレンス配合馬の先行力に期待。

軍神マルス
08期 予想歴17年

◎ラッフォルツァート
  5着/4人気

○ムーンエクスプレス3着/2人
▲クールホタルビ13着/11人
△レオパルディナ7着/5人


★傾向分析★
2010年 タイム 1'22"8 (良) 1FAve=11.83 3FAve=35.49
テン35.0-12.1-上がり35.7 『前傾』
1着サウンドバリアー・・・アグネスデジタル×Seattle Slew=ミスプロ×ボールドルーラー 〔22-d〕 13-12
2着ラナンキュラス・・・スペシャルウィーク×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-a〕 6-4
3着レディアルバローザ・・・キングカメハメハ×Tejano Run=キングマンボ×グレイソヴリン 〔12-d〕 3-4

2011年 タイム 1’22”3 (稍重) 1FAve=11.76 3FAve=35.27
テン34.1-11.8-上がり36.4 『前傾』
1着フレンチカクタス・・・タイキシャトル×Broad Brush=ヘイロー×マイナー 〔4-g〕 11-11
2着スピードリッパー・・・ファルブラヴ×サンデーサイレンス=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔7-c〕 10-8
3着エーシンハーバー・・・Cozzene×Boston Harbor=グレイソヴリン×ボールドルーラー 〔16-g〕 12-11

2012年 タイム 1’22”8 (良) 1FAve=11.83 3FAve=35.49
テン34.3-11.8-上がり36.7 『前傾』
1着アイムユアーズ・・・ファルブラヴ×エルコンドルパサー=ノーザンダンサー×キングマンボ 〔8-f〕 3-3
2着ビウイッチアス・・・ダイワメジャー×Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔3-d〕 8-8
3着プレノタート・・・ジャングルポケット×ダンスインザダーク=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-r〕 16-13

2013年 タイム 1’22”1 (良) 1FAve=11.73 3FAve=35.19
テン34.9-11.8-上がり35.4 『前傾』
1着メイショウマンボ・・・スズカマンボ×グラスワンダー=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-c〕 11-11
2着ナンシーシャイン・・・ブラックタキシード×トウショウボーイ=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔14-c〕 5-4
3着ティズトレメンダス・・・Tiz Wonderful×Editor’s Note=マッチェム×フォーティナイナー 〔19-b〕 1-1

2014年 タイム 1’22”3 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.27
テン34.6-12.1-上がり35.6 『前傾』
1着ベルカント・・・サクラバクシンオー×ボストンハーバー=プリンスリーギフト×ボールドルーラー 〔3-c〕 4-4
2着ニホンピロアンバー・・・スウェプトオーヴァーボード×デヒア=フォーティナイナー×ヴァイスリージェント 〔7-c〕 1-1
3着エスメラルディーナ・・・Harlan’s Holiday×Spanish Steps=ストームバード×ミスプロ 〔不明〕 4-4

 流れは『前傾』が基本形。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
逃げには厳しく、先行・差しが好走多く、追込はやや届かないというような傾向あり。
4コーナー5番手以内の先行馬と10番手前後の差し馬というような組み合わせが多い。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系の好走が多く(母父サンデーサイレンス含む)、スピード持続型血統(=ダンチヒ系、ノーザンテースト系、プリンスリーギフト系など)との配合が好走している傾向。
また『前傾』のダート型の流れに近いことから、ミスプロ系も好走多し。ダート実績馬も好走が多いです。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔4〕〔7〕〔9〕が複数好走馬を出しています。
その中でもNo.〔1〕や〔2〕の牝系は完成度が高く、この時期では成長力でアドバンテージがあるため好走しやすいのではないか?と考えます。

 ステップの傾向は、ミスプロ系が父か母父の阪神JF好走馬(=03年2着ヤマカツリリー、05年3着ラインクラフト、07年2着アストンマーチャン、12年1着アイムユアーズなど)は崩れず、好走の中心。軸には最適と考えます。
 前走ダートの若菜賞(=京都D1400m)勝ち馬が好走(=07年2着アマノチェリーラン、08年2着ベストオブミー)。ダート実績が重要な証明と考えます。ただし近年は、前走ダート組は好走馬は少ないです。しかしダート好走実績がある馬は侮れず注意は必要(=13年3着ティズトレメンダス、14年2着ニホンピロアンバーなど)。
 またエルフィンS組は、好走馬も大敗馬も好走していますが、特にサンデーサイレンス系なら要注意と考えます(=05年2着デアリングハート・3着エアメサイア、06年3着エイシンアモーレ、07年3着ハギノルチェーレ、08年1着マイネレーツェル・3着レジネッタ、09年2着アイアムカミノマゴなど。非サンデーサイレンス系の好走は、04年2着マルターズヒート、10年1着サウンドバリアー)。

★予想★
フィリーズRのポイントは、
①『前傾』が基本の流れ。展開的に追込が有利なのだが、追込はやや届かずが多いので、ヒモ扱いにすべし。
②4コーナー5番手以内の先行馬と10番手前後の差し馬の組み合わせが多い。
③ダート好走実績のある馬もよく好走するので、要注目。
④キングマンボ系、グレイソヴリン系、大系統ノーザンダンサー系など欧州型の要素もポイント。
⑤ミスプロ系を父か母父に持つ阪神JF好走馬は特注。先週のチューリップ賞で阪神JF好走馬が好走していれば、信頼性は高く軸にすべし。
⑥ファンタジーS好走馬も好走しやすく、オープン実績(=芝1400m)も評価すべし。
⑦距離延長馬は軽視。圧倒的に距離短縮馬の好走が多い傾向がある。

◎ラッフォルツァート・・・グラスワンダー×Formal Dinner=ロベルト×ボールドルーラー 〔16-b〕
 前走500万条件戦1着(=京都芝1400m)。阪神芝コースは(0-1-0-0)、芝1400m戦は(2-4-1-0)。芝1400mでは崩れずに好走していて、また内枠で先行できる脚質からも4コーナー5番手以内の先行馬と考えて、好走に期待して評価する。血統的にもロベルト系は欧州型の要素を含むし、またロベルト系はダービー間近になると身が入り詰め甘な状態から突きぬけるようになるが、本馬はまだその詰め甘な状態と思われるが、『前傾』の締まった流れならロベルト系の厳しい流れの特性が活きやすく、好走の可能性は高いと考えて期待する。
 グラスワンダー産駒はロベルト系で、グラスワンダーの母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。得意距離や得意コースがピンポイントで存在し、守備範囲がはっきりしている。スピードの豊かなタイプが「ダンチヒ型」で、ハイペースの二枚腰が持ち味で、時計勝負を苦にせず内枠や小回りの成績が良い。「ロベルト型」は、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向き、不器用だが底力を問われたりスタミナのいる展開でこそのタイプ。能力が開花する中長距離に向き、成長力に富み、若い時期はジリ脚で詰めの甘かった馬が、切れ味を身に付けて上昇する。母父Formal Dinnerはボールドルーラー系で、強さと脆さが同居し、自分の型に嵌ると一瞬にして突き抜ける脚を使う。適距離は1200~1600mで、直線平坦の芝や軽いダートを得意とする。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

○ムーンエクスプレス・・・アドマイヤムーン×メジロライアン=フォーティナイナー×ノーザンテースト 〔1-h〕
 前走阪神JF4着(=阪神芝1600m:0.3秒差)。阪神芝コースは(0-0-0-1)、芝1400m戦は(1-0-0-1)。阪神JF上位好走馬のうち、非サンデーサイレンス系配合馬の場合、このレースでは相性が良く好走が多い。上り特化の差し勝負になりやすい阪神芝1600mよりも、持続力で勝負できる阪神芝1400mに向く馬と考えて、好走に期待して評価する。先行脚質と仕上がりの早いNo.〔1〕の牝系という点でも期待する。
 アドマイヤムーン産駒はミスプロ系で、体の柔らかい産駒が多く着実にスピードを伝えるフォーティナイナー系。2歳の短距離から走れる仕上がりの早さと、芝・ダート兼用の快速スピードを持つ。好位で折り合い、馬群の内で我慢もでき、ギアチェンジの速さや競馬上手の賢さが目につく。インを通れる脚を持ち、芝の1枠の成績が良く、内枠の好走が多い。母父メジロライアンはノーザンテースト系で、12秒前後のラップが続く平均ペースの芝1600~2000mに適性を示すスピード持続血統。道悪やタフな馬場も得意とする反面、スローの決め手勝負は苦手。スタミナも備えている。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

▲クールホタルビ・・・マツリダゴッホ×ヘクタープロテクター=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔14-f〕
 前走阪神JF14着(=阪神芝1600m:1.9秒差)。阪神芝コースは(1-0-0-1)、芝1400m戦は(1-0-0-0)。前走は道中で後退したまま惨敗の内容だが、前々走ファンタジーS1着(=京都芝1400m)は先行して好走。好走が交互になっている馬で、また新馬戦と間隔をあけてのファンタジーSで好走している点からも休み明けがプラスに働く馬と考えて期待する。ファンタジーS好走馬はこのレースとも相性が良いので、適性は合うと考えて期待する。
 マツリダゴッホ産駒はサンデーサイレンス系で、今年が初年度産駒。いまだ未知数な点は多いが、母系にアファームドやグロースタークなどを内包した馬力型を有し、ゼンノロブロイ産駒に近いタイプ。ゼンノロブロイ産駒と同じイメージなら、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くタイプ。母父ヘクタープロテクターはミスプロ系で、素軽い先行力と立ち回りの巧さがあり、直線平坦コースが得意。急坂コースで泣いていた馬がローカルコースで好走するパターンが多い。淡泊でごちゃつく展開は苦手。
 No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△レオパルディナ・・・スニッツェル×Seeking the Gold=ダンチヒ×ミスプロ 〔1-n〕
 前走阪神JF7着(=阪神芝1600m:0.9秒差)。阪神芝コースは(1-0-0-1)、芝1400m戦は(0-0-0-1)。芝1200m戦は(2-1-0-0)と短距離戦での好走が多い馬だが、前走阪神JFでは非サンデーサイレンス配合馬で距離延長だった点を考えると善戦したと考える。直線では他馬と接触したこともあり差し込めずの内容。今回は距離短縮となるし、差しよりも先行するなら狙ってみたい馬と考えて、好走に期待して評価する。
 スニッツェル産駒はダンチヒ系で、距離に融通性のあるディンヒル系ながら短距離~マイルで持ち味のスピードを発揮する。芝でこその血統で、素質のある馬は2歳の早い時期から頭角を現し成長力もある。さっと好位につけられる軽快さを備え、速いラップで先行して粘る競馬を得意とし、中山や小倉の芝1200mなどハイペースコースの良績も目を引く。時計のかかる馬場は割引でだが、もまれない外枠も好材料。母父Seeking the Goldはミスプロ系で、仕上がりの早さと軽快なスピードを持つ短距離・マイル血統。時計勝負に強く、芝の良馬場や湿ったダートを得意とする。人気での信頼性が高い反面、大敗からの巻き返しは少ない。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。


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