京王杯SC2009予想
東京芝千四への適性

KUROSHIMA
08期 予想歴14年

◎トーセンクラウン
  18着/16人気

○タケミカヅチ5着/5人
▲カネトシツヨシオー16着/13人
×ファリダット
×スマイルジャック


 このレースへの出走自体が意外なトーセンクラウン。だが、成績を詳しく調べてみると案外今回の条件は合っているかもしれない。古馬以降、勝ち鞍連対は全て中山であげている。古馬になってからは東京は総じて不得手、適距離は1800~2200辺りというイメージがすっかり定着してしまった感もある。では、3歳時までの成績を見てみると、対照的に全2勝とも東京。しかも、距離別ではマイルでの成績が1勝2着3回と最も安定していた。現在のこの馬のイメージとは大分かけ離れた結果を残していることが分かる。

 推測されるのは、もともと折り合いに課題があるため、勝負駆けでは陣営が東京よりも小回りの中山を優先して使っていたという可能性。確かに折り合いに難がある馬は広いコースでは厄介だ。ただ、それも距離がマイルまたは1400なら流れが速くなりやすい分、折り合いも自ずと付けやすくはなる。ましてや、今回はGⅡ戦だからなおさら。相手は手強いが流れが厳しくなるのはこの馬にとって大歓迎だろう。3歳時ではあるが、八重桜賞を勝った時の決め手には光るものがあった。あとはレースの流れに乗れるかどうかだけ。

 前走勝って勢いに乗るタケミカヅチは東京でも要注目。共同通信杯で2着したように、変に後方に控えることなく、淡々と先団好位で競馬ができればGⅡでも結果を出せるはず。やや淡白な面もあるので、東京に限っては1600よりは1400のほうがむしろこの馬向き。

 カネトシツヨシオー、マイルや2000の根幹距離よりも1800や1400といった非根幹距離で切れ味がさらに増すというのが個人的な見解。1400では一昨年の阪神カップ7着のみだが、勝ち馬とは0.3秒差。重賞では連対実績すらないが、数字上ではそれほど差を感じない。距離は望むところだが、東京コースへの適性が焦点に。
 
 距離の1400自体は全く問題のないファリダット。とはいえ、スプリント指向の強い馬だけに、1400でも東京は明らかにマイナス材料。うまく乗れば上位も有り得るだろうが、人気ほどの確実性には欠けている。

 スマイルジャックもマイラーズC3着はスローペースの産物。好走パターンも人気薄、割と時計のかかる馬場や展開に限られているのは成績を見れば一目瞭然。自力で勝ち負けできるだけの力はそもそもないのでは。


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京王杯SC2009回顧

KUROSHIMA
08期 予想歴14年

次走狙い:スズカコーズウェイ
次走危険:トウショウカレッジ
次走危険:ファリダット


 最初と最後の1Fを除けば、11秒台前半のラップが淡々と続く流れ。道中が緩む形のスローペースではなかったが、東京のゆるやかなコース形態がそうさせるのか、スプリント寄りの馬の出走が少なかったからなのか、結果的には上がり3Fが勝負のポイントに。上位入線では中団後方から差しが決まったが、大外一気とかではなく、むしろロスを極力抑えた馬の活躍が目立った印象があった。

 スズカコーズウェイは後藤が「非常に」ソツなく乗りこなしたことで金星。前走でエスコートした武豊はこの馬を評して「非常に乗りやすい」とコメントしているが、意外と見えない部分で乗り難しいというか詰めが甘い面も秘めているようで、今回までこの馬の過去5勝がいずれも武豊というのもかなり不思議な話。後藤も「乗りやすかった」とレース後にコメントしているものの、これはちょっと鵜呑みにできないだろう。ただ、レースを見ている限りでは、脚質に相当な自在性があり昇級でそんなに崩れるタイプでもないので、今回のレースレベルは微妙でも、立ち回り次第ではGⅠでも通用しそうな雰囲気はある。ひと昔前のアサクサデンエンくらいはやれていい。

 トウショウカレッジとファリダット、お互いにもしここを勝つようなら改めて実力を評価する機会が今回になっていたかもしれない。だが、現実は2、3着。両者とも重賞のカベにまたしても阻まれた格好だ。距離の1400、上がりの速い決着、広いコース、決して厳しくはない対戦相手と、好走条件があれだけ揃っていたのに勝ち切れなかった。成績自体は悪くないが、能力的には天井がそろそろ見え隠れ。


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