天皇賞(秋)2015予想
キレ至上主義

夏影
14期 予想歴32年

◎ヴァンセンヌ
  18着/14人気

○ダービーフィズ15着/12人
▲ステファノス2着/10人
△サトノクラウン17着/7人
×エイシンヒカリ
×ラブリーデイ


2014 スピルバーグ    ⑬→⑭→⑫ 33.7(1位)
2013 ジャスタウェイ   ⑪→⑩→⑨ 34.6(1位)
2012 エイシンフラッシュ ⑪→⑫→⑫ 33.1(1位)
2011 トーセンジョーダン ⑪→⑩→⑪ 34.2(2位)
2010 ブエナビスタ    ⑨→⑨→⑧ 34.1(2位)
2009 カンパニー     ⑨→⑨→⑨ 32.9(1位)
2008 ウォッカ      ⑦→⑦→⑦ 34.4(3位)
2007 メイショウサムソン ⑤→④→④ 34.6(3位)
2006 ダイワメジャー   ②→②→① 35.1(8位)
2005 ヘヴンリーロマンス ⑧→⑧→⑧ 32.7(2位)

過去10年の勝馬の傾向を見てみると明らかで、2006年以外全て上がり3位以内の馬が優勝している。
そこで、上がり1位の馬が勝てなかった年を見てみると…

2011 ペルーサ     ⑬→⑬→⑬(33.9) 3着
2010 ペルーサ     ⑰→⑰→⑰(33.6) 2着
2008 カンパニー    ⑯→⑯→⑯(33.5) 4着
2007 チョウサン    ⑯→⑯→⑮(34.3) 8着
2006 アドマイヤムーン ⑩→⑩→⑩(34.2) 3着
2005 ハットトリック  ⑪→⑫→⑬(32.6) 7着

ペルーサやカンパニー、ハットトリックのように、道中じっくり構え過ぎるタイプになると最後は伸びて来るものの、『最後届かず』になるのもこのレースの特徴だ。

ちなみに逃げた馬はというと…

2014 カレンブラックヒル 9着
2013 トウケイヘイロー  10着
2012 シルポート     12着
2011 シルポート     16着
2010 シルポート     12着
2009 エイシンデピュティ 9着
2008 ダイワスカーレット 2着
2007 コスモバルク    5着
2006 インティライミ   15着
2005 ストーミーカフェ  8着

勝ち負けに加われたのは、歴史的名馬級のダイワスカーレットのみ。ほとんどが馬群に飲み込まれてしまっている。
いかにスピードや力だけでは勝てないレースであるかを物語っている。

1985年のレースでは、史上最強と言われたシンボリルドルフが出遅れバックストレッチで一気に捲り、力の違いを見せつけるかと思いきやギャロップダイナのキレに屈した。
1998年のレースでは、サイレンススズカが大逃げに打って出たが、道中の無理が祟りレース中に骨折。帰らぬ馬となった。

レースバランス的にはダービーや安田記念に非常に似ており、マイル的なスピードとキレが問われる。
その為に、ダービー、オークスや安田記念の勝馬がこのレースでも勝ち上がるケースが昔から多々存在する。
シンボリルドルフを破ったギャロップダイナは後の安田記念を優勝。
安田記念を勝ったマイラーであるヤマニンゼファーもこのレースを勝った。
唯一近年このレースで先行策を取って優勝したダイワメジャーも安田記念の勝ち馬である。
ウォッカはダービーと安田記念の両方を勝っている。
エイシンフラッシュ、ブエナビスタ、メイショウサムソンなどのダービーやオークスの勝馬もちゃんと名前をつら連ねている。

そんな訳で、三歳の二冠馬が居なければ、当然古馬で最強のキレを見せる馬を本命に推したい。

個人的に東京新聞杯当時の時点から、このレース出走を熱望していた◎ヴァンセンヌを当然本命に推す。
安田記念では最速の上がりを見せ、かなり際どいところまでモーリスに詰め寄った通り、おそらく府中のマイル、2000㍍では最強のキレを見せる馬だ。
今まで中距離ではなくマイル中心で競馬をしていた点も、道中のスピード適性という観点からも高い評価を与えたい。
安田記念当時の鞍上は福永から、前走の毎日王冠より横山典と変わった。
以前にも述べたが、横山典は集中力系の馬の扱いが上手い。
さすがに前走の先行策であのようなリアクションを見せられれば、おそらく今回は馬の性格を考慮に入れ、馬ゴミに入れて差す競馬を考えてくれるはずだ。

相手は○ダービーフィズ。
前々走の函館記念は、体力的な成長がうかがえるレース内容。
それ以上に評価したいのは、3着に敗れはしたが前走の内容だ。
窮屈なインを突いて際どい競馬をし、体力色ではなく心身的な柔軟性を強調した走りを見せたところである。
おそらく心身ともに充実期に入っているタイミングであると思われるので、本命馬とほぼ同じ評価を与えてみたい。人気薄だろうが、非常に魅力のある馬だ。

▲ステファノス陣営は、昨シーズン秋から『シーズン2走』ローテーションの徹底振りを評価したい。
昨秋は、セントライト記念→富士S…のみ。
今春は、中山記念→香港G1…のみ。
そして今回は、毎日王冠→天皇賞(秋)。
注目すべき部分はそこだけではない。
トライアルでは凡走するが、狙ったレースではしっかり結果を出しているところだ。
要は、『ひと叩きした後、しっかり仕上げて勝負』というスタイルなのだ。
陣営の『この馬に対する思い』というものが、この使い方からひしひしと伝わって来る。
富士Sで抜群のキレ味を披露したように、物理的にも今回のレースにマッチしているはずだ。

サトノクラウンは春の時点からキレという観点で、これまで評価を与えてきた馬。

個性派な逃げ馬エイシンヒカリは当然無印。
ワンアンドオンリーも心身が硬くなってしまっている以上、3歳時の活躍を望むのは酷。
いっその事、マイルCSあたりに出走して精神的鮮度を与えてみた方が良い。
マイルから路線変更したヴァンセンヌ、久しぶりにG1参戦するダービーフィズ、初めての古馬レースに参戦サトノクラウン…この馬達の方が明らかに精神的アドバンテージは高い。

人気はラブリーデイだろうか?
春のグランプリ勝ち馬だが、大きく出負けしたゴールドシップの競馬が破綻しただけの話。
ペースも超スローの上がりだけの競馬で、力量云々よりポジション的なアドバンテージと軽さが問われた形。
前走高速競馬を高速上がりで決めた事も人気に拍車をかけそうだが、やはり軽さが問われた形。
今回は京都大賞典や毎日王冠よりも、グッとタフさが問われ『前走"楽"→今回"苦"』のステップになる。
前走から中2週、疲労に脆さを見せるキングカメハメハ産駒がどんなリアクションを見せるかが私の焦点になる(笑)。

基本は◎○▲の単勝多点買い。
高配当が期待出来るので、補足的に手広く馬券を攻めてみると良いだろう。


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